12 / 45
第二章 バ美肉、路線で悩む
第12話 プリティで行こう。ローション相撲で
しおりを挟む
さっそく後日、七人のバ美肉がスタジオに集まった。
「よろしくお願いしまーす」
オレは、カメラの前にあいさつをする。
「今後、我ら【尾鰭なき野郎ども】はですねー。かわいらしくなるために、女の子の所作を学ぼうではないかと、そういう結論に達しました」
「はい」
二人で一人というコンビV、山梨 水沢が相槌を打つ。
「そこでですね。こちらの山梨ちゃんになんかネタはないかってことでですねー。相談いたしましたところー」
「はい、はい」
今度は、オレの反対方向にいる「屋否井 ゆーな」が、リアクションした。
「ローション相撲だろうと」
「待ってください。つばさちゃん」
「はい?」
「なんで、ローション相撲という結論に至ったのでしょう?」
「女の子とは、どのような状況においても、エレガントである必要があります。たとえそれが、ローションの上であっても」
「ちょっと、なにを言っているかわかりませんが?」
だよな。オレも山梨から説明を受けたが、よくわからんかった。
やはり、芸人に相談したのが間違いだったか?
「いいじゃないの。相撲」
でしょうね。OYA・KATAは。元関取だし。
「さっそく気合が入っていますね。OYA・KATA」
「目が血走っとるやないかい」
ファン・レバレッジ社長が、うなずいた。
「そうだ。スケる豚ちゃん、足の方はもう?」
「もうすっかり。リハビリも終えてます。お騒がせしました」
「じゃなくて、キャラキャラ」
オレは小声で、中の人に指摘する。
スケる豚は口を両手で覆って、コクコクと首を振った。
「大丈夫だよー」
ボイチェンしているとはいえ、なかなかキュートなボイスになっている。
今後、彼の会社内では、危ない仕事は社長自らにやらせない方針になったという。
「スケる豚くん」という、代理のマシーンも、今回は出番がなさそうだ。それで、なによりである。
「エレガントさに自身がある人?」
「あーい!」
食い気味に、七光ちゃんが手を挙げる。
「やる気まんまんだねぇ。自身のほどは?」
「ここで目立たないと、活躍の場は回ってこないと思ってるわ」
極道映画みたいなセリフが、七光ちゃんから飛び出してきた。世代やのう。
「じゃあ、スケちゃんと。スケちゃん、病み上がりでの一戦ですが、自身のほどは?」
「マスコットだってね、エレガントにやっていくよ」
オレが行事になって、試合開始。
「のこったのこった」
足を取られながらも、二人が取っ組み合う。
すごい絵面だな。
カメラ越しなら、3Dで美少女が抱き合いながら戦っているように見える。
だが実際は、小太りのオッサン二人が抱き合っていた。
「おっと! 七光ちゃん勝利!」
足を取られて、スケる豚が転倒する。さすがに骨折上がりでは、踏ん張りが効かなかったか。
しかし、いい絵が撮れたなぁ。
「よろしくお願いしまーす」
オレは、カメラの前にあいさつをする。
「今後、我ら【尾鰭なき野郎ども】はですねー。かわいらしくなるために、女の子の所作を学ぼうではないかと、そういう結論に達しました」
「はい」
二人で一人というコンビV、山梨 水沢が相槌を打つ。
「そこでですね。こちらの山梨ちゃんになんかネタはないかってことでですねー。相談いたしましたところー」
「はい、はい」
今度は、オレの反対方向にいる「屋否井 ゆーな」が、リアクションした。
「ローション相撲だろうと」
「待ってください。つばさちゃん」
「はい?」
「なんで、ローション相撲という結論に至ったのでしょう?」
「女の子とは、どのような状況においても、エレガントである必要があります。たとえそれが、ローションの上であっても」
「ちょっと、なにを言っているかわかりませんが?」
だよな。オレも山梨から説明を受けたが、よくわからんかった。
やはり、芸人に相談したのが間違いだったか?
「いいじゃないの。相撲」
でしょうね。OYA・KATAは。元関取だし。
「さっそく気合が入っていますね。OYA・KATA」
「目が血走っとるやないかい」
ファン・レバレッジ社長が、うなずいた。
「そうだ。スケる豚ちゃん、足の方はもう?」
「もうすっかり。リハビリも終えてます。お騒がせしました」
「じゃなくて、キャラキャラ」
オレは小声で、中の人に指摘する。
スケる豚は口を両手で覆って、コクコクと首を振った。
「大丈夫だよー」
ボイチェンしているとはいえ、なかなかキュートなボイスになっている。
今後、彼の会社内では、危ない仕事は社長自らにやらせない方針になったという。
「スケる豚くん」という、代理のマシーンも、今回は出番がなさそうだ。それで、なによりである。
「エレガントさに自身がある人?」
「あーい!」
食い気味に、七光ちゃんが手を挙げる。
「やる気まんまんだねぇ。自身のほどは?」
「ここで目立たないと、活躍の場は回ってこないと思ってるわ」
極道映画みたいなセリフが、七光ちゃんから飛び出してきた。世代やのう。
「じゃあ、スケちゃんと。スケちゃん、病み上がりでの一戦ですが、自身のほどは?」
「マスコットだってね、エレガントにやっていくよ」
オレが行事になって、試合開始。
「のこったのこった」
足を取られながらも、二人が取っ組み合う。
すごい絵面だな。
カメラ越しなら、3Dで美少女が抱き合いながら戦っているように見える。
だが実際は、小太りのオッサン二人が抱き合っていた。
「おっと! 七光ちゃん勝利!」
足を取られて、スケる豚が転倒する。さすがに骨折上がりでは、踏ん張りが効かなかったか。
しかし、いい絵が撮れたなぁ。
0
あなたにおすすめの小説
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる