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不穏
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――あれからすぐ、瑠衣さんが東京へ戻った。
「ねぇパパ」
子供もいないのにパパ呼びする嫁が鬱陶しい。
朝の玄関先でため息をつきたくなるくらいに。
「今日こそ早く帰ってきてね」
言いたいことは分かる。昨晩も残業だと言い訳して帰ってくるのが日付けを超えた。
「……」
月に数度、求められた時にだけセックスをする。
やっぱり違う気がするのは俺だけみたいだ。
お義母さんの孫要求もだんだん露骨になってきたし。
「ねえパパってば」
「俺はまだ誰のパパにもなってないんだけど」
少しイラッとして言い返す。すると彼女はキョトンとした顔をしたのちに。
「今月はなれるかもしれないでしょ?」
と言って浮かべた笑みにゾッとした。
「大丈夫よ。きっと大丈夫」
なんで笑えるんだろう。俺には彼女の事が分からない。
「そ、そっか……行ってきます」
逃げるように背を向けてドアに手をかけた。
「――翔吾」
聞こえるか聞こえないかの声。でも俺は振り向かなかった。
そのまま家を出た。
「くそっ」
もう佳奈と話をするのがウンザリだったのと、やっぱり瑠衣さんのことがあるんだろうな。
ずっと連絡がつかないんだ。
「既読すらつかないとか」
ちなみにブロックされてるか確認する方法はまだ試してない。
実際にブロックされてたら立ち直れない気がする。
そもそも連絡をマメに取り合う関係でもなかった。
会ったら酒飲んでセックスするだけ。
しかも夜のうちに母屋の方に帰されるし。
立場的には仕方ないのかもしれない。俺たちは義理の兄弟で同性で不倫関係で……普通に考えたらこれ以上こじれた関係ってないよな。
でもあの時、目が合った瞬間から止まれなくなっていった。
どこか危険な色気のある人ではあったんだ。退廃的? っていうか。
男とか女とか関係なく虜にしちまう感じ。
なのに少しハマったらコレ。
「あーあ……」
まさか飽きられて捨てられちまったのか。
でもお互い身体の相性もよくて、いい感じだと思ったてたんだけど。
ま、嫁さんひとつ孕ませられない男の戯言か。
そんな自虐的な気分で車を運転し、職場の駐車場。
車がないと不便なくらいの田舎だけど、こうして一人きりになれる空間や時間があるのが幸いなのかもしれん。
……そんな事をつらつら考えているとすぐに会社につくもので。
「さて、と」
上手くいかないことをすべて腹の中にしまい込んで、俺は今日も黙って働くことにした。
いっそのことこのまま子供でもできて彼のことがうやむやにならないかな、なんて都合のいいことを考えている。
※※※
コツン、と車の窓を叩かれたのはコンビニの駐車場でのことだった。
「え?」
残業こそしなかったものの、どうしても家に帰るのが億劫で立ち寄ったコンビニ。そこで窓を叩かれ顔を上げる。
「え゙」
ヌッと現れたのは強面スキンヘッドに革ジャンの男。
険しい顔で俺の車の窓を叩いていた。
「……」
しかも無言で。めちゃくちゃ怖いんだけど。
いっそこのまま走り去ってやろうかと思ったが、それもなんかヤバそうだったので大人しく窓を開けてやることにする。
「な、なんですか」
イチャモンでも付けられるのか。煽り運転とかしそうな輩だもんな。
助手席にあるスマホを触りながら、恐る恐る話しかける。
「……」
なんでなんにも喋んねぇんだよ、ますます怖ぇって。
開けなきゃ良かったかもしれない。でも後悔先に立たずってもので。
「あ、あの」
「この前、瑠衣と一緒にいたヤツだろ」
「へ?」
この前ってなんだ、と大汗かいて記憶を探る。するとようやく男に対する違和感と疑問が解消されてきた。
「あの時の!」
カフェで彼の元カノが話しかけて来た時、後ろに突っ立ってたコワモテの人だ。
その時はスキンヘッドじゃなかったから気づかなかったが、顔見ればなんとなく分かる。
「瑠衣とはどんな関係だ」
「どんなって……」
元カノのツレってことなのと、この物言いで彼とも知り合いなのは理解出来るが突然の言葉に口ごもった。
「あいつはやめとけ」
「え?」
「お前既婚者だろ」
「ど、どうして」
「指輪」
「あ……」
反応してしまってから気づく。これでは彼とそういう関係だと告白したようなものじゃねえか。
「くだらんウワサを聞きつけて手を出したのかもしれんが、やめといた方がいい」
「アンタに関係ないだろ」
ムッとして言い返す。すると男はやれやれと肩をすくめた。
「親切のつもりなんだがな」
そして顔を歪めて笑うと。
「あいつは男やその周囲を狂わせる。本人も無意識だからタチが悪い。現に、奥さんがいるのにあいつに入れ込んでたんだろ」
「別に入れ込んだわけじゃ……」
「でも抱いたんだろ。デートまでして」
確かにそうだ。
俺は彼に夢中になって溺れていた。身体も心も。
だから自分のことは棚に上げてあんなつまらない嫉妬までしたんだ。
「俺は……俺は、あいつに捨てられたのか」
「さあな」
思わずこぼれ落ちたつぶやきに、男の返事は素っ気ない。
「オレにできるのは忠告だけだ。もう忘れろ、いい夢は充分みただろ」
夢だなんて。
あまりの言われように黙っていることができなかった。
俺は男をキツく睨みつける。
「そもそもアンタは彼のなんなんだよ。昔の男か? それとも単なるフられた腹いせとかか。どちらにせよ余計なお節介だ」
そうに決まってる。俺のことが羨ましいんだ。
愛し合ってる俺たちのことが――。
「まさかとは思うが。お前、愛し合ってるとか言うんじゃないだろうな」
冷ややかな視線。
それに負けじと俺は声を張り上げる。
「当たり前だろ!」
「寝言は寝て言え、この馬鹿野郎め」
今度は呆れたようにため息をつかれた。
「家庭のある男が遊んでいい相手じゃないって言ってんだ」
「だから本気だって言ってんだろ!」
分からんやつだな。
思わず怒鳴ってしまってから周囲から刺さる視線に我に返る。
「そ、そりゃあ妻がいるけど。でも彼の事はちゃんと愛してた。ゲイじゃなかった俺が! はじめて同性を好きになったんだ」
「五人」
「え?」
「五人だ。あいつに狂っちまったノンケの男は。高校の頃だけの話だけどな」
「……」
「魔性の男ってやつさ。あいつを手入れるためになんだってしてやりたくなる」
「そんな」
「どんな愛妻家だってイチコロだ。あいつの上目遣いひとつでな」
確かに綺麗な人だ。小悪魔かと思えば、セックスの時の恥じらう姿に支配欲を掻き立てられる。
「間違っても踏み入るなよ」
男の水を差す言葉なんて聞こえない。
「瑠衣さんは絶対に帰ってきます。俺の元に、家族の元に」
他の男たちとは違う。家族なんだから。
強く言い切った俺に男は一瞬目を見開くも、深いため息をついて去っていった。
「なんなんだあいつ」
溜飲は下がらず、肩透かしな気分で舌打ちする。
まったく失礼な奴だった。彼のことを忘れろ? まるで俺が弄ばれた哀れな男みたいじゃないか。
そんなことはない。
必ず帰ってくる。
――でも。
「万が一ってこともあるよな」
東京なんかで一人暮らししてるんだ、なにかあってはいけない。
彼が実家に帰ってきやすいようにするのも、俺の役目なんだ。
「あ」
ものすごく良いことを思いついた。
俺は鼻歌をうたいながら車のエンジンをかけた。
「……」
もう一度抱けば、いや会うだけでも解るるはずだ。
彼にとって誰がもっとも大事な存在かという事が。
「っ、瑠衣」
衝動的きハンドルに爪を立てる。
絶対に許さない。俺の元からいなくなるなんて。
そんな怒りにも焦りにも似た感情がフツフツと湧き上がってくる。
どうしたらもう一度彼に会えるだろう。
東京に行くか? いやどこに住んでいるのか聞かないといけない。連絡すら取れないのに。
でも大丈夫だ。策はいくつか思いついた。
ああ楽しみだな、きっと喜んでくれるはずだ。
なにもかも捨てて一緒に逃げようと告げたら――。
「ねぇパパ」
子供もいないのにパパ呼びする嫁が鬱陶しい。
朝の玄関先でため息をつきたくなるくらいに。
「今日こそ早く帰ってきてね」
言いたいことは分かる。昨晩も残業だと言い訳して帰ってくるのが日付けを超えた。
「……」
月に数度、求められた時にだけセックスをする。
やっぱり違う気がするのは俺だけみたいだ。
お義母さんの孫要求もだんだん露骨になってきたし。
「ねえパパってば」
「俺はまだ誰のパパにもなってないんだけど」
少しイラッとして言い返す。すると彼女はキョトンとした顔をしたのちに。
「今月はなれるかもしれないでしょ?」
と言って浮かべた笑みにゾッとした。
「大丈夫よ。きっと大丈夫」
なんで笑えるんだろう。俺には彼女の事が分からない。
「そ、そっか……行ってきます」
逃げるように背を向けてドアに手をかけた。
「――翔吾」
聞こえるか聞こえないかの声。でも俺は振り向かなかった。
そのまま家を出た。
「くそっ」
もう佳奈と話をするのがウンザリだったのと、やっぱり瑠衣さんのことがあるんだろうな。
ずっと連絡がつかないんだ。
「既読すらつかないとか」
ちなみにブロックされてるか確認する方法はまだ試してない。
実際にブロックされてたら立ち直れない気がする。
そもそも連絡をマメに取り合う関係でもなかった。
会ったら酒飲んでセックスするだけ。
しかも夜のうちに母屋の方に帰されるし。
立場的には仕方ないのかもしれない。俺たちは義理の兄弟で同性で不倫関係で……普通に考えたらこれ以上こじれた関係ってないよな。
でもあの時、目が合った瞬間から止まれなくなっていった。
どこか危険な色気のある人ではあったんだ。退廃的? っていうか。
男とか女とか関係なく虜にしちまう感じ。
なのに少しハマったらコレ。
「あーあ……」
まさか飽きられて捨てられちまったのか。
でもお互い身体の相性もよくて、いい感じだと思ったてたんだけど。
ま、嫁さんひとつ孕ませられない男の戯言か。
そんな自虐的な気分で車を運転し、職場の駐車場。
車がないと不便なくらいの田舎だけど、こうして一人きりになれる空間や時間があるのが幸いなのかもしれん。
……そんな事をつらつら考えているとすぐに会社につくもので。
「さて、と」
上手くいかないことをすべて腹の中にしまい込んで、俺は今日も黙って働くことにした。
いっそのことこのまま子供でもできて彼のことがうやむやにならないかな、なんて都合のいいことを考えている。
※※※
コツン、と車の窓を叩かれたのはコンビニの駐車場でのことだった。
「え?」
残業こそしなかったものの、どうしても家に帰るのが億劫で立ち寄ったコンビニ。そこで窓を叩かれ顔を上げる。
「え゙」
ヌッと現れたのは強面スキンヘッドに革ジャンの男。
険しい顔で俺の車の窓を叩いていた。
「……」
しかも無言で。めちゃくちゃ怖いんだけど。
いっそこのまま走り去ってやろうかと思ったが、それもなんかヤバそうだったので大人しく窓を開けてやることにする。
「な、なんですか」
イチャモンでも付けられるのか。煽り運転とかしそうな輩だもんな。
助手席にあるスマホを触りながら、恐る恐る話しかける。
「……」
なんでなんにも喋んねぇんだよ、ますます怖ぇって。
開けなきゃ良かったかもしれない。でも後悔先に立たずってもので。
「あ、あの」
「この前、瑠衣と一緒にいたヤツだろ」
「へ?」
この前ってなんだ、と大汗かいて記憶を探る。するとようやく男に対する違和感と疑問が解消されてきた。
「あの時の!」
カフェで彼の元カノが話しかけて来た時、後ろに突っ立ってたコワモテの人だ。
その時はスキンヘッドじゃなかったから気づかなかったが、顔見ればなんとなく分かる。
「瑠衣とはどんな関係だ」
「どんなって……」
元カノのツレってことなのと、この物言いで彼とも知り合いなのは理解出来るが突然の言葉に口ごもった。
「あいつはやめとけ」
「え?」
「お前既婚者だろ」
「ど、どうして」
「指輪」
「あ……」
反応してしまってから気づく。これでは彼とそういう関係だと告白したようなものじゃねえか。
「くだらんウワサを聞きつけて手を出したのかもしれんが、やめといた方がいい」
「アンタに関係ないだろ」
ムッとして言い返す。すると男はやれやれと肩をすくめた。
「親切のつもりなんだがな」
そして顔を歪めて笑うと。
「あいつは男やその周囲を狂わせる。本人も無意識だからタチが悪い。現に、奥さんがいるのにあいつに入れ込んでたんだろ」
「別に入れ込んだわけじゃ……」
「でも抱いたんだろ。デートまでして」
確かにそうだ。
俺は彼に夢中になって溺れていた。身体も心も。
だから自分のことは棚に上げてあんなつまらない嫉妬までしたんだ。
「俺は……俺は、あいつに捨てられたのか」
「さあな」
思わずこぼれ落ちたつぶやきに、男の返事は素っ気ない。
「オレにできるのは忠告だけだ。もう忘れろ、いい夢は充分みただろ」
夢だなんて。
あまりの言われように黙っていることができなかった。
俺は男をキツく睨みつける。
「そもそもアンタは彼のなんなんだよ。昔の男か? それとも単なるフられた腹いせとかか。どちらにせよ余計なお節介だ」
そうに決まってる。俺のことが羨ましいんだ。
愛し合ってる俺たちのことが――。
「まさかとは思うが。お前、愛し合ってるとか言うんじゃないだろうな」
冷ややかな視線。
それに負けじと俺は声を張り上げる。
「当たり前だろ!」
「寝言は寝て言え、この馬鹿野郎め」
今度は呆れたようにため息をつかれた。
「家庭のある男が遊んでいい相手じゃないって言ってんだ」
「だから本気だって言ってんだろ!」
分からんやつだな。
思わず怒鳴ってしまってから周囲から刺さる視線に我に返る。
「そ、そりゃあ妻がいるけど。でも彼の事はちゃんと愛してた。ゲイじゃなかった俺が! はじめて同性を好きになったんだ」
「五人」
「え?」
「五人だ。あいつに狂っちまったノンケの男は。高校の頃だけの話だけどな」
「……」
「魔性の男ってやつさ。あいつを手入れるためになんだってしてやりたくなる」
「そんな」
「どんな愛妻家だってイチコロだ。あいつの上目遣いひとつでな」
確かに綺麗な人だ。小悪魔かと思えば、セックスの時の恥じらう姿に支配欲を掻き立てられる。
「間違っても踏み入るなよ」
男の水を差す言葉なんて聞こえない。
「瑠衣さんは絶対に帰ってきます。俺の元に、家族の元に」
他の男たちとは違う。家族なんだから。
強く言い切った俺に男は一瞬目を見開くも、深いため息をついて去っていった。
「なんなんだあいつ」
溜飲は下がらず、肩透かしな気分で舌打ちする。
まったく失礼な奴だった。彼のことを忘れろ? まるで俺が弄ばれた哀れな男みたいじゃないか。
そんなことはない。
必ず帰ってくる。
――でも。
「万が一ってこともあるよな」
東京なんかで一人暮らししてるんだ、なにかあってはいけない。
彼が実家に帰ってきやすいようにするのも、俺の役目なんだ。
「あ」
ものすごく良いことを思いついた。
俺は鼻歌をうたいながら車のエンジンをかけた。
「……」
もう一度抱けば、いや会うだけでも解るるはずだ。
彼にとって誰がもっとも大事な存在かという事が。
「っ、瑠衣」
衝動的きハンドルに爪を立てる。
絶対に許さない。俺の元からいなくなるなんて。
そんな怒りにも焦りにも似た感情がフツフツと湧き上がってくる。
どうしたらもう一度彼に会えるだろう。
東京に行くか? いやどこに住んでいるのか聞かないといけない。連絡すら取れないのに。
でも大丈夫だ。策はいくつか思いついた。
ああ楽しみだな、きっと喜んでくれるはずだ。
なにもかも捨てて一緒に逃げようと告げたら――。
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