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第11話 間違った医療用の使い方
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我が家のヨリくんが暴れる時は、決まって猫の姿の時が多い。そんな時にお兄さんは、エリザベスカラーと言う医療用のアイテムを使って大人しくさせたりしている。
そもそもエリザベスカラーとは、ヨリくんの様に真菌症を患い、薬を塗って直ぐに舐めさせない様にしたり、怪我や手術後などで出来た傷口を舐めさせない様にするためのアイテムです。
ちなみにヨリくんは、このエリザベスカラーを着けられるのが嫌いである。
しかし、縦横無尽に走り回っては、壁に体当をしたり、テレビにドロップキックをするなど、注意を促しても危険行為を繰り返すため、暴走列車と化したヨリくんを止めるには、エリザベスカラーの装着しか方法はなかった。
そのためお兄さんは、"暴走列車ヨリくん号"を止めるため、エリザベスカラーを着けようとするのですが、真菌症の薬を塗られた訳でもないのに、エリザベスカラーを着けようとするお兄さんを見たヨリくんは、激しく逃げ回り始めました。
これに対してお兄さんは、無理にヨリくんを追いかけて、テーブルやテレビ台の角に激突しない様に少し様子を見ていました。
その結果、暴走列車ヨリくん号は、周りが見えていなかったのか、勢い良くセラミックヒーターに額を打ち付けてしまった。
この反動で猫耳ショタになったヨリくんは、両手を額に当てながら悶えてしまった。
兄「あぁ~あ、全く、何をやってるんだよ?」
ヨリ「うぅ~、兄さんおでこが痛いよ~。死んじゃうよ~。」
兄「はいはい、今まで物にぶつかってもヘッチャラだったくせに、今更何を言っているんだよ?」
ヨリ「だ、だって~、昨日の見たテレビで言ってたもん。頭を強く打ち付けちゃうと脳内の血管が破裂して死んじゃうって……。」
兄「っ、うーん、ま、まあ、確かに間違いでは無いけど……。」
ヨリ「っ!?ほ、ほらやっぱり!?うぅ、ふぇ~ん!兄さん嫌だよ~!僕はまだ死にたくないよ~!」
命に関わるお話は、幼いヨリくんに取って真に受け易い怖い話であった。
そのためヨリくんは、お兄さんに飛びついて泣き始めた。
プルプルと震え出すヨリくんの姿に、お兄さんは頭を撫でながらヨリくんを抱き寄せた。
兄「全く、あの程度で死ぬ訳ないだろ?コンクリート張りの硬い壁に頭をぶつけた訳じゃあるまいし……、何なら俺は小さい頃に、温泉の硬いタイルに足を滑らせて、後頭部を打ち付けた事があるぞ。」
ヨリ「ふぇ!?に、にに、兄さん大丈夫だったの!?」
兄「ま、まあ、奇跡的に何ともなかったな。でも、ゴーンって頭の中が響いた様な記憶はある……。うぅ、何か思い出したら頭の中が響いて来た。」
ヨリ「はわわっ!?」
何とも生々しいお兄さんの話に、思わずヨリくんは両耳を塞いで蹲った。
兄「ま、まあ、あの頃の打ち付け方は、大人だったら確実に血管どころか、脳にダメージが入る致命傷だったと思うけど、ヨリみたいな幼い内は、そう簡単に切れたりしないから大丈夫だよ。」
ヨリ「うぅ~。じゃ、じゃあ、僕も大丈夫なのかな?」
兄「……うーん、少しは切れてるかもな~。」
ヨリ「みゃうっ!?」
