72 / 145
第16話:海水浴
【72】海水浴(6)
しおりを挟む
アーロン男爵の別荘へ遊びに来た初日。
その日の夕方、アニスから早速朗報が届いた。
どうやらフレイはタクト君達と和解したらしい。
昼間には一緒に海で遊ぶ程に仲良くなったそうだ。
アニス曰く「それで良いのか?とは思うけど、本人がそれで気分がスッキリしているんだったらそれでいいや。」とのことだが、フレイとタクトくん達の間に何があったのだろうか?
とにかく、ここ最近陰鬱としていたあの子が久々に晴れやかな表情をしているから、和解したことには間違いない。
しかも使用人の話によると、どうやらリヴァイアサンも討伐されたらしい。
この件にフレイが関係しているかは不明だが、ともあれみんなが無事でよかった。
さすがアニスの考えた策だ。
あの子はいつも期待以上の成果を出す。
キョウシュー帝国にあるアーロン男爵の別荘へ行く話を提案してきた時は、ここまで計算されているとは思わなかった。
アニスは事前に、海にリヴァイアサンが出ていることや、そのせいで宿泊客が減ったこと、そして親父がその被害への対策ができていないことを、どこかから聞いていたようだ。
そんな親父に対して
「リヴァイアサン討伐を勇者様に依頼すればいい。
勇者様は多額の報奨金とかは嫌うから、『今夏はいつでもお泊まり自由・むしろ友人や知人を呼んで泊まりに来て欲しい』っていうのを報酬に入れたら喜ばれると思う。
勇者様が討伐完了したら『あの伝説の勇者様がリヴァイアサンを討伐した海』『伝説の勇者様が寝泊まりした宿』としてアピールすれば、前以上にお客さんが来るようになると思う。」
と力説した時には、機転の良さに感嘆した。
その上でユシャくんにも事前に
「じいちゃんから宿の件を聞いたので頼みたいことがある。『偶然海に居合わせた』というテイで、フレイとタクトくん達が同じ日に海に来るように宿泊日を調整して欲しい。もちろん当人達には内緒で。」
と相談していたので、思わずいつから計算していたんだと聞きたくなった。
フレイの問題と一緒に親父の問題も解決させるなんて、さすがアニスだ。
だが一つ、気になることがある。
この件にわざわざ親父を絡ませた理由だ。
確かにリヴァイアサンの討伐をユシャ君に依頼するのであれば、ついでにフレイの件も解決できるかもと考えるのは不自然じゃない。
だけどアニスの場合、それ以外にも目的がありそうな気がしてならない。
....もしかして、親父の爵位の件も決めてしまおうという算段なのか?
「父さん、どうしたの?ボーっとして。」
「あぁ。大丈夫だ。気にするな。」
いかんいかん。夕食中だというのに、つい考え事をしてしまった。
アネッサやフレイも心配そうにこちらを見ていた。
一方の親父は、気にせず夕食を黙々と食べる。
そしてひと通り食べ終えたところで、俺の方を向いて話しかけてきた。
「ところで息子よ。アーロン家の爵位について話がある。」
「!?」
やっぱりそうだったか!
アニスはコレを狙っていたのか。
「私ももう歳だ。いつ死んでもおかしくはない。だから私が元気なうちにアーロン男爵位を誰が継ぐか決めておきたいのだよ。」
ここで『爵位を継ぐのはフレイだ』と言ってアニスに牽制したかったが、そうするとフレイが拗ねかねない。
親父の話に口を挟まず、続きを聞いた。
「そこでだ。お前の長男・アニスにウチの爵位を継いで欲しいのだよ。今回のリヴァイアサンの件で分かったが、この子は要領が良くて商才がある。この子が継いでくれたら私は万々歳だ。」
「俺はじいちゃんの爵位を継いでも良いよ。父さんも別にいいよね?」
まずい。
アニスの計画通りに事が運んでいる。
ここで『アニスは公爵家を継ぐからダメだ』と言って親父とアニスを取り合う展開になったら、フレイは確実に拗ねてしまう。
アニスに公爵家と男爵家の両方を継がせるという手もあるが、それだと扱いが不公平すぎてフレイがキレるだろう。
どうすればフレイの機嫌を損ねず、アニスの計画を阻止できるんだ?
