6 / 55
やっと見つけた。恩返しの方法
しおりを挟む
ダーレンが住んでいる家は3階建てだ。
2階と3階は居住スペースになっていて、1階はというと……。
「これは……すごいですねぇ……」
レージュは息を漏らした。
『感嘆』ではなく『呆れ』という意味で。
一言で表すならば、ひどく荒れていた。
机の上は使い終わった試験管が並べられていて、棚には乱雑に薬草類が保管されている。
床には赤紫色の液体が飛び散っていて、カーテンに描かれた妖精たちは、飛び回りながらこっちに向かって文句を言ってきているようであった。
もはや『片付けができていない』とか、そういうレベルではない。
ポーションの調合室だと思われる場所の隣には、カウンターや商品棚が並んでいる部屋がある。
「もともと、この場所はポーションショップとして利用する予定だったのです」
「一体なにがあって、このような有様に?」
「そもそもポーションショップを開こうとしていた理由が、人間界での『身分』を作るためでして……しかしながら、坊ちゃんは追放された身分とはいえ、魔界の裏社会ではまだ権威のある立場。生活資金には困らないので、この場所は形だけのスペースになってしまいました……」
荒れ果てた『ポーションショップになるはずだった場所』を眺めているレージュはある衝動に駆られた。
まず全てを掃除したい。
もともと綺麗好きで、牢屋で暮らしていたごろも毎朝早起きして掃除をしていたレージュにとって、散らかったスペースで過ごすことは、あまりにも苦痛だ。
そして、ポーションを作りたい!
聖女であったごろ薬草に関する知識を集める機会はいくらでもあったのに、いざ実践する暇がなかったのだ。
今こそ、培ってきた知識を生かす時だ。
なによりダーレンやリゼに助けてもらったお礼をしなくてば!
「リゼさん!」
「はっ、はい?」
レージュがあまりにも力強く叫んだので、リゼは少したじろいた。
「この店を私にまかせてただけませんか?」
リゼはニッコリと笑って即答する。
「はい、もちろん」
***
「私は棚の薬草を産地と用途ごとに分類して並べ直すので、リゼさんはシンク周りの試験管や乳鉢を洗って並べておいてください」
ポーションショップ開店に向けて、まずは店内の片付けから始まる。
散らばったものを、一つにまとめて棚や床、全ての場所にある汚れを落とすのだ。幸い魔法があるので、手作業よりは早く終わる……はずだったのだが……。
「リゼさん、申し訳ないけど床をモップがけする前に水魔法で全体を濡らしていただけないでしょうか?」
「任せてください!」
自分自身で魔法を使うのは少々躊躇われる。
だって、水魔法を使って部屋全体を海に変えてしまったら嫌だもの。
幸いリゼはとくに疑問は抱いていないようで、レージュの代わりに魔法を使ってくれた。あるいは、疑問を口にしていないだけなのか。
しばらく作業に集中していると、入口の扉がドンドンと乱雑にノックされた。
「はい、どなたでしょうか?」
レージュが扉を開けると、屈強な男、数人に睨まれる。
誰でしょう。この方たちは?
まさか、祖国の刺客?
「俺たちは商人ギルドのモンだ」
しょうにんぎるど?
