221 / 233
第五話(最終話) 相称の翼
第九章:二 翼扶の声 理想との決別
しおりを挟む
(「先生!」)
深淵の向こう側から、声が聞こえる。濁流に身を任せ、考えることを放棄した意識の内で、わずかに捉えた声。
痛み、怒り、絶望、望まぬ先途だけを見せつけられるのなら、もう何も見たくない。
(「先生!――闇呪の君!」)
冷たく凍り付いた感情に、ぽうっと何かが触れる。
それは、ぬくもり。
(「闇呪の君」)
聞き覚えのある声。胸が締め付けられるような響き。
それは、愛しさ。
何度も何度も、乞うように呼ぶ声。
誰を呼んでいるのか、誰が呼ばれているのか。
止まっていた思考が、じわりと動き出す。
どこかで誰かが、また苦しみに身を費やすのかと呟く。
(ーー苦しみ)
誰かが、苦しみだけではなかったと呟く。
(苦しみだけではなかった)
胸から流れこんでくる、心地の良い熱。
聞こえる、愛しい声。
(ーー翼扶)
はっと闇が揺れた。翼扶が呼んでいる。気づくと、深淵に響く声が鮮明さを増した。懸命に自分を呼ぶ声。
(朱桜!)
失っていた何かが急激に蘇る。
身を引き裂かれるような光景。気がおかしくなりそうな悲鳴。
自身の無力さに討たれた心が、血を流している。
後悔、無念、憎しみ、絶望。
(「闇呪の君」)
翼扶を救えなかった。けれど、声が聞こえる。
木霊すように深淵に響く。響くごとに、思い出す。
愛しさ、期待、喜び、希望。
身を食い破るほどに迫っていた絶望が、希釈されるかのように遠ざかっていく。
朱桜の声が世界を変える。これまでと同じように。
「私の傍にいてください。これからも、ずっと……」
先途を望む声。彼女が望むのなら、諦めることはできない。たとえ自分がこの世の禍であっても、どれほど苦しくても。
光を信じて、前に進む。進むことができる。
絶望に荒れていた深淵の風が凪いでいた。薄明が訪れるかのように、明けていく暗闇。
ほとりと頬に熱が触れた。それは続けて、ぱたりぱたりと頬を刺激する。あたたかな熱。
翼扶のぬくもりを感じて、闇呪は目覚める。もう一度、先途へ歩き出すために。
「朱桜……」
視界に光が満ちて、闇呪は少し戸惑う。
目が慣れると、朱桜の涙に濡れた顔が見えた。
ゆっくりと身を起こすと、縋りつくように朱桜が腕を伸ばしてくる。声を限りに叫んでも、手を伸ばしても届かなかった翼扶と、今は触れあっている。
なぜ、あれほどに絶望に囚われてしまったのか。改めて連鎖する負の強大さを思い知る。とどまることのできない悪意。
鬼に心を明け渡し、さらに身を捧げるということがどういうことなのか。
闇呪は労わるように朱桜の背を叩く。
「ーーありがとう、朱桜」
翼扶の声で、自分は正気を取り戻した。
深淵から光の中に戻ってこられたのだ。
けれど。
すがりつく朱桜の小さな身体を受け止めながら、闇呪は仰ぐ。
未だ悪意に呑まれ、憎悪に想いを奪われている、華艶の姿を。
彼女は闇呪の良く知る美貌のまま、二人を見下ろすように佇んでいる。
かつて心から愛した、理想の女人。
艶麗な顔貌はそのままに、夥しい怨嗟を従え、彼女の足元には不自然な闇が揺れていた。
「妾の絶望を視たか」
華艶の声に、朱桜がびくりと反応する。闇呪は彼女を支える腕に力をこめた。
「華艶……」
「そなたも、妾を見捨てるか」
