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73.家族
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「ミユ ごちそうさまでした。」
「ふふっ。
はい。お粗末さまです。」
「ミユ殿。 大変 美味なケーキであった…
儂は 生まれてこの方 このように贅沢に様々なフルーツを使ったケーキを食べたのは、初めての事じゃったわ。
ミユ殿の手土産 そなたの心使いに 感謝する。
最後はちと 恥ずかしい所を お見せしたが、これからは儂らは家族になる。
宜しく頼む。」
「はっ‥はい!!
こちらこそ ふつつか者ですが、宜しくお願い致します。」
ぺこりっ……
嬉しかった…
これからは家族になると、王様から言って貰えた事が 嬉しくて嬉しくて、涙が頬を伝う。
隣のエドが、優しく涙を拭いてくれた。
「ミユちゃん。ありがとう。とても美味しいケーキだったわ♪
夢中になって食べてしまって、色々と今後の話をしようと思って居たのに、ごめんなさいね。」
「「ミユ殿。美味しかったよ。」」
「「ミユさん。美味しかったです。ありがとう。」」
「「ミユお姉ちゃん。美味しかったです♪また 食べたいです♪」」
皆さん順番に、王妃様・兄2人・兄嫁2人・双子 にお礼を言われ、また 皆さんの揃う機会があれば、ケーキを沢山 出そうと思いました。
「それではミユ殿。
確認じゃが…
そなたはこのエドラフェイルクの番になり、長き時を共に過ごす事を了承し、この国の妃として共に歩む事を望むか?!」
「はい!望みます!」
そうはっきりと告げる。
私の心は既に決まっている。
エドの隣に居たいと願う事は、この人の力になり 癒しになり 共にあり続ける事だと…
「そうか。では 儂に 異論はない。
皆の者 異論の有るものは?」
「「「「「「「なーし!」」」」」」」
「では これより 第3王子 エドラフェイルクの番の公布をイガリア全土に行う!」
「陛下!お待ち下さい!
招き人の公布も 同時にして頂きたいのです!
出来れば 最短期間で ミユとの番の儀式を行い 僕のモノにしてしまいたい!」
エドが国王様に自分の主張を口にする。
「うむ……
確かに 類いまれなる 3つ もの特殊な能力を頂いた、ミユ殿を守り 尚且つ邪な輩を牽制する為には、王子との番の公布と招き人の公布を同時にする方がよいやもしれぬな。
よし!では、番の公布・招き人の公布を同時に全土へする事に異論の有るものは?」
「「「「「「「なーし!」」」」」」」
「うむ。 では…宰相よ!
王命である! !
イガリア国内 全土への二つの公布をせよ!
辺境の都に届いたとの報告をもって、国内外への来客へ 来城の案内状を出すように手配せよ!」
「承りました。」
気付けば 壁の華になっていたらしい、執事とは違う服装をした人が王様の後ろに立ち、頭を下げて了承の返事をして退出して行った…
「ふふっ。
はい。お粗末さまです。」
「ミユ殿。 大変 美味なケーキであった…
儂は 生まれてこの方 このように贅沢に様々なフルーツを使ったケーキを食べたのは、初めての事じゃったわ。
ミユ殿の手土産 そなたの心使いに 感謝する。
最後はちと 恥ずかしい所を お見せしたが、これからは儂らは家族になる。
宜しく頼む。」
「はっ‥はい!!
こちらこそ ふつつか者ですが、宜しくお願い致します。」
ぺこりっ……
嬉しかった…
これからは家族になると、王様から言って貰えた事が 嬉しくて嬉しくて、涙が頬を伝う。
隣のエドが、優しく涙を拭いてくれた。
「ミユちゃん。ありがとう。とても美味しいケーキだったわ♪
夢中になって食べてしまって、色々と今後の話をしようと思って居たのに、ごめんなさいね。」
「「ミユ殿。美味しかったよ。」」
「「ミユさん。美味しかったです。ありがとう。」」
「「ミユお姉ちゃん。美味しかったです♪また 食べたいです♪」」
皆さん順番に、王妃様・兄2人・兄嫁2人・双子 にお礼を言われ、また 皆さんの揃う機会があれば、ケーキを沢山 出そうと思いました。
「それではミユ殿。
確認じゃが…
そなたはこのエドラフェイルクの番になり、長き時を共に過ごす事を了承し、この国の妃として共に歩む事を望むか?!」
「はい!望みます!」
そうはっきりと告げる。
私の心は既に決まっている。
エドの隣に居たいと願う事は、この人の力になり 癒しになり 共にあり続ける事だと…
「そうか。では 儂に 異論はない。
皆の者 異論の有るものは?」
「「「「「「「なーし!」」」」」」」
「では これより 第3王子 エドラフェイルクの番の公布をイガリア全土に行う!」
「陛下!お待ち下さい!
招き人の公布も 同時にして頂きたいのです!
出来れば 最短期間で ミユとの番の儀式を行い 僕のモノにしてしまいたい!」
エドが国王様に自分の主張を口にする。
「うむ……
確かに 類いまれなる 3つ もの特殊な能力を頂いた、ミユ殿を守り 尚且つ邪な輩を牽制する為には、王子との番の公布と招き人の公布を同時にする方がよいやもしれぬな。
よし!では、番の公布・招き人の公布を同時に全土へする事に異論の有るものは?」
「「「「「「「なーし!」」」」」」」
「うむ。 では…宰相よ!
王命である! !
イガリア国内 全土への二つの公布をせよ!
辺境の都に届いたとの報告をもって、国内外への来客へ 来城の案内状を出すように手配せよ!」
「承りました。」
気付けば 壁の華になっていたらしい、執事とは違う服装をした人が王様の後ろに立ち、頭を下げて了承の返事をして退出して行った…
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