43 / 65
八、捕らわれた妃
捕らわれた妃⑦
しおりを挟む
「私は幼い頃から王宮に仕え、ずっと陛下のお世話をしてきた。そしていつの頃からか陛下に恋情を抱くようになったが、私は男であり乾元でもある。陛下と結ばれるはずなどない。年頃になった陛下が皇妃を迎える覚悟はできていた。所詮男の俺が女に敵うはずなどないと、諦めてもいた。しかし……」
ギラついた目で睨み付けられ、喉がヒュッと鳴ると同時に心臓がバクバクと拍動を打った。
「陛下が寵愛したのは、まさか売春宿にいた薄汚い坤澤だなんて……許せない……」
端正な香霧の顔が歪み、切れ長の美しい瞳に涙が溜まっていく。
「子を孕むことができない私は、一生陛下の寵愛を受けることはできない。貴方に違う番ができれば……と思って夏雲陛下をそそのかしたものの、それも失敗に終わった」
「夏雲陛下も香霧さんが……」
「その通りだ。貴方を強制的に発情させ夏雲陛下の番にし、この王宮から追い出そうとしたのだ」
「そんな……」
「こうなったら、最早手段を選んでる暇はない……私が貴方を番にし、ここから追い出してやる」
「……え……?」
「陛下が貴方と番になることに執着しているのは明らかだ。別の番ができた貴方には、何の価値もない」
発情した乾元が見せる独特の視線に、仔空は強い恐怖を感じた。逃げることなんてできるはずもない。香霧の瞳に、怯えた坤澤が映し出された。
「こんなもの、目障りだ」
薄く笑う香霧が、仔空の首輪を勢いよく引きちぎり床に投げ捨てる。
「私の番にしてさしあげよう。身を委ねなさい。今後のことも悪いようにはしないから」
「い、嫌だッ!」
無遠慮に着物の中に侵入してきた香霧の手に、仔空は無意識に体を強張らせる。口では香霧を拒絶していても、坤澤としての本能がこの優秀な乾元を求めて止まないのだ。
歯を食い縛り堪えるも信香は留まることなく溢れ出して、室内は甘ったるい匂いで噎せ返りそうだ。
「嫌だ……やめて……」
強引に床に押しつけられてしまえば、太刀打ちできる術などなかった。絶体絶命という言葉が仔空の頭を過る。
せめて項を守らなければ……。最後の力を振り絞って、仔空は体をバタつかせる。とにかくこの乾元から逃れたい。もう一度、玉風に会いたい。
「暴れるな。いい加減諦めるのだ」
「嫌だ、離して……離して!」
「暴れるな!」
香霧の大声に、仔空の体が硬直する。まるで全身が凍り付いたかのように、動かなくなってしまった。
――やっぱり乾元は怖い……。
逆らえるはずなどない。こんな坤澤が。
頬をボロボロと涙が伝うのに、体は熱く火照って桃色に色付く。胸の飾りは痛いくらいに尖り、後孔からはトロトロと甘い蜜が溢れ出し下着を湿らせていく。呼吸は早く浅くなり、口角からはだらしなく涎が溢れ出した。
香霧に首筋を撫でられるだけで、体が飛び跳ねるほどに反応する。いくら口では拒絶していても体は香霧を求めてしまっていることなど、隠しきれるはずがなかった。
「仔空妃殿下。いや、仔空。抱いてくださいっておねだりできますか?」
「…………?」
「美しく哀れな坤澤よ。ほら、抱いて欲しいと私を求めてごらん?」
「はぁはぁ、嫌だ、嫌だ……」
「大丈夫だよ。素直に本能に従ってごらん? 体は乾元を求めているはずだ」
「はぁ……ッ。嫌だ、嫌だぁ……!」
しかし仔空自身も気付いていた。体は香霧を求めていることを。頭がボーッとしてきて、抵抗する気力さえ消えていってしまう。あの、夏雲に襲われた時のように。自分の理性だけではどうにもすることができなかった。
――仕方ない。これが坤澤の運命なのだ。父様、母様。幸せになれなくてごめんなさい……。
――ごめんなさい、陛下。
僕は、所詮浅ましい坤澤です。
「抱いて……ください……」
「仔空」
「僕は、香霧さんに抱かれたい……」
「いい子ですね」
香霧が満足そうに微笑む。
「ん、あっ……はぁ……あ、はぁ……」
「仔空、仔空……」
