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誰得ですか。
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「それはない」
断言した瞬間、マルちゃんがすっと目を細めた。
そうしてるとやっぱりどことなく狐っぽいな、と思っていると。
「何故でございますか」
当たり前のように問いかけてきたので、さらにそれに即答して返す。
「だって、あの子達は自分で望んで霊になったわけじゃないでしょ」
「……?それはどういう意味で」
「いや、意味もなにもその通りだけど」
なぜこれで通じないのか、むしろそこの理解に苦しむ。
ふたり揃って首をかしげているところに、賢治からの助け舟(?)が入った。
「タカ子理論では霊にも自主性を重んじるってことだろ」
「そうそう」
それな、と指さし、頷きながらケンちゃんを見た。
なぜかちょっと悔しそうな顔をしているマルちゃんを横目に、当然だろとでも言いたげなケンちゃんはドヤ顔すらしていない。
当たり前のことを指摘したまで、といった感じだ。
やっぱりケンちゃんはよくわかっている。
自主性。うん、いい言葉ではないか。
「自主性……?」
「これでもまだわからないか~~~」
う~ん、と。考えて、これ以上詰め寄られるのも面倒なので説明することにした。
「あのね。うちの子――――この場合、ハムちゃんとかアレク君とかだけど」
アレク君は厳密には部長の家の子だが、まぁ良しとする。
「みんなね、自分の意志で幽霊になってこの世に残留してた子達なわけよ」
よく考えると、アレク君はまだしもハムちゃんになんの未練があったのかがよくわからないのだが、少なくとも部長に取り憑いていたのだからきっとなにかしらの理由があったのだとは思う。
――――なんか、今更理由を聞いても覚えてなさそうだな、と思わないでもないが。
「だからね、私はあの子達が成仏する気になるなら喜んで手放すし、本当はそのほうがいいって思ってる」
そもそもハムちゃんだって、こんなに長いあいだ側におくつもりはなかったのだ。
「あの子――――さっきの猫ちゃんは、そもそもそこからして違うでしょ。
自ら望んでこの世に残ったわけじゃないし、きっと殺された子達の一匹一匹に、それぞれ行きたい場所だって別にあったはずだよ」
遺棄されていた遺体は複数。
猫蟲という存在を作り出すために、一体どれほどの犠牲が必要となったのか――――。
数の多さを考えれば、その中には野良猫だけではなく飼い猫が含まれていたこともあっただろう。
その子達は当然、帰りたいと望んでいたはずだ。
自らの飼い主の元へ。
野良猫であったとしても、それは何も変わらない。
「成仏できるなら、それが一番。引き止めることがいいことだとは思えない」
マルちゃんのように、自ら売り込みに来るような存在は本当に例外だ。
これで納得してもらえただろうかと思ってマルちゃんを見れば、それでも複雑そうな表情のまま。
「……主の眷属として遇されれば、哀れなあの者共も、いずれは己の無念を晴らす機会を与えられましょうに………」
高瀬の言葉を理解していない、というよりは、どこか哀れむような口ぶりだが、それではまるで……。
「あの子達に復讐しろっていってる?」
そうとしか聞こえないのだが。
隣ではケンちゃん珍しく不愉快そうな表情を見せている。
「タカ子を利用しようって魂胆か?」
「!!そのような……!!」
うろたえるマルちゃんだが、どう見ても怪しい。
ここまで来ると推定有罪だな。限りなく黒に近いグレー。
そしてこういう時には鋭いケンちゃん。
「そういう考えを真っ先に思いつくってことは、お前自身がそれを期待してタカ子についてるってことじゃないのか?」
ぐさりと突き刺さる一言に、マルちゃんが慌てて何かを言いかけ――――高瀬の冷たい視線に、しゅんとその勢いをなくした。
