電車の中で・・・

水無月

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日常の中で ②

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〈栄田視点〉

 さーてと。姉上に「ケーキの作り方教えてください」ってメール送るか。クリスマスをほたるんと過ごせるとか、それだけで幸せだ。

 先生が来るまでの少しの時間。スマホを取り出し片手で操作する。もう片方の手で頬杖をついてかなりだらしないと思うが、ほたるんがいないからどうでもいい。

(あれ?)

 姉上からメールが着ている。

(なんかあっ……)

 不安になりメールを開くと「じゃあケーキの材料買って帰るべ」という文字があり、ちょっと、いや結構ゾッとした。

 姉上のエスパー説が濃厚になってくる。

 指が勝手に「あ、はい。オナシャス」と打ったので深く考えずにポッケに仕舞った。深く考えたら駄目だこれ。
 教科書を出し、背もたれがぎっと鳴るほどもたれる。

「な。栄田」

 眼球だけを横に向けると、隣の席の奴が口の横に手を添えてひそひそと話しかけてきた。

「お前さ。クリスマス暇? 予定ある?」
「ん? うん」
「なかったらさー……えっ⁉ あるの?」
「お? 喧嘩か?」

 笑顔で立ち上がりかけたがクラスメイトはブンブンと首を振る。

「違うんだって! 今度さぁ。カラオケで合コンするんだけど、人が集まらなくてさー。うわー、マジか。お前、彼女いたのか」

 「くそー……」と消え入りそうな声で机に突っ伏してしまう。

 そうそう。俺には世界一可愛くてカッコイイ、リンゴを片手で粉砕できる彼氏がおんねん。

 上機嫌になり、ふふんと鼻歌を奏でる。
 突っ伏してた奴が腕を引っ張ってきた。

「で?」
「え?」
「彼女、どんな子だよ。写真見せろ」
「は?」
「写真。一枚くらいあるだろ?」

 写真……?

 後ろからそっと近づいても振り向いてくるほたるんの写真なんて、俺が撮れるわけないだろうが。撮れたら俺は忍者として食っていけるわ。

「ないよ」
「はあ? おいおい。意地悪すんなって。……あ。もしかして、本当はいないんだろ?」
「んー。あー。そうだ。近所の猫の写真ならあるぞ。見せてやるよ」
「いらねー! 可愛い女の子の写真見せろよ!」

 スマホを操作していると、腕を掴んで勢いよく覗き込んできた。

「どうしたどうした?」
「おい! おいおいおい。この、この黒髪美人誰だよ。え? 言ってた彼女って、この子? 年上じゃん!」

 目を輝かせるクラスメイトの頭をしばく。

「いって」
「落ち着け。俺の姉上様じゃオラ。頭が高いねん座れ!」
「写真なのに?」

 クラスメイトを席に座らせる。が、ガタガタッと椅子ごとこっちに来やがった。完全に姉上に狙いを定めていやがる。

「やっべ。美人じゃん。え? 栄田家の人?」
「そうよー」
「かっ……彼氏、いる?」
「いる」

 姉上のお菓子食べ過ぎて幸せ太りしちゃった彼氏さんがいる。

 俺の即答でクラスメイトが一人倒れた。放っておこう。

 姉上様に目を付けるとは。そこは褒めてやれるが今の彼氏さん良い人だから、二人の邪魔をするのは許さないぞ。俺はあの人を「お義兄さん」と呼びたい。

 数学教師が入って来て自分の席に戻って行くが、一時間くらいそいつは元気がなかった。






「……」
「プリンス大丈夫? 他の先生、呼んでこようか?」

 保健室。

 びっくりしたぜ。授業の終わり。

 今日の日直がプリント運べと言われたのでプリンスの後ろをついていくと、先生が急に壁に頭ぶつけたからな。
 ゴンッ、じゃなくてドンッ! って音がしたぞ。倒れかけた先生を支えて保健室まで来たけど、保健室の妖精がいねぇ!