闇呪は唇を噛む。
鬼と同化した時、彼女の内に巣喰う数多の悪意が流れ込んできた。憎悪はもはや華艶だけの思いではなかったが、根源にある記憶が見えたのだ。
自身の翼扶を汚した罪を許すことはできない。今でも気を許すと容易く憎悪に呑まれるだけの悪意が身の内にあった。
けれど、あの記憶を視れば、華艶だけを責める気にはなれない。
黄帝の裏切り。
目の前で奪われた吾子の魂魄。悲痛な絶叫。
どこまでも理不尽な仕打ちとして、闇呪の胸にも刻まれている。
自分は朱桜を失ったわけではないが、華艶は最愛の我が子を失ったのだ。そして慰める者もなかった。
鬼に身を捧げた彼女を責める資格が、誰にあるだろう。
絶望した華艶の痛み。永劫に癒されない絶望。
闇呪は立ち上がると、すうっと虚空を掻いた。
迷いなく悠闇剣を抜く。
「あなたの占いは外れなかった。私は禍となり、禍は相称の翼に滅ぼされた」
「それは皮肉か?」
「ーーいいえ」
「果たして、そなたに妾が斬れるのか」
記憶と違わぬ宵衣を纏い、華艶の美しい顔に昔と同じ微笑みが宿る。白い手が闇呪の頬に触れた。
脳裏に懐かしい光景が蘇る。
幼い頃、母のように慕った人影。
そして、心から欲しいと手を伸ばした記憶。
闇呪が手を振り払うと、華艶は弱々しい女のようによろめき、その場に崩れた。
「闇呪の君。あなたに妾が斬れるのですか」
記憶の内の華艶が、そこに在った。
友であり、母であり、恋人であった、遠い日の理想。
華艶の美しい顔が、こみ上げた涙で揺らめく。
闇呪は悠闇剣を上段に構え、迷いを振り切るように振り下ろす。肩から二つに裂けた華艶の身体から、鬼が血しぶきのように迸り、その身の内に閉じめてきた憎悪が様々な悲鳴をあげた。
華艶の身体がどっとその場に倒れる。
刃を向けても、華艶は労わるような美しいほほ笑みで、闇呪を仰いでいる。闇呪は悠闇剣を持ち直し、その白い首筋にそっと切っ先を定めた。
「妾を見捨てるのですか」
華艶の潤んだような瞳に、自分の影が見える。ためらいそうになる心を、懸命に奮い立たせた。
もう成す術がない。
「華艶……」
闇呪が瞬きをすると、ぱたぱたと涙が落ちた。
「私には、あなたを救えない」
ただ悪意に満ちた鬼を払うことができても、華艶の心に宿った絶望を癒す術がない。
いつまでも終わらない悪夢。
闇呪は細い首に定めた悠闇剣で、禍根を貫いた。
深淵の向こう側から、声が聞こえる。濁流に身を任せ、考えることを放棄した意識の内で、わずかに捉えた声。
痛み、怒り、絶望、望まぬ先途だけを見せつけられるのなら、もう何も見たくない。
(「先生!――闇呪の君!」)
冷たく凍り付いた感情に、ぽうっと何かが触れる。
それは、ぬくもり。
(「闇呪の君」)
聞き覚えのある声。胸が締め付けられるような響き。
それは、愛しさ。
何度も何度も、乞うように呼ぶ声。
誰を呼んでいるのか、誰が呼ばれているのか。
止まっていた思考が、じわりと動き出す。
どこかで誰かが、また苦しみに身を費やすのかと呟く。
(ーー苦しみ)
誰かが、苦しみだけではなかったと呟く。
(苦しみだけではなかった)
胸から流れこんでくる、心地の良い熱。
聞こえる、愛しい声。
(ーー翼扶)
はっと闇が揺れた。翼扶が呼んでいる。気づくと、深淵に響く声が鮮明さを増した。懸命に自分を呼ぶ声。
(朱桜!)
失っていた何かが急激に蘇る。
身を引き裂かれるような光景。気がおかしくなりそうな悲鳴。
自身の無力さに討たれた心が、血を流している。
後悔、無念、憎しみ、絶望。
(「闇呪の君」)
翼扶を救えなかった。けれど、声が聞こえる。
木霊すように深淵に響く。響くごとに、思い出す。
愛しさ、期待、喜び、希望。
身を食い破るほどに迫っていた絶望が、希釈されるかのように遠ざかっていく。
朱桜の声が世界を変える。これまでと同じように。
「私の傍にいてください。これからも、ずっと……」
先途を望む声。彼女が望むのなら、諦めることはできない。たとえ自分がこの世の禍であっても、どれほど苦しくても。
光を信じて、前に進む。進むことができる。
絶望に荒れていた深淵の風が凪いでいた。薄明が訪れるかのように、明けていく暗闇。
ほとりと頬に熱が触れた。それは続けて、ぱたりぱたりと頬を刺激する。あたたかな熱。
翼扶のぬくもりを感じて、闇呪は目覚める。もう一度、先途へ歩き出すために。
「朱桜……」
視界に光が満ちて、闇呪は少し戸惑う。
目が慣れると、朱桜の涙に濡れた顔が見えた。
ゆっくりと身を起こすと、縋りつくように朱桜が腕を伸ばしてくる。声を限りに叫んでも、手を伸ばしても届かなかった翼扶と、今は触れあっている。
なぜ、あれほどに絶望に囚われてしまったのか。改めて連鎖する負の強大さを思い知る。とどまることのできない悪意。
鬼に心を明け渡し、さらに身を捧げるということがどういうことなのか。
闇呪は労わるように朱桜の背を叩く。
「ーーありがとう、朱桜」
翼扶の声で、自分は正気を取り戻した。
深淵から光の中に戻ってこられたのだ。
けれど。
すがりつく朱桜の小さな身体を受け止めながら、闇呪は仰ぐ。
未だ悪意に呑まれ、憎悪に想いを奪われている、華艶の姿を。
彼女は闇呪の良く知る美貌のまま、二人を見下ろすように佇んでいる。
かつて心から愛した、理想の女人。
艶麗な顔貌はそのままに、夥しい怨嗟を従え、彼女の足元には不自然な闇が揺れていた。
「妾の絶望を視たか」
華艶の声に、朱桜がびくりと反応する。闇呪は彼女を支える腕に力をこめた。
「華艶……」
「そなたも、妾を見捨てるか」
闇呪は唇を噛む。
鬼と同化した時、彼女の内に巣喰う数多の悪意が流れ込んできた。憎悪はもはや華艶だけの思いではなかったが、根源にある記憶が見えたのだ。
自身の翼扶を汚した罪を許すことはできない。今でも気を許すと容易く憎悪に呑まれるだけの悪意が身の内にあった。
けれど、あの記憶を視れば、華艶だけを責める気にはなれない。
黄帝の裏切り。
目の前で奪われた吾子の魂魄。悲痛な絶叫。
どこまでも理不尽な仕打ちとして、闇呪の胸にも刻まれている。
自分は朱桜を失ったわけではないが、華艶は最愛の我が子を失ったのだ。そして慰める者もなかった。
鬼に身を捧げた彼女を責める資格が、誰にあるだろう。
絶望した華艶の痛み。永劫に癒されない絶望。
闇呪は立ち上がると、すうっと虚空を掻いた。
迷いなく悠闇剣を抜く。
「あなたの占いは外れなかった。私は禍となり、禍は相称の翼に滅ぼされた」
「それは皮肉か?」
「ーーいいえ」
「果たして、そなたに妾が斬れるのか」
記憶と違わぬ宵衣を纏い、華艶の美しい顔に昔と同じ微笑みが宿る。白い手が闇呪の頬に触れた。
脳裏に懐かしい光景が蘇る。
幼い頃、母のように慕った人影。
そして、心から欲しいと手を伸ばした記憶。
闇呪が手を振り払うと、華艶は弱々しい女のようによろめき、その場に崩れた。
「闇呪の君。あなたに妾が斬れるのですか」
記憶の内の華艶が、そこに在った。
友であり、母であり、恋人であった、遠い日の理想。
華艶の美しい顔が、こみ上げた涙で揺らめく。
闇呪は悠闇剣を上段に構え、迷いを振り切るように振り下ろす。肩から二つに裂けた華艶の身体から、鬼が血しぶきのように迸り、その身の内に閉じめてきた憎悪が様々な悲鳴をあげた。
華艶の身体がどっとその場に倒れる。
刃を向けても、華艶は労わるような美しいほほ笑みで、闇呪を仰いでいる。闇呪は悠闇剣を持ち直し、その白い首筋にそっと切っ先を定めた。
「妾を見捨てるのですか」
華艶の潤んだような瞳に、自分の影が見える。ためらいそうになる心を、懸命に奮い立たせた。
もう成す術がない。
「華艶……」
闇呪が瞬きをすると、ぱたぱたと涙が落ちた。
「私には、あなたを救えない」
ただ悪意に満ちた鬼を払うことができても、華艶の心に宿った絶望を癒す術がない。
いつまでも終わらない悪夢。
闇呪は細い首に定めた悠闇剣で、禍根を貫いた。
0
あなたにおすすめの小説
旦那様に学園時代の隠し子!? 娘のためフローレンスは笑う-昔の女は引っ込んでなさい!