『わ、我は……我はただ……』
しょぼんついでに人化する気力までなくしたのか、相変わらずどんな仕組みかはわからないものの再び元の獣形態に戻ったマルちゃん。
しゅんとする狐は確かに可愛いのだが、それで許してやるとどこまでも図に乗りそうなので今回は厳しめに行く。
「その姿で哀れみを誘おったってそうはいかないよ?」
『!そのようなつもりはございませぬ!!主にそのような誤解をさせるとはわれの不覚!!』
くっ…!と歯を食いしばるような仕草を見せるマルちゃんだが、狐姿でやられても牙を研いでいるようにしか見えない。
そのまま腹を切るとでもいいそうな勢いだが、狐の切腹はちょっとなぁ……。
「マルちゃんがなんか怪しげなのは今更だから、別にいいんだけどさぁ」
「んじゃせっかくしっぽも増えたことだし、今のうちに一本くらい毟っとくか?」
いいマフラーになりそうだし、と背後からマルちゃんのしっぽを遠慮なく掴みあげるケンちゃん。
さすが幼馴染。考えることは竜児とほぼ一緒だ。
『キャンキャンキャンッ!!』
賢治の冗談か本気か判別のしずらいその発言に、人語も忘れて慌てるマルちゃん。
「うぉっと!」
ぶるんと振り回した他のしっぽに視界を奪われ、思わず賢治がその手を離す。
すると、直ぐに再び人化したマルちゃんが、恐ろしげな目で賢治を見ながらそそくさと高瀬の後ろに隠れた。
「……って、なんで私の背後に隠れる??」
「主様っ!!われの忠誠を疑うのであれば、せめて、せめて主様のお手で……!!」
「え?私の手でって……」
どういうこと?と思っていれば、人化したはずのマルちゃんのお尻から尻尾が生えた。
「はい!?」
「……どうぞご笑納を……!!」
そのしっぽのうち一本を自ら掴み、高瀬に向かって差し出すマルちゃん。
決死の覚悟といった表情をしているのだが、いやいやいや。
笑えない笑えない。
「いらないから!?そもそも人間体にしっぽだけ生やすとか無駄に器用!」
その状態で「じゃ遠慮なく」とムシれる奴がいたら見てみたい…!と思ったが、すぐそばに二人いた。
「タカ子、裁ちバサミならあるぞ~」と、やたら大きな裁縫用のハサミを手に持ったケンちゃん。
あ、それってもしかしてあれですか。
赤ずきんちゃんで狼のお腹を割いて石を詰めた時に使ったやつですか。
バチンバチンを刃先を交差させる姿に、本気でビビるマルちゃん。
ちょこっとだが、耳が頭から出かかっている。
どうせなら尻尾と耳セットで出してしまえばいいものを、なぜ隠すのか。
そもそもなんでそんな中途半端な変化をしたのか、完全に狙っているとしか思えないのだが、それに誤魔化されるような人間はここにはいない。
「竜児でも喜んで刈り取るとは思うけどさぁ」
「あいつなら一本と言わず全部まとめていくだろ」
ばっさりと。
冗談でもなんでもなく真顔で言われたその言葉に、とうとう耳を完全に露呈させたマルちゃん。
ぴょんとたったフサフサの耳は完全に狐のものだとわかる。
だが残念。この場で断言しよう。私にケモ耳萌はない。
従ってケモ耳男性にしがみつかれたところでなんか面倒だなとしか思えないのである。
「耳も尻尾もいらないから、とりあえず離れて」
幼女の後ろに隠れるケモ耳美青年とか、もはや誰得状態なのでやめてほしい。
「せっかくだからもらっとけばいいんじゃないか?」とケンちゃんは言うが、面倒なので却下だ。
そしていくら相手がマルちゃんだろうと、野生(?)物の虐待はしかねる。
「とにかく、本人の意思もないのにこっちの都合で勝手に眷属にとか、そういうのはダメ。わかった?」
これで分からないなら本気で一本しっぽを貰うしかあるまいと思ったところで、流石に気落ちした様子のマルちゃんが「わかりました…」と頭を下げる。
しまい忘れた耳も一緒にショボンと垂れ下がっているので、一応理解はしたらしい。
しかし、なんでマルちゃんは人化したんだろう。
なんか、人化してから余計にこっちの精神が削られていく気がするのだが。