「……ってぇ」

 氷嚢をこめかみに押し付けているこの学校一のイケメン教師。……時代錯誤甚だしい暴力教師でもある明王子が弱っているのが珍しいな。保健室の背もたれの無いドーナツ椅子に腰かけ、うつむいておられる。

「大丈夫ですか? コンタクト飛んで行ったんじゃない? 探してこよっか?」
「栄田。……もういい。教室に戻れ。次の授業始まるぞ」
「置いてったら倒れてそうで怖いんよ」

 もうひとつの丸椅子を運んで、ギリ殴られない距離で座る。

「風邪?」
「いや。二日寝てないだけだ」
「――……」

 思わず「馬鹿じゃん」と言いかけた。喉まで出かかった。危ない。俺が倒されるところだった。

 呆れた笑みを浮かべる。

「プリンスさあ。そりゃふらつくって」
「昔は三徹余裕だったんだぞ……?」
「せんせーもう三十路っしょ? 現実見て? 若くないんだよ」

 保健室の机に頬杖をつく。

 三徹って。

 顔面のせいで若く見えるが、教師やってるってことは二十代後半かそこら、だろ? 多分。若い頃は平気で徹夜できたのにって、俺のパパ上もよくぼやいてるよ。

 教師って忙しいんだな。

「俺はまだ二十前半だ」
「お兄ちゃんって呼んでもいい?」
「教室に戻って勉強して人間になってこい」

 俺って人間じゃなかった……?

 腰を上げる。

「とにかくベッドで横になりなよ。職員室で『プリンスが倒れた』って叫んでくるから」
「……」

 ツッコむ元気もないのか、のそりと立ち上がりベッドへ歩いて行く。倒れられたら俺の腕力じゃベッドに引き上げられないので横から支える。

 明王子がわずかに目を見開く。

「お前に、人を気遣える心があったんだな。意外だ」
「褒めるときは純度百で褒めて?」

 ベッドの上に倒れ込むように横になったので少し焦った。

「プリンス。苦しくない? 触るよ?」
「……」

 返事がない。寝てしまったか? ひとまずネクタイを緩めてやる。

「あれ? えっと。あれ? おかしいな」

 ネクタイの構造が分からん! 緩めているのか首絞めているのか、分かんなくなってきた。はあぁぁぁっ? 何これ! ネクタイを最初に考えたやつは何を思ってたの?

「マジかよ。俺も社会に出たらこれしなきゃいけないってこと? ぶつけてないのに頭イテェな」

 仕方ないので胸元のボタンだけいくつか外しておく。

 その時、シャッとカーテンが開かれた。

「っ」

 周りを意識してなかったせいか跳び上がってしまう。

 カーテンを開けたのは大柄の男だった。同じ学ラン姿なので学生なのだろうが、大きい。痛みが目立つ金髪に、唇ピアス。外見で判断したくは無いが、どう見ても人を殴るのに躊躇しなさそうな人種だ。

 おまけに……ベッドが埋まっていたのが不快だったのか何なのか。寝ているプリンスと俺を交互に見て、キリキリと目つきが悪くしていく。え? え? 何?

