私の理想の異世界チート

１７２．作戦

なんて言ってみたら…！

そんな ちょっとなげやりな提案が、採用されるだなんて誰か思ったでしょう……


そう…そうなんです！
私のなげやり提案が採用されたんですよ！

そんな案が採用されたものですから…
この国 大丈夫か…？
って気にもなりますよね？
そう思ったのは、私だけじゃ ありませんよねー？？？


なんて……現実逃避しちゃいましたよ……


まあ それは置いておくとして……

その案でカサンドラを捕まえようと言う事になりました！

陛下と王妃様にはサロンにてお待ち頂く事にして、エドと私は 王宮内の厨房へと急ぐ。

厨房へ近づくと、厨房周辺を包囲した数十人の団員達が居て、指示が出ればすぐにでも突入出来そうだった。

厨房の入口の近くに、ザナートさんが待機していて、それを見つけた私達は、すぐに側に寄り 小声で話し掛ける…

「ザナート ご苦労！
厨房内の様子と、料理人達への伝達はどうなっている？！」

「はっ！　指示通り 厨房の周りをグルリと団員達が包囲しております。

包囲 後からは、扉が一度も開いておりませんので、中からは例え透明マントを着用して居たとしても出て無いと思われます！

料理人達への伝達は、潜むカサンドラにバレない為に、何も指示しておりません。」

「そうか。

ミユ！まだ 結界内の状況把握 出来る？
まだ カサンドラは、厨房内に居るのかな？！！」

「ちょっと待ってね……

……うん！ まだカサンドラは、厨房に居るみたい！

でも スープに何かしたのに、まだ厨房に居るのって、何でだろう？？！」

「これは僕の予想だけど…
王族の誰かが昼食を取るってなるのを待ってるんじゃないかな？

そしてその誰かが、昼食のスープを食べて何かしら合った大混乱の中、何処かに逃亡するつもりとか…

牢屋から逃走したカサンドラが、まさか厨房内に居るなんて、誰も思わないだろうし……
透明マントを装置してるから、安心して安全な所で成り行きを見守って居るんだと思う。」

「そっかぁー
それを聞くと納得だけど…

この前あんな感情的に馬鹿な事をして来たのに… 
カサンドラって、意外と頭は良かったんだね……」

ミユが思わずポロリと本音を溢す…

周りで聞いていた、エドやザナート以外の団員達も、『確かに…』っと思ったのだった。


ザナートさんとエドと私が、この場の出入口から入り、私がカサンドラの居場所を逐一教え、料理人達にはザナートさんが声を掛けて、私の指示するカサンドラとは反対の場所に、１箇所に纏まって貰い安全確保。

その間に エドが水魔法でカサンドラに、水球をお見舞いして、出来れば気絶させて身柄を確保するという作戦になった。