【完結】6夫の上司の家政婦をすることになった妻の運命が変わっていく。

華蓮

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実家

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そのまま、連絡もせずに、病院のベットで眠ってしまったから、
陸から連絡があったら、心配してしまうわと思い、スマホを確認した。

まさかの陸から連絡がなかった。
普通、家に帰らなかったら、連絡ない?

家に帰ると、陸は居なかった。
信じられなかったが、疲れていたので、
布団に入って寝ることにした。

お昼前に起きて、リビングに行くと、陸が、いた。


「かりん。珍しく遅くに起きたんだね。」

「うん。疲れていて、、、いつ帰ってきたの?」

「夜中に帰ってきて、ソファで、寝てたよ。ミカさんが、あのあと、体調悪くて、様子を見てたんだ。」

「そう、、、私、シャワー浴びてくるね。。」

泣き崩れた。仮面をかぶることができるかしら?

裏切られたという意味ではなく、平然と嘘をつく、しかもバレていないと思ってる。

なぜこの人と結婚生活を続けないといけないの?と考えるようになった。


シャワーから出ると、

「ご飯まだ?早く食べさせて!」
という。
急いで用意をすると、

「相変わらず、お前のご飯は、和食ばかりだな。
もっとこってりしたものは、ないのか?」

「買い物に行かないと、、、」

「そう。お前は、気がきかないな。外に食べに行く!」
と折角用意した食事を食べずに、怒って出かけた。。

体調悪い中、無理して作ったのに。
もう無理。






実家に行くとこにした。
「お母さん、お父さん、お久しぶりです。」

「急にどうしたの?」


「ちょっと近くに来たので、、」

「お前、離婚はするな!」

「え?」


「俺の会社を陸に継がすから、離婚はダメだ、、、
今の会社をもう少ししたら辞めさす。

湘南会社の松本ミカさんも優秀でな。秘書として雇う予定だ。」

「、、、、松本さん?」

「陸を社長にして、松本さんを社長秘書だ。」

「お前は、陸のために家事をして、尽くせ。陸の言うことを何でも聞け!」

「なぜ?そんなに?」

「あいつらは、優秀だ。」

「お前は、男に尽くすしかできないだろ。
うちの仕事も出来ないし、それしかない。
陸のために生きろ。」



「お母さん、手伝うわ。」

「かりん。お願い。」


「かりん。陸さんが会社を継ぐために、お父さんは頑張ってる。毎日がんばってるのよ。

かりんも嫌なことも、我慢しなさい。
陸さんは素晴らしい人よ、
貴方は、陸さんに尽くせばいいのよ。あっても、、、、」

「お母さん、、、私、、、、やっぱり帰るね、、、」
と震えながら言った。

「そう。わかってくれたのね。陸さんのところに帰りなさい。」

「さようなら。お邪魔しました。」
と寂しそうな笑顔で言ったけど、母には伝わらない。



私はもう無理かもしれない、、、
離婚もできない。どうしよう
もう疲れた、、

期待してたわけじゃないけど、解放させてくれるかと思ったのに、、、、

言う前に先に言われたわ。
お母さんも、結局私のことは、なんとも思ってないのは、変わらないな。
あの二人にとって道具なんだろうな。

晴翔さんに会いたい
迷惑かけるだけなのに、、、
ただの家政婦なのに何言ってんのかな、

もう、、限界、、、、

最後に晴翔さんに辞めること言わないとな。
ううん。最後に晴翔さんの声を聞きたい。
優しい声。好きな人の声を聞いてから、死にたい。最後の私のお願い。


晴翔さんに電話をした。



「晴翔さん。ごめんなさい。家政婦は、もう出来ません。」

「なんで?」

「、、、、、」

「今どこ?」

「実家からの帰り道で、電車に乗ります。
魚さんに会いたくて、、、海に行きます。」

「今から行くから、海で待ってて、、」
と電話が切れた、、、

「海の場所もわからないのに、、、、」
それから連絡もなかった。

海を眺めてた。夕日が綺麗。このまま、この海の中に入っていけば、、、魚さんに会える。と靴を脱いで、砂浜を歩いて、海に近づいた。

「綺麗な海。魚たちと一緒のところ、、、」と海の中に、足をつけて、一歩。また一歩。

「かりん。」
振り向くとそこに、晴翔さんが、立っていた

「なんでわかったの?晴翔さんには、、、」
と抱きついて、泣いた。
今まで、我慢してた涙が、一気に流れ出した、、、

「大丈夫。」
としばらく抱きしめてくれてた。。
安心した。この人の胸の中にずっと居たい。
温かい。かりんは、強く抱きついていた。
晴翔さんは、受け入れてくれてる。

 

晴翔さんが、送ってくれた。ある場所へ、、

「お兄ちゃん、、」

「かりん。久しぶり。やっと会えた。」

「ごめん、、」


今まであったことを全部話した。親の話、さっき死のうとしたことも、、、

「遅くなってごめん。ずっとあいつらのこと調べててんだ。絶対、離婚させてあげるから、、、
もう少し我慢してくれ。今、固めてるところだ。」
と約束した。、

それで少し頑張ることにした。


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