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52.王族は…
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『食休みだけど 飲み物は欲しいなー』
キッチンへ行き、食器棚から硝子コップを2個持って、ローソファーへと戻り エドと私の座る場所の前にコップを置き…
「エド。どんな飲み物飲みたい?」
「んー?!
ミユの出してくれる飲み物は、今まで飲んだ事あるヤツでも、ミユの出してくれた物の方が美味しかったから、何でもいいかなー?
あっ でも 出来たら 果物のジュースがいいなっ!」
じゃあ…と、今まで出した事のない果物のジュースを出すことにする。
『葡萄ジュースのような 基礎代謝がアップする薬よ出ろ!』
二人の前にあるコップには、濃い紫色をした飲み物が現れる。
「これはどんな果物?!
とっても凄い色だね?!!」
『凄い色…?…そっか!
この世界に葡萄が無かったら、こんな濃い紫色のモノなんか、ちょっと恐怖かも…』
「葡萄っていう 皮が紫色をした品種の果物なんだよ。
皮ごと搾るとこんな色になるんだと思う。」
「葡萄っ?!
この世界にも、葡萄って果物が有るけど… 色は黄緑色なんだ!
異世界には、紫色の葡萄が有るんだね。」
「前の世界には、葡萄は 黄緑・紫・赤・黄緑に近い黄色があったと思う。
まぁ 飲んでみて?」
「…!!このジュース、すごく美味しいね!
でも 1つの果物にそんなに色々な色があるの?」
「さっきエドが気に入って食べてた、苺のショートケーキの苺なんて、もの凄い沢山の種類と色のが有るんだよー」
「す…すごいんだね…!」
果物の話に興奮したエドを何とか落ち着かせて、私は本題に入る。
「エドの婚約者が3人居るっていうのは…
3人と結婚する予定だったって事?!」
「…ああ…うん…
前に話したと思うんだけど、竜人族はほぼ全員が番に出会えると話したよね?
それは 竜人族の嗅覚が、アスフェイリアの どの種族からも優れていて、番が存在すれば どんなに離れていても匂いを辿って出会えるからなんだ。
竜人族は 成人の18歳から500歳 迄には番に出会う為に、あちこち旅をして番を探し出すんだけど…
極たまに番に出会えない者も居て、王族でないなら強制はされないけど、竜人族は数が少ないから 出来れば 番ではない者と結婚してでも、子孫を残すようにしているんだ。
僕は王族だったから、子を残す事を強制されていて…
頑張って900歳までは 待って貰って、番を世界中 探したんだけれど、出会えなかったから…
900歳の時に婚約者を用意された。
それから100年の間に婚約者と関係を持って、その間 どうしても嫌だと思う者がいなければ、1000歳になった年に婚儀を挙げ、次代を設けることになっていた。
婚約者が3人なのは、竜人族は番とでないと子が出来にくいから、数で補う?みたいだった。」
「……わ…私と出会った今からでも…
エドが望めば、その婚約者達とは結婚 出来るの?」
「ミユに嘘は伝えたくはないから、素直に言うけど…
僕が望めば、その3人と結婚する事は出来る。
…でも…竜人族は 番が第一だし、番に出会えたら、他の女性には立たなくなるんだっ…!!
だから 何を言われてもされても、ミユ以外にはもう反応しないよ。
だから そんな顔しないで。
これから先 僕の生涯の唯一はミユ1人だけだよ。」
エドの大きな手が近付いて、私の頬を流れるモノを優しく拭う。
ゆっくりエドの顔も近付いて…
キッチンへ行き、食器棚から硝子コップを2個持って、ローソファーへと戻り エドと私の座る場所の前にコップを置き…
「エド。どんな飲み物飲みたい?」
「んー?!
ミユの出してくれる飲み物は、今まで飲んだ事あるヤツでも、ミユの出してくれた物の方が美味しかったから、何でもいいかなー?
あっ でも 出来たら 果物のジュースがいいなっ!」
じゃあ…と、今まで出した事のない果物のジュースを出すことにする。
『葡萄ジュースのような 基礎代謝がアップする薬よ出ろ!』
二人の前にあるコップには、濃い紫色をした飲み物が現れる。
「これはどんな果物?!
とっても凄い色だね?!!」
『凄い色…?…そっか!
この世界に葡萄が無かったら、こんな濃い紫色のモノなんか、ちょっと恐怖かも…』
「葡萄っていう 皮が紫色をした品種の果物なんだよ。
皮ごと搾るとこんな色になるんだと思う。」
「葡萄っ?!
この世界にも、葡萄って果物が有るけど… 色は黄緑色なんだ!
異世界には、紫色の葡萄が有るんだね。」
「前の世界には、葡萄は 黄緑・紫・赤・黄緑に近い黄色があったと思う。
まぁ 飲んでみて?」
「…!!このジュース、すごく美味しいね!
でも 1つの果物にそんなに色々な色があるの?」
「さっきエドが気に入って食べてた、苺のショートケーキの苺なんて、もの凄い沢山の種類と色のが有るんだよー」
「す…すごいんだね…!」
果物の話に興奮したエドを何とか落ち着かせて、私は本題に入る。
「エドの婚約者が3人居るっていうのは…
3人と結婚する予定だったって事?!」
「…ああ…うん…
前に話したと思うんだけど、竜人族はほぼ全員が番に出会えると話したよね?
それは 竜人族の嗅覚が、アスフェイリアの どの種族からも優れていて、番が存在すれば どんなに離れていても匂いを辿って出会えるからなんだ。
竜人族は 成人の18歳から500歳 迄には番に出会う為に、あちこち旅をして番を探し出すんだけど…
極たまに番に出会えない者も居て、王族でないなら強制はされないけど、竜人族は数が少ないから 出来れば 番ではない者と結婚してでも、子孫を残すようにしているんだ。
僕は王族だったから、子を残す事を強制されていて…
頑張って900歳までは 待って貰って、番を世界中 探したんだけれど、出会えなかったから…
900歳の時に婚約者を用意された。
それから100年の間に婚約者と関係を持って、その間 どうしても嫌だと思う者がいなければ、1000歳になった年に婚儀を挙げ、次代を設けることになっていた。
婚約者が3人なのは、竜人族は番とでないと子が出来にくいから、数で補う?みたいだった。」
「……わ…私と出会った今からでも…
エドが望めば、その婚約者達とは結婚 出来るの?」
「ミユに嘘は伝えたくはないから、素直に言うけど…
僕が望めば、その3人と結婚する事は出来る。
…でも…竜人族は 番が第一だし、番に出会えたら、他の女性には立たなくなるんだっ…!!
だから 何を言われてもされても、ミユ以外にはもう反応しないよ。
だから そんな顔しないで。
これから先 僕の生涯の唯一はミユ1人だけだよ。」
エドの大きな手が近付いて、私の頬を流れるモノを優しく拭う。
ゆっくりエドの顔も近付いて…
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