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レージュが居なくなった帝国
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「聖女イゼルマお前にはテレーズ王国への使節に加わって欲しい」
「承知致しました、陛下。僭越ながら理由をお尋ねしても?」
聖女に選ばれた翌日。イゼルマは国王に呼ばれて謁見の間にいた。
どこまでも高く伸びる黄金色の広間で、跪くイゼルマはニヤリと笑う。
お勤のせいで頭がクラクラするけど問題ないわ。レージュにできることが、この私にできないわけがないもの。
「少しばかりの期間、聖女の座が空席になってしまったことで我が国の飛行艇が何隻が動かなくなってしまってな。そのせいで隣国の連中は我が国から聖女がいなくなってしまったと勘違いしているらしい」
「まぁ、それはいけませんわ。属国の連中が我が、今が好機とヴァルニア帝国に牙を向けてくるかもしれませんもの」
「うむ、なので其方には、聖女の存在がまだ居ることをしっかりと示して欲しい」
「承知いたしました。ようは『威嚇』をすれば良いのですね?」
それでしたら得意分野ですわ。
***
バラの花が咲き乱れるシンメトリーの巨大庭園。
王城の庭では衛兵たちが噂話にふけていた。とにかく決まり事が多い王城の中で、噂話というものは彼らにとって数少ない娯楽のひとつであった。
「レージュ様が居なくなってから、一時的に街頭や輸送艇が止まって不安だったが、最近は元通りになってきたようだな」
「まったく、これだから神器の魔力を聖女から確保するのはやめろって言ってんだよ」
「だからといって聖女の他に魔力を供給できる存在はないだろ?」
彼らを含めたヴァルニアの民にとって聖女は憧れの的であると同時に、なかなか替えがきかない希少な存在でもある。
世界に存在する人口のうち、魔力を持っているのは二割ほどだ。聖女レベルとなると、1%にも満たないのだ。
「あぁ、本当に聖女様には感謝の言葉しか出ない」
衛兵の一人は欠伸をしながら、空を見あげだ。上空では、なにやら黒い鳥がと飛び回っている。
「ところで、最近流行っている病について知っているか?」
「あぁ、ザクロ病のことか?」
「なんだそれ?」
「体の一部にザクロみたいな赤い斑点が現れる病気だよ。命に別状はないが、発症すると魔力を失っちまうらしい。他にも吐き気や頭痛、酷い時には全身が動かなくなることもあるとか」
「マジかよ。うちには宮廷魔術師を目指している妹がいるんだが、ザクロ病を発症していないといいな……」
「また、妹の話かよシスコン」
「もういっぺん言ってみろ」
「おい、今喧嘩なんてしたら……」
殴り合いを始めようとしていた兵士を、近くを通りかかった侍女長が一喝する。
今日もにぎやかな王城を見下ろす存在が一つ。金色の瞳を持つカラスであった。
***
同時刻。窓からフランドレアの夜景を見下ろしていたダーレンは「ふーん」と呟いた。
ヴァルニア帝国の王城を飛び回っていたカラスは彼の使い魔であり、自由に視界を共有できる。非常に高度な隠蔽魔法がかけられていて、基本どこにでも侵入できる。
「ザクロ病ねぇ……こりゃあ、ヴァルニア帝国は一年も持たずに崩壊するな」
ダーレンが愉悦に満ちた表情で使い魔との視界共有を切ると、部屋の中にリゼが入ってきた。
「ダーレン坊ちゃん。レージュ様がお休みになられました」
「そうか。最近のレージュはどうだ?」
「ここに来たばかりのごろは、あまり受け付けていない様子でした食事も最近はしっかりとれるようになってきました」
「良かった。夜中、悪夢にうなされたりとかは?」
「以前よりは減ってきたと思います。それよりも……」
リゼは拗ねたように頬を膨らませ、ダーレンに詰め寄る。
「どうしてレージュ様のご様子を確認するのが私なんですか? どうして夜を共に過ごされていないので?」
ダーレンは一瞬目を見開いてから、頬を紅潮させた。
「だってレージュに嫌われるかもしれないだろ……?」
「嫌われる以前に近づかなければ心の距離は詰められませんよ。坊ちゃんはもっと積極的にアタックするべきです!」
「わ、分かった。やるだけやってみるよ」
困惑した様子のダーレン。