恋せよ恋
恋愛
結婚五年目。
誰もが羨む夫婦──フローレンスとジョシュアの平穏は、
三歳の娘がつぶやいた“たった一言”で崩れ落ちた。
「キャ...ス...といっしょ?」
キャス……?
その名を知るはずのない我が子が、どうして?
胸騒ぎはやがて確信へと変わる。
夫が隠し続けていた“女の影”が、
じわりと家族の中に染み出していた。
だがそれは、いま目の前の裏切りではない。
学園卒業の夜──婚約前の学園時代の“あの過ち”。
その一夜の結果は、静かに、確実に、
フローレンスの家族を壊しはじめていた。
愛しているのに疑ってしまう。
信じたいのに、信じられない。
夫は嘘をつき続け、女は影のように
フローレンスの生活に忍び寄る。
──私は、この結婚を守れるの?
──それとも、すべてを捨ててしまうべきなの?
秘密、裏切り、嫉妬、そして母としての戦い。
真実が暴かれたとき、愛は修復か、崩壊か──。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 いいね❤️励みになります!ありがとうございます!
冷徹公爵の誤解された花嫁
柴田はつみ
恋愛
片思いしていた冷徹公爵から求婚された令嬢。幸せの絶頂にあった彼女を打ち砕いたのは、舞踏会で耳にした「地味女…」という言葉だった。望まれぬ花嫁としての結婚に、彼女は一年だけ妻を務めた後、離縁する決意を固める。
冷たくも美しい公爵。誤解とすれ違いを繰り返す日々の中、令嬢は揺れる心を抑え込もうとするが――。
一年後、彼女が選ぶのは別れか、それとも永遠の契約か。
訳あり冷徹社長はただの優男でした
あさの紅茶
恋愛
独身喪女の私に、突然お姉ちゃんが子供(2歳)を押し付けてきた
いや、待て
育児放棄にも程があるでしょう
音信不通の姉
泣き出す子供
父親は誰だよ
怒り心頭の中、なしくずし的に子育てをすることになった私、橋本美咲(23歳)
これはもう、人生詰んだと思った
**********
この作品は他のサイトにも掲載しています
あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜
瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。
まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。
息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。
あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。
夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで……
夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。
届かぬ温もり
HARUKA
恋愛
夫には忘れられない人がいた。それを知りながら、私は彼のそばにいたかった。愛することで自分を捨て、夫の隣にいることを選んだ私。だけど、その恋に答えはなかった。すべてを失いかけた私が選んだのは、彼から離れ、自分自身の人生を取り戻す道だった·····
◆◇◆◇◆◇◆
読んでくださり感謝いたします。
すべてフィクションです。不快に思われた方は読むのを止めて下さい。
ゆっくり更新していきます。
誤字脱字も見つけ次第直していきます。
よろしくお願いします。
【完結】東京・金沢 恋慕情 ~サレ妻は御曹司に愛されて~
安里海
恋愛
佐藤沙羅(35歳)は結婚して13年になる専業主婦。
愛する夫の政志(38歳)と、12歳になる可愛い娘の美幸、家族3人で、小さな幸せを積み上げていく暮らしを専業主婦である紗羅は大切にしていた。
その幸せが来訪者に寄って壊される。
夫の政志が不倫をしていたのだ。
不安を持ちながら、自分の道を沙羅は歩み出す。
里帰りの最中、高校時代に付き合って居た高良慶太(35歳)と偶然再会する。再燃する恋心を止められず、沙羅は慶太と結ばれる。
バツイチになった沙羅とTAKARAグループの後継ぎの慶太の恋の行方は?
表紙は、自作です。
【完結】番(つがい)でした ~美しき竜人の王様の元を去った番の私が、再び彼に囚われるまでのお話~
tea
恋愛
かつて私を妻として番として乞い願ってくれたのは、宝石の様に美しい青い目をし冒険者に扮した、美しき竜人の王様でした。
番に選ばれたものの、一度は辛くて彼の元を去ったレーアが、番であるエーヴェルトラーシュと再び結ばれるまでのお話です。
ヒーローは普段穏やかですが、スイッチ入るとややドS。
そして安定のヤンデレさん☆
ちょっぴり切ない、でもちょっとした剣と魔法の冒険ありの(私とヒロイン的には)ハッピーエンド(執着心むき出しのヒーローに囚われてしまったので、見ようによってはメリバ?)のお話です。
別サイトに公開済の小説を編集し直して掲載しています。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる