25 / 61
苦くてあまい思い出3
しおりを挟む
「灯里さんに恋人がいるのは知ってます。でもその人が大らかな人で気にしないっていうなら、これからも一緒に遊びに行ってくれますか? 俺、あなたが好きです」
あまりにもまっすぐに好きだとぶつけられて、その潔さに驚いた。
酔ってもいないのにこんなふうに真っ直ぐに気持ちを伝えてくる人にとても久しぶりに会った気がする。まだ高校生のころにはこんな目をして告白されたことがあったかもしれない。
大人になるにつれて臆病になってしまうのか、明るい日が差す昼間の公園やカフェではなく、人工的なオレンジライトのレストランやほの暗いバーなどで口説かれるのが当たり前になっていた。
本気なのか戯れなのかわからない口説き文句や、遊びやゲームで交わす口づけに慣れた灯里には、松岡の真っ直ぐさはまぶしいくらいだった。
冬に出会った二人が何度も会ううちに季節は変わり、松岡は大学三年になった。
初めは月に二回ほど会っていたが、このころにはもう週一回くらいのペースで食事をしたり映画に行ったりするつき合いになっていた。
このころ部署が変わって出張が多くなった大友とは会えない週もあり、松岡と会うほうが多いこともあった。
相手はまだ学生だと言い聞かせながら自分に歯止めを掛けようとしていることに気がついて、灯里はうろたえた。いつの間にそんなに惹かれていたんだろう?
灯里に対する松岡の態度はいつも変わらず誠実で正直で、駆け引きめいたことなどすることもなくて、何度も会ううちに灯里はそんな松岡のそばで安心して本心を言えるようになっていた。
好きだと言いながら浮気を繰り返す大友の側にいて、気持ちがすり減っていたせいかもしれない。
松岡のほうは最初から一目ぼれだったとはっきり言っていて、灯里が好きだと告げている。でも彼氏がいるのはわかっているから、こうして昼間に会ってもらえるだけでいいですと、きっちり線引きをしていた。
そう言いながらもすでに何度もキスはしていて、松岡に惹かれていることを灯里は認めないわけにはいかなかった。
初夏のある日、ガラス作品の展示会に行って、「富和灯里」と作者の名前がケースに入っているのを見て、松岡はびっくりした顔で灯里を見下ろした。
「これ灯里さんが作ったの?」
「そう。おれ、高校ではアートクラフト勉強してたんだよ。で、今でもガラス工房に出入りしてて」
「アートクラフト? ってなんですか?」
手工芸品を作る技術を学ぶ学校だというと、松岡は東京には色んな学校があるんですねと驚いていた。
「今も気分転換に工房に行って、こうして作品作ったりしてるんだ」
灯里が出した作品は二つで、いくつもの果物が浮かんでいるように閉じ込められた楕円形のペーパーウェイトと、モザイクガラスが美しい模様を描くランプシェードだった。
「ああ、前にガラスで表現したいって言ってたの、こういうことだったんですね」
「これ、おれの作ったやつ」
「へえ、あ、すごいきれいだ」
マクラメにトンボ玉をいくつか通したミサンガを見せると、松岡は手に取ってしげしげと眺めて器用ですねと笑った。
「やるよ」
「いいんですか?」
「あんま使い道ないだろうけど、一颯のイメージで作ったから」
「え、これ俺のために作ってくれたんですか?」
「ん、まあ……」
恥ずかしくなって言葉を濁すと、松岡はびっくりするくらいうれしそうに、子供が誉められたときみたいに笑って礼を言った。
よく晴れた夏の夕方だった。
おいしいかき氷が食べたいと灯里がねだって都内の専門店に行った帰り、噴水の見えるベンチで話をした。
「灯里さんの彼ってどんな人?」
最初に出会ったゲイナイトで彼氏の有無を尋ねて以来、一度も灯里の恋人について訊いたことのなかった松岡がそう口にした。
「十歳上の広告代理店勤務で、遊び人で仕事できてカッコいい人」
「ふうん。遊び人なんですか?」
松岡には恋人は年上の大らかな人だから普通に遊ぶのは構わないとだけ話していたから、詳しい話をするのは初めてだった。
「うん、価値観が違うって言うか……。おれがこうして誰かと遊んでも気にしないっていうか。はっきり言えば、一晩寝たくらいは浮気に入らないって人なんだ」
「灯里さんとつき合ってるのにそういう相手がいるんですか?」
松岡は驚いたようで、目を丸くしている。
「出会いも誘惑も多い業界だし、その場の流れで断れなくてそうなっちゃうみたいで、そんなの何人もいるよ」
「嫌じゃないんですか、それ」
「嫌だけど、それでさんざんケンカもしたけど……」
信じられないと憤慨する松岡に、灯里はやっぱりそうだよなと一般の感覚を思い出す。
社会人としての大友と一緒にいるのは刺激的で、物の考え方や仕事のやり方や人間関係の処し方について学ぶことは多かった。
大友は頭の回転が速く、口がうまくて大らかで、うさんくさいと思われながらも相手に受け入れてもらえる愛嬌と度胸を持った世渡り上手な男だった。つき合ったばかりのまだ二十歳の灯里から見たらものすごく大人で頼りがいがあったのだ。
恋愛関係にはだらしない部分も多かったが、そういう魅力があったから別れられずにいた。そして別れ話をしてもなあなあで終わってしまうことに灯里はいつの間にか慣れてしまっていたのだ。
ケンカになるたび言いくるめられてきたが、やはり大友の感覚は少しおかしいのだろう。でも交際相手がしょっちゅう替わるゲイ友達も多いなか、それはめずらしい事じゃないと慰められることも多くて感覚が麻痺していたのだ。
けれども大友だけを責められないことも自覚していた。灯里だってその大友のいい加減さに甘えて、松岡と二股状態を続けてきたのだ。
大友を嫌いになったわけではないが、もう気持ちは松岡に傾いているとわかっていた
「これ言うのずるいって分かってるんですけど」
灯里を抱きしめながら松岡はため息とともに小さく言葉を吐き出した。
「彼が一晩だけのつき合いは浮気にならないって言うんだったら」
そこで、一瞬ためらって言葉を切って。それでも続けた。
「今夜、抱かせて」
苦しそうな声で懇願されて、灯里はうなずいた。
松岡にそこまで言わせたのは自分だと自覚していたから断る気はなかった。
あまりにもまっすぐに好きだとぶつけられて、その潔さに驚いた。
酔ってもいないのにこんなふうに真っ直ぐに気持ちを伝えてくる人にとても久しぶりに会った気がする。まだ高校生のころにはこんな目をして告白されたことがあったかもしれない。
大人になるにつれて臆病になってしまうのか、明るい日が差す昼間の公園やカフェではなく、人工的なオレンジライトのレストランやほの暗いバーなどで口説かれるのが当たり前になっていた。
本気なのか戯れなのかわからない口説き文句や、遊びやゲームで交わす口づけに慣れた灯里には、松岡の真っ直ぐさはまぶしいくらいだった。
冬に出会った二人が何度も会ううちに季節は変わり、松岡は大学三年になった。
初めは月に二回ほど会っていたが、このころにはもう週一回くらいのペースで食事をしたり映画に行ったりするつき合いになっていた。
このころ部署が変わって出張が多くなった大友とは会えない週もあり、松岡と会うほうが多いこともあった。
相手はまだ学生だと言い聞かせながら自分に歯止めを掛けようとしていることに気がついて、灯里はうろたえた。いつの間にそんなに惹かれていたんだろう?
灯里に対する松岡の態度はいつも変わらず誠実で正直で、駆け引きめいたことなどすることもなくて、何度も会ううちに灯里はそんな松岡のそばで安心して本心を言えるようになっていた。
好きだと言いながら浮気を繰り返す大友の側にいて、気持ちがすり減っていたせいかもしれない。
松岡のほうは最初から一目ぼれだったとはっきり言っていて、灯里が好きだと告げている。でも彼氏がいるのはわかっているから、こうして昼間に会ってもらえるだけでいいですと、きっちり線引きをしていた。
そう言いながらもすでに何度もキスはしていて、松岡に惹かれていることを灯里は認めないわけにはいかなかった。
初夏のある日、ガラス作品の展示会に行って、「富和灯里」と作者の名前がケースに入っているのを見て、松岡はびっくりした顔で灯里を見下ろした。
「これ灯里さんが作ったの?」
「そう。おれ、高校ではアートクラフト勉強してたんだよ。で、今でもガラス工房に出入りしてて」
「アートクラフト? ってなんですか?」
手工芸品を作る技術を学ぶ学校だというと、松岡は東京には色んな学校があるんですねと驚いていた。
「今も気分転換に工房に行って、こうして作品作ったりしてるんだ」
灯里が出した作品は二つで、いくつもの果物が浮かんでいるように閉じ込められた楕円形のペーパーウェイトと、モザイクガラスが美しい模様を描くランプシェードだった。
「ああ、前にガラスで表現したいって言ってたの、こういうことだったんですね」
「これ、おれの作ったやつ」
「へえ、あ、すごいきれいだ」
マクラメにトンボ玉をいくつか通したミサンガを見せると、松岡は手に取ってしげしげと眺めて器用ですねと笑った。
「やるよ」
「いいんですか?」
「あんま使い道ないだろうけど、一颯のイメージで作ったから」
「え、これ俺のために作ってくれたんですか?」
「ん、まあ……」
恥ずかしくなって言葉を濁すと、松岡はびっくりするくらいうれしそうに、子供が誉められたときみたいに笑って礼を言った。
よく晴れた夏の夕方だった。
おいしいかき氷が食べたいと灯里がねだって都内の専門店に行った帰り、噴水の見えるベンチで話をした。
「灯里さんの彼ってどんな人?」
最初に出会ったゲイナイトで彼氏の有無を尋ねて以来、一度も灯里の恋人について訊いたことのなかった松岡がそう口にした。
「十歳上の広告代理店勤務で、遊び人で仕事できてカッコいい人」
「ふうん。遊び人なんですか?」
松岡には恋人は年上の大らかな人だから普通に遊ぶのは構わないとだけ話していたから、詳しい話をするのは初めてだった。
「うん、価値観が違うって言うか……。おれがこうして誰かと遊んでも気にしないっていうか。はっきり言えば、一晩寝たくらいは浮気に入らないって人なんだ」
「灯里さんとつき合ってるのにそういう相手がいるんですか?」
松岡は驚いたようで、目を丸くしている。
「出会いも誘惑も多い業界だし、その場の流れで断れなくてそうなっちゃうみたいで、そんなの何人もいるよ」
「嫌じゃないんですか、それ」
「嫌だけど、それでさんざんケンカもしたけど……」
信じられないと憤慨する松岡に、灯里はやっぱりそうだよなと一般の感覚を思い出す。
社会人としての大友と一緒にいるのは刺激的で、物の考え方や仕事のやり方や人間関係の処し方について学ぶことは多かった。
大友は頭の回転が速く、口がうまくて大らかで、うさんくさいと思われながらも相手に受け入れてもらえる愛嬌と度胸を持った世渡り上手な男だった。つき合ったばかりのまだ二十歳の灯里から見たらものすごく大人で頼りがいがあったのだ。
恋愛関係にはだらしない部分も多かったが、そういう魅力があったから別れられずにいた。そして別れ話をしてもなあなあで終わってしまうことに灯里はいつの間にか慣れてしまっていたのだ。
ケンカになるたび言いくるめられてきたが、やはり大友の感覚は少しおかしいのだろう。でも交際相手がしょっちゅう替わるゲイ友達も多いなか、それはめずらしい事じゃないと慰められることも多くて感覚が麻痺していたのだ。
けれども大友だけを責められないことも自覚していた。灯里だってその大友のいい加減さに甘えて、松岡と二股状態を続けてきたのだ。
大友を嫌いになったわけではないが、もう気持ちは松岡に傾いているとわかっていた
「これ言うのずるいって分かってるんですけど」
灯里を抱きしめながら松岡はため息とともに小さく言葉を吐き出した。
「彼が一晩だけのつき合いは浮気にならないって言うんだったら」
そこで、一瞬ためらって言葉を切って。それでも続けた。
「今夜、抱かせて」
苦しそうな声で懇願されて、灯里はうなずいた。
松岡にそこまで言わせたのは自分だと自覚していたから断る気はなかった。
12
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
完結|好きから一番遠いはずだった
七角@書籍化進行中!
BL
大学生の石田陽は、石ころみたいな自分に自信がない。酒の力を借りて恋愛のきっかけをつかもうと意気込む。
しかしサークル歴代最高イケメン・星川叶斗が邪魔してくる。恋愛なんて簡単そうなこの後輩、ずるいし、好きじゃない。
なのにあれこれ世話を焼かれる。いや利用されてるだけだ。恋愛相手として最も遠い後輩に、勘違いしない。
…はずだった。
イケメンに育った甥っ子がおれと結婚するとか言ってるんだがどこまでが夢ですか?
藤吉めぐみ
BL
会社員の巽は、二年前から甥の灯希(とき)と一緒に暮らしている。
小さい頃から可愛がっていた灯希とは、毎日同じベッドで眠り、日常的にキスをする仲。巽はずっとそれは家族としての普通の距離だと思っていた。
そんなある日、同期の結婚式に出席し、感動してつい飲みすぎてしまった巽は、気づくと灯希に抱かれていて――
「巽さん、俺が結婚してあげるから、寂しくないよ。俺が全部、巽さんの理想を叶えてあげる」
……って、どこまで夢ですか!?
執着系策士大学生×天然無防備会社員、叔父と甥の家庭内ラブ。
平凡な僕が優しい彼氏と別れる方法
あと
BL
「よし!別れよう!」
元遊び人の現爽やか風受けには激重執着男×ちょっとネガティブな鈍感天然アホの子
昔チャラかった癖に手を出してくれない攻めに憤った受けが、もしかしたら他に好きな人がいる!?と思い込み、別れようとする……?みたいな話です。
攻めの女性関係匂わせや攻めフェラがあり、苦手な人はブラウザバックで。
……これはメンヘラなのではないか?という説もあります。
pixivでも投稿しています。
攻め:九條隼人
受け:田辺光希
友人:石川優希
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグ整理します。ご了承ください。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
【完結済】キズモノオメガの幸せの見つけ方~番のいる俺がアイツを愛することなんて許されない~
つきよの
BL
●ハッピーエンド●
「勇利先輩……?」
俺、勇利渉は、真冬に照明と暖房も消されたオフィスで、コートを着たままノートパソコンに向かっていた。
だが、突然背後から名前を呼ばれて後ろを振り向くと、声の主である人物の存在に思わず驚き、心臓が跳ね上がった。
(どうして……)
声が出ないほど驚いたのは、今日はまだ、そこにいるはずのない人物が立っていたからだった。
「東谷……」
俺の目に映し出されたのは、俺が初めて新人研修を担当した後輩、東谷晧だった。
背が高く、ネイビーより少し明るい色の細身スーツ。
落ち着いたブラウンカラーの髪色は、目鼻立ちの整った顔を引き立たせる。
誰もが目を惹くルックスは、最後に会った三年前となんら変わっていなかった。
そう、最後に過ごしたあの夜から、空白の三年間なんてなかったかのように。
番になればラット化を抑えられる
そんな一方的な理由で番にさせられたオメガ
しかし、アルファだと偽って生きていくには
関係を続けることが必要で……
そんな中、心から愛する人と出会うも
自分には噛み痕が……
愛したいのに愛することは許されない
社会人オメガバース
あの日から三年ぶりに会うアイツは…
敬語後輩α × 首元に噛み痕が残るΩ
忠犬だったはずの後輩が、独占欲を隠さなくなった
ちとせ
BL
後輩(男前イケメン)×先輩(無自覚美人)
「俺がやめるのも、先輩にとってはどうでもいいことなんですね…」
退職する直前に爪痕を残していった元後輩ワンコは、再会後独占欲を隠さなくて…
商社で働く雨宮 叶斗(あめみや かなと)は冷たい印象を与えてしまうほど整った美貌を持つ。
そんな彼には指導係だった時からずっと付き従ってくる後輩がいた。
その後輩、村瀬 樹(むらせ いつき)はある日突然叶斗に退職することを告げた。
2年後、戻ってきた村瀬は自分の欲望を我慢することをせず…
後半甘々です。
すれ違いもありますが、結局攻めは最初から最後まで受け大好きで、受けは終始振り回されてます。
変異型Ωは鉄壁の貞操
田中 乃那加
BL
変異型――それは初めての性行為相手によってバースが決まってしまう突然変異種のこと。
男子大学生の金城 奏汰(かなしろ かなた)は変異型。
もしαに抱かれたら【Ω】に、βやΩを抱けば【β】に定着する。
奏汰はαが大嫌い、そして絶対にΩにはなりたくない。夢はもちろん、βの可愛いカノジョをつくり幸せな家庭を築くこと。
だから護身術を身につけ、さらに防犯グッズを持ち歩いていた。
ある日の歓楽街にて、β女性にからんでいたタチの悪い酔っ払いを次から次へとやっつける。
それを見た高校生、名張 龍也(なばり たつや)に一目惚れされることに。
当然突っぱねる奏汰と引かない龍也。
抱かれたくない男は貞操を守りきり、βのカノジョが出来るのか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる