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僕の妻は聖騎士長 ルーカス視点
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エルレーンと出会ったのは幼年学校の入学式であった……強気な彼女は、初対面の僕を殴って泣かせた……それから、何かある度に何度も泣かせれる……
僕はそんな暴力的なエルレーンが大嫌いだった……
「ルーカス、ちょっと花畑行くから付き合いなさいよ」
「ええ……嫌だよ……エルレーンすぐ殴るから……」
僕がそう言うとパコーンと殴られる……行くと言うまで殴られると思った僕は、殴られたくないから素直にそれに従った……
普段から僕に暴力的なエルレーンだけど、僕が他のいじめっ子から暴力を受けると、なぜか守ってくれた……
「こら! ルーカスを殴っていいのは私だけ!」
「やべ! エルレーンだ、逃げろ!」
「ルーカス、大丈夫?」
笑顔で言う彼女を見て、僕はなんとも言えない安心感を感じていた……
それから月日が流れ、幼年学校を卒業した僕とエルレーンは騎士学校への進学を選択していた。
「エルレーン、どうして騎士学校なの、あなたは学問学校へ行くと思ったけど……」
「騎士学校には魔法学科の授業があるんだ、僕は将来魔法博士になろうと思ってるから……」
「そうなんだ……」
その時、エルレーンは少し悲しい表情した……この時はわからなかったけど、多分エルレーンは僕に、君と同じ学校に行きたかったと言って欲しかったんだと思う。
騎士学校に入ってから、エルレーンの剣の才能が開花した……卒業する時には先生ですら彼女の剣技には敵わず、一目置かれる存在となる。一方僕は剣技は全然ダメで、卒業も危ぶまれたけど、魔法学科の成績でトップをとり、なんとか騎士学校を卒業することができた……
騎士学校を卒業すると、エルレーンは聖騎士見習いとなり、僕は魔法大学へと進んだ……いつでも会える状況から、会おうと思わないと会わない状況に変わると、二人の関係は逆に接近していった……
「エルレーン……あの……あのね……あのね……」
「どうしたのルーカス……言いたいことがるのならはっきり言いなさい」
「ぼ……僕と交際してください!」
「何いってるの、とっくに交際してるじゃない」
「いや……そうなの? あれだよ、友達じゃなくて……その……恋人ってことだよ」
「だから、私が貴方のことをどう思ってるのか何も考えてなかったの、私にとっては貴方は昔から大事な人よ」
「…………それって……え~と……どう言うこと?」
「本当に鈍いわね、イエスよ、ルーカス、貴方は私の恋人よ」
こうして幼馴染から僕たちは恋人になった……
僕とエルレーンがさらに一歩を踏み出すのは、彼女が歴代最速の速さで聖騎士長まで上り詰めた時だった……
「エルレーン……その……あの……僕はまだ魔法学者の助手だけど……君は聖騎士長になって釣り合いは取れないと思うけど……僕は……僕は……」
「もう……どうしてもっと堂々と言えなのよ……貴方が今言おうとしていることを私が断ると思ってるの?」
「……うっ…………え……エルレーン! ぼ……僕と結婚してくれ!」
「よく言えました。イエスよ……ルーカス……愛してるよ……」
「ぼ……僕も愛してるよエルレーン!」
僕たちはこうして夫婦となった……それから一年……彼女はさらなる高みへと上り詰めてしまう……
僕はそんな暴力的なエルレーンが大嫌いだった……
「ルーカス、ちょっと花畑行くから付き合いなさいよ」
「ええ……嫌だよ……エルレーンすぐ殴るから……」
僕がそう言うとパコーンと殴られる……行くと言うまで殴られると思った僕は、殴られたくないから素直にそれに従った……
普段から僕に暴力的なエルレーンだけど、僕が他のいじめっ子から暴力を受けると、なぜか守ってくれた……
「こら! ルーカスを殴っていいのは私だけ!」
「やべ! エルレーンだ、逃げろ!」
「ルーカス、大丈夫?」
笑顔で言う彼女を見て、僕はなんとも言えない安心感を感じていた……
それから月日が流れ、幼年学校を卒業した僕とエルレーンは騎士学校への進学を選択していた。
「エルレーン、どうして騎士学校なの、あなたは学問学校へ行くと思ったけど……」
「騎士学校には魔法学科の授業があるんだ、僕は将来魔法博士になろうと思ってるから……」
「そうなんだ……」
その時、エルレーンは少し悲しい表情した……この時はわからなかったけど、多分エルレーンは僕に、君と同じ学校に行きたかったと言って欲しかったんだと思う。
騎士学校に入ってから、エルレーンの剣の才能が開花した……卒業する時には先生ですら彼女の剣技には敵わず、一目置かれる存在となる。一方僕は剣技は全然ダメで、卒業も危ぶまれたけど、魔法学科の成績でトップをとり、なんとか騎士学校を卒業することができた……
騎士学校を卒業すると、エルレーンは聖騎士見習いとなり、僕は魔法大学へと進んだ……いつでも会える状況から、会おうと思わないと会わない状況に変わると、二人の関係は逆に接近していった……
「エルレーン……あの……あのね……あのね……」
「どうしたのルーカス……言いたいことがるのならはっきり言いなさい」
「ぼ……僕と交際してください!」
「何いってるの、とっくに交際してるじゃない」
「いや……そうなの? あれだよ、友達じゃなくて……その……恋人ってことだよ」
「だから、私が貴方のことをどう思ってるのか何も考えてなかったの、私にとっては貴方は昔から大事な人よ」
「…………それって……え~と……どう言うこと?」
「本当に鈍いわね、イエスよ、ルーカス、貴方は私の恋人よ」
こうして幼馴染から僕たちは恋人になった……
僕とエルレーンがさらに一歩を踏み出すのは、彼女が歴代最速の速さで聖騎士長まで上り詰めた時だった……
「エルレーン……その……あの……僕はまだ魔法学者の助手だけど……君は聖騎士長になって釣り合いは取れないと思うけど……僕は……僕は……」
「もう……どうしてもっと堂々と言えなのよ……貴方が今言おうとしていることを私が断ると思ってるの?」
「……うっ…………え……エルレーン! ぼ……僕と結婚してくれ!」
「よく言えました。イエスよ……ルーカス……愛してるよ……」
「ぼ……僕も愛してるよエルレーン!」
僕たちはこうして夫婦となった……それから一年……彼女はさらなる高みへと上り詰めてしまう……
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