55 / 106
盗まれた神剣
しおりを挟む
女将が上機嫌で送り出してくれる……間違いない……あの顔はシュヴァルツにかなり可愛がってもらったようだ……
半日ほどの移動で、私たちは神剣のある場所へと到着した……そこには洞窟があり、どうやらこの中に神剣があるようだ……
「ラルーラは外で待ってて……」
私がそう言うと、アリナがそれを否定する。
「いえ、ラルーラも一緒に中にきて、洞窟内で神剣の詳細な場所が知りたいわ……」
「でも、アリナ、中でどれだけの敵が待ち構えてるかわからないのよ」
「そうなれば聖女と守り人の戦力が役に立つだけよ」
「そうだけど……」
「エルレーン、妾は大丈夫だ、一緒に中に入るぞ」
私は最後まで反対したけど、ラルーラ本人も、他のみんなも中に入ることを選択した……私は何かあってもラルーラを守れるように、彼女の近くに付いた。
洞窟の中は入り口こそ狭いが、単純な広い一つのフロアーになっていた……
「誰もいない……」
そこに敵の姿は見えなかった……だけど……
「皆、油断するな……強大な気を感じるぞ……それも三つもじゃ……」
ラルーラがそう叫ぶ……それを聞いて、私はすぐに戦闘態勢に入った……
その巨大な気を持つ敵が現れたのは、それからすぐのことであった……暗がりから出てくるその姿を私は知っていた……
「嘘でしょ……どうしてあなたたちがここにいるの……」
現れたのは六英雄の三人……ゼロスとメイフィル……そして死んだはずのジアーノンであった……
「ふふふっ……なんのご用ですか……こんな場所まで……」
「ジアーノン……あなた死んだんじゃ……」
私がそう言うと、彼はこう答えた。
「死にましたよ、私の半分はね……おかげで再生に時間がかかりましたよ……それよりエルレーン……六英雄の就任おめでとう……」
「ふざけないで! あなたなの……神剣を盗んだのは……」
「何言ってるんですか、この神剣は元々私の物ですよ、それを返してもらっただけです」
確かにあの神剣は前にジアーノンが所持してた物だ……それより……ジアーノンだけならまだわかるけど……どうしてゼロスとメイフィルが一緒に……
「アリナ、ゼロスとメイフィルはどうしてジアーノンと一緒にいるの……ジアーノンはあなたとゼロスが倒したんだよね、何か知ってるの!」
「エルレーン……ごめん……」
アリナはそう答えただけだった……
「ぐあっ!」
そう叫び声が聞こえてみると、信じられない光景が目に入った……聖女の守り人であるベルドが、シュヴァルツとラーオークに斬り付けられていたのだ……
「何をしてるの!」
私がそう叫んだ瞬間、私にも剣撃が襲いかかってきた……それはアリナの剣であった……
半日ほどの移動で、私たちは神剣のある場所へと到着した……そこには洞窟があり、どうやらこの中に神剣があるようだ……
「ラルーラは外で待ってて……」
私がそう言うと、アリナがそれを否定する。
「いえ、ラルーラも一緒に中にきて、洞窟内で神剣の詳細な場所が知りたいわ……」
「でも、アリナ、中でどれだけの敵が待ち構えてるかわからないのよ」
「そうなれば聖女と守り人の戦力が役に立つだけよ」
「そうだけど……」
「エルレーン、妾は大丈夫だ、一緒に中に入るぞ」
私は最後まで反対したけど、ラルーラ本人も、他のみんなも中に入ることを選択した……私は何かあってもラルーラを守れるように、彼女の近くに付いた。
洞窟の中は入り口こそ狭いが、単純な広い一つのフロアーになっていた……
「誰もいない……」
そこに敵の姿は見えなかった……だけど……
「皆、油断するな……強大な気を感じるぞ……それも三つもじゃ……」
ラルーラがそう叫ぶ……それを聞いて、私はすぐに戦闘態勢に入った……
その巨大な気を持つ敵が現れたのは、それからすぐのことであった……暗がりから出てくるその姿を私は知っていた……
「嘘でしょ……どうしてあなたたちがここにいるの……」
現れたのは六英雄の三人……ゼロスとメイフィル……そして死んだはずのジアーノンであった……
「ふふふっ……なんのご用ですか……こんな場所まで……」
「ジアーノン……あなた死んだんじゃ……」
私がそう言うと、彼はこう答えた。
「死にましたよ、私の半分はね……おかげで再生に時間がかかりましたよ……それよりエルレーン……六英雄の就任おめでとう……」
「ふざけないで! あなたなの……神剣を盗んだのは……」
「何言ってるんですか、この神剣は元々私の物ですよ、それを返してもらっただけです」
確かにあの神剣は前にジアーノンが所持してた物だ……それより……ジアーノンだけならまだわかるけど……どうしてゼロスとメイフィルが一緒に……
「アリナ、ゼロスとメイフィルはどうしてジアーノンと一緒にいるの……ジアーノンはあなたとゼロスが倒したんだよね、何か知ってるの!」
「エルレーン……ごめん……」
アリナはそう答えただけだった……
「ぐあっ!」
そう叫び声が聞こえてみると、信じられない光景が目に入った……聖女の守り人であるベルドが、シュヴァルツとラーオークに斬り付けられていたのだ……
「何をしてるの!」
私がそう叫んだ瞬間、私にも剣撃が襲いかかってきた……それはアリナの剣であった……
0
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる