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幕間
救世主たちの掲示板
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とあるゲームの期間限定イベント「漆黒の闇に光の花束を」の話題で賑わう掲示板は、今日も腐女子たちの声であふれていた。
―――――――――――――――
「また闇落ちバドエンになってしまった。最初からやり直し」
「私も。もう二十回目。誰かクリアできた人、いる?」
「ないわ~めちゃむず」
「無理ゲーじゃね?」
「闇堕ち公爵、天性のサド。マゾ気質以外は目もやらんし、マゾ受けとくっつけたら最後、サド気質が破滅レベルになって受けを壊してしまう。悪循環のバドエンループ爆誕」
「そそそ。だからマゾ受けを避けて無理矢理天然清純タイプの受けとくっつけようと画策したら、『私を愛してる、だと?クククッ……何を考えている?私を篭絡できるなど、思い上がりも甚だしい。おまえから得られる楽しみなど、この程度だ』と言って受けをソッコー56してバドエン。もうどうすりゃいいの万策尽きた感」
「え、バドエンの嵐が今回のデフォでしょ?むしろ順調としか」
「特にメリバの出来栄えが素晴らしいと思わん?」
「それな。受けによっては執着愛メリバ展開になってゾクッとする」
「今回の攻め様、最高!メリバ大好物、じゅるり。ご飯何杯でも行けるわ~、あ~おいし~!」
「それな。闇の腐女子へのご褒美としか」
「今イベ発案者は神!もっとください!」
「そそそ、素晴らしい神イベ!腐教せねば!」
「わかりみ。闇病みのねじれた渇愛が刺さりまくり。最高しかない」
「闇女子がお楽しみ中に悪いけど、おいらはハピエン欲しい。運営も『究極のハピエンに君は辿り着けるか⁈』って煽ってるし」
「うん、用意されてるはずだよね、ハピエン」
「でも難易度高過ぎ。なんかバグってるんじゃない?」
「最終フェーズが解放されたからハピエンフラグも立つと思われ」
「なんで段階的になってるん?」
「中の人によるとバドエン嵐後に至極のハピエン体験という流れらしい」
「んじゃがんがる」
「今度こそハピエン~!闇公爵様をちゃんと幸せにしたい!」
「禿同」
「とあるモブ顔キャラで攻略可能という情報ゲット」
「え、うそ、詳しく」
「モブ顔?どこにいる?このゲームイケメンぞろいで、モブ顔ってあまり見かけないよね」
「男爵家の五男坊」
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「また闇落ちバドエンになってしまった。最初からやり直し」
「私も。もう二十回目。誰かクリアできた人、いる?」
「ないわ~めちゃむず」
「無理ゲーじゃね?」
「闇堕ち公爵、天性のサド。マゾ気質以外は目もやらんし、マゾ受けとくっつけたら最後、サド気質が破滅レベルになって受けを壊してしまう。悪循環のバドエンループ爆誕」
「そそそ。だからマゾ受けを避けて無理矢理天然清純タイプの受けとくっつけようと画策したら、『私を愛してる、だと?クククッ……何を考えている?私を篭絡できるなど、思い上がりも甚だしい。おまえから得られる楽しみなど、この程度だ』と言って受けをソッコー56してバドエン。もうどうすりゃいいの万策尽きた感」
「え、バドエンの嵐が今回のデフォでしょ?むしろ順調としか」
「特にメリバの出来栄えが素晴らしいと思わん?」
「それな。受けによっては執着愛メリバ展開になってゾクッとする」
「今回の攻め様、最高!メリバ大好物、じゅるり。ご飯何杯でも行けるわ~、あ~おいし~!」
「それな。闇の腐女子へのご褒美としか」
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「わかりみ。闇病みのねじれた渇愛が刺さりまくり。最高しかない」
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「うん、用意されてるはずだよね、ハピエン」
「でも難易度高過ぎ。なんかバグってるんじゃない?」
「最終フェーズが解放されたからハピエンフラグも立つと思われ」
「なんで段階的になってるん?」
「中の人によるとバドエン嵐後に至極のハピエン体験という流れらしい」
「んじゃがんがる」
「今度こそハピエン~!闇公爵様をちゃんと幸せにしたい!」
「禿同」
「とあるモブ顔キャラで攻略可能という情報ゲット」
「え、うそ、詳しく」
「モブ顔?どこにいる?このゲームイケメンぞろいで、モブ顔ってあまり見かけないよね」
「男爵家の五男坊」
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