93 / 93
【短編 三千文字ちょっとくらい】魔法の花は婚約破棄と共に新しく咲き乱れる
後編
しおりを挟む
夏の思わせる日差しと曇り空が日ごとに入れ代わり立ち代わりやってくる頃。
アーシャのもとに残酷な知らせが嵐のようにやってきた。
突然開かれた自室のドアと共に、婚約者が叫ぶようにして言う。
「オレは真実の愛に目覚めた! 婚約を破棄してくれ」
「なんですって? もうすぐ結婚式なのに?」
アーシャは目を白黒させて言った。
婚約者は、赤い髪に赤い瞳を持つ直情的な男性だ。
長い付き合いのなかで彼の突飛な行動には慣れているつもりのアーシャであったが、今回のものはけた違いだった。
「ああ、そうだ。キミとは結婚しないっ」
「何を言っているの? もう結婚式の準備は進んでいるのよ? ウエディングドレスだって出来上がっているわ」
式の日取りも決まり、準備は着々と進んでいる。
恋の花は相変わらず茎と葉に妙な模様があったが、花は綺麗に咲いていた。
だからアーシャは、このまま結婚するのだと思っていたのだが、婚約者の思いは違っていたようだ。
「分かってる。だから、キミの方から婚約を破棄してくれ。かかった費用はコチラで持つし、もちろん慰謝料も払う」
「そんなこと私には出来ないわ」
「分かった。では、キミの父上に相談するよ」
突然アーシャの部屋に飛び込んできた婚約者は、来た時と同じように嵐のように去っていった。
♡♡♡
アーシャの婚約は破棄された。
先方の都合によるアーシャ側からの婚約破棄であり、彼女には何の非もない。
だからといってアーシャの心が傷付かないはずもなく、彼女は荒れた。
庭に咲き乱れていた恋の花は、みるみるうちに枯れていく。
その見るも無残な状況は、彼女の心をよりかき乱した。
今にも雨粒が落ちてきそうな曇天のもと、アーシャは泣きながら枯れた花を引きちぎるようにして抜いた。
何本もある恋の花の中には、枯れていないものもあった。
それがよりアーシャの悲しみを深くする。
「お手伝いしましょうか?」
ルナルディはアーシャの側に寄り添うようにかがんだ。
彼は知っていた。
恋の花には相手の心変わりによって茎と葉に独特の紋様が表れることを。
だから、いずれアーシャの恋は終わりを告げ、彼にチャンスがやってくると知っていた。
しかし彼にとってのチャンスは、彼女の涙と共にやってきた。
そのことが、思っていた以上にルナルディの心には痛かった。
ルナルディは恋の花を根元から引っこ抜きながら、彼女が二度と悲しむことのないように、しっかりとアーシャの心を手に入れたいと願った。
♡♡♡
曇天から雨の雫が滴り落ち始め、アーシャはルナルディの手によって家の中へと戻された。
その際、家人とルナルディとの間に思惑ありげな視線がやりとりされたことなど、泣きぬれているアーシャは気付かなかった。
気付けばアーシャは侍女たちの手により湯船に浸けられていた。
泣いても、泣いても、涙は湧いては落ちてくる。
ここは湯船の中なのだ。
泣いたところで支障はない。
アーシャは思い切り泣いた。
泣いて泣いて、泣き疲れても涙は流れる。
アーシャは泣きながら湯船から上がった。
そして、ふと気づく。
湯船に恋の花の小さな芽が浮かんでいることに。
体に種が付いていて、温かな湯の中で芽を出したのだろうか。
殻から芽をのばしているだけの小さな存在が、湯船の中で酷く目立つ。
彼女はそれを湯からすくって潰して捨ててしまおうかと思った。
しかし、実際にはそうしなかった。
湯船に浮いた小さな芽をそっとすくい上げて、近くにあった桶のなかに入れたのだ。
どうしてそうしたのか、彼女にも分からない。
その様子を見ていた侍女は、それをそっと浴室から下げると庭に植えるよう庭師へ依頼した。
