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第四章 バ美肉、ファンタジー世界へ
第30話 キャラ紹介 その二
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「魔法の研究のために、ダンジョンに潜ろうとしましたが、ソロではきついなということで、皆さんのお力を借りたいと申し出てきました。うっす」
これまで紹介したのは、「戦闘」を担当するパーティである。
「実はですね。戦闘するパーティの紹介は、以上でございます!」
メンバーが、「えーっ」と大げさにのけぞった。
「聞いてないよ~」
定番芸ありがとう、山梨よ。
「いやいや、説明したでしょうが。非戦闘員パーティもいますよーって」
本作は、戦闘以外に探索パートというものが存在する。
そこで、探索のためのパーティが同行するのだ。
「では、探索パートのメンバー出ておいで」
「はい。ほな、トップバッター行きます」
ファン・レバレッジ社長が手を挙げる。
「ウチは【レバっち】。ノームの、女盗賊ですわ。鍵開けと、トラップ解除担当や」
「おおーっ」
社長にしては珍しく、アウトローだね。
「結構、大仕事だけど。社長、うまくロールプレイ、やれそう?」
「やらいでか、って感じですわ」
ダンジョンに潜るいきさつやけど、「悪の僧侶【ゆーな】と、同じ牢獄に捕まっていた」という設定に。
「ワタシと仲間だった、でもいいかもしれませんね」
「せやな! ワシらはコンビやった、っちゅうことで頼むわ。つばさちゃん!」
「わかりました」
続いて、山梨 水沢が手を挙げる。
「わたしはー。レンジャーでーす。名前は【なしこ】でーす」
「ちょっと、会話のクセが強いねー」
「マッピングと採掘担当でーす。初心者ですけど、がんばりまーす」
早々に退散しようとしたところを、オレは呼び止めた。
「待って。ライフパス、ライフパス。経緯を教えて下さい」
こいつ、唯一のTRPG未経験なんだよな。
「ダンジョンにやってきたのはー。初仕事でーす」
「初仕事で、こんな死にに行くようなダンジョンに入れと」
「ブラックでーす。つまりわたしはー、斥候でーす。死ぬのも仕事に含まれまーす。でもー、高ーい報酬につられてー、ホイホイついてきちゃいましたー」
ガチの初心者だ……。
「ありがとうございました。最後、スケる豚。オチ担当ですよ。どうぞ!」
「ミーのネームは、【ブー】ちゃんです。オーク族の、踊り子です」
「うわー! ネタジョブだー!」
このゲームにおける【踊り子】は、いにしえのヒットゲームの「遊び人」に相当する。
「姫騎士に負けて、ドレイとして飼われています」
「うわうわうわーっ!」
一番の経験者が、一番役に立たねえ!
「ステータスも運に全振りの、ネタビルドじゃねえか! なんでまた!?」
「アドバイスくらいで留めようと思いまして、ミーは一切、活躍しない方向で。でもセクシーなので、目の保養くらいにはなろうかと」
おわかりの通り、全員が「あまり得意ではない分野での活動」を主としている。
普通なら、OYA・KATA辺りが前衛ドワーフ戦士、スケちゃんは後衛でアーチャーなどでもいいだろう。
しかし、そうしなかったのは、「イレギュラーを発動させたかったから」に他ならない。
「では、このメンバーでお送りしまーす!」
「ていうかさ、このメンバーで、【尾鰭】くんでも良かったんじゃね?」
「ゆーなちゃん。それを言っちゃあ、おしめえよ」
これまで紹介したのは、「戦闘」を担当するパーティである。
「実はですね。戦闘するパーティの紹介は、以上でございます!」
メンバーが、「えーっ」と大げさにのけぞった。
「聞いてないよ~」
定番芸ありがとう、山梨よ。
「いやいや、説明したでしょうが。非戦闘員パーティもいますよーって」
本作は、戦闘以外に探索パートというものが存在する。
そこで、探索のためのパーティが同行するのだ。
「では、探索パートのメンバー出ておいで」
「はい。ほな、トップバッター行きます」
ファン・レバレッジ社長が手を挙げる。
「ウチは【レバっち】。ノームの、女盗賊ですわ。鍵開けと、トラップ解除担当や」
「おおーっ」
社長にしては珍しく、アウトローだね。
「結構、大仕事だけど。社長、うまくロールプレイ、やれそう?」
「やらいでか、って感じですわ」
ダンジョンに潜るいきさつやけど、「悪の僧侶【ゆーな】と、同じ牢獄に捕まっていた」という設定に。
「ワタシと仲間だった、でもいいかもしれませんね」
「せやな! ワシらはコンビやった、っちゅうことで頼むわ。つばさちゃん!」
「わかりました」
続いて、山梨 水沢が手を挙げる。
「わたしはー。レンジャーでーす。名前は【なしこ】でーす」
「ちょっと、会話のクセが強いねー」
「マッピングと採掘担当でーす。初心者ですけど、がんばりまーす」
早々に退散しようとしたところを、オレは呼び止めた。
「待って。ライフパス、ライフパス。経緯を教えて下さい」
こいつ、唯一のTRPG未経験なんだよな。
「ダンジョンにやってきたのはー。初仕事でーす」
「初仕事で、こんな死にに行くようなダンジョンに入れと」
「ブラックでーす。つまりわたしはー、斥候でーす。死ぬのも仕事に含まれまーす。でもー、高ーい報酬につられてー、ホイホイついてきちゃいましたー」
ガチの初心者だ……。
「ありがとうございました。最後、スケる豚。オチ担当ですよ。どうぞ!」
「ミーのネームは、【ブー】ちゃんです。オーク族の、踊り子です」
「うわー! ネタジョブだー!」
このゲームにおける【踊り子】は、いにしえのヒットゲームの「遊び人」に相当する。
「姫騎士に負けて、ドレイとして飼われています」
「うわうわうわーっ!」
一番の経験者が、一番役に立たねえ!
「ステータスも運に全振りの、ネタビルドじゃねえか! なんでまた!?」
「アドバイスくらいで留めようと思いまして、ミーは一切、活躍しない方向で。でもセクシーなので、目の保養くらいにはなろうかと」
おわかりの通り、全員が「あまり得意ではない分野での活動」を主としている。
普通なら、OYA・KATA辺りが前衛ドワーフ戦士、スケちゃんは後衛でアーチャーなどでもいいだろう。
しかし、そうしなかったのは、「イレギュラーを発動させたかったから」に他ならない。
「では、このメンバーでお送りしまーす!」
「ていうかさ、このメンバーで、【尾鰭】くんでも良かったんじゃね?」
「ゆーなちゃん。それを言っちゃあ、おしめえよ」
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