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よるのおしごと
*【夜】アヤのお仕事@個室での秘め事
しおりを挟むチュッチュッと乳首にキスをしながら、ぷるぷると震えるおちんちんを優しく握る。
「あっ、あっ……」
「痛かったら……本当に」
「大丈夫です……んっ……ふぅ……っ……」
心配するユキトをよそに、アヤはどんどん呼吸が荒くなってゆく。その姿を見て、ホッと胸を撫で下ろしたユキトは、そのまま刺激を与え続けた。
「んっ……んっ……」
「なぁ、我慢出来なくなったら、言えよ?」
「あっ……は、はいっ……」
休むことなく与えられる刺激に、アヤはあっという間に我慢できなくなっていた。
今まで乱暴に扱われたり、相手優先のセックスや性的行為を多々行っていた。嘘を吐くのには慣れているし、誤魔化しや、相手を立てることも知っている。修羅場だってそれなりにくぐり抜けてきたし、色んな人から色んなことを学んできた。
――でも、今回は違う。ユキトはアヤのことを考えて、接してくれているのだ。
初めてのことに、気持ち良さとは別の気持ちが心に溢れていた。
“暖かい……”
心が揺れている。ユキトは優しくて、カッコよくて、自分を褒めてくれて、心配もしてくれるから、今までの人とは違うのだ。
「……アヤ? 大丈夫か?」
手を止めて問う。
「だ、大丈夫です! だから……だから、やめないでください……」
アヤはユキトの腕を掴んだ。
「あっ……そ、の……も……もうすぐ……イキそう……だった、から……」
きっと、顔が赤くなった気がする。だが、ユキトにはバレていないだろう。
「……そうか。じゃあ、続けるから。いつでも出して良いからな」
「はい……」
そう言うと、ユキトはアヤの下半身に身体を移動させる。そして、自身の口で、カプリ、とアヤのおちんちんを捕らえた。
「えっ、あっ……」
吸い付き、離さない。下も動かし、アヤの可愛らしいそれを、口の中で味わっていた。
「んんっ……そんな……っ……」
痛くない、強くない、アヤは先ほどよりも強い快感に身震いする。
“こんなの……長くは耐えられないよ……”
はぁはぁと呼吸をしながら、与えられる刺激に深く飲み込まれてゆく。
“んんっ……きもち……いいよ……ぉ……”
全神経が、その行為に集中する。他に妨げるものは、何もない。ただただ、今はこの刺激を、甘んじで受け入れれば良いのだ。
「ユ……ユキトさ……ぁ……っ」
ユキトは口を離そうとはしない。寧ろ、どんどんと舌の動きが大胆になっていた。
「は……っ……あん……っ……うぅ……」
“……ダメだ……も、もう──”
「ユキ、ト、さん……っ……も、もう、出、ちゃう……出ちゃうぅっ……!」
アヤが泣きそうな声で叫ぶと、ユキトは吸い付きを強くし、強めに舌で刺激した。
「あっ──ああぁっ──!」
トクトクとユキトの口の中に、アヤの精液が注ぎ込まれる。
チュウゥと最後に吸うと、ユキトはアヤのおちんちんから口を離した。
「はぁ……はぁ……っ……ユ、キトさん……口……出してください……」
息も絶え絶えに、アヤはユキトを気遣った。しかし、ユキトは気にもせずに、口の中のそれを、ゴクン、と、飲み干した。
「お前だって、さっき飲んだだろ?」
「で、でも……せめて! せめて何か飲んでください!」
「わ、わかったよ。ホラ、一緒にお茶飲むぞ。アヤも喉乾いただろ?」
備え付けられていた冷蔵庫を開け、お茶を取り出す。そして、二人でそれを飲んだ。
「アヤ、悪いんだが、俺もう我慢の限界だ。……しても、良いか?」
「……はい。あ……でも、その、出来れば、それ、使ってください。いきなりは、やっぱり痛いですから……」
アヤが指差すのは、ローションだった。
「分かってるよ。痛くするつもりはない。っていうか、したくない」
真面目な顔で言うユキトが可愛くて、アヤは笑う。
「ふふっ、ありがとうございます」
お茶を飲み終わると、二人は口づけを交わし、ベッドへと倒れ込んだ。
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