♡♡♡
そして月日は流れ、十年の時が経った。
婚約破棄騒ぎで実家を追われたアーシャの元婚約者は、魔力量が下がって戦闘中に負傷し、二度と戦えない体になり魔法騎士の地位も失った。
職も失った彼の前から愛する女は去って真実の愛は散ったと伝え聞いたアーシャだったが、その後の婚約者がどうなったのかについては知らない。
今となっては全ては過去のことだ。
あの後、アーシャはルナルディと結婚した。
アーシャが知らない間に婚約は整っていて、あれよあれよという間の結婚だった。
彼女は戸惑ったものの、庭先に咲き乱れる恋の花を見てしまったら断る理由もなかった。
アーシャはいつの間にかルナルディと恋に落ちていたのだ。
宮廷魔法士であり伯爵でもあるルナルディは結婚相手として申し分のない相手だった。
身分も釣り合いがとれていたし、収入も十分にあり、なにより見た目が良い。
輝く銀髪の美丈夫の隣で赤く頬を染めるアーシャは幸せそうに見えた。
やがてルナルディは宮廷魔術師の長となり、男の子と女の子、ふたりの子供の親にもなった。
アーシャのお腹にはもうひとり子供がいる。
二人の仲は良好で、子供たちは健康で、家族はみな仲が良い。
申し分のない幸せな家庭を築いたアーシャとルナルディが住む屋敷の庭には、今日も赤青黄色と彩りも華やかに恋の花が咲き誇っていた。
~おわり~
アーシャのもとに残酷な知らせが嵐のようにやってきた。
突然開かれた自室のドアと共に、婚約者が叫ぶようにして言う。
「オレは真実の愛に目覚めた! 婚約を破棄してくれ」
「なんですって? もうすぐ結婚式なのに?」
アーシャは目を白黒させて言った。
婚約者は、赤い髪に赤い瞳を持つ直情的な男性だ。
長い付き合いのなかで彼の突飛な行動には慣れているつもりのアーシャであったが、今回のものはけた違いだった。
「ああ、そうだ。キミとは結婚しないっ」
「何を言っているの? もう結婚式の準備は進んでいるのよ? ウエディングドレスだって出来上がっているわ」
式の日取りも決まり、準備は着々と進んでいる。
恋の花は相変わらず茎と葉に妙な模様があったが、花は綺麗に咲いていた。
だからアーシャは、このまま結婚するのだと思っていたのだが、婚約者の思いは違っていたようだ。
「分かってる。だから、キミの方から婚約を破棄してくれ。かかった費用はコチラで持つし、もちろん慰謝料も払う」
「そんなこと私には出来ないわ」
「分かった。では、キミの父上に相談するよ」
突然アーシャの部屋に飛び込んできた婚約者は、来た時と同じように嵐のように去っていった。
♡♡♡
アーシャの婚約は破棄された。
先方の都合によるアーシャ側からの婚約破棄であり、彼女には何の非もない。
だからといってアーシャの心が傷付かないはずもなく、彼女は荒れた。
庭に咲き乱れていた恋の花は、みるみるうちに枯れていく。
その見るも無残な状況は、彼女の心をよりかき乱した。
今にも雨粒が落ちてきそうな曇天のもと、アーシャは泣きながら枯れた花を引きちぎるようにして抜いた。
何本もある恋の花の中には、枯れていないものもあった。
それがよりアーシャの悲しみを深くする。
「お手伝いしましょうか?」
ルナルディはアーシャの側に寄り添うようにかがんだ。
彼は知っていた。
恋の花には相手の心変わりによって茎と葉に独特の紋様が表れることを。
だから、いずれアーシャの恋は終わりを告げ、彼にチャンスがやってくると知っていた。
しかし彼にとってのチャンスは、彼女の涙と共にやってきた。
そのことが、思っていた以上にルナルディの心には痛かった。
ルナルディは恋の花を根元から引っこ抜きながら、彼女が二度と悲しむことのないように、しっかりとアーシャの心を手に入れたいと願った。