その姿は威厳ある魔界の皇子……というより、ただの恋人との距離が詰められない悩める男子であった。
「承知致しました、陛下。僭越ながら理由をお尋ねしても?」
聖女に選ばれた翌日。イゼルマは国王に呼ばれて謁見の間にいた。
どこまでも高く伸びる黄金色の広間で、跪くイゼルマはニヤリと笑う。
お勤のせいで頭がクラクラするけど問題ないわ。レージュにできることが、この私にできないわけがないもの。
「少しばかりの期間、聖女の座が空席になってしまったことで我が国の飛行艇が何隻が動かなくなってしまってな。そのせいで隣国の連中は我が国から聖女がいなくなってしまったと勘違いしているらしい」
「まぁ、それはいけませんわ。属国の連中が我が、今が好機とヴァルニア帝国に牙を向けてくるかもしれませんもの」
「うむ、なので其方には、聖女の存在がまだ居ることをしっかりと示して欲しい」
「承知いたしました。ようは『威嚇』をすれば良いのですね?」
それでしたら得意分野ですわ。
***
バラの花が咲き乱れるシンメトリーの巨大庭園。
王城の庭では衛兵たちが噂話にふけていた。とにかく決まり事が多い王城の中で、噂話というものは彼らにとって数少ない娯楽のひとつであった。
「レージュ様が居なくなってから、一時的に街頭や輸送艇が止まって不安だったが、最近は元通りになってきたようだな」
「まったく、これだから神器の魔力を聖女から確保するのはやめろって言ってんだよ」
「だからといって聖女の他に魔力を供給できる存在はないだろ?」
彼らを含めたヴァルニアの民にとって聖女は憧れの的であると同時に、なかなか替えがきかない希少な存在でもある。
世界に存在する人口のうち、魔力を持っているのは二割ほどだ。聖女レベルとなると、1%にも満たないのだ。
「あぁ、本当に聖女様には感謝の言葉しか出ない」
衛兵の一人は欠伸をしながら、空を見あげだ。上空では、なにやら黒い鳥がと飛び回っている。
「ところで、最近流行っている病について知っているか?」
「あぁ、ザクロ病のことか?」
「なんだそれ?」
「体の一部にザクロみたいな赤い斑点が現れる病気だよ。命に別状はないが、発症すると魔力を失っちまうらしい。他にも吐き気や頭痛、酷い時には全身が動かなくなることもあるとか」
「マジかよ。うちには宮廷魔術師を目指している妹がいるんだが、ザクロ病を発症していないといいな……」
「また、妹の話かよシスコン」
「もういっぺん言ってみろ」
「おい、今喧嘩なんてしたら……」
殴り合いを始めようとしていた兵士を、近くを通りかかった侍女長が一喝する。
今日もにぎやかな王城を見下ろす存在が一つ。金色の瞳を持つカラスであった。
***
同時刻。窓からフランドレアの夜景を見下ろしていたダーレンは「ふーん」と呟いた。
ヴァルニア帝国の王城を飛び回っていたカラスは彼の使い魔であり、自由に視界を共有できる。非常に高度な隠蔽魔法がかけられていて、基本どこにでも侵入できる。
「ザクロ病ねぇ……こりゃあ、ヴァルニア帝国は一年も持たずに崩壊するな」
ダーレンが愉悦に満ちた表情で使い魔との視界共有を切ると、部屋の中にリゼが入ってきた。
「ダーレン坊ちゃん。レージュ様がお休みになられました」
「そうか。最近のレージュはどうだ?」
「ここに来たばかりのごろは、あまり受け付けていない様子でした食事も最近はしっかりとれるようになってきました」
「良かった。夜中、悪夢にうなされたりとかは?」
「以前よりは減ってきたと思います。それよりも……」
リゼは拗ねたように頬を膨らませ、ダーレンに詰め寄る。
「どうしてレージュ様のご様子を確認するのが私なんですか? どうして夜を共に過ごされていないので?」
ダーレンは一瞬目を見開いてから、頬を紅潮させた。
「だってレージュに嫌われるかもしれないだろ……?」
「嫌われる以前に近づかなければ心の距離は詰められませんよ。坊ちゃんはもっと積極的にアタックするべきです!」
「わ、分かった。やるだけやってみるよ」
困惑した様子のダーレン。
その姿は威厳ある魔界の皇子……というより、ただの恋人との距離が詰められない悩める男子であった。
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