レージュにとって初めて聞く単語であったが、おそらくフランドレアの商人たちが作っている自治会のようなものであろうと予測する。
「ギルドの皆様がなんの御用でしょうか?」
「なぁ、お前さん。魔力非所持者がポーションショップを営むことは規約違反だって知ってるか?」
知っているもなにもレージュは、フランドレアに来たばっかりなので商売周りの知識は皆無なのだが。
とはいえ、魔力持ち以外がポーション製造をしてはいけない理由は、なんとなく分かる。
そもそもポーションを作るには魔法が必要だ。なのにも関わらず、魔力を持たない人間が、ポーションと偽って違法薬物を販売することがしばしばある。
こちらの会話を聞いていたリゼが、口を挟む。
「なにか誤解なさっているようですが、このショップで勤務しているスタッフは全員魔力持ちです」
「そのわりには、全然ショップを営業している気配がないが……ポーションと偽って違法薬物を売っているんじゃなかろうなぁ?」
「違いますよ。誤解です」
「あのなぁ、オレたちも元は貧乏人だ。気持ちは分かる。だが、決まりは守って貰わないとならねぇ」
男の一人は、レージュをジロジロと見てから腕を掴んだ。
「代わりにもっと良い仕事を紹介してやるからついてきな」
「まっ、待ってくださいよー!」
レージュは抵抗しようとしたが、男の腕が力強く逃げられそうにもない。慌ててリゼが魔法を唱えようとした途端――。
「おい、事実確認もせずに違法商売と決めつけて、女を怪しい仕事に連れていく。お前ら本当にギルドの人間か?」
低く怒りに満ちた声。
声がした頭上の方を見上げた男たちが、怯えた表情で尻もちをつく。
声がした方を見ると――。
「俺のツガ……女に手を出した対価は重くつくぞ?」
ニンマリと笑うダーレンが、空中で立っていた。もちろん、目は一切笑っていない。
2階と3階は居住スペースになっていて、1階はというと……。
「これは……すごいですねぇ……」
レージュは息を漏らした。
『感嘆』ではなく『呆れ』という意味で。
一言で表すならば、ひどく荒れていた。
机の上は使い終わった試験管が並べられていて、棚には乱雑に薬草類が保管されている。
床には赤紫色の液体が飛び散っていて、カーテンに描かれた妖精たちは、飛び回りながらこっちに向かって文句を言ってきているようであった。
もはや『片付けができていない』とか、そういうレベルではない。
ポーションの調合室だと思われる場所の隣には、カウンターや商品棚が並んでいる部屋がある。
「もともと、この場所はポーションショップとして利用する予定だったのです」
「一体なにがあって、このような有様に?」
「そもそもポーションショップを開こうとしていた理由が、人間界での『身分』を作るためでして……しかしながら、坊ちゃんは追放された身分とはいえ、魔界の裏社会ではまだ権威のある立場。生活資金には困らないので、この場所は形だけのスペースになってしまいました……」
荒れ果てた『ポーションショップになるはずだった場所』を眺めているレージュはある衝動に駆られた。
まず全てを掃除したい。
もともと綺麗好きで、牢屋で暮らしていたごろも毎朝早起きして掃除をしていたレージュにとって、散らかったスペースで過ごすことは、あまりにも苦痛だ。
そして、ポーションを作りたい!
聖女であったごろ薬草に関する知識を集める機会はいくらでもあったのに、いざ実践する暇がなかったのだ。
今こそ、培ってきた知識を生かす時だ。
なによりダーレンやリゼに助けてもらったお礼をしなくてば!
「リゼさん!」
「はっ、はい?」
レージュがあまりにも力強く叫んだので、リゼは少したじろいた。
「この店を私にまかせてただけませんか?」
リゼはニッコリと笑って即答する。
「はい、もちろん」
***
「私は棚の薬草を産地と用途ごとに分類して並べ直すので、リゼさんはシンク周りの試験管や乳鉢を洗って並べておいてください」
ポーションショップ開店に向けて、まずは店内の片付けから始まる。
散らばったものを、一つにまとめて棚や床、全ての場所にある汚れを落とすのだ。幸い魔法があるので、手作業よりは早く終わる……はずだったのだが……。
「リゼさん、申し訳ないけど床をモップがけする前に水魔法で全体を濡らしていただけないでしょうか?」
「任せてください!」
自分自身で魔法を使うのは少々躊躇われる。
だって、水魔法を使って部屋全体を海に変えてしまったら嫌だもの。
幸いリゼはとくに疑問は抱いていないようで、レージュの代わりに魔法を使ってくれた。あるいは、疑問を口にしていないだけなのか。
しばらく作業に集中していると、入口の扉がドンドンと乱雑にノックされた。
「はい、どなたでしょうか?」
レージュが扉を開けると、屈強な男、数人に睨まれる。
誰でしょう。この方たちは?
まさか、祖国の刺客?
「俺たちは商人ギルドのモンだ」
しょうにんぎるど?