♡♡♡
曇天から雨の雫が滴り落ち始め、アーシャはルナルディの手によって家の中へと戻された。
その際、家人とルナルディとの間に思惑ありげな視線がやりとりされたことなど、泣きぬれているアーシャは気付かなかった。
気付けばアーシャは侍女たちの手により湯船に浸けられていた。
泣いても、泣いても、涙は湧いては落ちてくる。
ここは湯船の中なのだ。
泣いたところで支障はない。
アーシャは思い切り泣いた。
泣いて泣いて、泣き疲れても涙は流れる。
アーシャは泣きながら湯船から上がった。
そして、ふと気づく。
湯船に恋の花の小さな芽が浮かんでいることに。
体に種が付いていて、温かな湯の中で芽を出したのだろうか。
殻から芽をのばしているだけの小さな存在が、湯船の中で酷く目立つ。
彼女はそれを湯からすくって潰して捨ててしまおうかと思った。
しかし、実際にはそうしなかった。
湯船に浮いた小さな芽をそっとすくい上げて、近くにあった桶のなかに入れたのだ。
どうしてそうしたのか、彼女にも分からない。
その様子を見ていた侍女は、それをそっと浴室から下げると庭に植えるよう庭師へ依頼した。
♡♡♡
そして月日は流れ、十年の時が経った。
婚約破棄騒ぎで実家を追われたアーシャの元婚約者は、魔力量が下がって戦闘中に負傷し、二度と戦えない体になり魔法騎士の地位も失った。
職も失った彼の前から愛する女は去って真実の愛は散ったと伝え聞いたアーシャだったが、その後の婚約者がどうなったのかについては知らない。
今となっては全ては過去のことだ。
あの後、アーシャはルナルディと結婚した。
アーシャが知らない間に婚約は整っていて、あれよあれよという間の結婚だった。
彼女は戸惑ったものの、庭先に咲き乱れる恋の花を見てしまったら断る理由もなかった。
アーシャはいつの間にかルナルディと恋に落ちていたのだ。
宮廷魔法士であり伯爵でもあるルナルディは結婚相手として申し分のない相手だった。
身分も釣り合いがとれていたし、収入も十分にあり、なにより見た目が良い。
輝く銀髪の美丈夫の隣で赤く頬を染めるアーシャは幸せそうに見えた。
やがてルナルディは宮廷魔術師の長となり、男の子と女の子、ふたりの子供の親にもなった。
アーシャのお腹にはもうひとり子供がいる。
二人の仲は良好で、子供たちは健康で、家族はみな仲が良い。
申し分のない幸せな家庭を築いたアーシャとルナルディが住む屋敷の庭には、今日も赤青黄色と彩りも華やかに恋の花が咲き誇っていた。
~おわり~
149
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(5件)
あなたにおすすめの小説
【長編版】この戦いが終わったら一緒になろうと約束していた勇者は、私の目の前で皇女様との結婚を選んだ
・めぐめぐ・
恋愛
神官アウラは、勇者で幼馴染であるダグと将来を誓い合った仲だったが、彼は魔王討伐の褒美としてイリス皇女との結婚を打診され、それをアウラの目の前で快諾する。
アウラと交わした結婚の約束は、神聖魔法の使い手である彼女を魔王討伐パーティーに引き入れるためにダグがついた嘘だったのだ。
『お前みたいな、ヤれば魔法を使えなくなる女となんて、誰が結婚するんだよ。神聖魔法を使うことしか取り柄のない役立たずのくせに』
そう書かれた手紙によって捨てらたアウラ。
傷心する彼女に、同じパーティー仲間の盾役マーヴィが、自分の故郷にやってこないかと声をかける。
アウラは心の傷を癒すため、マーヴィとともに彼の故郷へと向かうのだった。
捨てられた主人公がパーティー仲間の盾役と幸せになる、ちょいざまぁありの恋愛ファンタジー長編版。
