我が家の猫は王様である

ボケ老人コント

　今年十四歳、人間でいうと七十二歳になる我が家の猫、龍。
　大好きな魚介はまぐろとエビ。
　とにかくエビが大好きすぎて、ボケ老人コントのようになる。

　朝。私の目覚ましが鳴ると同時に起きてきて、「エビをくれ」とばかりににゃ～と鳴く。なのでさっさと起きだして食べやすいよう小さく切り、専用の器に入れてテーブルに置くと、この有様。

　そしてテーブルに載って食べてしまう。
　写真はまぐろとエビ。

　しょうがないなあと苦笑し、床に置くと尻尾を揺らしながら食べるのだ。この写真の位置は私たち家族がご飯を食べている時の定位置。まぐろやエビだと、必ずここで待っている。
　そしてもうひとつ好きなのがかにかま。
　キッチンに立ち夕飯の用意をしていると、側に寄って来る。それがかにかまだとわかると、急にそわそわしだし、一本を見せるとこの有様（笑）

　必死過ぎるこの顔に、つい笑ってしまう（笑）
　引き出しのところに手を載せて伸びをしてくるので、包丁を使っている時は非情に危なかったり。猫にとって有害な玉ねぎやねぎを切っている時はとてもひやひやする。
　まあ、それはともかく。まぐろはそうでもないんだけど、エビやかにかまの時はとにかくボケ老人コントのように、一時間か二時間おきに鳴いて定位置に座り、じーっと待っているのだ。
　それを三回も四回も繰り返す。まさにボケ老人。

「龍ちゃん、さっき食べたでしょ！」
「にゃ～（もっと欲しい）」
「もっと欲しいじゃなーい！」

　そんな会話をしたところで、いつまでもずーっと待っているしにゃーにゃー鳴いて主張するので、結局はエビをあげてしまうダメな下僕であった。