人妻六英雄は自ら股を開く

新しい友人 ルーカス視点

今日はエルレーンが友人を家に連れてくると言うことで、料理を作って待っていた……

チリリーン…………エルレーンの帰宅を知らせる玄関の鈴が鳴る。

「ルーカス、帰ったよ」
「おかえりエルレーン」
「こちら私の先輩で、六英雄のアリナさんと、その旦那さんでヒュレルさん」

エルレーンは二人の人物を紹介してくれた。一人はあの有名な六英雄のアリナさん……長い黒髮が印象的な美人さんだ……旦那さんのヒュレルさんは物静かで人の良さそうな好青年に見える。

「初めまして、エルレーンの夫のルーカスです」
「アリナです、真面目そうで良い旦那さんね、エルレーン」
「ルーカスは真面目だかけが取り柄ですから」
確かに僕の取り柄は真面目なところくらいだけど……もうちょっと褒めて欲しい。
「どうも、アリナの旦那のヒュレルです」
そう言いながら手を差し伸べてきた……
「ルーカスです、よろしくお願いします」
慣れないけど、差し出された手を握ってそう返す。

お客さんの二人には早速僕の作った料理を振る舞う……おそらくお世辞ではあると思うけど、料理の味を褒めてくれた。
「いや、美味しいよ、ルーカスはプロの料理人でもやってるのか」
「そうね、これならプロって言っても信じるわよ」
「二人とも、そんなに褒めたら本当に料理人になるって言い出しそうだからお世辞もほどほどにね」
エルレーンは別に料理人を馬鹿にしてるわけではないと思うけど、僕には今の仕事を続けて欲しいと思っているらしく、そう言った。

「はははっ、美味しいのは本当だよ。ルーカス、それで本当は君は何をしてるんだい」
ヒュレルさんの質問に僕は照れながら答えた。
「僕は魔法の研究をしてるんだ……」
「魔法学者なのか？　すごいな……エリートじゃないか」
「いや、まだ助手だから……僕だけでは何もできないんだ……」
「助手でも魔法学者なんてそうなれるもんじゃないからな……俺なんてしがない道具屋だぞ」
「道具屋だってすごい仕事じゃないか、冒険者だって、商人だって、僕ら魔法学者だって、道具屋の道具を使うからね」
「そう言ってもらえると嬉しいよ。そうだ、魔法学者なら魔法に詳しいよな、新しい道具のアイデアがあるんだけど、どうしても魔法技術が必要なんだよ、今度、知恵を貸してくれないか」
「僕で役に立つならいつでも手を貸すよ」
どこから僕に似ている雰囲気のヒュレルの要請に快く了承した。