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結婚式
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「すみません。宜しくお願いします」
そっか。
すべて手配済みなんだなぁ~。
流石社長さんの仕事の速さだわ。
私の知らない間にどんどん進めてくれてたんだ。
私がいちいち言わなくてもいいんだぁ~。
あ、でもお父さんがこんなことになったら式に出席できないかもしれない。
それはそれで……。
でもでも……ヴァージンロードって……どうするんだろう。
「涼太さん。父がもし式に出席できない場合ってどうなりますか?」
「お父さんが回復する迄延期するしか……一応明日の容体を確認してからですね」
「でもすぐですよね。間に合わないんじゃ……」
「それも全て明日次第と言うことです。あ、それから茜さんにお願いがあります」
お願い……?
私にお願いって何だろう。
それにしても凄く冷静な判断をするなぁ。
こういう状況も仕事で培ってきたってことなんだろうなぁ。
そらそうだよね、社長さんだもんね。
トラブルの解決なんて朝飯前だよ、ね。
「何でしょう。私にお願いとは」
「これ、持ってきました」
「こ、これって……」
彼はカバンから封筒を取り出し中身を私に渡した。
渡された紙を広げてみるとなんと婚姻届と書かれた紙じゃないですかっ!
今このタイミングで!?
え……?
え~~~マジ……??
「とってもタイミング悪くて申し訳ないですが、役所に出して来ようと思ってます。茜さんはどう思います?」
どう思いますって言われても……。
出せばいいと思いますって言うわけにもいかないのかな。
どうしたらいいんだろう。
書けばいいのかな。
彼の欄はもう埋まってる…し……。
あとは私だけ……か……?
「茜さん?」
「あ、ああっと……じゃ書きますね」
「有難う御座います。明日でも構いませんよ?」
「ああっと……忘れないうちに……あ、印鑑持ってないです……」
「じゃ、明日印鑑を貰いますよ」
「すみません……」
私は机の前に座って婚姻届に自分の欄の名前やら住所やらを記入した。
彼は私の傍に立って待ってくれていた。
もう夫婦になるんだぁ~。
凄く手が震える……。
「茜さん……」
「っあ……」
震える私の手の上に彼は自分の手を乗せた。
暖かくて大きな手。
私は彼の顔を見上げると微笑みながら頷いていいた。
ゆっくりでいい、安心していい、大丈夫だから。
そんなことを言っているような気がして手の震えも収まった。
「はい。これでいいですか?」
「はい。お預かりします。これで茜さんのお義父さんにご報告出来ますね」
「え……?」
「安心して欲しくて……。茜さんのご両親に」
そっか。
すべて手配済みなんだなぁ~。
流石社長さんの仕事の速さだわ。
私の知らない間にどんどん進めてくれてたんだ。
私がいちいち言わなくてもいいんだぁ~。
あ、でもお父さんがこんなことになったら式に出席できないかもしれない。
それはそれで……。
でもでも……ヴァージンロードって……どうするんだろう。
「涼太さん。父がもし式に出席できない場合ってどうなりますか?」
「お父さんが回復する迄延期するしか……一応明日の容体を確認してからですね」
「でもすぐですよね。間に合わないんじゃ……」
「それも全て明日次第と言うことです。あ、それから茜さんにお願いがあります」
お願い……?
私にお願いって何だろう。
それにしても凄く冷静な判断をするなぁ。
こういう状況も仕事で培ってきたってことなんだろうなぁ。
そらそうだよね、社長さんだもんね。
トラブルの解決なんて朝飯前だよ、ね。
「何でしょう。私にお願いとは」
「これ、持ってきました」
「こ、これって……」
彼はカバンから封筒を取り出し中身を私に渡した。
渡された紙を広げてみるとなんと婚姻届と書かれた紙じゃないですかっ!
今このタイミングで!?
え……?
え~~~マジ……??
「とってもタイミング悪くて申し訳ないですが、役所に出して来ようと思ってます。茜さんはどう思います?」
どう思いますって言われても……。
出せばいいと思いますって言うわけにもいかないのかな。
どうしたらいいんだろう。
書けばいいのかな。
彼の欄はもう埋まってる…し……。
あとは私だけ……か……?
「茜さん?」
「あ、ああっと……じゃ書きますね」
「有難う御座います。明日でも構いませんよ?」
「ああっと……忘れないうちに……あ、印鑑持ってないです……」
「じゃ、明日印鑑を貰いますよ」
「すみません……」
私は机の前に座って婚姻届に自分の欄の名前やら住所やらを記入した。
彼は私の傍に立って待ってくれていた。
もう夫婦になるんだぁ~。
凄く手が震える……。
「茜さん……」
「っあ……」
震える私の手の上に彼は自分の手を乗せた。
暖かくて大きな手。
私は彼の顔を見上げると微笑みながら頷いていいた。
ゆっくりでいい、安心していい、大丈夫だから。
そんなことを言っているような気がして手の震えも収まった。
「はい。これでいいですか?」
「はい。お預かりします。これで茜さんのお義父さんにご報告出来ますね」
「え……?」
「安心して欲しくて……。茜さんのご両親に」
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