そんなことを考えていると、フレイが突然話に割って入った。
「兄さんがアーロン男爵を継ぐってことは、兄さんはライトニング公爵とアーロン男爵の2つの爵位を持つってことですか?」
「は?」
フレイの発言はアニスにとって想定外だったのだろう。
動揺の色が隠せていない。
「いや普通に考えて俺が男爵位を継ぐんだったら、公爵家を継ぐのはフレイに決まってんだろ。」
「いやいや、そっちの方がおかしいですよ。だって兄さんはライトニング家の長男じゃないですか。長男が家督を継ぐのが当たり前でしょ。」
まさかフレイからソレを言ってくれるとは。
てっきりアニスに公爵家を継がせると拗ねると思っていたが、俺の勘違いだったようだ。
「ちなみにアニスが2つ爵位を継ぐのは、一応可能だそ。」
「そんなことをしたらフレイが継ぐ爵位が無くなるじゃないか!フレイも、そんな横暴許さないよな?」
「僕は別に構いませんよ。今まで通り暮らせたら、それでいいです。」
アニスはフレイの賛同を得ようとしたが、逆効果だったようだ。
「今まで通りって....お前、爵位継がなかったら家を出て自力で仕事を探さないといけないんだぞ?分かってんのか?」
フレイはそこまで考えていなかったのか、指摘を受けた途端に、凍ったように動きを止めた。
「....そうですよね。僕も、もうそろそろ大人ですし、真面目に進路を考えないといけませんよね。」
「そうそう。だから爵位を継ぐ準備を今のうちにしとけよ。」
「僕が爵位を継ぐ?そういうのはガラじゃないので兄さんに任せますよ。」
「ガラじゃないって、お前なぁ!」
これは予想外の展開だ。
フレイが爵位に拘ってないのは良かったが、まさか爵位を継ぐ気すらないとは、これはこれで厄介だ。
爵位を継がない場合、騎士か聖職者か魔法使いが無難な就職先だが......フレイがどれを選ぶにしても、ちゃんとやっていけるか心配だ。
「だったらフレイ、ライトニング家直属の魔法使いになるっていうのはどうかしら?そしたら今と同じように生活できるわよ?」
にこにこと答えるのはアネッサだった。
「アニスも、しょっちゅうフレイに高度な魔法を要求しているんだから、魔法使いとして雇ってあげても良いでしょ?」
アニスはフレイ使いが荒いからなぁ。
『スマドと全く同じ機能を持った魔道具を魔法で作れ』
だの
『スマドの設計図を魔法で1から書き出してくれ』
だの、
挙げ句の果てには
『この世に理論上存在可能な魔術に関する全ての知識を、魔法で頭に植え付けてくれ』
とまで言い出す始末。
そんな一流の魔法使いでもお手上げな魔法を、アニスはいつも『フレイならできて当然』と言わんばかりに依頼する。
あれだけの高度な魔法をタダ同然で依頼しているんだから、フレイに給料をあげるのはむしろ当然だ。
「まぁ確かに、それなりの対価は払ってもいいけど、それとこれとは....」
「いいですね。僕、ウチ直属の魔法使いがいいです。兄さんに言われた通りに魔法を繰り出すだけで今まで通りの生活ができるんでしたら文句はありませんよ。」
「それなら俺も大賛成だ。器用なアニスなら男爵家の業務と公爵家の業務を両方こなせそうだし、フレイの就職先がウチだったら安心できる。」
「嘘だろ~!こんなはずじゃ....トホホ」
想定外の結末に、アニスはガクッと項垂れた。
まさか今日で2つ目の問題も解決するとは。
ここ最近悩ませていた問題が一気になくなり、晴れ晴れとした気持ちになった。
俺はこの晩、いつも以上にぐっすりと気持ちよく就寝できた。
◆◆◆
海に出た変な魔物を倒して数時間後。
俺は別荘で夕食を終えると、寝室へ移動した。
ベッドの上で横たわりながら、昼間シヴァからもらった魔法石を取り出して眺める。
『なんでも、夜に自分以外誰もいない密室で魔力を注ぐと、何かが起こるって逸話があるんだって。』
その台詞がずっと気になっていた。
今は夜だし、部屋には俺以外に誰もいない。
....試してみるか。
俺は魔法石に魔力を注ぐ。
すると突然、半透明の四角いディスプレイが現れた。
ディスプレイには文章が書かれている。
「なんだコレ?」
俺は黙って目だけ動かして、表示された文章を読む。
『やっほー!シヴァさんだよ♪』
読むんじゃなかった。
とはいえ、せっかくだしサラッと読み流すか。
『メッセージ受け取ってくれてありがとね!実は前から君とお話したかったんだよねぇ~♪』
俺はお話したくねぇよ。
もう別に読まなくても良いか?
