私の理想の異世界チート

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138.デザイナー

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執事さんに案内され、デザイナーの方がサロンに入って来られました。

その後ろから王妃様の専属の侍女さん2人も来られたようです。

「ドミニク良く来たわね。
今回は この子‥ミユちゃんのドレスを3着お願いするわ。

なんの為のドレスかは分かっていてよね?!」

「王妃様 今日もご機嫌麗しく存じます。

はい。今回は エドラフェイルク様の番様の為の、番の契約と血の契約と番の儀式の式用のドレス3着と伺っております。」

「ええ。 その通りよ。

ミユちゃん。こちらが先程 言っていた、デザイナーのドミニクよ。
腕はこの国1番だと思うから、しっかりミユちゃんの要望を叶えて貰いましょうね!」

「は‥はいっ!」

私は ドミニクさんの方を向き…

「あ あの… 先程ご紹介に預りました、望結と申します。
ドレスでお世話になります。宜しくお願いします。」ペコッ…

軽く頭を下げ ドミニクさんを見る。

ドミニクさんは、20代前半くらいに見える、癖っ毛の背中の中程迄の長さの 白銀色の髪を肩の辺りでリボンで結び・大きめの白銀色の三角耳にフサフサのしっぽ・柳眉・琥珀色の黄色の眼・少し垂れ目気味の目元・スッと通った鼻筋に小さめの鼻・ぽってりとした唇・輪郭はシャープで顎先が尖り・エドくらいの身長・色白な肌・あまり筋肉の着いて無さそうな 優男なイケメンだった。
耳としっぽの感じからして、狐の獣人さんだろうか?!

『それにしても……
この世界には、美形の人しか居ないのだろうか??!
この城に来てからも、整った人ばかりを見ている気がする……』


ドミニクさんは まっすぐこちらを見て、顔を赤くして一瞬固まった。そして…

「あっああ…
あっ‥いえっ!!
こちらこそ宜しくお願い致します。
ミユ様……」

王妃様が少し訝しげな顔で、ドミニクさんを見ていたが…

「お義母様。 私が寸法を取って貰って居る間に、試してみて下さいね。」

っと声を掛けると、王妃様は自分のしたい事を思い出したのか、嬉々として専属の侍女さん達を連れてサロンを出て行かれた。

その場に居るのは、デザイナーのドミニクさんと、執事さんにサロン担当のメイドさんだった。

私は執事さんに…

「あのっ… デザイナーさんが採寸されると、王妃様から伺ったのですが、ドミニクさんが測られるのでしょうか……?!」

「いえいえっ‥まさか!
ミユ様の採寸をさせて頂くのは、今日からミユ様の専属の侍女になる者にございます。

ドミニク様の要望を聞きながら、専属の侍女がミユ様を測らせて頂きますので、ご心配には及びませんよ。」

「そうですか… 分かりました。」


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