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83. 鶏遊び④
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俺は西田の舌の動きを感じながら、ついさっき西田は先生の小便を飲んでいたのだから、この口付けには西田の唾液の中にほんの少しではあるが先生の尿が含まれているのだと思い至った。その事実に充実と興奮を覚え、体が熱くなる。
先生は俺のシャツのボタンに手をかけた。着せ替え人形でも扱うように丁寧に服を脱がせていく。もっと乱暴に剝ぎ取ってくれてもいいのにとじれったくもあるが、先生なりの気遣いだろう。俺も脱がせやすいように体勢を変えて協力し、脱いだ服は西田が畳んでくれた。
着衣のままの先生と、全裸になった西田と俺。立場をはっきりと分からせられる。先生は満足げに俺たちを見ると言った。
「さあ、寝室に移動だ。」
寝室に近付くにつれ、鼓動が速くなり頭皮から汗がぷつぷつと出るのが分かる。
先生がドアを開けスイッチを押すと、真っ暗な中から立派なベッドや重々しい椅子、陳列された本格的な道具が姿を現した。
寝室兼プレイルーム、この部屋に来ると俺は未だに緊張してしまう。それは道具の威圧感と調度品の高級感のせいだろうか。
西田と俺は先生の前に整列し、指示を待った。西田も緊張しているのか、体がこわばって見える。先生は西田に視線を向けた。
「西田君、肛門拡張の途中経過を確認してほしいんだったね。」
「はい。」
「ベッドの端に尻が来るように、四つん這いになりなさい。」
「はい。」
今日の西田はずっと、しおらしい。その様子を見ていると、俺にさえ西田がいかに嗜虐心を搔き立てるのか分かる気がする。
幼いころ、柔らかな日差しの中でゆらゆらと舞うモンシロチョウを捕まえては虫かごに閉じ込めたのどかな春の日があった。チョウの羽や脚は簡単に壊れてしまいそうな繊細さだから、気をつけて虫取り網から出してやる。緻密な毛がむくむくして、りん粉がきらきらとして、可憐だ。じっと見ていると、その淡い果敢なさに、自分の手のひらの中でぎゅっとしてバラバラにしてしまいたいような、甘酸っぱい残酷な気分になった。きっと西田はあのモンシロチョウなのだ。
先生はアナルプラグの取っ手に手をかけながら言った。
「佐藤君もそんなところにいないで、近くでよく見なさい。美事なものだ。」
先生の隣へ移り、西田の尻を見た。
「すごい……。」
思わず感嘆した。ずっぽりという言葉がこれほど似合う光景もないと思った。
先生は取っ手を掴んで回転させたり浅く出し入れしたりして具合を確かめている。プラグが動く度に西田は喘ぎを我慢するような切なげな声を漏らした。
「西田君、痛みはないか。」
「ないです。」
「まあまあ余裕がある。8.0センチと8.5センチを準備してあるが、8.5センチもいけそうな気がするな。」
「8.5センチを入れてみたいです。お願いします。」
その声には先生に対する信頼がこもっていた。先生は頷くと、取っ手を外に向かって引いた。中に入っている部分のほうが太いから、西田の肛門のふちが柔軟に伸びる。俺も目いっぱい広げられてみたいと思った。俺のそこがいっぱいに広げられて耐えきれずにプツと切れ、血が吹き出して痛みが広がる、そんなイメージに一瞬の間、陶酔した。しかし、現実のプラグは無事に抜け、西田の肛門が切れることはなかった。
穴がぽっかり開いたままになって、体内が見える。ぬらぬらと湿った肉色が臓器であると実感させ、背徳感が背筋を走った。
先生が棚にしまってあった次のプラグを出し、ベッドの上に放った。もう片方の手にはローションを持っている。
先生はローションを直接西田の穴の中に注入し、自分の手にも大量に垂らした。そして、親指以外の四本の指をすぼめて入れると、穴を広げるように捩じ込んだり引き戻したりを繰り返した。穴が緩んだとみえ、親指も隙間からなんとか入ったが、手をすぼめて一番太い部分まで至らずにつっかえて止まる。先生はそれ以上は無理をせずに、再び穴を広げるような動作を繰り返した。先生は化学の先生だから、なんだか実験のようだと思った。
次にアナルプラグを手に取るとそれにローションをまぶして、西田の肛門にあてがった。
捩じ込んでいく。するすると飲み込まれるかに見えたが、最大直径のほんの少し手前で止まった。
「西田君、息を大きく吸って。」
息を吸う音がする。
「ゆっくり大きく吐いて。」
西田の呼吸に合わせて先生は手に力を込めた。ゆっくりだが確実にプラグが埋まっていく。
西田の様子が気になって横に回り、顔を覗き込んだ。吐く息が少なくなっていくのと、大きいものが入れられるのとで、苦しいのだろう。眉根を寄せぎゅっと目を閉じた赤い顔で耐えている。俺もぎゅっと手を握って一緒に耐えるような気持ちで見守った。
「あっ」と西田が鳴いて目を見開いた。最難関を突破したのだ。再び先生の横に戻り確認すると、プラグは根元まで収まっていた。
先生は俺のシャツのボタンに手をかけた。着せ替え人形でも扱うように丁寧に服を脱がせていく。もっと乱暴に剝ぎ取ってくれてもいいのにとじれったくもあるが、先生なりの気遣いだろう。俺も脱がせやすいように体勢を変えて協力し、脱いだ服は西田が畳んでくれた。
着衣のままの先生と、全裸になった西田と俺。立場をはっきりと分からせられる。先生は満足げに俺たちを見ると言った。
「さあ、寝室に移動だ。」
寝室に近付くにつれ、鼓動が速くなり頭皮から汗がぷつぷつと出るのが分かる。
先生がドアを開けスイッチを押すと、真っ暗な中から立派なベッドや重々しい椅子、陳列された本格的な道具が姿を現した。
寝室兼プレイルーム、この部屋に来ると俺は未だに緊張してしまう。それは道具の威圧感と調度品の高級感のせいだろうか。
西田と俺は先生の前に整列し、指示を待った。西田も緊張しているのか、体がこわばって見える。先生は西田に視線を向けた。
「西田君、肛門拡張の途中経過を確認してほしいんだったね。」
「はい。」
「ベッドの端に尻が来るように、四つん這いになりなさい。」
「はい。」
今日の西田はずっと、しおらしい。その様子を見ていると、俺にさえ西田がいかに嗜虐心を搔き立てるのか分かる気がする。
幼いころ、柔らかな日差しの中でゆらゆらと舞うモンシロチョウを捕まえては虫かごに閉じ込めたのどかな春の日があった。チョウの羽や脚は簡単に壊れてしまいそうな繊細さだから、気をつけて虫取り網から出してやる。緻密な毛がむくむくして、りん粉がきらきらとして、可憐だ。じっと見ていると、その淡い果敢なさに、自分の手のひらの中でぎゅっとしてバラバラにしてしまいたいような、甘酸っぱい残酷な気分になった。きっと西田はあのモンシロチョウなのだ。
先生はアナルプラグの取っ手に手をかけながら言った。
「佐藤君もそんなところにいないで、近くでよく見なさい。美事なものだ。」
先生の隣へ移り、西田の尻を見た。
「すごい……。」
思わず感嘆した。ずっぽりという言葉がこれほど似合う光景もないと思った。
先生は取っ手を掴んで回転させたり浅く出し入れしたりして具合を確かめている。プラグが動く度に西田は喘ぎを我慢するような切なげな声を漏らした。
「西田君、痛みはないか。」
「ないです。」
「まあまあ余裕がある。8.0センチと8.5センチを準備してあるが、8.5センチもいけそうな気がするな。」
「8.5センチを入れてみたいです。お願いします。」
その声には先生に対する信頼がこもっていた。先生は頷くと、取っ手を外に向かって引いた。中に入っている部分のほうが太いから、西田の肛門のふちが柔軟に伸びる。俺も目いっぱい広げられてみたいと思った。俺のそこがいっぱいに広げられて耐えきれずにプツと切れ、血が吹き出して痛みが広がる、そんなイメージに一瞬の間、陶酔した。しかし、現実のプラグは無事に抜け、西田の肛門が切れることはなかった。
穴がぽっかり開いたままになって、体内が見える。ぬらぬらと湿った肉色が臓器であると実感させ、背徳感が背筋を走った。
先生が棚にしまってあった次のプラグを出し、ベッドの上に放った。もう片方の手にはローションを持っている。
先生はローションを直接西田の穴の中に注入し、自分の手にも大量に垂らした。そして、親指以外の四本の指をすぼめて入れると、穴を広げるように捩じ込んだり引き戻したりを繰り返した。穴が緩んだとみえ、親指も隙間からなんとか入ったが、手をすぼめて一番太い部分まで至らずにつっかえて止まる。先生はそれ以上は無理をせずに、再び穴を広げるような動作を繰り返した。先生は化学の先生だから、なんだか実験のようだと思った。
次にアナルプラグを手に取るとそれにローションをまぶして、西田の肛門にあてがった。
捩じ込んでいく。するすると飲み込まれるかに見えたが、最大直径のほんの少し手前で止まった。
「西田君、息を大きく吸って。」
息を吸う音がする。
「ゆっくり大きく吐いて。」
西田の呼吸に合わせて先生は手に力を込めた。ゆっくりだが確実にプラグが埋まっていく。
西田の様子が気になって横に回り、顔を覗き込んだ。吐く息が少なくなっていくのと、大きいものが入れられるのとで、苦しいのだろう。眉根を寄せぎゅっと目を閉じた赤い顔で耐えている。俺もぎゅっと手を握って一緒に耐えるような気持ちで見守った。
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