レージュにとって初めて聞く単語であったが、おそらくフランドレアの商人たちが作っている自治会のようなものであろうと予測する。
「ギルドの皆様がなんの御用でしょうか?」
「なぁ、お前さん。魔力非所持者がポーションショップを営むことは規約違反だって知ってるか?」
知っているもなにもレージュは、フランドレアに来たばっかりなので商売周りの知識は皆無なのだが。
とはいえ、魔力持ち以外がポーション製造をしてはいけない理由は、なんとなく分かる。
そもそもポーションを作るには魔法が必要だ。なのにも関わらず、魔力を持たない人間が、ポーションと偽って違法薬物を販売することがしばしばある。
こちらの会話を聞いていたリゼが、口を挟む。
「なにか誤解なさっているようですが、このショップで勤務しているスタッフは全員魔力持ちです」
「そのわりには、全然ショップを営業している気配がないが……ポーションと偽って違法薬物を売っているんじゃなかろうなぁ?」
「違いますよ。誤解です」
「あのなぁ、オレたちも元は貧乏人だ。気持ちは分かる。だが、決まりは守って貰わないとならねぇ」
男の一人は、レージュをジロジロと見てから腕を掴んだ。
「代わりにもっと良い仕事を紹介してやるからついてきな」
「まっ、待ってくださいよー!」
レージュは抵抗しようとしたが、男の腕が力強く逃げられそうにもない。慌ててリゼが魔法を唱えようとした途端――。
「おい、事実確認もせずに違法商売と決めつけて、女を怪しい仕事に連れていく。お前ら本当にギルドの人間か?」
低く怒りに満ちた声。
声がした頭上の方を見上げた男たちが、怯えた表情で尻もちをつく。
声がした方を見ると――。
「俺のツガ……女に手を出した対価は重くつくぞ?」
ニンマリと笑うダーレンが、空中で立っていた。もちろん、目は一切笑っていない。
19
あなたにおすすめの小説
【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。
猫屋敷 むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で――
私の願いは一瞬にして踏みにじられました。
母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、
婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。
「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」
まさか――あの優しい彼が?
そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。
子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。
でも、私には、味方など誰もいませんでした。
ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。
白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。
「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」
やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。
それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、
冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。
没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。
これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。
※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ
※わんこが繋ぐ恋物語です
※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ
(完結)お荷物聖女と言われ追放されましたが、真のお荷物は追放した王太子達だったようです
しまうま弁当
恋愛
伯爵令嬢のアニア・パルシスは婚約者であるバイル王太子に突然婚約破棄を宣言されてしまうのでした。
さらにはアニアの心の拠り所である、聖女の地位まで奪われてしまうのでした。
訳が分からないアニアはバイルに婚約破棄の理由を尋ねましたが、ひどい言葉を浴びせつけられるのでした。
「アニア!お前が聖女だから仕方なく婚約してただけだ。そうでなけりゃ誰がお前みたいな年増女と婚約なんかするか!!」と。
アニアの弁明を一切聞かずに、バイル王太子はアニアをお荷物聖女と決めつけて婚約破棄と追放をさっさと決めてしまうのでした。
挙句の果てにリゼラとのイチャイチャぶりをアニアに見せつけるのでした。
アニアは妹のリゼラに助けを求めましたが、リゼラからはとんでもない言葉が返ってきたのでした。
リゼラこそがアニアの追放を企てた首謀者だったのでした。
アニアはリゼラの自分への悪意を目の当たりにして愕然しますが、リゼラは大喜びでアニアの追放を見送るのでした。
信じていた人達に裏切られたアニアは、絶望して当てもなく宿屋生活を始めるのでした。
そんな時運命を変える人物に再会するのでした。
それはかつて同じクラスで一緒に学んでいた学友のクライン・ユーゲントでした。
一方のバイル王太子達はアニアの追放を喜んでいましたが、すぐにアニアがどれほどの貢献をしていたかを目の当たりにして自分達こそがお荷物であることを思い知らされるのでした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
全25話執筆済み 完結しました
婚約者を奪った妹と縁を切ったので、家から離れ“辺境領”を継ぎました。 すると勇者一行までついてきたので、領地が最強になったようです
藤原遊
ファンタジー
婚約発表の場で、妹に婚約者を奪われた。
家族にも教会にも見放され、聖女である私・エリシアは “不要” と切り捨てられる。
その“褒賞”として押しつけられたのは――
魔物と瘴気に覆われた、滅びかけの辺境領だった。
けれど私は、絶望しなかった。
むしろ、生まれて初めて「自由」になれたのだ。
そして、予想外の出来事が起きる。
――かつて共に魔王を倒した“勇者一行”が、次々と押しかけてきた。
「君をひとりで行かせるわけがない」
そう言って微笑む勇者レオン。
村を守るため剣を抜く騎士。
魔導具を抱えて駆けつける天才魔法使い。
物陰から見守る斥候は、相変わらず不器用で優しい。
彼らと力を合わせ、私は土地を浄化し、村を癒し、辺境の地に息を吹き返す。
気づけば、魔物巣窟は制圧され、泉は澄み渡り、鉱山もダンジョンも豊かに開き――
いつの間にか領地は、“どの国よりも最強の地”になっていた。
もう、誰にも振り回されない。
ここが私の新しい居場所。
そして、隣には――かつての仲間たちがいる。
捨てられた聖女が、仲間と共に辺境を立て直す。
これは、そんな私の第二の人生の物語。
虐げられた聖女は精霊王国で溺愛される~追放されたら、剣聖と大魔導師がついてきた~
星名柚花
恋愛
聖女となって三年、リーリエは人々のために必死で頑張ってきた。
しかし、力の使い過ぎで《聖紋》を失うなり、用済みとばかりに婚約破棄され、国外追放を言い渡されてしまう。
これで私の人生も終わり…かと思いきや。
「ちょっと待った!!」
剣聖(剣の達人)と大魔導師(魔法の達人)が声を上げた。
え、二人とも国を捨ててついてきてくれるんですか?
