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28.ドキドキの裏の翳
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それから、俺達は潮鳴達に合流するため歩き出した。さっき別れた急流すべりあたりで集合しようと連絡がきたからだ。
雲の隙間からは晴れ間が見え始めてきて、柵の向こうにある水面がキラキラと光って見える。
「「…………」」
俺と夜宮は並んで歩くが、その肩はどこか遠く隣に並んでいても距離を感じる。お互い顔を逸らして気まずい。
でも、困ったような不安とか嫌な雰囲気はなくて、店と同じムズムズソワソワ恥ずかしくって照れてしまうような空気だ。
隣で歩く夜宮が気になって仕方がない。俺は乙女か。
「……あの、どこまでいいか聞いてもいい?」
「ど、どこまでって?」
「その……デートとか誘ってもいいの?」
「あ、ああ」
うぅ……デートッ!
そっか、付き合ってなくてもこれはデートって呼び方になるのか。
「……なあ夜宮はさ、もし付き合ったとして周りが怖くないのか? 関係を隠したいとか思う?」
「僕は反対に見せびらかしたいくらいだから。月影君が隠したいなら隠すけどバレたとしてもなんの支障もないよ。堂々と月影君と一緒にいられるなって嬉しいくらい」
「っそ、そっか」
想像したのか、夜宮は幸せそうに笑う。
ドキドキドキドキ、嬉しさと恥ずかしさ、申し訳なさに胸がいっぱいだった。
こんなんで潮鳴達と合流できんのかな……。
何かあったって即バレしそう。
「月影君!」
「え? うわ!?」
体にこもる熱に暑い熱いと思ってればそんな夜宮の声が。
それとほぼ同時に後方でドンッと大きな音と悲鳴が響いて横から大量の衝撃ーー水が飛んでくる。
それはその勢いだけでたたらを踏んでしまうもので、目の前が一瞬真っ白になった。
「……ここ、ずぶ濡れ注意ゾーンだって」
衝撃がやめば全身びしょ濡れで、もう何がなんだかわからない。
ポタポタと前髪から落ちてくる雫にポカンと夜宮を見上げれば、俺と同じくびしょ濡れだ。
苦笑して夜宮が指差すその先の柵には、白と黄色で注意書きがされていた。
「「……」」
俺達の真横では今まさに急斜面を滑り降りてきたんだろうボートが、レーンの上を優雅に進んでいっている。
乗車する乗客達は「濡れた!」「冷たい!」とみんな笑顔だけど、俺達が一番ずぶ濡れかもしれない。
うっわ、全然気づかなかった。
「………ふっ、ふふ! 月影君大丈夫? すっごくびしょびしょだよ?」
「っ、いや、夜宮もじゃん。ははは! これはやばいな。ここがそんな場所だとか知らなかったんだけど!」
あまりのお互いのずぶ濡れ具合に気まづい空気は吹き飛び笑いが出た。
「さっき通った時はタイミングがよかったんだろうね。どうして濡れてるんだろとは思ったけど」
「確かにそうだったかも。アトラクション乗ってた時より濡れたな」
「でも、涼しくはなったね」
「限度を超えてるって」
服の裾を絞れば水が大量に落ちる。ズボンも同じく絞れるほどびしょびしょだ。パンツにまで染みてる。
「これどうする? このまま潮鳴達と合流はできないよな?」
「そうだね。二人に連絡してちょっと待ってもらおうか。お土産屋になら何か服を売ってるだろうし買いに行こう」
「うわ~びしょびしょで入んの? でもそれしかないよな」
この天気だと上の服はいいとしてもズボン、いや下着まで濡れていると流石に乾くまでに時間もかかるだろうし、新しいものを買ったほうが早い。まだまだ遊ぶんだしな。
夜宮がスマホを取り出し連絡を取ってくれてる間、俺はポタポタと落ちてくる前髪を掴んで絞る。タオルくらい持ってくればよかった。
「ん? あれ?」
「どうした?」
「いや、卯月から写真がーー。あ、月影君」
携帯から顔を上げて夜宮が俺の手を握る。
「またいつ落ちてくるかわからないからここから離れておこう」
「あ、ああ」
さっきまで普通に話せてたはずなのに、握られる手を意識して言葉が吃った。
地面には危険ゾーンとの境目に線が引かれていた。
そこを過ぎれば止まって、夜宮は前髪から垂れてくる雫に髪を掻き上げた。
「っ」
陽の光にあたって濡れた髪がキラキラ光ってる。その姿がどうしようもなくかっこよくて、
『待つよ』
『付き合えなくても、月影君がその考えを切り捨てず悩んでくれている事実が僕は嬉しいよ。それだけ、僕を好きなんだって言われてるようなもんだから』
夜宮に言われた言葉を思い出した。
「どうしたの月影君? 顔、真っ赤だよ?」
「っ」
夜宮は不思議そうにするも、そこは流石数多の老若男女を虜にしてきたモテ男だ。
自分の行いが周囲にどう映るのかわかっているようで、すぐに俺が何かにときめいていると察し、髪を掻き上げた手を見て「これ、かっこよかった?」とまた髪を掻き上げ悪戯っぽく笑ってくる。
「……それより、手」
「手? !? うわっ! ごめん!」
話を逸らすため握られ続けている手を指摘すれば、夜宮は真っ赤な顔で慌てて手を離し周りに人がいないか確認した。それにツキンと胸が痛んだ。
「……よかった。大丈夫そうだね。ごめんね、急に手を掴んじゃって」
謝って欲しいから指摘したわけじゃない。
「いや、大丈夫。夜宮、……さっきのかっこよかったよ」
照れ臭くてちょっと声が小さくなった。
こんな俺の返しを予想していなかったらしい。夜宮は目を見張って照れに顔を伏せた。
「……ありがとう」
「……いや」
ドキドキドキドキ心臓がうるさい。
このギャップに堪らなく胸が高鳴る。
かっこいいなんて言われ慣れてるくせに。自分の一挙一動がどう相手に魅力的に映るか知ってるくせに。それをスマートに熟してくるくせに。
俺の一言で顔を伏せ、照れる夜宮に好きだと思ってしまう。
感情を抑えきれず不器用に感情を溢れ出す夜宮に惹かれてしまう。
「ーーおーい蒼輝! 月影!」
「あははははは! 二人ともびしょびしょじゃない。ちゃんと動画撮れたわよ!」
「「!」」
聞こえた潮鳴達の声に俺達は揃ってビクッと肩を跳ねさせた。
進行方向を見れば、二人が笑いながら俺達の方へと駆けつけてくる。
反対側の通りから俺らを見てたらしい。
二人は乗ってた時からあの場所は水がかかる場所だと知っていたようで、悠長にそんなところを歩く俺達にもしかしてとスマホで動画を回していたようだ。
まさか本当に気づかないとはと笑う二人に「言えよ!」と文句を言いながら、俺達は全員で服を買いに行くことにした。
「ねぇ、ついでだしお土産も見てもう買っとかない?」
「そうだな。閉園間際に見ても人がいっぱいかもしんねぇし」
「だな」
花岡さんと潮鳴に同意しつつ、俺は夜宮に握られた手の甲を撫でた。
二人は俺達の顔が赤いのは、びしょ濡れになったのを見られたからだと上手く誤解してくれたらしい。
たまに「涼しそうだなー」と揶揄ってくる潮鳴に「じゃあお前も濡れるか?」と湿る服から水滴を飛ばしてやった。「やめろ」と逃げる潮鳴と遊んでればだんだんと鼓動も落ち着いてくる。
でも、熱も収まったはずなのに手に残る温もりだけはいつまで経っても消えない。
……ああ、そうだと思う。
俺は自分で思ってるよりも夜宮が好きなんだ。『全力で落とさせてもらうから』の言葉に胸をときめかせ、無意識に頷いてしまうほどに俺の心はもう完全に落とされているんだと思う。
なのに、ドキドキ鼓動する高鳴りに隠れて重く心臓にのしかかる翳。
夜宮が手を離して周りを確認した時、そんな心配をさせてる自分の弱さに罪悪感を感じた。だけど、人がいないと知った時ホッとしたんだ。
それがたまらなく悔しくて苦しくて申し訳なくてこんな自分が嫌いだ。
俺だって堂々と夜宮と歩きたい。恋人になりたい。なのに、言葉がつっかえて喉から出ない。
「月影君はどんなお土産を買う?」
「んー俺はーー」
好きだとの心に、抵抗を示さず理性が受け入れてくれればいいのに……。
雲の隙間からは晴れ間が見え始めてきて、柵の向こうにある水面がキラキラと光って見える。
「「…………」」
俺と夜宮は並んで歩くが、その肩はどこか遠く隣に並んでいても距離を感じる。お互い顔を逸らして気まずい。
でも、困ったような不安とか嫌な雰囲気はなくて、店と同じムズムズソワソワ恥ずかしくって照れてしまうような空気だ。
隣で歩く夜宮が気になって仕方がない。俺は乙女か。
「……あの、どこまでいいか聞いてもいい?」
「ど、どこまでって?」
「その……デートとか誘ってもいいの?」
「あ、ああ」
うぅ……デートッ!
