恋を諦めた私の前に突然痛いイケメン王子様が現れましたっ!!

杏仁豆腐

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結婚式

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晴れて夫婦となった私たち。
でも相変わらず日常の日々を淡々と送りながら結婚式の段取りや準備に追われていた。
彼は社長という重責に追われほぼ私が式の打ち合わせをしている。
と言っても大事な部分は彼が全部やってくれたこともあり料理は何を出すとかお色直しのドレスはどうするのかとか殆ど私が関わることだけ。
頼りになる彼でホント助かる。



月日は流れ……。
今日は打ち合わせ最終チェックの日。
流石にこの日だけは彼も同行すると言い仕事を休んで私と式場に足を運んだ。


「これで全行程となります。いかがでしょうか。問題なければこのまま進めようと思います」
「茜さん。これでいいですか?」
「はい。問題ないと思います」
「そうですか。ではこれでお願いします」
「畏まりました。当日が楽しみですね」
「有難う御座います」


彼が担当者に頭を下げ私も同じように頭を下げた。
これであとは式当日を迎えるだけとなった。
……と思ったんだけど実はこれから写真撮影があるらしい。
当日着るレンタルドレスを合わせるついでに記念写真を撮るらしいのだ。
お化粧もヘアスタイルも全部お任せなので楽なんだが恥ずかしい。
彼もレンタルタキシードを着るらしい。


「はぁ~。写真撮影緊張する……」
「大丈夫ですよ。凄く素敵です。旦那様もお喜びになると思いますよ」
「あ、有難う御座います」


だ、旦那様……きゃーっ。
めっちゃ恥ずいぃ~! 
確かに私の旦那だけど人にそう言われるとめっちゃ恥ずいんですけどっ!! 
でもなんかいい響きよねぇ~。
これが幸せってやつよねっ。



「さ、出来ました。ではこちらへどうぞ」
「はい」



スタッフさんに誘導されて撮影ルームに行くと既に彼が立って待っていてた。
ビシッと髪をセットされてタキシード姿がまた似合う。
流石イケメンってところだ。
か、かっこいい……。


「茜さん。凄く綺麗です」
「涼太さんこそ……かっこいいです」
「お二人とも凄く素敵です。これから撮影させて貰いますね」
「「はい」」


私は椅子に腰かけ彼がその直ぐ傍に立って撮影開始。
緊張と彼のかっこよさで頭の中が真っ白になってしまった。


気が付けば撮影も終わってまたさっきの更衣室の椅子に座っていた。
化粧を落としてまナチュラルメイクにして着替えて外に出ると彼が私より先にロビーで待っていてくれた。


スタッフさんが出してくれたんだろうコーヒーを飲みながら私に気付くと微笑みながら軽く手を振っている。
その仕草も凄く様になっててかっこいい。


「お疲れ様でした。茜さん」
「いえ、涼太さんこそお疲れ様です」
「では清水様。ご結婚式当日、スタッフ一同心よりお待ちしております」
「お願いします」


結婚式当日が楽しみでもあり緊張でもあるよ……耐えられるのかな私……大丈夫かなぁ~。

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