国防の要である二人がいなくなったら大変だろうけれど、まあそんなこと追放される身としては知ったことではないわけで。
虐げられた日々はもう終わり!
私は二人と精霊たちとハッピーライフを目指します!
地味だと婚約破棄されましたが、私の作る"お弁当"が、冷徹公爵様やもふもふ聖獣たちの胃袋を掴んだようです〜隣国の冷徹公爵様に拾われ幸せ!〜
咲月ねむと
恋愛
伯爵令嬢のエリアーナは、婚約者である王太子から「地味でつまらない」と、大勢の前で婚約破棄を言い渡されてしまう。
全てを失い途方に暮れる彼女を拾ったのは、隣国からやって来た『氷の悪魔』と恐れられる冷徹公爵ヴィンセントだった。
「お前から、腹の減る匂いがする」
空腹で倒れかけていた彼に、前世の記憶を頼りに作ったささやかな料理を渡したのが、彼女の運命を変えるきっかけとなる。
公爵領で待っていたのは、気難しい最強の聖獣フェンリルや、屈強な騎士団。しかし彼らは皆、エリアーナの作る温かく美味しい「お弁当」の虜になってしまう!
これは、地味だと虐げられた令嬢が、愛情たっぷりのお弁当で人々の胃袋と心を掴み、最高の幸せを手に入れる、お腹も心も満たされる、ほっこり甘いシンデレラストーリー。
元婚約者への、美味しいざまぁもあります。
聖女の力は「美味しいご飯」です!~追放されたお人好し令嬢、辺境でイケメン騎士団長ともふもふ達の胃袋掴み(物理)スローライフ始めます~
夏見ナイ
恋愛
侯爵令嬢リリアーナは、王太子に「地味で役立たず」と婚約破棄され、食糧難と魔物に脅かされる最果ての辺境へ追放される。しかし彼女には秘密があった。それは前世日本の記憶と、食べた者を癒し強化する【奇跡の料理】を作る力!
絶望的な状況でもお人好しなリリアーナは、得意の料理で人々を助け始める。温かいスープは病人を癒し、栄養満点のシチューは騎士を強くする。その噂は「氷の辺境伯」兼騎士団長アレクシスの耳にも届き…。
最初は警戒していた彼も、彼女の料理とひたむきな人柄に胃袋も心も掴まれ、不器用ながらも溺愛するように!? さらに、美味しい匂いに誘われたもふもふ聖獣たちも仲間入り!
追放令嬢が料理で辺境を豊かにし、冷徹騎士団長にもふもふ達にも愛され幸せを掴む、異世界クッキング&溺愛スローライフ! 王都への爽快ざまぁも?
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
異世界から本物の聖女が来たからと、追い出された聖女は自由に生きたい! (完結)
深月カナメ
恋愛
十歳から十八歳まで聖女として、国の為に祈り続けた、白銀の髪、グリーンの瞳、伯爵令嬢ヒーラギだった。
そんなある日、異世界から聖女ーーアリカが降臨した。一応アリカも聖女だってらしく傷を治す力を持っていた。
この世界には珍しい黒髪、黒い瞳の彼女をみて、自分を嫌っていた王子、国王陛下、王妃、騎士など周りは本物の聖女が来たと喜ぶ。
聖女で、王子の婚約者だったヒーラギは婚約破棄されてしまう。
ヒーラギは新しい聖女が現れたのなら、自分の役目は終わった、これからは美味しいものをたくさん食べて、自由に生きると決めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる