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新たな門出
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ベッドのある部屋に戻るとスタンド電気の明かりが付いていた。
ふと彼のベッドに目をやると彼が上半身を起こして私の方を見つめていた。
まだ起きてたんだなと思いながら部屋のドアを閉めてベッドに座った。
「まだ起きてたんですか?」
私は彼にそう訊ねた。
彼は苦笑いしながら頭を掻いて恥ずかしそうにしていた。
先程目が覚めたらしく私が来るのを待っていたらしい。
呼べばいいのにと思いながら彼のベッドに腰を下ろした。
「どうしたんです? 眠れなくなっちゃったって」
「すみません。先に疲れたと言って寝てしまって……」
気にしてるのかなと思い彼の頭を撫でた。
すると彼が急に私に抱き着いてきて私のお腹当たりに顔を埋めた。
少しくすぐったいけれど彼の仕草が子供みたいで可愛く見えてた。
「甘えてるの?」
「……うん……」
彼が掠れた声でそう答えた。
いつもなら凛々しく私の前では一切泣き言や甘えることが無かったので、今の彼の姿がとても新鮮に感じた。
私はそのままの姿勢で彼の頭を撫でながら話した。
「今日は大変だったね。私も疲れたけど涼太さんもお疲れ様」
「茜さんも疲れたでしょ? あんなに大勢の人たちに曝されて。僕はずっとやきもきしてた…」
「どうして?」
「だって……僕の茜さんが他の連中に見られてると思うと心が弾けそうで…気持ち悪かった」
もしかして…嫉妬…してるの?
ずっと私のお腹に顔を埋めたままの彼を見下ろしながらなんて可愛いんだろうと思ってしまった。
私の心臓は小さな胸の奥でドクン、ドクンと波打ち始め彼に伝わるかもしれないという恥ずかしい気持ちになっていった。
「茜さん」
「ん?」
「僕は茜さんに出会う為に今まで生きていた気がする。女性に目もくれずずっと茜さんを待っていた気がする」
「そんなこと…ないでしょ」
マジ?
イケメン男子にそんなこと言われたこと無いんですけど。
と言うか彼氏もこの人が初めてでエッチだってこの人が初めてで、結婚もこの人が初めて……私だって全部が初めてだよ。
この気持ちを彼に伝えよう、伝えないといけない気がした。
「私も涼太さんが初めて。彼氏も、キスも、ハグだって……それに…えっちだって、結婚だって全部全部涼太さんが初めてだよ。だから私も涼太さんの為に生まれた気がする」
「茜さん……」
「涼太さん……」
彼がやっと顔を上げて私を見上げた。
彼の綺麗な双眸が私の眸を見つめている。
少しの沈黙が続き彼が私の顔に近づいてきた。
私はそのまま両目を瞑り顎を少し上に上げると彼が私の唇にチュッとキスを落とした。
そう言えば私彼に初めてため口で話してたよね。
彼も私に敬語使ってなかった。
2人の距離が少し縮まったのかな…。
私はそのことがとても嬉しくなり彼の首にそっと腕を回した。
キスはフレンチからディープへと移りお互い顔を交互に傾けながら甘いキスを繰り返した。
ふと彼のベッドに目をやると彼が上半身を起こして私の方を見つめていた。
まだ起きてたんだなと思いながら部屋のドアを閉めてベッドに座った。
「まだ起きてたんですか?」
私は彼にそう訊ねた。
彼は苦笑いしながら頭を掻いて恥ずかしそうにしていた。
先程目が覚めたらしく私が来るのを待っていたらしい。
呼べばいいのにと思いながら彼のベッドに腰を下ろした。
「どうしたんです? 眠れなくなっちゃったって」
「すみません。先に疲れたと言って寝てしまって……」
気にしてるのかなと思い彼の頭を撫でた。
すると彼が急に私に抱き着いてきて私のお腹当たりに顔を埋めた。
少しくすぐったいけれど彼の仕草が子供みたいで可愛く見えてた。
「甘えてるの?」
「……うん……」
彼が掠れた声でそう答えた。
いつもなら凛々しく私の前では一切泣き言や甘えることが無かったので、今の彼の姿がとても新鮮に感じた。
私はそのままの姿勢で彼の頭を撫でながら話した。
「今日は大変だったね。私も疲れたけど涼太さんもお疲れ様」
「茜さんも疲れたでしょ? あんなに大勢の人たちに曝されて。僕はずっとやきもきしてた…」
「どうして?」
「だって……僕の茜さんが他の連中に見られてると思うと心が弾けそうで…気持ち悪かった」
もしかして…嫉妬…してるの?
ずっと私のお腹に顔を埋めたままの彼を見下ろしながらなんて可愛いんだろうと思ってしまった。
私の心臓は小さな胸の奥でドクン、ドクンと波打ち始め彼に伝わるかもしれないという恥ずかしい気持ちになっていった。
「茜さん」
「ん?」
「僕は茜さんに出会う為に今まで生きていた気がする。女性に目もくれずずっと茜さんを待っていた気がする」
「そんなこと…ないでしょ」
マジ?
イケメン男子にそんなこと言われたこと無いんですけど。
と言うか彼氏もこの人が初めてでエッチだってこの人が初めてで、結婚もこの人が初めて……私だって全部が初めてだよ。
この気持ちを彼に伝えよう、伝えないといけない気がした。
「私も涼太さんが初めて。彼氏も、キスも、ハグだって……それに…えっちだって、結婚だって全部全部涼太さんが初めてだよ。だから私も涼太さんの為に生まれた気がする」
「茜さん……」
「涼太さん……」
彼がやっと顔を上げて私を見上げた。
彼の綺麗な双眸が私の眸を見つめている。
少しの沈黙が続き彼が私の顔に近づいてきた。
私はそのまま両目を瞑り顎を少し上に上げると彼が私の唇にチュッとキスを落とした。
そう言えば私彼に初めてため口で話してたよね。
彼も私に敬語使ってなかった。
2人の距離が少し縮まったのかな…。
私はそのことがとても嬉しくなり彼の首にそっと腕を回した。
キスはフレンチからディープへと移りお互い顔を交互に傾けながら甘いキスを繰り返した。
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