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第5話 兄の体※
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流血で一時中断してしまったが、大人しくなったので夜の下半身に移動した。潤滑剤をもう一度垂らし、夜の肛門の周りをゆっくりと揉む。
「少しだけ我慢してね……すぐ気持ち良くなるから……」
夜は静かだった。だから怪我をさせないように集中ができた。幾分か潤滑剤を継ぎ足し、継ぎ足し方法も心得たところで指を一本挿入した。つっと入り口を通過するときにだけ硬さを感じたが入ってしまえばそんなにキツく感じなかった。
「んん……!」
夜が身をよじって手が尻の下敷きになる。左手で足を抱えてさっきの位置に戻し、そのついでに睾丸を包んだ。調べたところ挿入後少し慣れるまで時間がかかると書いてあった。だから慣れるまでの間、昨日嫌がっていた部分を執拗に舐めた。
少しずつ上がる夜の息を肌で感じる。少し汗ばみ眼前の陰茎は少しだけ太くなった。睾丸をゆっくり口に含む。
「っぃやぁ……!」
体を捩らせる夜の太腿を押さえつける。そして肛門から差し入れた指を曲げ、固くドクドク脈打つ場所を探し壁を柔らかく押した。
「はぁっ!……あっあっ!」
「ここだね、夜……最初は刺激が強いからゆっくりやるよ。動かないでね……」
「やめて……あかる……!んっああっ!」
硬い部分を揉みしだき波打つように触る。段々と夜の陰茎が脈打ち固くなっていく。
「あかるっ……やめて……痛い……!」
柔らかく押していたそれに少しだけ力を込める。夜は悲鳴をあげて涎を垂らす。
「なんでそんな嘘つくの……今日我慢するために抜いてたんでしょ? どうしてそういうこと平気でするの?」
指を折り曲げたまま少しだけ律動させる。夜が悦ぶ場所を外さないようにストロークは短めに丁寧に擦った。
「あっあっあっ……んっ……ダメ……こ……こわい……あかる……ああっ! こわい!」
「最初は怖いけど大丈夫だから……夜……我慢して……」
「ああっ!あっあぅっんんっ!」
「我慢して……」
夜は必死に声を抑えようと横を向くが初めての快感に戸惑っているのは明らかだった。
「はっ……あかる……こわい……あっあっあかる、おかしく……やめてぇ……」
中で動かす指で規則的に硬い部分をそっと打つように動かした矢先、突然夜が悲鳴を上げて、内腿が閉じられた。
痙攣する内腿から汗がいやらしく滴り落ちる。それを逃さないように舌で舐めとる。舌が肌につくたび夜は体全体を揺らした。俺の舌を嫌がり腿を元の場所に戻したので、俺は指をそっと抜き、汗を辿って腹を舐め、胸を舐め、そして胸の先端で小さく勃った乳首を口に含んだ。
「んあああっ!」
「ほら、昨日より気持ちいいでしょ?」
乳首は昨日よりも先端が固く舌で転がし易くなっていた。肌が弾んで悦んでいるからもう片方も摘んでほぐすように揉みしだく。
「あっあっあか……あかる……」
必死に呼ぶ声に顔を上げると、夜は汗も涙も涎もわからないくらい顔中濡れていた。唇に触れないように、その全てを舌と唇で舐めとる。
「あかるっ……もう……手ほどいて……お願い……」
「なんで……?」
「が……我慢……できない……もう……できない……」
そう言って夜は下半身を俺に押し当てていた。
「ちゃんと、後でしてあげるから、もう少しだけ我慢して……」
「がまん……できない……お願い……ほどいて……」
「うん……明日はもっと我慢できるようにしようね……」
顔を歪め涙を流す夜の唇のすぐ横にキスをして右手のゴム手袋を脱いだ。
左手でそっと夜の陰茎を掴んだ時、悦びで揺れた夜の体全てにキスをする。前を口に含む頃には弾けそうなほど膨張して鈴口からは先走りが漏れ出し俺の左手をぬらぬらと濡らしていた。
「本当は……我慢ができない夜の方が……好き……」
「も……だめ……」
夜の陰茎を深く飲み込む。右手に持ちかえ、口と手で上下隙間なく包んだら、激しく動かした。たいして往復もしないうちに、夜の呼吸は乱れ、包まれた管がフッと膨らんだ。精液がドクドクと通り抜けるのを手で感じ次に舌で味わう。夜が出し切るまで管を摩り、鈴口を吸った。
顔を上げて夜の腹に触れた時に思っている以上に冷たくなっていてビックリする。さっき投げ捨てられたタオルで体を拭いて下を履かせた。そして手を解こうとした時に焦点の定まらない夜の瞳を見る。顔を寄せても背けなかったが、さっきの言葉が胸を突いてキスをできなかった。
昨日と同じように夜の腕は重い。そして今日は起き上がる意思もないのか体が重く上体を持ち上げられなかった。服の前のボタンをしめようとした時に、どうしてもその衝動を抑えられず、夜の胸に顔を埋めた。懐かしい匂いがする。これを嗅いだら後で罪悪感が重くのしかかるのに、それを制止できない。
「夜……好き……」
自分で溢しておきながら、その言葉と現実の距離に愕然とする。顔を上げ天井を見ながら何度か息を吐く。そのまま手探りでボタンをしめて夜を見た。
「明日も俺のこと考えてしてくれるの?」
寝ながらでも頬を打ちやすいように少し前屈みになった。でもそんな一挙一動を全て無視して夜は無表情で無言を貫く。奥歯を強く噛んで涙を堪えるが、さっきから限界が近くこれ以上は無理だと判断し、手早くその辺に転がった道具をかき集めて夜の部屋を後にした。
