私の理想の異世界チート

６．一生働かなくても…

トイレの処理とお風呂の排水の不安が一気に解消され喜んだ。

トイレから出て、奥のリビングに向かう。

１２畳くらいの広々としたリビングで、家具は無いが 備え付けの棚等はある。
２面に大きな窓を想像していたが…

「あの窓は何で出来ているんだろう？」

想像した窓は、透明な硝子で作るイメージだったが…

近付いて 触れてみた窓は、透明な硝子板が普通に窓として嵌まり、鍵も有るので開けられるようだ…

『土魔法で硝子板が作れるって事は、土の中の硝子の成分を取り出せたって事だよね？』

興奮気味に駆け出し 家の外に飛び出す。

望結はしゃがんで土の上に両手を付き…

『土の中から金の塊出てこいー』
っと念じる。

土から何かが出て来たので、ガッっと両手で掴み持ち上げると、ずっしりと重い塊を見ると、なんと金の塊が掌の上にある…

『ま…まじか…
一生働かなくても 私生きていけるかんじ……？
あっ…でも こんな金の塊を買い取りに出したら、狙われて監禁の上  死ぬまで搾取されるかな……』

金の塊は、空間収納に入れておいた。

気を取り直して 家の中に入った、リビングまで戻ると リビングとカウンターで仕切られたキッチンに入ってみた。

自分のイメージ通り 自分の使いやすい高さに台もなっており、振り返れば冷蔵庫や食器棚を置くスペースもある。

電気は無いので テレビで見た昔の冷蔵庫(氷を上の棚に入れて冷気で冷やす)を土魔法でイメージして出してみた。

冷蔵庫の氷を入れるスペースに氷魔法で塊の氷をイメージして出し、扉を閉めて冷やしておく。

隣に少しスペースを空けて 土魔法でイメージしながら食器棚を造り出す。

ガラスの填まった 食器棚らしい食器棚を造ったが、もう少し自分が納得がいくモノにしたい。

造った食器棚に装飾するかんじで指を向け、食器棚の全体に蔦模様を施し満足した。

そろそろお腹が空いてきたので、土魔法でイメージしたお皿とガラスのコップを出す。

『ついにこの時が来た…
私の理想のお願い事で(どんな形状のどんな薬でも材料なしで思い描くままに作り出せる)見た目も味もチョコがけドーナツのお腹いっぱいで元気になる薬を出す。
見た目も味も牛乳のビタミン薬を出す。』

心の中でイメージした通りの薬が作り出せ、望結はニンマリと笑った…