兄「あはは、冗談だよ。でも、大丈夫だからと言って、あちらこちらに頭と体をぶつけるのは良くないよ。血管どころか、大怪我に繋がるからな。」
ヨリ「うぅ~、これからは気をつけるよ。」
兄「よしよし、ついでに気持ちの制御が上手く出来るように努力しような~。(ふぅ、これで少しは大人しくなるかな。)」
ヨリ「んんっ~、うん……。」
この暴走行為で今回ヨリくんが得た物は、"恐怖"と言う名の抑止力と言う"薬"であった。
その後、ヨリくんのグズりを落ち着かせたお兄さんは、ヨリくんを猫の姿に戻すなりエリザベスカラーを装着させた。
ヨリ「……みゃ~。」
兄「うーん、さっきの件もあるけど、本当にそれを付けると大人しくなるよな?」
ヨリ「みゃ~ん。(そんなの当たり前だよ。これを着けたら歩き動きづらいんだから。)」
エリザベスカラーを首に着けられたヨリくんは、その場から動こうとせず、姿勢正しく座っていた。
更にお兄さんを見つめるヨリくんの表情は、不満そうな顔と言うよりは、"つぶらな瞳"を向けていた。
兄「本当、ヨリは可愛い顔してるよな。」
ヨリ「くぅ~ん。(に、兄さん……、そんな事を言いながら撫でるのは卑怯だよ~。)」
兄「動きが鈍い分、撫で易くて堪らないな~♪」
ヨリ「みゃうん。(うぅ、兄さん……、また無意識に僕を調教してる……。ふぁん。)」
無抵抗のヨリくんを良い事に、お兄さんのモフりレベルが次第に上がっていく。
最初は、毛並みに沿って背中を撫で回していたが、気がつけば尻尾や前足まで触られ始めていた。
兄「ふへぇ~♪ふにふにな肉球~♪尻尾もコリコリしてて触り心地最高だな~♪」
ヨリ「くぅ~~ん♪ゴロゴロ♪(い、嫌なのに…、兄ひゃんに触られると……きもひぃのがとまりゃにゃい~♪)」
兄「ふっふぅ~。このタイミングでゴロゴロタイムとは、素直な子だな~♪」
ヨリ「ゴロゴロ~♪(うぅ、や、やめてよ兄ひゃん♪、そ、そんな事を言われながらモフられたら、僕……僕は…、はぁはぁ、いけない子になっちゃうよ~♪)」
首にエリザベスカラーを巻かれ、自由に身動きが取れずにモフられているヨリくんは、次第にお兄さんの歪んだ愛によって闇堕ちしそうになっていた。
その後、お兄さんの歪んだ愛を受けたヨリくんは、数時間お兄さんの傍から離れようとせず、お兄さんがお昼寝した時は、猫耳ショタの姿になって、お兄さんの毛布の中に忍び込んだりしていた。
だが、大人しく寝ているだけなら良かったのだが、お兄さんの歪んだ愛に囚われたヨリくんは、お兄さんの服の中に頭を突っ込むなり、上半身を舐め回し始めた。
ヨリ「ペロペロ♪ふへぇ~、にいひゃんの匂い~♪はぁはぁ♪」
ヨリくんとしては、このまま可愛がってくれたお礼を返そうと思っていたが、ここで不運に見舞われてしまう。
兄「んんっ……、あっひゃけぇ~♪」
ヨリ「むぐっ!?」
いけない事をしているヨリくんの温もりを感じたお兄さんが、寝ぼけて服の中に潜り込んだヨリくんを抱き締めたのであった。
ヨリ「うぅ、に、にいひゃん……うわっ!?」
寝ぼけたお兄さんに抱き締められたヨリくんは、お兄さんの胸板に右頬を密着させてしまい、舐めようにも舐められない体勢になっていた。
ヨリ「うぅ、(ど、どうしよう……。ここで兄さんを起こしたら絶対に軽蔑されちゃう……。猫の姿に戻っても爪が兄さんに当たるかもしれないし……、うぅ~どうしよう。)」
かくして、ヨリくんの逆襲劇は虚しく幕を閉じた。