無駄な精神攻撃を加えるのはやめて欲しい。
断言した瞬間、マルちゃんがすっと目を細めた。
そうしてるとやっぱりどことなく狐っぽいな、と思っていると。
「何故でございますか」
当たり前のように問いかけてきたので、さらにそれに即答して返す。
「だって、あの子達は自分で望んで霊になったわけじゃないでしょ」
「……?それはどういう意味で」
「いや、意味もなにもその通りだけど」
なぜこれで通じないのか、むしろそこの理解に苦しむ。
ふたり揃って首をかしげているところに、賢治からの助け舟(?)が入った。
「タカ子理論では霊にも自主性を重んじるってことだろ」
「そうそう」
それな、と指さし、頷きながらケンちゃんを見た。
なぜかちょっと悔しそうな顔をしているマルちゃんを横目に、当然だろとでも言いたげなケンちゃんはドヤ顔すらしていない。
当たり前のことを指摘したまで、といった感じだ。
やっぱりケンちゃんはよくわかっている。
自主性。うん、いい言葉ではないか。
「自主性……?」
「これでもまだわからないか~~~」
う~ん、と。考えて、これ以上詰め寄られるのも面倒なので説明することにした。
「あのね。うちの子――――この場合、ハムちゃんとかアレク君とかだけど」
アレク君は厳密には部長の家の子だが、まぁ良しとする。
「みんなね、自分の意志で幽霊になってこの世に残留してた子達なわけよ」
よく考えると、アレク君はまだしもハムちゃんになんの未練があったのかがよくわからないのだが、少なくとも部長に取り憑いていたのだからきっとなにかしらの理由があったのだとは思う。
――――なんか、今更理由を聞いても覚えてなさそうだな、と思わないでもないが。
「だからね、私はあの子達が成仏する気になるなら喜んで手放すし、本当はそのほうがいいって思ってる」
そもそもハムちゃんだって、こんなに長いあいだ側におくつもりはなかったのだ。
「あの子――――さっきの猫ちゃんは、そもそもそこからして違うでしょ。
自ら望んでこの世に残ったわけじゃないし、きっと殺された子達の一匹一匹に、それぞれ行きたい場所だって別にあったはずだよ」
遺棄されていた遺体は複数。
猫蟲という存在を作り出すために、一体どれほどの犠牲が必要となったのか――――。
数の多さを考えれば、その中には野良猫だけではなく飼い猫が含まれていたこともあっただろう。
その子達は当然、帰りたいと望んでいたはずだ。
自らの飼い主の元へ。
野良猫であったとしても、それは何も変わらない。
「成仏できるなら、それが一番。引き止めることがいいことだとは思えない」
マルちゃんのように、自ら売り込みに来るような存在は本当に例外だ。
これで納得してもらえただろうかと思ってマルちゃんを見れば、それでも複雑そうな表情のまま。
「……主の眷属として遇されれば、哀れなあの者共も、いずれは己の無念を晴らす機会を与えられましょうに………」
高瀬の言葉を理解していない、というよりは、どこか哀れむような口ぶりだが、それではまるで……。
「あの子達に復讐しろっていってる?」
そうとしか聞こえないのだが。
隣ではケンちゃん珍しく不愉快そうな表情を見せている。
「タカ子を利用しようって魂胆か?」
「!!そのような……!!」
うろたえるマルちゃんだが、どう見ても怪しい。
ここまで来ると推定有罪だな。限りなく黒に近いグレー。
そしてこういう時には鋭いケンちゃん。
「そういう考えを真っ先に思いつくってことは、お前自身がそれを期待してタカ子についてるってことじゃないのか?」
ぐさりと突き刺さる一言に、マルちゃんが慌てて何かを言いかけ――――高瀬の冷たい視線に、しゅんとその勢いをなくした。
『わ、我は……我はただ……』
しょぼんついでに人化する気力までなくしたのか、相変わらずどんな仕組みかはわからないものの再び元の獣形態に戻ったマルちゃん。
