死玉

ヒトの心に何も映らなくなったら、それは死と同義だと思います。感情を失い、物事を考えることを放棄したヒトは生きていても死んでいると思います。





私はいじめによって自殺未遂を何度も行ってきました。リストカットの大量出血、睡眠薬の投与、飛び降り、様々な体験をしました。消えることのない傷、埋められた心の傷、二度と掘り返してはいけない傷、二度と思い出したくない鮮明な記憶、どんなに記憶喪失が羨ましいことか。記憶が失われれば、消してしまいたい記憶から逃れることができるのです。同時に楽しかった思い出は失われます。九年間もの間、誰にも助けを貰わずにいじめに耐えた自分に拍手をしたいです。助けを貰いたかったです。でも現実は貰えません。助けを差し伸べてはくれません。いじめを見て見ぬふりをして逃げて行った人たちを私は絶対に許しません。


私はこの物語はほぼ自分と思って書いています。生きているので最後のところは想像でしかないですが、もし死ねるなら彼女のように死にたいですね。つまり、アメリカに行って重罪を犯せば死ねるということです。それが一番安らかに眠れるのではないかと思います。安楽死が早く認められればアメリカに行かなくてもよさそうですね。


受け入れてくれる器が無かったら器を作るしかないんです。それがどんなに危険でも器として完成させなければ生きられないんです。嘘と諦めで作られた器は愛も涙も悲しみも恋も嬉しさも受け入れられなくなりました。全部零れ落ちて無くなりました。少女の器を作ったのは死です。死が彼女の器を作ったんです。死が壊れるのは死以外の死よりも大きな器が現れることです。でも少女には現れませんでした。



だから永遠に永久に眠り続けることを選んだのです。


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