--注意--
こちらは、以前アップした同タイトル短編作品の長編版です。
一部設定が変更になっていますが、短編版の文章を流用してる部分が多分にあります。
二人の関わりを短編版よりも増しましたので(当社比)、ご興味あれば是非♪
※色々とガバガバです。頭空っぽにしてお読みください。
※力があれば平民が皇帝になれるような世界観です。
偽聖女として私を処刑したこの世界を救おうと思うはずがなくて
奏千歌
恋愛
【とある大陸の話①:月と星の大陸】
※ヒロインがアンハッピーエンドです。
痛めつけられた足がもつれて、前には進まない。
爪を剥がされた足に、力など入るはずもなく、その足取りは重い。
執行官は、苛立たしげに私の首に繋がれた縄を引いた。
だから前のめりに倒れても、後ろ手に拘束されているから、手で庇うこともできずに、処刑台の床板に顔を打ち付けるだけだ。
ドッと、群衆が笑い声を上げ、それが地鳴りのように響いていた。
広場を埋め尽くす、人。
ギラギラとした視線をこちらに向けて、惨たらしく殺される私を待ち望んでいる。
この中には、誰も、私の死を嘆く者はいない。
そして、高みの見物を決め込むかのような、貴族達。
わずかに視線を上に向けると、城のテラスから私を見下ろす王太子。
国王夫妻もいるけど、王太子の隣には、王太子妃となったあの人はいない。
今日は、二人の婚姻の日だったはず。
婚姻の禍を祓う為に、私の処刑が今日になったと聞かされた。
王太子と彼女の最も幸せな日が、私が死ぬ日であり、この大陸に破滅が決定づけられる日だ。
『ごめんなさい』
歓声をあげたはずの群衆の声が掻き消え、誰かの声が聞こえた気がした。
無機質で無感情な斧が無慈悲に振り下ろされ、私の首が落とされた時、大きく地面が揺れた。
【完結】次期聖女として育てられてきましたが、異父妹の出現で全てが終わりました。史上最高の聖女を追放した代償は高くつきます!
林 真帆
恋愛
マリアは聖女の血を受け継ぐ家系に生まれ、次期聖女として大切に育てられてきた。
マリア自身も、自分が聖女になり、全てを国と民に捧げるものと信じて疑わなかった。
そんなマリアの前に、異父妹のカタリナが突然現れる。
そして、カタリナが現れたことで、マリアの生活は一変する。
どうやら現聖女である母親のエリザベートが、マリアを追い出し、カタリナを次期聖女にしようと企んでいるようで……。
2022.6.22 第一章完結しました。
2022.7.5 第二章完結しました。
第一章は、主人公が理不尽な目に遭い、追放されるまでのお話です。
第二章は、主人公が国を追放された後の生活。まだまだ不幸は続きます。
第三章から徐々に主人公が報われる展開となる予定です。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
【完結】濡れ衣聖女はもう戻らない 〜ホワイトな宮廷ギルドで努力の成果が実りました
冬月光輝
恋愛
代々魔術師の名家であるローエルシュタイン侯爵家は二人の聖女を輩出した。
一人は幼き頃より神童と呼ばれた天才で、史上最年少で聖女の称号を得たエキドナ。
もう一人はエキドナの姉で、妹に遅れをとること五年目にしてようやく聖女になれた努力家、ルシリア。
ルシリアは魔力の量も生まれつき、妹のエキドナの十分の一以下でローエルシュタインの落ちこぼれだと蔑まれていた。
しかし彼女は努力を惜しまず、魔力不足を補う方法をいくつも生み出し、教会から聖女だと認められるに至ったのである。
エキドナは目立ちたがりで、国に一人しかいなかった聖女に姉がなることを良しとしなかった。
そこで、自らの家宝の杖を壊し、その罪を姉になすりつけ、彼女を実家から追放させた。
「無駄な努力」だと勝ち誇った顔のエキドナに嘲り笑われたルシリアは失意のまま隣国へと足を運ぶ。
エキドナは知らなかった。魔物が増えた昨今、彼女の働きだけでは不足だと教会にみなされて、姉が聖女になったことを。
ルシリアは隣国で偶然再会した王太子、アークハルトにその力を認められ、宮廷ギルド入りを勧められ、宮仕えとしての第二の人生を送ることとなる。
※旧タイトル『妹が神童だと呼ばれていた聖女、「無駄な努力」だと言われ追放される〜「努力は才能を凌駕する」と隣国の宮廷ギルドで証明したので、もう戻りません』
(完結)お荷物聖女と言われ追放されましたが、真のお荷物は追放した王太子達だったようです
しまうま弁当
恋愛
伯爵令嬢のアニア・パルシスは婚約者であるバイル王太子に突然婚約破棄を宣言されてしまうのでした。
さらにはアニアの心の拠り所である、聖女の地位まで奪われてしまうのでした。
訳が分からないアニアはバイルに婚約破棄の理由を尋ねましたが、ひどい言葉を浴びせつけられるのでした。
「アニア!お前が聖女だから仕方なく婚約してただけだ。そうでなけりゃ誰がお前みたいな年増女と婚約なんかするか!!」と。
アニアの弁明を一切聞かずに、バイル王太子はアニアをお荷物聖女と決めつけて婚約破棄と追放をさっさと決めてしまうのでした。
挙句の果てにリゼラとのイチャイチャぶりをアニアに見せつけるのでした。
アニアは妹のリゼラに助けを求めましたが、リゼラからはとんでもない言葉が返ってきたのでした。
リゼラこそがアニアの追放を企てた首謀者だったのでした。
アニアはリゼラの自分への悪意を目の当たりにして愕然しますが、リゼラは大喜びでアニアの追放を見送るのでした。
信じていた人達に裏切られたアニアは、絶望して当てもなく宿屋生活を始めるのでした。
そんな時運命を変える人物に再会するのでした。
それはかつて同じクラスで一緒に学んでいた学友のクライン・ユーゲントでした。
一方のバイル王太子達はアニアの追放を喜んでいましたが、すぐにアニアがどれほどの貢献をしていたかを目の当たりにして自分達こそがお荷物であることを思い知らされるのでした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
全25話執筆済み 完結しました
【完結】たぶん私本物の聖女じゃないと思うので王子もこの座もお任せしますね聖女様!
貝瀬汀
恋愛
ここ最近。教会に毎日のようにやってくる公爵令嬢に、いちゃもんをつけられて参っている聖女、フレイ・シャハレル。ついに彼女の我慢は限界に達し、それならばと一計を案じる……。ショートショート。※題名を少し変更いたしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
「魔法の花は」の感想
知る人ぞ知る、愛情が丸わかりな魔法の花。
面白い設定の話なので、この設定でもっと長い作品を読んでみたいです!
気に入っていただけたようで嬉しいです。
感想ありがとうございます。m(_ _)m
「私が死んだ後のざまぁ」の感想
エレノアはなかなか強かに、ちょっとずつ婚家の商会の衰退を狙ってたのが、面白かったです。
ざまぁ回から一挙にスッキリし出したけど、使用人へのざまぁ要素はちょっと足りないと思いました。
最終話の長セリフは怨みがこもってましたねー
段々長い物語になっていくにつれて、それに伴い段々重い話になっていきますね!
感想ありがとうございます。m(_ _)m
一万字もないけど、読み応えのある作品ばかりですね!
しっかり筋道も立っていて、読みやすいです。
感想ありがとうございます。m(_ _)m