うなされたような表情で、何度も何度も名前を呼ばれ口付けられる。
両親が幼い頃に話してくれたように、いつか運命の番と出会って幸せになりたい。ずっとそう思って生きてきた。夢物語とは思いながらも、これを信じていたからあの売春宿でも生きてこられた。
しかしそんな彼の夢は、圧倒的な乾元の力の前に一瞬で砕け散って行く。
逞しい体に覆い被さられ、満足に呼吸もできない。体は自分でもどうにもならない程に疼き、自分でも制御できない。
「あ、あっあぁ……!」
香霧の荒々しく動く指が、熱く火照った体をなぞっていく。待ちわびた感覚に、喉の奥から悲鳴が漏れた。香霧の唇が、仔空の首筋に寄せられる。
「お願い! お願いだから……噛まないで……ッ!」
体を強ばらせ最後の抵抗を試みるも、無力だった。痛い程尖った胸の突起をキュッと摘ままれ、堪えきれずに甘い嬌声が溢れ出す。体がビクンビクンと跳ね上がり、嬉々としてその快感を受け止めた。
「……あッ、んんっ……やめ……て……あ、はぁ……」
「嘘をつけ。大分良さそうではないか」
「嫌だ、嫌だ……陛下!」
「その名前を私の前で呼ぶな! お前は私の番となるのだ」
言い聞かせるかのように囁かれ、香霧の舌が仔空の全身を這い回る。
「貴方と陛下が一緒にいるのを目にするたび、この身が焼き尽くされる思いだった。ようやく今日、それも終わる……」
「はぁ……あッ……」
「わかるか? 私の気持ちが……。お前が陛下に抱かれていると思うだけで、胸が焼けるようだった……。全てはお前のせいだ……。お前さえいなければ……!」
香霧の声は聞こえてくるのに、頭の芯が痺れてボーっとしてくる。
この乾元の子を身籠りたい。
もっと深く、奥深くまで受け入れたい。
「ごめ、ごめんなさい……陛下……。所詮、僕は坤澤なんだ」
仔空にできることは香霧に体を預ける以外になかった。
ただ襲いかかる快感の坩堝に飲み込まれないよう、必死に耐える。発情などという、一時の感情に流されたくなどなかった。それが今の仔空にできる、精一杯の玉風への罪滅ぼしだったから。
「ひッ……!」
首筋に、熱く鋭い痛みを感じて目を見開く。
「ごめんなさい、陛下……ごめんなさい」
首筋から温かい血が流れる感覚に身震いをする。
仔空はもう戻れない。
あの美しい桜が咲き乱れた桜の宮にも。
キラキラと輝く黄龍殿にも。
玉風と愛し合った閨にも。
たった今、仔空には番ができた。
ギラついた目で睨み付けられ、喉がヒュッと鳴ると同時に心臓がバクバクと拍動を打った。
「陛下が寵愛したのは、まさか売春宿にいた薄汚い坤澤だなんて……許せない……」
端正な香霧の顔が歪み、切れ長の美しい瞳に涙が溜まっていく。
「子を孕むことができない私は、一生陛下の寵愛を受けることはできない。貴方に違う番ができれば……と思って夏雲陛下をそそのかしたものの、それも失敗に終わった」
「夏雲陛下も香霧さんが……」
「その通りだ。貴方を強制的に発情させ夏雲陛下の番にし、この王宮から追い出そうとしたのだ」
「そんな……」
「こうなったら、最早手段を選んでる暇はない……私が貴方を番にし、ここから追い出してやる」
「……え……?」
「陛下が貴方と番になることに執着しているのは明らかだ。別の番ができた貴方には、何の価値もない」
発情した乾元が見せる独特の視線に、仔空は強い恐怖を感じた。逃げることなんてできるはずもない。香霧の瞳に、怯えた坤澤が映し出された。
「こんなもの、目障りだ」
薄く笑う香霧が、仔空の首輪を勢いよく引きちぎり床に投げ捨てる。
「私の番にしてさしあげよう。身を委ねなさい。今後のことも悪いようにはしないから」
「い、嫌だッ!」
無遠慮に着物の中に侵入してきた香霧の手に、仔空は無意識に体を強張らせる。口では香霧を拒絶していても、坤澤としての本能がこの優秀な乾元を求めて止まないのだ。
歯を食い縛り堪えるも信香は留まることなく溢れ出して、室内は甘ったるい匂いで噎せ返りそうだ。
