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大人の階段
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「よし。腹くくるか……」
「どうしたんですか。茜さん」
「あ、何でもないですぅ~」
夜彼と食事中にずっと考えていたことがあった。
それは今日ここで決めるということだ。
もう式も近いしその前に籍も入れるということになってしまった以上、ここで女を見せるべきだと思った。
別に結婚するからとか籍を入れるからそういうことをしなければ、と言うわけでは決してない。
ただ安心感と言うか実感というか、そういうものが私の中に欲しかった、ただそれだけ。
まぁ、幸恵の揶揄われたことも確かに背中を押してくれたのは事実だけどこのまま彼が何もしてこないことは目に見えている。
だったら……。
「茜さん。もうご飯食べないのでしょうか」
「あ、ちょっと考え事を」
「大丈夫ですか?」
「はい。大丈夫です。でもお腹いっぱいかも」
「え? まだ少ししか食べてない気が……」
「そうですか? そうかしら」
「変ですよ」
「あはは……」
変じゃねーよ。
あんたが男らしく私を襲わないから私が色々考えちゃってるんでしょうが。
ま、でももうそれも今日で終わり。
直ぐに大人の階段上ってやんよ。
てか見とけよ……幸恵が赤面するくらい激しくやってやっからなぁ……。
早々に食事を切り上げてお風呂に入ると彼に伝えると不思議そうな顔で頷いた。
私は部屋に戻り以前かった下着を手に取りパジャマで隠すと風呂場へ向かった。
念入りに体を洗い髪の毛もしっかりと洗う。
初めての事だから胸のドキドキが止まらない。
今日で……処女……捨てちゃうんだよね、私。
いいよね、いいんだよね?
だって好きな人に捧げるんだもの。
問題ない筈。
それに事前にネットの動画でしっかり確認したもん。
何も問題ない筈。
後一応避妊具も用意したし……てか何で私がここまでお膳立てしないといけないのよ。
ダメダメ!
そんなこと考えてたらあの童貞と一緒になるなんて無理よ、茜。
ここは女の恥と常識を取っ払うの。
いい、今日決めるわよ。
風呂場で覚悟を決めた私は体を拭いてあの赤の下着を付けてパジャマに着替えた。
少し髪の毛が濡れていたのでタオルを肩にかけてリビングへ向かうと彼がテレビを観ながらビールを飲んで寛いでいた。
「お先にお風呂頂きまいた。涼太さん、お風呂どうぞ」
「あ、はい。これ飲んでから入ります」
「そう、ですか」
「はい」
くぅ~!
早く入れよ、童貞野郎めっ!!
私の覚悟の灯が消える前にちゃっちゃと済ませるんだから。
マジで恥ずかしいよぉ~!!
もう、ほんとにKYなんだからぁ~!!
彼が風呂場に行ったのはそれから30分程立った後だった。
その間私はと言うと先に寝室にあるベッドの上で正座して彼の事をずっと待っていた。
自室から持ってきたゴムを枕元に忍ばせて今にも口から飛び出しそうな心臓とその鼓動と戦いながら。
既に顔が真っ赤になっているだろう、めっちゃ熱いんですけど。
早く儀式を終わらせてしまいたい。
ああ、もう、早く来いよっ!!
恥ずかしさと緊張と苛立ちに耐えながら彼が部屋に入って来るのを今か今かと待ち続けていた。
「どうしたんですか。茜さん」
「あ、何でもないですぅ~」
夜彼と食事中にずっと考えていたことがあった。
それは今日ここで決めるということだ。
もう式も近いしその前に籍も入れるということになってしまった以上、ここで女を見せるべきだと思った。
別に結婚するからとか籍を入れるからそういうことをしなければ、と言うわけでは決してない。
ただ安心感と言うか実感というか、そういうものが私の中に欲しかった、ただそれだけ。
まぁ、幸恵の揶揄われたことも確かに背中を押してくれたのは事実だけどこのまま彼が何もしてこないことは目に見えている。
だったら……。
「茜さん。もうご飯食べないのでしょうか」
「あ、ちょっと考え事を」
「大丈夫ですか?」
「はい。大丈夫です。でもお腹いっぱいかも」
「え? まだ少ししか食べてない気が……」
「そうですか? そうかしら」
「変ですよ」
「あはは……」
変じゃねーよ。
あんたが男らしく私を襲わないから私が色々考えちゃってるんでしょうが。
ま、でももうそれも今日で終わり。
直ぐに大人の階段上ってやんよ。
てか見とけよ……幸恵が赤面するくらい激しくやってやっからなぁ……。
早々に食事を切り上げてお風呂に入ると彼に伝えると不思議そうな顔で頷いた。
私は部屋に戻り以前かった下着を手に取りパジャマで隠すと風呂場へ向かった。
念入りに体を洗い髪の毛もしっかりと洗う。
初めての事だから胸のドキドキが止まらない。
今日で……処女……捨てちゃうんだよね、私。
いいよね、いいんだよね?
だって好きな人に捧げるんだもの。
問題ない筈。
それに事前にネットの動画でしっかり確認したもん。
何も問題ない筈。
後一応避妊具も用意したし……てか何で私がここまでお膳立てしないといけないのよ。
ダメダメ!
そんなこと考えてたらあの童貞と一緒になるなんて無理よ、茜。
ここは女の恥と常識を取っ払うの。
いい、今日決めるわよ。
風呂場で覚悟を決めた私は体を拭いてあの赤の下着を付けてパジャマに着替えた。
少し髪の毛が濡れていたのでタオルを肩にかけてリビングへ向かうと彼がテレビを観ながらビールを飲んで寛いでいた。
「お先にお風呂頂きまいた。涼太さん、お風呂どうぞ」
「あ、はい。これ飲んでから入ります」
「そう、ですか」
「はい」
くぅ~!
早く入れよ、童貞野郎めっ!!
私の覚悟の灯が消える前にちゃっちゃと済ませるんだから。
マジで恥ずかしいよぉ~!!
もう、ほんとにKYなんだからぁ~!!
彼が風呂場に行ったのはそれから30分程立った後だった。
その間私はと言うと先に寝室にあるベッドの上で正座して彼の事をずっと待っていた。
自室から持ってきたゴムを枕元に忍ばせて今にも口から飛び出しそうな心臓とその鼓動と戦いながら。
既に顔が真っ赤になっているだろう、めっちゃ熱いんですけど。
早く儀式を終わらせてしまいたい。
ああ、もう、早く来いよっ!!
恥ずかしさと緊張と苛立ちに耐えながら彼が部屋に入って来るのを今か今かと待ち続けていた。
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