この日から俺はずっと夢精を繰り返し、朝、人知れず下着を洗うことが日課となった。
「少しだけ我慢してね……すぐ気持ち良くなるから……」
夜は静かだった。だから怪我をさせないように集中ができた。幾分か潤滑剤を継ぎ足し、継ぎ足し方法も心得たところで指を一本挿入した。つっと入り口を通過するときにだけ硬さを感じたが入ってしまえばそんなにキツく感じなかった。
「んん……!」
夜が身をよじって手が尻の下敷きになる。左手で足を抱えてさっきの位置に戻し、そのついでに睾丸を包んだ。調べたところ挿入後少し慣れるまで時間がかかると書いてあった。だから慣れるまでの間、昨日嫌がっていた部分を執拗に舐めた。
少しずつ上がる夜の息を肌で感じる。少し汗ばみ眼前の陰茎は少しだけ太くなった。睾丸をゆっくり口に含む。
「っぃやぁ……!」
体を捩らせる夜の太腿を押さえつける。そして肛門から差し入れた指を曲げ、固くドクドク脈打つ場所を探し壁を柔らかく押した。
「はぁっ!……あっあっ!」
「ここだね、夜……最初は刺激が強いからゆっくりやるよ。動かないでね……」
「やめて……あかる……!んっああっ!」
硬い部分を揉みしだき波打つように触る。段々と夜の陰茎が脈打ち固くなっていく。
「あかるっ……やめて……痛い……!」
柔らかく押していたそれに少しだけ力を込める。夜は悲鳴をあげて涎を垂らす。
「なんでそんな嘘つくの……今日我慢するために抜いてたんでしょ? どうしてそういうこと平気でするの?」
指を折り曲げたまま少しだけ律動させる。夜が悦ぶ場所を外さないようにストロークは短めに丁寧に擦った。
「あっあっあっ……んっ……ダメ……こ……こわい……あかる……ああっ! こわい!」
「最初は怖いけど大丈夫だから……夜……我慢して……」
「ああっ!あっあぅっんんっ!」
「我慢して……」
夜は必死に声を抑えようと横を向くが初めての快感に戸惑っているのは明らかだった。
「はっ……あかる……こわい……あっあっあかる、おかしく……やめてぇ……」
中で動かす指で規則的に硬い部分をそっと打つように動かした矢先、突然夜が悲鳴を上げて、内腿が閉じられた。
痙攣する内腿から汗がいやらしく滴り落ちる。それを逃さないように舌で舐めとる。舌が肌につくたび夜は体全体を揺らした。俺の舌を嫌がり腿を元の場所に戻したので、俺は指をそっと抜き、汗を辿って腹を舐め、胸を舐め、そして胸の先端で小さく勃った乳首を口に含んだ。
「んあああっ!」
「ほら、昨日より気持ちいいでしょ?」
乳首は昨日よりも先端が固く舌で転がし易くなっていた。肌が弾んで悦んでいるからもう片方も摘んでほぐすように揉みしだく。
「あっあっあか……あかる……」
必死に呼ぶ声に顔を上げると、夜は汗も涙も涎もわからないくらい顔中濡れていた。唇に触れないように、その全てを舌と唇で舐めとる。
「あかるっ……もう……手ほどいて……お願い……」
「なんで……?」
「が……我慢……できない……もう……できない……」
そう言って夜は下半身を俺に押し当てていた。
「ちゃんと、後でしてあげるから、もう少しだけ我慢して……」
「がまん……できない……お願い……ほどいて……」
「うん……明日はもっと我慢できるようにしようね……」
顔を歪め涙を流す夜の唇のすぐ横にキスをして右手のゴム手袋を脱いだ。
左手でそっと夜の陰茎を掴んだ時、悦びで揺れた夜の体全てにキスをする。前を口に含む頃には弾けそうなほど膨張して鈴口からは先走りが漏れ出し俺の左手をぬらぬらと濡らしていた。
「本当は……我慢ができない夜の方が……好き……」
「も……だめ……」
夜の陰茎を深く飲み込む。右手に持ちかえ、口と手で上下隙間なく包んだら、激しく動かした。たいして往復もしないうちに、夜の呼吸は乱れ、包まれた管がフッと膨らんだ。精液がドクドクと通り抜けるのを手で感じ次に舌で味わう。夜が出し切るまで管を摩り、鈴口を吸った。
顔を上げて夜の腹に触れた時に思っている以上に冷たくなっていてビックリする。さっき投げ捨てられたタオルで体を拭いて下を履かせた。そして手を解こうとした時に焦点の定まらない夜の瞳を見る。顔を寄せても背けなかったが、さっきの言葉が胸を突いてキスをできなかった。
昨日と同じように夜の腕は重い。そして今日は起き上がる意思もないのか体が重く上体を持ち上げられなかった。服の前のボタンをしめようとした時に、どうしてもその衝動を抑えられず、夜の胸に顔を埋めた。懐かしい匂いがする。これを嗅いだら後で罪悪感が重くのしかかるのに、それを制止できない。
「夜……好き……」
自分で溢しておきながら、その言葉と現実の距離に愕然とする。顔を上げ天井を見ながら何度か息を吐く。そのまま手探りでボタンをしめて夜を見た。
「明日も俺のこと考えてしてくれるの?」
寝ながらでも頬を打ちやすいように少し前屈みになった。でもそんな一挙一動を全て無視して夜は無表情で無言を貫く。奥歯を強く噛んで涙を堪えるが、さっきから限界が近くこれ以上は無理だと判断し、手早くその辺に転がった道具をかき集めて夜の部屋を後にした。
この日から俺はずっと夢精を繰り返し、朝、人知れず下着を洗うことが日課となった。
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