 冷や汗を流す彫像と化していると、挨拶もなしに胸ぐらを掴まれた。逃げる暇もなかった。

「ひゃああ! ホワイ?」
「お前……。何してやがった?」

 上履きが床から浮く。

 大柄男子は顔を近づけ圧をかけてくる。図体だけで十分に圧を感じているのに。
 か弱い俺はもう泣きそうです。

「何って何が⁉」
「明王子がなんで寝てるのか知らねーが。……何しようとしてた?」
「ぐう……」

 ぐるじい。手首を掴むが外せそうにない。

「分からせる必要がありそうだな」
「っ……」

 もう片方の手が俺の手首を掴んだと同時、飛んできた氷嚢が金髪男子の横顔に直撃した。

「ああ?」

 同時に顔を向けると上体を起こしていたプリンスだった。たすけて~。

「嵐雨、お前は。こんなところでも喧嘩か?」
「……」

 わずかに剣呑さが薄らいだ大柄男子は無言で手を放した。俺は重力に従って落ちる。

「ふぎゃっ」
「栄田。大丈夫か?」
「怖かったよ~」

 自分も顔色が悪いのに俺の心配をしてくださっている。俺はめそめそとプリンスにしがみついた。

 途端に、殺気のようなものが突き刺さる。

「びゃあっ!」

 露骨にビビる俺を無視して、半分ぼーっとしているプリンスに近寄りへっと笑う。

「なんだよ。あんたも保健室でサボりか?」
「そういうお前は? サボりか?」
「……」

 言い返せなくなってる大柄男子。サボりかーい。

「っせぇな! 俺の勝手だろ」
「はあ……」

 明王子は額を押さえるとベッドから降りようとする。

「寝てた方が良いって」
「ああ。そうする。コンタクト外すだけだ」

 そういやコンタクトでしたね。

 また支えようとしたが、嵐雨とかいう男子に首根っこ摘まれた。

「ふえ?」
「どけ」

 ぽいっと隣のベッドに放り投げられる。

「うえ」
「ぎゃあ! 何⁉」

 ケツの下から声がして跳び上がる。

 何かをもろに踏んづけた気がしたが、誰か寝ていたのか。気づかなかった。のそっと起き上がったのは女子――……いや学ランを着ている。

 男子か。

「いったいなもう! 何するの!」
「ごめーーん!」

 可愛い顔に思わずじっと見つめていると、さっきの男子以上の勢いで掴みかかってくる。保健室で寝てた割には元気そうですね!

「可愛い俺に傷が付いたらどうしてくれるの? 毎月六十万振り込んでもらうよ⁉ ……って、もしかして、きみ、栄、田くん?」
「ふへ?」

 がっくがく揺らされたかと思うと、顔をめちゃくちゃ近づけてきた。鼻先がちょんと触れてしまう。

「え?」
「あはっ。やっぱりー。俺、顔のいい子は一通りチェックしているからぁ。きみのことも知ってるよぉ?」

 なんだか、寒気がした。そっとベッドから降りようと片足を下ろすが、飛びついてくる。

 受けとめきれずに枕の上に倒れた。

「ぐへっ」

 保健室の頼りないベッドが揺れる。

「えっへっへ。積極的じゃーん? 保健室で、なんて。大胆なんだねぇ。きみ」
「ち、近い! 近いです」

 引き剥がそうともがくが、がっちりとホールドされている。首筋に頬ずりされ、鳥肌が立った。……以前の俺なら、ノリノリになっていたであろうシチュエーションなんですが。

「ちゅー、してみる?」
「ほあっ⁉ 結構ですやめて!」

 俺の渾身の叫びも聞いていないのか、んーっと唇を近づけてくる。確かに俺は可愛い子に弱いけど、それは彼氏限定なんです!

 シャッとカーテンがまた開くと、誰かが俺の上に乗ってる子の頭を引っ叩いてくれた。スパーンといい音が鳴った。

「いったいなぁ! 邪魔しないでよ!」

 頭部を押さえぐわっと振り返ると、殴った本人はため息をつき、大柄男子は呆れた顔で呆れていた。

「何しとんだお前は」
「ああーん。栄田くぅん」

 殴った本人(プリンス)が首根っこ掴んで引き剥がしてくれた。が、生徒一人の体重にプリンスがふらつく。

「おっと」

 明王子はピアス男子が支えたが、俺に乗っかっていた子は床に放り出された。か、かわいそう……。

 べちゃっと倒れたまま動かなくなる。

「ううっ。具合悪いときに問題児が集結するんじゃない。もっと絶好調の時に来い。二階から投げ捨ててやるから」

 具合悪そうなのに言ってることが平時より怖い。嵐雨も一瞬、支えている手を放そうかなと言う顔になった。でも放り投げたりしないところを見るに、見た目があれなだけで優しい人なのだろうか?

 じーっと見ていると大柄男子と目が合う。

「何見てんだ? ああっ?」
「おあああごめんなひゃい……」

 命の危機を感じて布団にもぐった。優しさを感じないっす。

 ガタガタ震える俺を見てから、カーテンを閉めた。明王子を保健室内にある水場まで運ぶ。

「コンタクトだったんだな」

 手早くコンタクトを外す明王子から離れず、背中を摩る。

「ああ。眼鏡だと思いっきり馬鹿を殴れないからな」
「理由が教師じゃなさ過ぎるな。よく採用されたなオイ」

 背中を摩っていた手を移動させ、脇腹をくすぐる。

「!」

 まさか校内でセクハラされると思っていなかった明王子の反応は大きかった。声こそ出さなかったが、その表情に満足げに笑う。

「はあ? 嵐雨」
「笑える。油断してんなよ。センセーよぉ」
「おい……っ」

 ろくに前が見えてなさそうな先生を抱き締めると、脇腹に添えた指をバラバラに動かす。

「っ! ん、う」

 指から逃れようと身を捩るが、嵐雨の手は執拗に追いかけてくる。その前に抱きしめられているので大して動けない。弱いところをくすぐられる。

「ん、うあ、あ」
「いいのかよ、んなエロイ声出して。(一人倒れたままでもう一人は布団の中とはいえ)カーテンの向こうに生徒がいるんだぞ? 声を聞かせたいのか?」

 成長期なのか、嵐雨と明王子の身長にそこまでの差はない。体格は嵐雨の方ががっしりしているくらいだ。脇腹に指で円を描かれ、ピクピクと身体が震える。

「ぁ、あっ」
「声抑えようとしてて笑える。てか、殴ってこねーの? それとも、気持ち良くなった? あ?」

 少し不気味に思い、明王子の腹立つほどきれいな顔を持ち上げてやると、まぶたが落ちかかっていた。次の瞬間には全身の力が抜けてしまう。

「うおっ? おい。明王子?」
「ありゃりゃ。倒れちゃった。頭ぶつけてたもんね。盛大に」

 運ぶの手伝おうと思ったが、大柄男子が楽勝で抱えていた。

 何故か俺をぎっと睨む。

「頭ぶつけただぁ? おい、腰抜け。もっと早く言え!」
「なんで怒鳴るの⁉」

 怖くなってぴゅーっと走り去った。もう、職員室に行って早く報せてこよう。そうしよう。

「チッ。あの氷嚢ってそういうことかよ」

 ベッドに寝かせてやる。

(ネクタイ……。もしかしてあの黒髪の腰抜け、これを緩めようと?)
「いったいし! しかもなんで誰も心配してくれないわけぇ⁉」

 ネクタイを緩めているとうるさいのが起き上がってきた。嵐雨の目が据わる。

「なんだお前。復活してくんなよ」
「あれ? プリンスどうしちゃったの? 寝てるの?」

 覗き込んでくる女子っぽい男子を腕で邪魔そうに遠ざける。

「チャーンス! 裸に剥いて写真撮っちゃおっか」
「俺と似たようなことすんな! お前は俺か!」

 スパコンと頭をどつくと動かなくなった。よわっ! ……いや、明王子の耐久値が高すぎてそう思うだけだな。

 どれだけ殴っても起き上がってきた姿を思い出し、ゾクゾクする。また虐めてやりたいが、弱ってるやつをヤっても面白くない。元気な時に踏みにじってやるのがたまらなく楽しいのだ。

「弱ってて逆に助かったなァ? 明王子」

 首筋を撫でるとぴくっと肩が反応する。

 それを笑いながら来子を拾い上げ、床は可哀想なので隣のベッドに放り投げてやった。


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