「嫌だ……やめて……」
強引に床に押しつけられてしまえば、太刀打ちできる術などなかった。絶体絶命という言葉が仔空の頭を過る。
せめて項を守らなければ……。最後の力を振り絞って、仔空は体をバタつかせる。とにかくこの乾元から逃れたい。もう一度、玉風に会いたい。
「暴れるな。いい加減諦めるのだ」
「嫌だ、離して……離して!」
「暴れるな!」
香霧の大声に、仔空の体が硬直する。まるで全身が凍り付いたかのように、動かなくなってしまった。
――やっぱり乾元は怖い……。
逆らえるはずなどない。こんな坤澤が。
頬をボロボロと涙が伝うのに、体は熱く火照って桃色に色付く。胸の飾りは痛いくらいに尖り、後孔からはトロトロと甘い蜜が溢れ出し下着を湿らせていく。呼吸は早く浅くなり、口角からはだらしなく涎が溢れ出した。
香霧に首筋を撫でられるだけで、体が飛び跳ねるほどに反応する。いくら口では拒絶していても体は香霧を求めてしまっていることなど、隠しきれるはずがなかった。
「仔空妃殿下。いや、仔空。抱いてくださいっておねだりできますか?」
「…………?」
「美しく哀れな坤澤よ。ほら、抱いて欲しいと私を求めてごらん?」
「はぁはぁ、嫌だ、嫌だ……」
「大丈夫だよ。素直に本能に従ってごらん? 体は乾元を求めているはずだ」
「はぁ……ッ。嫌だ、嫌だぁ……!」
しかし仔空自身も気付いていた。体は香霧を求めていることを。頭がボーッとしてきて、抵抗する気力さえ消えていってしまう。あの、夏雲に襲われた時のように。自分の理性だけではどうにもすることができなかった。
――仕方ない。これが坤澤の運命なのだ。父様、母様。幸せになれなくてごめんなさい……。
――ごめんなさい、陛下。
僕は、所詮浅ましい坤澤です。
「抱いて……ください……」
「仔空」
「僕は、香霧さんに抱かれたい……」
「いい子ですね」
香霧が満足そうに微笑む。
「ん、あっ……はぁ……あ、はぁ……」
「仔空、仔空……」
うなされたような表情で、何度も何度も名前を呼ばれ口付けられる。
両親が幼い頃に話してくれたように、いつか運命の番と出会って幸せになりたい。ずっとそう思って生きてきた。夢物語とは思いながらも、これを信じていたからあの売春宿でも生きてこられた。
しかしそんな彼の夢は、圧倒的な乾元の力の前に一瞬で砕け散って行く。
逞しい体に覆い被さられ、満足に呼吸もできない。体は自分でもどうにもならない程に疼き、自分でも制御できない。
「あ、あっあぁ……!」
香霧の荒々しく動く指が、熱く火照った体をなぞっていく。待ちわびた感覚に、喉の奥から悲鳴が漏れた。香霧の唇が、仔空の首筋に寄せられる。
「お願い! お願いだから……噛まないで……ッ!」
体を強ばらせ最後の抵抗を試みるも、無力だった。痛い程尖った胸の突起をキュッと摘ままれ、堪えきれずに甘い嬌声が溢れ出す。体がビクンビクンと跳ね上がり、嬉々としてその快感を受け止めた。
「……あッ、んんっ……やめ……て……あ、はぁ……」
「嘘をつけ。大分良さそうではないか」
「嫌だ、嫌だ……陛下!」
「その名前を私の前で呼ぶな! お前は私の番となるのだ」
言い聞かせるかのように囁かれ、香霧の舌が仔空の全身を這い回る。
「貴方と陛下が一緒にいるのを目にするたび、この身が焼き尽くされる思いだった。ようやく今日、それも終わる……」
「はぁ……あッ……」
「わかるか? 私の気持ちが……。お前が陛下に抱かれていると思うだけで、胸が焼けるようだった……。全てはお前のせいだ……。お前さえいなければ……!」
香霧の声は聞こえてくるのに、頭の芯が痺れてボーっとしてくる。
この乾元の子を身籠りたい。
もっと深く、奥深くまで受け入れたい。
「ごめ、ごめんなさい……陛下……。所詮、僕は坤澤なんだ」
仔空にできることは香霧に体を預ける以外になかった。
ただ襲いかかる快感の坩堝に飲み込まれないよう、必死に耐える。発情などという、一時の感情に流されたくなどなかった。それが今の仔空にできる、精一杯の玉風への罪滅ぼしだったから。
「ひッ……!」
首筋に、熱く鋭い痛みを感じて目を見開く。
「ごめんなさい、陛下……ごめんなさい」
首筋から温かい血が流れる感覚に身震いをする。
仔空はもう戻れない。
あの美しい桜が咲き乱れた桜の宮にも。
キラキラと輝く黄龍殿にも。
玉風と愛し合った閨にも。
たった今、仔空には番ができた。
10
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました
あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」
穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン
攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?
攻め:深海霧矢
受け:清水奏
前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。
ハピエンです。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
自己判断で消しますので、悪しからず。
番解除した僕等の末路【完結済・短編】
藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。
番になって数日後、「番解除」された事を悟った。
「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。
けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。
優しい檻に囚われて ―俺のことを好きすぎる彼らから逃げられません―
無玄々
BL
「俺たちから、逃げられると思う?」
卑屈な少年・織理は、三人の男から同時に告白されてしまう。
一人は必死で熱く重い男、一人は常に包んでくれる優しい先輩、一人は「嫌い」と言いながら離れない奇妙な奴。
選べない織理に押し付けられる彼らの恋情――それは優しくも逃げられない檻のようで。
本作は織理と三人の関係性を描いた短編集です。
愛か、束縛か――その境界線の上で揺れる、執着ハーレムBL。
※この作品は『記憶を失うほどに【https://www.alphapolis.co.jp/novel/364672311/155993505】』のハーレムパロディです。本編未読でも雰囲気は伝わりますが、キャラクターの背景は本編を読むとさらに楽しめます。
※本作は織理受けのハーレム形式です。
※一部描写にてそれ以外のカプとも取れるような関係性・心理描写がありますが、明確なカップリング意図はありません。が、ご注意ください
振り向いてよ、僕のきら星
街田あんぐる
BL
大学4年間拗らせたイケメン攻め×恋愛に自信がない素朴受け
「そんな男やめときなよ」
「……ねえ、僕にしなよ」
そんな言葉を飲み込んで過ごした、大学4年間。
理系で文学好きな早暉(さき)くんは、大学の書評サークルに入会した。そこで、小動物を思わせる笑顔のかわいい衣真(いま)くんと出会う。
距離を縮めていく二人。でも衣真くんはころころ彼氏が変わって、そのたびに恋愛のトラウマを深めていく。
早暉くんはそれでも諦めきれなくて……。
星のように綺麗な男の子に恋をしてからふたりで一緒に生きていくまでの、優しいお話です。
表紙イラストは梅干弁当さん(https://x.com/umeboshibento)に依頼しました。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる