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灯里の迷い2
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「あら、そうだったの。灯里は意地っ張りで口が悪いけど、でもかわいいとこもたくさんあるから、よろしくお願いしますね」
おい、と不機嫌な灯里の低音が響く。
「なに二人で話をまとめてんだよ」
「ええ? だって彼、灯里の好みのタイプじゃない? なんでつき合ってあげないの?」
「風香、やめて。ここ松岡の職場だから」
小声ではあるものの、目立つ容姿の風香と子供たちは人々の注目を浴びている。
「わかった、ごめん。じゃあ、松岡さん、灯里のことよろしくお願いします」
にっこりとほほ笑んで風香は頭を下げた。流美と玲雄が「かずくん、とーりくん、またあそんでなー」とのんきに手を振る。次に会うのはいつなんだか。
風香はのほほんと「ありがと、灯里またね」と笑って車を出した。
駐車場で風香の車を見送ると、周りに人がいないのを確認して灯里は松岡に食って掛かった。
「お前、どういうつもりだよ。風香にあんなこと言って」
「まずかったですか? 家族にカミングアウト済みですよね?」
「そっちじゃない」
しれっとうそぶく松岡は、全部わかっていやっているのだ。
「ここらで本気見せないと、灯里さん、逃げちゃいそうだから」
「職場だろ、発言に気をつけろ」
三十度近い暑さのなかで話すのも嫌になり、灯里はそれだけ言うと自分の軽に乗り込んだ。
ぐったり疲れて家に戻ると、テーブルの上に画用紙と封筒と小さな包みが置いてあった。
画用紙にはへたくそなかろうじて判別できるひらがなで「とおりくん、いつもありがと」と書いてあり、灯里の似顔絵(たぶん)が描いてあった。
もう一枚の画用紙には、もう少しましな字で「とおりくんだいすき」とハートつき、花畑のなかに三人が立っている絵だった。折り紙で折ったちょうちょがのり付けされていて、なかなかの力作だ。
そういえば、このまえ買い物に行ったときに画用紙と色鉛筆を買ってやったなと思い出す。カブトムシとか人形とか描いていたのは見たが、いつの間にこんな絵を描いていたんだろう。
「へったくそ……」
あいつら風香に似たんだな、美的センスがゼロだ。姉弟なのに、絵や工作がやたら得意だった灯里とは真逆で、風香は驚くほど絵も下手で手先が不器用だった。
子供は風香に似たらしいと笑えたが、色の使い方がとても絶妙で、ああいう絵本を読んで育つとこういう色遣いをするようになるのかな、なんて思った。
封筒の中身は予想がついたのでそのままにして、包みのほうを開ける。フィンランドの有名なジュエリーブランドの箱にカフスとネクタイピンが入っていた。
「めずらしく、気ぃ遣っちゃって」
ソファに座ると子供たちの物が無くなったリビングはがらんと広く感じる。おもちゃやぬいぐるみやリュックなどの存在感に驚いた。
それらが消えただけで、こんなにすっきりした部屋だったのか。たった一週間で二人の存在はいつの間にか馴染んでいたのだ。
「やっと静かになった」
灯里はクリアファイルに画用紙二枚を挟んで、仕事部屋のデスクの引出しにしまった。そんなに子供好きでもなかったのに、見ているとなぜか涙が出てきそうだったのだ。
そういえば昼を食べそびれたと思い出したが、面倒になってしまって何も食べずにソファに横になる。エアコンが気持ちよくてそのまま灯里はうとうと眠ってしまった。
目を覚ますと夕方になっていた。ぼんやりと身を起こして、冷蔵庫から麦茶を出して飲む。
すこし頭が痛かった。空腹を覚えてベーカリー小麦で買ってきたベーコンエピをトースターで軽くあぶって食べる。
本当はもっとおかずや野菜を食べるべきだろうが、そこまで気力が出なかった。半分ほど食べて、とりあえず頭痛薬を飲んでおく。
一人の部屋はがらんとしていて、もう「おやつまだー?」「ばんごはんなに?」「カルタよんで」などと声をかけられることもない。
次の仕事は子供を預かっているからと思って、まだ入れていなかった。
永村に連絡して仕事をもらおう。
ふと思いついて、引っ越し以来、雨戸ごと閉めっきりだった一階へ降りる。玄関に通じる外階段とは別に、家の中にも一階に降りる階段はあった。
むわっとした空気が澱んでいる。換気のため雨戸も窓も全部開けて、玄関も開けた。夕方の風が通って少しすっきりする。
風に乗ってどこからか鉦の音や太鼓の音が聞こえてきた。そういえば松岡が夏祭りの打合せとか言っていた。八月だから神社かどこかで祭りの練習をしているのだろう。
元は会社の事務所として使っていたらしい小部屋に入り、運び入れた作業台用のテーブルの上で段ボール箱を開けて道具を取り出した。
バーナー、ガラスロッドを収めた箱、道具箱、保護メガネ、鉄板、耐火ボード、わら灰などを出して並べていく。
ここしばらくガラスに触れていなかったので、なんだか無性に作りたくなってしまったのだ。機材をセッティングして保護メガネをかけ、ひざ下まであるエプロンをつけた。
芯棒に離型剤をつけ、青いガラス棒を選んだ。単純な青一色だけのトンボ玉がこれでできる。
バーナーに点火し青い炎がゆらりと上がると、気分が上がってくるのがわかった。何かを作るときのわくわくした気持ち。これがあるから制作はやめられないと思う。
炎の七センチほど上部でガラス棒を余熱しながら温め、熱くなったところでオレンジ色になった炎の中へガラス棒を入れると溶解が始まる。
このとろりとガラスが溶けるのを見るのが好きだった。今まで冷たく硬かったガラスがくにゃりと形を失って、飴細工のようにとろんと柔らかくなっていく。
熱せられたところが元の色を失ってオレンジ色にてり輝くのがとてもきれいだ。触ると火傷どころではすまないが、触りたくなる誘惑を抑えると芯棒を用意した。
溶けたガラスを芯棒でゆっくり巻き取ってくるりと回転させ、回転させながら芯棒は上へ、ガラス棒は下へそっと分けると切り離しができる。あめ色に輝くガラスはつやつやと光って、なんだかとてもおいしそうだといつも思う。
そのまま続けて、二つ目、三つ目を巻き取り、炎で炙りながら回転させて形を整えた。ちょうどいい丸みになったところで炎から外して冷ましながらまだ回転させ、あめ色だったガラスがだんだんと元の色を取り戻す。
水の中に入れてしばらく置き、きれいな青色が戻ったところでガラス瓶に立てて一時間ほどおいて芯棒から外せばトンボ玉の出来上がりだ。
もう一本、芯棒を取って離型剤をつけ、今度は赤と乳白色のガラス棒を熱した。
乳白色のガラスで地玉を丸く作り、赤のガラスをその上に細く乗せて行きながらゆっくりと回転させる。乳白色の上にきれいな赤いラインが何本も入った線流しと呼ぶトンボ玉ができた。
おい、と不機嫌な灯里の低音が響く。
「なに二人で話をまとめてんだよ」
「ええ? だって彼、灯里の好みのタイプじゃない? なんでつき合ってあげないの?」
「風香、やめて。ここ松岡の職場だから」
小声ではあるものの、目立つ容姿の風香と子供たちは人々の注目を浴びている。
「わかった、ごめん。じゃあ、松岡さん、灯里のことよろしくお願いします」
にっこりとほほ笑んで風香は頭を下げた。流美と玲雄が「かずくん、とーりくん、またあそんでなー」とのんきに手を振る。次に会うのはいつなんだか。
風香はのほほんと「ありがと、灯里またね」と笑って車を出した。
駐車場で風香の車を見送ると、周りに人がいないのを確認して灯里は松岡に食って掛かった。
「お前、どういうつもりだよ。風香にあんなこと言って」
「まずかったですか? 家族にカミングアウト済みですよね?」
「そっちじゃない」
しれっとうそぶく松岡は、全部わかっていやっているのだ。
「ここらで本気見せないと、灯里さん、逃げちゃいそうだから」
「職場だろ、発言に気をつけろ」
三十度近い暑さのなかで話すのも嫌になり、灯里はそれだけ言うと自分の軽に乗り込んだ。
ぐったり疲れて家に戻ると、テーブルの上に画用紙と封筒と小さな包みが置いてあった。
画用紙にはへたくそなかろうじて判別できるひらがなで「とおりくん、いつもありがと」と書いてあり、灯里の似顔絵(たぶん)が描いてあった。
もう一枚の画用紙には、もう少しましな字で「とおりくんだいすき」とハートつき、花畑のなかに三人が立っている絵だった。折り紙で折ったちょうちょがのり付けされていて、なかなかの力作だ。
そういえば、このまえ買い物に行ったときに画用紙と色鉛筆を買ってやったなと思い出す。カブトムシとか人形とか描いていたのは見たが、いつの間にこんな絵を描いていたんだろう。
「へったくそ……」
あいつら風香に似たんだな、美的センスがゼロだ。姉弟なのに、絵や工作がやたら得意だった灯里とは真逆で、風香は驚くほど絵も下手で手先が不器用だった。
子供は風香に似たらしいと笑えたが、色の使い方がとても絶妙で、ああいう絵本を読んで育つとこういう色遣いをするようになるのかな、なんて思った。
封筒の中身は予想がついたのでそのままにして、包みのほうを開ける。フィンランドの有名なジュエリーブランドの箱にカフスとネクタイピンが入っていた。
「めずらしく、気ぃ遣っちゃって」
ソファに座ると子供たちの物が無くなったリビングはがらんと広く感じる。おもちゃやぬいぐるみやリュックなどの存在感に驚いた。
それらが消えただけで、こんなにすっきりした部屋だったのか。たった一週間で二人の存在はいつの間にか馴染んでいたのだ。
「やっと静かになった」
灯里はクリアファイルに画用紙二枚を挟んで、仕事部屋のデスクの引出しにしまった。そんなに子供好きでもなかったのに、見ているとなぜか涙が出てきそうだったのだ。
そういえば昼を食べそびれたと思い出したが、面倒になってしまって何も食べずにソファに横になる。エアコンが気持ちよくてそのまま灯里はうとうと眠ってしまった。
目を覚ますと夕方になっていた。ぼんやりと身を起こして、冷蔵庫から麦茶を出して飲む。
すこし頭が痛かった。空腹を覚えてベーカリー小麦で買ってきたベーコンエピをトースターで軽くあぶって食べる。
本当はもっとおかずや野菜を食べるべきだろうが、そこまで気力が出なかった。半分ほど食べて、とりあえず頭痛薬を飲んでおく。
一人の部屋はがらんとしていて、もう「おやつまだー?」「ばんごはんなに?」「カルタよんで」などと声をかけられることもない。
次の仕事は子供を預かっているからと思って、まだ入れていなかった。
永村に連絡して仕事をもらおう。
ふと思いついて、引っ越し以来、雨戸ごと閉めっきりだった一階へ降りる。玄関に通じる外階段とは別に、家の中にも一階に降りる階段はあった。
むわっとした空気が澱んでいる。換気のため雨戸も窓も全部開けて、玄関も開けた。夕方の風が通って少しすっきりする。
風に乗ってどこからか鉦の音や太鼓の音が聞こえてきた。そういえば松岡が夏祭りの打合せとか言っていた。八月だから神社かどこかで祭りの練習をしているのだろう。
元は会社の事務所として使っていたらしい小部屋に入り、運び入れた作業台用のテーブルの上で段ボール箱を開けて道具を取り出した。
バーナー、ガラスロッドを収めた箱、道具箱、保護メガネ、鉄板、耐火ボード、わら灰などを出して並べていく。
ここしばらくガラスに触れていなかったので、なんだか無性に作りたくなってしまったのだ。機材をセッティングして保護メガネをかけ、ひざ下まであるエプロンをつけた。
芯棒に離型剤をつけ、青いガラス棒を選んだ。単純な青一色だけのトンボ玉がこれでできる。
バーナーに点火し青い炎がゆらりと上がると、気分が上がってくるのがわかった。何かを作るときのわくわくした気持ち。これがあるから制作はやめられないと思う。
炎の七センチほど上部でガラス棒を余熱しながら温め、熱くなったところでオレンジ色になった炎の中へガラス棒を入れると溶解が始まる。
このとろりとガラスが溶けるのを見るのが好きだった。今まで冷たく硬かったガラスがくにゃりと形を失って、飴細工のようにとろんと柔らかくなっていく。
熱せられたところが元の色を失ってオレンジ色にてり輝くのがとてもきれいだ。触ると火傷どころではすまないが、触りたくなる誘惑を抑えると芯棒を用意した。
溶けたガラスを芯棒でゆっくり巻き取ってくるりと回転させ、回転させながら芯棒は上へ、ガラス棒は下へそっと分けると切り離しができる。あめ色に輝くガラスはつやつやと光って、なんだかとてもおいしそうだといつも思う。
そのまま続けて、二つ目、三つ目を巻き取り、炎で炙りながら回転させて形を整えた。ちょうどいい丸みになったところで炎から外して冷ましながらまだ回転させ、あめ色だったガラスがだんだんと元の色を取り戻す。
水の中に入れてしばらく置き、きれいな青色が戻ったところでガラス瓶に立てて一時間ほどおいて芯棒から外せばトンボ玉の出来上がりだ。
もう一本、芯棒を取って離型剤をつけ、今度は赤と乳白色のガラス棒を熱した。
乳白色のガラスで地玉を丸く作り、赤のガラスをその上に細く乗せて行きながらゆっくりと回転させる。乳白色の上にきれいな赤いラインが何本も入った線流しと呼ぶトンボ玉ができた。
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