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第四章 バ美肉、ファンタジー世界へ
第28話 バーチャル・オンライン・ラープ
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「はいどーも。円城景 つばさでございます。今回はですね。みなさんに【ラープ】というゲームジャンルを遊んでいただきたいなと」
ラープとは、「LARP」と書く。「ライブ・アクション・ロール・プレイング」の略である。テーブルトークとは違い、実際に動いてアクションを起こすのだ。
本来はTRPG同様、電子製品を用いない。実際の物質をファンタジー世界のアイテムに見立てて、冒険をするのだ。
ゴムボールでファイアーボールを撃ったり、
広い空間を用意しなければならないため、活動できる場所が限らている。
その上、我々【尾鰭なき野郎ども】は、バーチャルな存在だ。
ならばと、メタバース空間を借りることにした。
ラープならぬ、VORP。バーチャル・オンライン・ロールプレイングと言えるだろう。
「広い空間を必要としない辺り、メタバースのすばらしいところですね」
「実際の様子は、間抜けやけどな!」
ファン社長が、身も蓋もないコトを言う。
「まあまあ。楽しんでくださいな。というわけでですね。今回はオンラインでのライブRPGをご用意いたしました。舞台はですね【ブレイブソード】というダンジョン探索ゲーでございます」
このゲームは、地下迷宮にいる魔法使いを倒して、ソイツが王都から盗んだ宝石を奪い返してこいという、単純なゲームだ。
「なおゲームをクリアしなくても、レベルアップやアイテム堀りに専念してくださって構いません。というのも、このゲームのボスは結構強めでして。生半可なレベルでは勝てません」
「おおーっ」
「かなりやりごたえのあるゲームかなと」
というわけで、作成したキャラクターの紹介に移る。
「みなさんにはそれぞれ、あらかじめキャラクターを作ってきてもらいました。トップバッターは私、つばさが」
オレのキャラクターは、【つばさ】という名の女戦士だ。
前衛に立って、みんなを守るのが仕事である。アタッカーよりは、盾を使ってカバーリングが主な仕事である。
「私の肩書はですね、【姫騎士】でございます!」
「おお、主人公やん!」
ありがたいことに、前日のくじ引きで「PC 一番目」を引いたのだ。
本当はOYA・KATAか、山梨水沢辺りが引いてくれたら、ドラマのあるキャラに仕上げてくれるかなと思ったのだが。
「亡国の姫君でございまして、民を守れなかったことを悔いた少女は、身分を隠して生きています。みんなを守るために、盾役となっているのであります!」
しかもコイツには、「シナリオ上、重大な秘密がある」という設定に。
ラープとは、「LARP」と書く。「ライブ・アクション・ロール・プレイング」の略である。テーブルトークとは違い、実際に動いてアクションを起こすのだ。
本来はTRPG同様、電子製品を用いない。実際の物質をファンタジー世界のアイテムに見立てて、冒険をするのだ。
ゴムボールでファイアーボールを撃ったり、
広い空間を用意しなければならないため、活動できる場所が限らている。
その上、我々【尾鰭なき野郎ども】は、バーチャルな存在だ。
ならばと、メタバース空間を借りることにした。
ラープならぬ、VORP。バーチャル・オンライン・ロールプレイングと言えるだろう。
「広い空間を必要としない辺り、メタバースのすばらしいところですね」
「実際の様子は、間抜けやけどな!」
ファン社長が、身も蓋もないコトを言う。
「まあまあ。楽しんでくださいな。というわけでですね。今回はオンラインでのライブRPGをご用意いたしました。舞台はですね【ブレイブソード】というダンジョン探索ゲーでございます」
このゲームは、地下迷宮にいる魔法使いを倒して、ソイツが王都から盗んだ宝石を奪い返してこいという、単純なゲームだ。
「なおゲームをクリアしなくても、レベルアップやアイテム堀りに専念してくださって構いません。というのも、このゲームのボスは結構強めでして。生半可なレベルでは勝てません」
「おおーっ」
「かなりやりごたえのあるゲームかなと」
というわけで、作成したキャラクターの紹介に移る。
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オレのキャラクターは、【つばさ】という名の女戦士だ。
前衛に立って、みんなを守るのが仕事である。アタッカーよりは、盾を使ってカバーリングが主な仕事である。
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ありがたいことに、前日のくじ引きで「PC 一番目」を引いたのだ。
本当はOYA・KATAか、山梨水沢辺りが引いてくれたら、ドラマのあるキャラに仕上げてくれるかなと思ったのだが。
「亡国の姫君でございまして、民を守れなかったことを悔いた少女は、身分を隠して生きています。みんなを守るために、盾役となっているのであります!」
しかもコイツには、「シナリオ上、重大な秘密がある」という設定に。
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