そっか、付き合ってなくてもこれはデートって呼び方になるのか。
「……なあ夜宮はさ、もし付き合ったとして周りが怖くないのか? 関係を隠したいとか思う?」
「僕は反対に見せびらかしたいくらいだから。月影君が隠したいなら隠すけどバレたとしてもなんの支障もないよ。堂々と月影君と一緒にいられるなって嬉しいくらい」
「っそ、そっか」
想像したのか、夜宮は幸せそうに笑う。
ドキドキドキドキ、嬉しさと恥ずかしさ、申し訳なさに胸がいっぱいだった。
こんなんで潮鳴達と合流できんのかな……。
何かあったって即バレしそう。
「月影君!」
「え? うわ!?」
体にこもる熱に暑い熱いと思ってればそんな夜宮の声が。
それとほぼ同時に後方でドンッと大きな音と悲鳴が響いて横から大量の衝撃ーー水が飛んでくる。
それはその勢いだけでたたらを踏んでしまうもので、目の前が一瞬真っ白になった。
「……ここ、ずぶ濡れ注意ゾーンだって」
衝撃がやめば全身びしょ濡れで、もう何がなんだかわからない。
ポタポタと前髪から落ちてくる雫にポカンと夜宮を見上げれば、俺と同じくびしょ濡れだ。
苦笑して夜宮が指差すその先の柵には、白と黄色で注意書きがされていた。
「「……」」
俺達の真横では今まさに急斜面を滑り降りてきたんだろうボートが、レーンの上を優雅に進んでいっている。
乗車する乗客達は「濡れた!」「冷たい!」とみんな笑顔だけど、俺達が一番ずぶ濡れかもしれない。
うっわ、全然気づかなかった。
「………ふっ、ふふ! 月影君大丈夫? すっごくびしょびしょだよ?」
「っ、いや、夜宮もじゃん。ははは! これはやばいな。ここがそんな場所だとか知らなかったんだけど!」
あまりのお互いのずぶ濡れ具合に気まづい空気は吹き飛び笑いが出た。
「さっき通った時はタイミングがよかったんだろうね。どうして濡れてるんだろとは思ったけど」
「確かにそうだったかも。アトラクション乗ってた時より濡れたな」
「でも、涼しくはなったね」
「限度を超えてるって」
服の裾を絞れば水が大量に落ちる。ズボンも同じく絞れるほどびしょびしょだ。パンツにまで染みてる。
「これどうする? このまま潮鳴達と合流はできないよな?」
「そうだね。二人に連絡してちょっと待ってもらおうか。お土産屋になら何か服を売ってるだろうし買いに行こう」
「うわ~びしょびしょで入んの? でもそれしかないよな」
この天気だと上の服はいいとしてもズボン、いや下着まで濡れていると流石に乾くまでに時間もかかるだろうし、新しいものを買ったほうが早い。まだまだ遊ぶんだしな。
夜宮がスマホを取り出し連絡を取ってくれてる間、俺はポタポタと落ちてくる前髪を掴んで絞る。タオルくらい持ってくればよかった。
「ん? あれ?」
「どうした?」
「いや、卯月から写真がーー。あ、月影君」
携帯から顔を上げて夜宮が俺の手を握る。
「またいつ落ちてくるかわからないからここから離れておこう」
「あ、ああ」
さっきまで普通に話せてたはずなのに、握られる手を意識して言葉が吃った。
地面には危険ゾーンとの境目に線が引かれていた。
そこを過ぎれば止まって、夜宮は前髪から垂れてくる雫に髪を掻き上げた。
「っ」
陽の光にあたって濡れた髪がキラキラ光ってる。その姿がどうしようもなくかっこよくて、
『待つよ』
『付き合えなくても、月影君がその考えを切り捨てず悩んでくれている事実が僕は嬉しいよ。それだけ、僕を好きなんだって言われてるようなもんだから』
夜宮に言われた言葉を思い出した。
「どうしたの月影君? 顔、真っ赤だよ?」
「っ」
夜宮は不思議そうにするも、そこは流石数多の老若男女を虜にしてきたモテ男だ。
自分の行いが周囲にどう映るのかわかっているようで、すぐに俺が何かにときめいていると察し、髪を掻き上げた手を見て「これ、かっこよかった?」とまた髪を掻き上げ悪戯っぽく笑ってくる。
「……それより、手」
「手? !? うわっ! ごめん!」
話を逸らすため握られ続けている手を指摘すれば、夜宮は真っ赤な顔で慌てて手を離し周りに人がいないか確認した。それにツキンと胸が痛んだ。
「……よかった。大丈夫そうだね。ごめんね、急に手を掴んじゃって」
謝って欲しいから指摘したわけじゃない。
「いや、大丈夫。夜宮、……さっきのかっこよかったよ」
照れ臭くてちょっと声が小さくなった。
こんな俺の返しを予想していなかったらしい。夜宮は目を見張って照れに顔を伏せた。
「……ありがとう」
「……いや」
ドキドキドキドキ心臓がうるさい。
このギャップに堪らなく胸が高鳴る。
かっこいいなんて言われ慣れてるくせに。自分の一挙一動がどう相手に魅力的に映るか知ってるくせに。それをスマートに熟してくるくせに。
俺の一言で顔を伏せ、照れる夜宮に好きだと思ってしまう。
感情を抑えきれず不器用に感情を溢れ出す夜宮に惹かれてしまう。
「ーーおーい蒼輝! 月影!」
「あははははは! 二人ともびしょびしょじゃない。ちゃんと動画撮れたわよ!」
「「!」」
聞こえた潮鳴達の声に俺達は揃ってビクッと肩を跳ねさせた。
進行方向を見れば、二人が笑いながら俺達の方へと駆けつけてくる。
反対側の通りから俺らを見てたらしい。
二人は乗ってた時からあの場所は水がかかる場所だと知っていたようで、悠長にそんなところを歩く俺達にもしかしてとスマホで動画を回していたようだ。
まさか本当に気づかないとはと笑う二人に「言えよ!」と文句を言いながら、俺達は全員で服を買いに行くことにした。
「ねぇ、ついでだしお土産も見てもう買っとかない?」
「そうだな。閉園間際に見ても人がいっぱいかもしんねぇし」
「だな」
花岡さんと潮鳴に同意しつつ、俺は夜宮に握られた手の甲を撫でた。
二人は俺達の顔が赤いのは、びしょ濡れになったのを見られたからだと上手く誤解してくれたらしい。
たまに「涼しそうだなー」と揶揄ってくる潮鳴に「じゃあお前も濡れるか?」と湿る服から水滴を飛ばしてやった。「やめろ」と逃げる潮鳴と遊んでればだんだんと鼓動も落ち着いてくる。
でも、熱も収まったはずなのに手に残る温もりだけはいつまで経っても消えない。
……ああ、そうだと思う。
俺は自分で思ってるよりも夜宮が好きなんだ。『全力で落とさせてもらうから』の言葉に胸をときめかせ、無意識に頷いてしまうほどに俺の心はもう完全に落とされているんだと思う。
なのに、ドキドキ鼓動する高鳴りに隠れて重く心臓にのしかかる翳。
夜宮が手を離して周りを確認した時、そんな心配をさせてる自分の弱さに罪悪感を感じた。だけど、人がいないと知った時ホッとしたんだ。
それがたまらなく悔しくて苦しくて申し訳なくてこんな自分が嫌いだ。
俺だって堂々と夜宮と歩きたい。恋人になりたい。なのに、言葉がつっかえて喉から出ない。
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