しゅんとする狐は確かに可愛いのだが、それで許してやるとどこまでも図に乗りそうなので今回は厳しめに行く。
「その姿で哀れみを誘おったってそうはいかないよ?」
『!そのようなつもりはございませぬ!!主にそのような誤解をさせるとはわれの不覚!!』
くっ…!と歯を食いしばるような仕草を見せるマルちゃんだが、狐姿でやられても牙を研いでいるようにしか見えない。
そのまま腹を切るとでもいいそうな勢いだが、狐の切腹はちょっとなぁ……。
「マルちゃんがなんか怪しげなのは今更だから、別にいいんだけどさぁ」
「んじゃせっかくしっぽも増えたことだし、今のうちに一本くらい毟っとくか?」
いいマフラーになりそうだし、と背後からマルちゃんのしっぽを遠慮なく掴みあげるケンちゃん。
さすが幼馴染。考えることは竜児とほぼ一緒だ。
『キャンキャンキャンッ!!』
賢治の冗談か本気か判別のしずらいその発言に、人語も忘れて慌てるマルちゃん。
「うぉっと!」
ぶるんと振り回した他のしっぽに視界を奪われ、思わず賢治がその手を離す。
すると、直ぐに再び人化したマルちゃんが、恐ろしげな目で賢治を見ながらそそくさと高瀬の後ろに隠れた。
「……って、なんで私の背後に隠れる??」
「主様っ!!われの忠誠を疑うのであれば、せめて、せめて主様のお手で……!!」
「え?私の手でって……」
どういうこと?と思っていれば、人化したはずのマルちゃんのお尻から尻尾が生えた。
「はい!?」
「……どうぞご笑納を……!!」
そのしっぽのうち一本を自ら掴み、高瀬に向かって差し出すマルちゃん。
決死の覚悟といった表情をしているのだが、いやいやいや。
笑えない笑えない。
「いらないから!?そもそも人間体にしっぽだけ生やすとか無駄に器用!」
その状態で「じゃ遠慮なく」とムシれる奴がいたら見てみたい…!と思ったが、すぐそばに二人いた。
「タカ子、裁ちバサミならあるぞ~」と、やたら大きな裁縫用のハサミを手に持ったケンちゃん。
あ、それってもしかしてあれですか。
赤ずきんちゃんで狼のお腹を割いて石を詰めた時に使ったやつですか。
バチンバチンを刃先を交差させる姿に、本気でビビるマルちゃん。
ちょこっとだが、耳が頭から出かかっている。
どうせなら尻尾と耳セットで出してしまえばいいものを、なぜ隠すのか。
そもそもなんでそんな中途半端な変化をしたのか、完全に狙っているとしか思えないのだが、それに誤魔化されるような人間はここにはいない。
「竜児でも喜んで刈り取るとは思うけどさぁ」
「あいつなら一本と言わず全部まとめていくだろ」
ばっさりと。
冗談でもなんでもなく真顔で言われたその言葉に、とうとう耳を完全に露呈させたマルちゃん。
ぴょんとたったフサフサの耳は完全に狐のものだとわかる。
だが残念。この場で断言しよう。私にケモ耳萌はない。
従ってケモ耳男性にしがみつかれたところでなんか面倒だなとしか思えないのである。
「耳も尻尾もいらないから、とりあえず離れて」
幼女の後ろに隠れるケモ耳美青年とか、もはや誰得状態なのでやめてほしい。
「せっかくだからもらっとけばいいんじゃないか?」とケンちゃんは言うが、面倒なので却下だ。
そしていくら相手がマルちゃんだろうと、野生(?)物の虐待はしかねる。
「とにかく、本人の意思もないのにこっちの都合で勝手に眷属にとか、そういうのはダメ。わかった?」
これで分からないなら本気で一本しっぽを貰うしかあるまいと思ったところで、流石に気落ちした様子のマルちゃんが「わかりました…」と頭を下げる。
しまい忘れた耳も一緒にショボンと垂れ下がっているので、一応理解はしたらしい。
しかし、なんでマルちゃんは人化したんだろう。
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無駄な精神攻撃を加えるのはやめて欲しい。
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