その後、お兄さんの服の中に潜り込んだヨリくんは、お兄さんの拘束が緩んだ隙に脱出。
こうして、更なる闇堕ちに近づけてしまうお兄さんからのお仕置は、辛うじて回避されたのであった。
そもそもエリザベスカラーとは、ヨリくんの様に真菌症を患い、薬を塗って直ぐに舐めさせない様にしたり、怪我や手術後などで出来た傷口を舐めさせない様にするためのアイテムです。
ちなみにヨリくんは、このエリザベスカラーを着けられるのが嫌いである。
しかし、縦横無尽に走り回っては、壁に体当をしたり、テレビにドロップキックをするなど、注意を促しても危険行為を繰り返すため、暴走列車と化したヨリくんを止めるには、エリザベスカラーの装着しか方法はなかった。
そのためお兄さんは、"暴走列車ヨリくん号"を止めるため、エリザベスカラーを着けようとするのですが、真菌症の薬を塗られた訳でもないのに、エリザベスカラーを着けようとするお兄さんを見たヨリくんは、激しく逃げ回り始めました。
これに対してお兄さんは、無理にヨリくんを追いかけて、テーブルやテレビ台の角に激突しない様に少し様子を見ていました。
その結果、暴走列車ヨリくん号は、周りが見えていなかったのか、勢い良くセラミックヒーターに額を打ち付けてしまった。
この反動で猫耳ショタになったヨリくんは、両手を額に当てながら悶えてしまった。
兄「あぁ~あ、全く、何をやってるんだよ?」
ヨリ「うぅ~、兄さんおでこが痛いよ~。死んじゃうよ~。」
兄「はいはい、今まで物にぶつかってもヘッチャラだったくせに、今更何を言っているんだよ?」
ヨリ「だ、だって~、昨日の見たテレビで言ってたもん。頭を強く打ち付けちゃうと脳内の血管が破裂して死んじゃうって……。」
兄「っ、うーん、ま、まあ、確かに間違いでは無いけど……。」
ヨリ「っ!?ほ、ほらやっぱり!?うぅ、ふぇ~ん!兄さん嫌だよ~!僕はまだ死にたくないよ~!」
命に関わるお話は、幼いヨリくんに取って真に受け易い怖い話であった。
そのためヨリくんは、お兄さんに飛びついて泣き始めた。
プルプルと震え出すヨリくんの姿に、お兄さんは頭を撫でながらヨリくんを抱き寄せた。
兄「全く、あの程度で死ぬ訳ないだろ?コンクリート張りの硬い壁に頭をぶつけた訳じゃあるまいし……、何なら俺は小さい頃に、温泉の硬いタイルに足を滑らせて、後頭部を打ち付けた事があるぞ。」
ヨリ「ふぇ!?に、にに、兄さん大丈夫だったの!?」
兄「ま、まあ、奇跡的に何ともなかったな。でも、ゴーンって頭の中が響いた様な記憶はある……。うぅ、何か思い出したら頭の中が響いて来た。」
ヨリ「はわわっ!?」
何とも生々しいお兄さんの話に、思わずヨリくんは両耳を塞いで蹲った。
兄「ま、まあ、あの頃の打ち付け方は、大人だったら確実に血管どころか、脳にダメージが入る致命傷だったと思うけど、ヨリみたいな幼い内は、そう簡単に切れたりしないから大丈夫だよ。」
ヨリ「うぅ~。じゃ、じゃあ、僕も大丈夫なのかな?」
兄「……うーん、少しは切れてるかもな~。」
ヨリ「みゃうっ!?」
兄「あはは、冗談だよ。でも、大丈夫だからと言って、あちらこちらに頭と体をぶつけるのは良くないよ。血管どころか、大怪我に繋がるからな。」
ヨリ「うぅ~、これからは気をつけるよ。」
兄「よしよし、ついでに気持ちの制御が上手く出来るように努力しような~。(ふぅ、これで少しは大人しくなるかな。)」
ヨリ「んんっ~、うん……。」
この暴走行為で今回ヨリくんが得た物は、"恐怖"と言う名の抑止力と言う"薬"であった。
その後、ヨリくんのグズりを落ち着かせたお兄さんは、ヨリくんを猫の姿に戻すなりエリザベスカラーを装着させた。
ヨリ「……みゃ~。」
兄「うーん、さっきの件もあるけど、本当にそれを付けると大人しくなるよな?」
ヨリ「みゃ~ん。(そんなの当たり前だよ。これを着けたら歩き動きづらいんだから。)」
エリザベスカラーを首に着けられたヨリくんは、その場から動こうとせず、姿勢正しく座っていた。
更にお兄さんを見つめるヨリくんの表情は、不満そうな顔と言うよりは、"つぶらな瞳"を向けていた。
兄「本当、ヨリは可愛い顔してるよな。」
ヨリ「くぅ~ん。(に、兄さん……、そんな事を言いながら撫でるのは卑怯だよ~。)」
兄「動きが鈍い分、撫で易くて堪らないな~♪」
ヨリ「みゃうん。(うぅ、兄さん……、また無意識に僕を調教してる……。ふぁん。)」
無抵抗のヨリくんを良い事に、お兄さんのモフりレベルが次第に上がっていく。
最初は、毛並みに沿って背中を撫で回していたが、気がつけば尻尾や前足まで触られ始めていた。
兄「ふへぇ~♪ふにふにな肉球~♪尻尾もコリコリしてて触り心地最高だな~♪」
ヨリ「くぅ~~ん♪ゴロゴロ♪(い、嫌なのに…、兄ひゃんに触られると……きもひぃのがとまりゃにゃい~♪)」
兄「ふっふぅ~。このタイミングでゴロゴロタイムとは、素直な子だな~♪」
ヨリ「ゴロゴロ~♪(うぅ、や、やめてよ兄ひゃん♪、そ、そんな事を言われながらモフられたら、僕……僕は…、はぁはぁ、いけない子になっちゃうよ~♪)」
首にエリザベスカラーを巻かれ、自由に身動きが取れずにモフられているヨリくんは、次第にお兄さんの歪んだ愛によって闇堕ちしそうになっていた。
その後、お兄さんの歪んだ愛を受けたヨリくんは、数時間お兄さんの傍から離れようとせず、お兄さんがお昼寝した時は、猫耳ショタの姿になって、お兄さんの毛布の中に忍び込んだりしていた。
だが、大人しく寝ているだけなら良かったのだが、お兄さんの歪んだ愛に囚われたヨリくんは、お兄さんの服の中に頭を突っ込むなり、上半身を舐め回し始めた。
ヨリ「ペロペロ♪ふへぇ~、にいひゃんの匂い~♪はぁはぁ♪」
ヨリくんとしては、このまま可愛がってくれたお礼を返そうと思っていたが、ここで不運に見舞われてしまう。
兄「んんっ……、あっひゃけぇ~♪」
ヨリ「むぐっ!?」
いけない事をしているヨリくんの温もりを感じたお兄さんが、寝ぼけて服の中に潜り込んだヨリくんを抱き締めたのであった。
ヨリ「うぅ、に、にいひゃん……うわっ!?」
寝ぼけたお兄さんに抱き締められたヨリくんは、お兄さんの胸板に右頬を密着させてしまい、舐めようにも舐められない体勢になっていた。
ヨリ「うぅ、(ど、どうしよう……。ここで兄さんを起こしたら絶対に軽蔑されちゃう……。猫の姿に戻っても爪が兄さんに当たるかもしれないし……、うぅ~どうしよう。)」
かくして、ヨリくんの逆襲劇は虚しく幕を閉じた。
その後、お兄さんの服の中に潜り込んだヨリくんは、お兄さんの拘束が緩んだ隙に脱出。
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