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二章 転生人生二周目
2-11 待ち望んだ時 2
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トリスタンはチェレステとベンチに座り、この二年と九カ月に起きたことを話し始めた。
「発端は十六の秋のことだ。原因不明の高熱で苦しんだ私は、公爵邸に戻って静養することになった。熱が引いた後も体調不良は続き、私の頭は割れるように痛んだ。何か大切なことを忘れているという焦燥感で気が狂いそうだったが、思い出そうとすれば頭痛が激しくなる。そのうち私は、何も考えずぼんやりして過ごすようになった……」
チェレステは時折頷いたりトリスタンを見つめたりしながら、静かに彼の声に耳を傾けた。
「その年の冬には学園に戻ったが、私にはずっと違和感があった。買った覚えのない不思議なアイテムが手元にあり、ふとした拍子に、誰かとの思い出が頭に浮かび上がった。はっきりとした輪郭は無いものの、それらがどれほど自分にとって大切か、私はどこかで理解していた。はっきりと思い出そうとしたが、そのたび、それらはするりと逃げていく。もどかしくて、苦しくてたまらなかった」
トリスタンの言う、買った覚えのない不思議なアイテム。それらはおそらく、チェレステがアイテム生成の腕を駆使し、トリスタンのために生み出した品々のことだろう。
チェレステはトリスタンの誕生日には必ず自ら作った特別なアイテムをプレゼントしていたし、何か新しいものが出来上がるたび、トリスタンに見せていた。もしトリスタンがそれを欲しがれば、いつもためらいなく彼に捧げていたのだ。そう、かつてトリスタンに贈った、青い鳥の描かれた美しい小箱のように。
トリスタンは学園生活でチェレステに会えない寂しさを紛らわせるため、それらの一部を学園寮に持ち込んでいたのだ。
「やがて学園を卒業して公爵邸に帰ってきた私は、間もなく父の急逝を受けて爵位を継いだ。そのせいでしばらく慌ただしく過ごしていたが、数日前、ふと、私は子供の頃の私物を整理したいという衝動に駆られた。今思えば不思議だ。まるで何かに取り憑かれたように、この地に向かわねばと、そればかりが心に浮かんだ。この二年間、私は常に、何かを捜し続けていた。失くした何かを。それがここにあるのではないかと思った私は、急いで公爵邸からこちらに向かった。この二年間、一度も帰らなかった、この子供時代の懐かしい場所に」
トリスタンはチェレステの瞳を覗き込み、優しく微笑んで話を続けた。
「夜通し馬を駆り、今朝早く緑風館に着いた私は、子供の頃使っていた私室で意外なものを目にした。メッセージカードだ。どうやら誕生日の贈り物に添えられていたらしい、それらの美しいカードには、いずれも同じ筆跡の署名があった。チェレステ・ハイト・ドーリュバロン――もしくは短く、チェル、と」
ドキン、とチェレステの胸が高鳴る。
トリスタンが愛おし気にその名を呼ぶ、それだけで、甘やかな幸福感に包まれた。
「ああ、そうだよチェル。おまえが贈ってくれたカードだ。私の宝物。プレゼントはもちろん、添えられたカードも一枚残らず大切に保管していた。それらを見ているうちに……私の目に、涙があふれ出した。心が揺さぶられ、すぐにこの人物に会わねばと、強く思った」
それを聞いたチェレステは、ふと頭に上った疑問を口にした。
「トリス、手紙はなかったのか? 君が学園に入ってからずっとやり取りしてた、君宛に、俺が書いた手紙。君が休暇ごとに回収していた分……記憶を失う前に」
「なかったのだ。私はおまえからの手紙を日々の慰めとするため、すべて学園寮の自室に持ってきていた。それらはすべて、無くなっていた」
(ああ……そうか。マレフィクは、トリスの記憶を奪う前に、物理的な俺の痕跡も、できるだけ排除しようと企んだな。だからトリスタンの部屋に忍び込んで、手紙をすべて処分した…そんなところか。もしかしたら、未来視で俺たちの手紙のやりとりを視た可能性もある)
チェレステがそれに思い至ったのは、掲示板でのやり取りがあったおかげだ。トリスタンの方にはまだ、その確信には辿り着いていない。マレフィクが元凶だと告げることもできず、チェレステは口をつぐんでいたが、それでも、トリスタンもまた、この一連の記憶障害が誰かの作為であることには気づいていた。
「誰かの悪意のある、作為。今ならそれに気付く。記憶を取り戻した今なら。おまえからの手紙が、ひとりでに消えるわけがない」
悔し気に顔を歪めるトリスタンを慰めようと、チェレステは彼の頬に手を添えて撫でた。その手に自分の手を重ね、トリスタンが微笑む。うっとりと、幸せそうに。
「どこまで話したか……ああ、そうだ、子供時代の私物の中からカードを見つけたところだな。カードからおまえの名前を知った私は、すぐにドーリュバロン家の住所を調べ、ウェード男爵邸に向かった」
「え、今日? いつ?」
「昼頃だ。おまえは不在だった」
「うん。俺……もう昼前には、ここに来ていたから」
最後のお別れのつもりで、と言う言葉を、チェレステは呑み込んだ。
「私は突然の訪問を男爵に謝罪すると共に、おまえへの言伝を残して、男爵邸を去った。そうして緑風館に戻る道すがら、私は遅まきながら思い出した。学園に同名人物が訪ねてきたことを。私に霊薬を届けに来てくれた人物が、チェレステ・ハイト・ドーリュバロン、そう名乗っていたことを」
トリスタンはジャケットの内ポケットから小さな瓶を取り出した。空になった、霊薬の瓶だ。
「そう、これだ。この霊薬。あのとき私は、なぜ自分がこんなものを注文したかわからず、戸惑った。捨てようかとも思ったが、どうしてもできなかった。これを届けてくれたおまえは、一度も嘘を言わなかった。最後に、私の幸せを祈る、と言ったときも、嘘偽りなく、真心がこもっていた」
「うん、そうだよ。俺はトリスに嘘は言わない。トリスは嘘を見破るのが得意だからね。でもそうでなくても、俺はいつだって、君に正直でいたい」
「私の授かった女神の祝福は、『嘘を見抜く力』だ」
「‼」
トリスタンの唐突な告白に、チェレステは少なからず驚いた。
「発端は十六の秋のことだ。原因不明の高熱で苦しんだ私は、公爵邸に戻って静養することになった。熱が引いた後も体調不良は続き、私の頭は割れるように痛んだ。何か大切なことを忘れているという焦燥感で気が狂いそうだったが、思い出そうとすれば頭痛が激しくなる。そのうち私は、何も考えずぼんやりして過ごすようになった……」
チェレステは時折頷いたりトリスタンを見つめたりしながら、静かに彼の声に耳を傾けた。
「その年の冬には学園に戻ったが、私にはずっと違和感があった。買った覚えのない不思議なアイテムが手元にあり、ふとした拍子に、誰かとの思い出が頭に浮かび上がった。はっきりとした輪郭は無いものの、それらがどれほど自分にとって大切か、私はどこかで理解していた。はっきりと思い出そうとしたが、そのたび、それらはするりと逃げていく。もどかしくて、苦しくてたまらなかった」
トリスタンの言う、買った覚えのない不思議なアイテム。それらはおそらく、チェレステがアイテム生成の腕を駆使し、トリスタンのために生み出した品々のことだろう。
チェレステはトリスタンの誕生日には必ず自ら作った特別なアイテムをプレゼントしていたし、何か新しいものが出来上がるたび、トリスタンに見せていた。もしトリスタンがそれを欲しがれば、いつもためらいなく彼に捧げていたのだ。そう、かつてトリスタンに贈った、青い鳥の描かれた美しい小箱のように。
トリスタンは学園生活でチェレステに会えない寂しさを紛らわせるため、それらの一部を学園寮に持ち込んでいたのだ。
「やがて学園を卒業して公爵邸に帰ってきた私は、間もなく父の急逝を受けて爵位を継いだ。そのせいでしばらく慌ただしく過ごしていたが、数日前、ふと、私は子供の頃の私物を整理したいという衝動に駆られた。今思えば不思議だ。まるで何かに取り憑かれたように、この地に向かわねばと、そればかりが心に浮かんだ。この二年間、私は常に、何かを捜し続けていた。失くした何かを。それがここにあるのではないかと思った私は、急いで公爵邸からこちらに向かった。この二年間、一度も帰らなかった、この子供時代の懐かしい場所に」
トリスタンはチェレステの瞳を覗き込み、優しく微笑んで話を続けた。
「夜通し馬を駆り、今朝早く緑風館に着いた私は、子供の頃使っていた私室で意外なものを目にした。メッセージカードだ。どうやら誕生日の贈り物に添えられていたらしい、それらの美しいカードには、いずれも同じ筆跡の署名があった。チェレステ・ハイト・ドーリュバロン――もしくは短く、チェル、と」
ドキン、とチェレステの胸が高鳴る。
トリスタンが愛おし気にその名を呼ぶ、それだけで、甘やかな幸福感に包まれた。
「ああ、そうだよチェル。おまえが贈ってくれたカードだ。私の宝物。プレゼントはもちろん、添えられたカードも一枚残らず大切に保管していた。それらを見ているうちに……私の目に、涙があふれ出した。心が揺さぶられ、すぐにこの人物に会わねばと、強く思った」
それを聞いたチェレステは、ふと頭に上った疑問を口にした。
「トリス、手紙はなかったのか? 君が学園に入ってからずっとやり取りしてた、君宛に、俺が書いた手紙。君が休暇ごとに回収していた分……記憶を失う前に」
「なかったのだ。私はおまえからの手紙を日々の慰めとするため、すべて学園寮の自室に持ってきていた。それらはすべて、無くなっていた」
(ああ……そうか。マレフィクは、トリスの記憶を奪う前に、物理的な俺の痕跡も、できるだけ排除しようと企んだな。だからトリスタンの部屋に忍び込んで、手紙をすべて処分した…そんなところか。もしかしたら、未来視で俺たちの手紙のやりとりを視た可能性もある)
チェレステがそれに思い至ったのは、掲示板でのやり取りがあったおかげだ。トリスタンの方にはまだ、その確信には辿り着いていない。マレフィクが元凶だと告げることもできず、チェレステは口をつぐんでいたが、それでも、トリスタンもまた、この一連の記憶障害が誰かの作為であることには気づいていた。
「誰かの悪意のある、作為。今ならそれに気付く。記憶を取り戻した今なら。おまえからの手紙が、ひとりでに消えるわけがない」
悔し気に顔を歪めるトリスタンを慰めようと、チェレステは彼の頬に手を添えて撫でた。その手に自分の手を重ね、トリスタンが微笑む。うっとりと、幸せそうに。
「どこまで話したか……ああ、そうだ、子供時代の私物の中からカードを見つけたところだな。カードからおまえの名前を知った私は、すぐにドーリュバロン家の住所を調べ、ウェード男爵邸に向かった」
「え、今日? いつ?」
「昼頃だ。おまえは不在だった」
「うん。俺……もう昼前には、ここに来ていたから」
最後のお別れのつもりで、と言う言葉を、チェレステは呑み込んだ。
「私は突然の訪問を男爵に謝罪すると共に、おまえへの言伝を残して、男爵邸を去った。そうして緑風館に戻る道すがら、私は遅まきながら思い出した。学園に同名人物が訪ねてきたことを。私に霊薬を届けに来てくれた人物が、チェレステ・ハイト・ドーリュバロン、そう名乗っていたことを」
トリスタンはジャケットの内ポケットから小さな瓶を取り出した。空になった、霊薬の瓶だ。
「そう、これだ。この霊薬。あのとき私は、なぜ自分がこんなものを注文したかわからず、戸惑った。捨てようかとも思ったが、どうしてもできなかった。これを届けてくれたおまえは、一度も嘘を言わなかった。最後に、私の幸せを祈る、と言ったときも、嘘偽りなく、真心がこもっていた」
「うん、そうだよ。俺はトリスに嘘は言わない。トリスは嘘を見破るのが得意だからね。でもそうでなくても、俺はいつだって、君に正直でいたい」
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「‼」
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