七人のバ美肉 ~美少女V事務所を立ち上げたら、オッサンたちしか来なかった~

椎名 富比路

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第四章 バ美肉、ファンタジー世界へ

第34話 ちょうど時間となりました

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 エルフの魔術師【アカヤ】と、人魚レンジャーの【なしこ】二人の、導入パートとなった。

「ふたりとも人外族なんですが、アカヤはシティエルフで、なしこは獣人の人魚族でーす。幼馴染設定ですよー」

 なしこ役の山梨やまなしが、そう説明してくれた。

「アカヤが海で水魔法の研究をしていたら、地上に興味を持って懐いてきたって設定で~す」

 アカヤの装備品も、海産物を改造したアイテムで揃えているらしい。

「わかりました。合流しちゃっていいですか?」

「は~い」


 ~~~~~ ~~~~~ ~~~~~ 


「アカヤちゃ~ん。ここの水はおいしいね~。王族たちはクソだけど、自然はそれなりにたくましく育ってるね~」

「自然界の魔力効率が、グースンの迷宮から注がれている。グースンは、王都を自然に還すつもりなのかも知れない。彼は元々、ウッドエルフだから」

「それは助かるね~。もっとお水が美味しくなったら、いいね~」

 二人が会話している中に、姫騎士つばさが割り込んできた。

「ダンジョンアタックしてくれる、魔法使いを探しています」

 肉を食らう、アカヤの手が止まった。

「ちょうどよかった。わたしたちでは戦力不足。でもさっき、パーティの仲間になろうとしたら、いらないと言われた」
 

 ~~~~~ ~~~~~ ~~~~~  
 
 
「あのー、これって?」

 ゆーなちゃんが、質問してくる。

「実はですね。OYA・KATAさんの【アカヤ】と、山梨やまなしさんの【なしこ】は、公式が用意したデフォルトキャラなんですよ。名前を変えただけです」

 スケルとんが、そう説明する。

 つまり、最初からステータス振りが終わっている状態なのだ。

「強さもお二人だけ、レベルが上なんですよ。少しだけですが」

「ほおーっ」

【アカヤ】と【なしこ】の二人は初心者なので、ダンジョンRPGのサンプルキャラを用意した。
 
「で、力を持て余していると」

「はい」

 ゆーなが納得したところで、お芝居を再開する。

「協力してください」

「それは、願ってもないこと。ワタシも、大魔道士グースンにお目にかかりたい」

「グースンを倒すことが、我々の目的ですよ。よろしいですか?」

「構わない。グースンとの手合わせは、望むところ」

 こうして、パーティが揃った。


「では、ちょうどお時間となりました」

 オレが言うと、ゆーなと山梨が「えーっ」と腰を落とす。

「ここから、面白いんじゃないの?」

「そうだよ。言ったじゃん。導入パート入れたら、長くなるよって」

 導入だけで、三時間近く生放送しているからな。

 面白くするために、次回に回すのだ。

 次回から、本格的な攻略に移る。
 
 
(第四章 おしまい)
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