『あっ!今切ろうとしたでしょ?!ちょっと待ってよ。これはキミにとっても重要な話なんだからさ。』
俺にとっても重要な話?
だったら一応読んでやるか。
『簡潔に言うね。キミはある団体から狙われている。それもただの団体じゃない。奴らはキミを手に入れるためなら君の友達や家族にも危害を加えるだろうね。』
俺を狙う団体だと?
これは信じてもいいのか?
『それにキミの前世がなぜ不死だったのか、知りたくないかい?』
確かに、ほんの少しは興味がある。
『ボクの話に少しでも興味があったら、ボクに会いに来てよ。ボクん家の場所は...』
そこがシヴァの住所か。
アイツの家ってライトニング領にあったんだな。
近くに住んでいるのに今まで会わなかったのは、ある意味奇跡だ。
俺を狙う団体に、前世の不死の謎。
話を聞くだけならタダだし、会いに行ってやるか。
その日の夕方、アニスから早速朗報が届いた。
どうやらフレイはタクト君達と和解したらしい。
昼間には一緒に海で遊ぶ程に仲良くなったそうだ。
アニス曰く「それで良いのか?とは思うけど、本人がそれで気分がスッキリしているんだったらそれでいいや。」とのことだが、フレイとタクトくん達の間に何があったのだろうか?
とにかく、ここ最近陰鬱としていたあの子が久々に晴れやかな表情をしているから、和解したことには間違いない。
しかも使用人の話によると、どうやらリヴァイアサンも討伐されたらしい。
この件にフレイが関係しているかは不明だが、ともあれみんなが無事でよかった。
さすがアニスの考えた策だ。
あの子はいつも期待以上の成果を出す。
キョウシュー帝国にあるアーロン男爵の別荘へ行く話を提案してきた時は、ここまで計算されているとは思わなかった。
アニスは事前に、海にリヴァイアサンが出ていることや、そのせいで宿泊客が減ったこと、そして親父がその被害への対策ができていないことを、どこかから聞いていたようだ。
そんな親父に対して
「リヴァイアサン討伐を勇者様に依頼すればいい。
勇者様は多額の報奨金とかは嫌うから、『今夏はいつでもお泊まり自由・むしろ友人や知人を呼んで泊まりに来て欲しい』っていうのを報酬に入れたら喜ばれると思う。
勇者様が討伐完了したら『あの伝説の勇者様がリヴァイアサンを討伐した海』『伝説の勇者様が寝泊まりした宿』としてアピールすれば、前以上にお客さんが来るようになると思う。」
と力説した時には、機転の良さに感嘆した。
その上でユシャくんにも事前に
「じいちゃんから宿の件を聞いたので頼みたいことがある。『偶然海に居合わせた』というテイで、フレイとタクトくん達が同じ日に海に来るように宿泊日を調整して欲しい。もちろん当人達には内緒で。」
と相談していたので、思わずいつから計算していたんだと聞きたくなった。
フレイの問題と一緒に親父の問題も解決させるなんて、さすがアニスだ。
だが一つ、気になることがある。
この件にわざわざ親父を絡ませた理由だ。
確かにリヴァイアサンの討伐をユシャ君に依頼するのであれば、ついでにフレイの件も解決できるかもと考えるのは不自然じゃない。
だけどアニスの場合、それ以外にも目的がありそうな気がしてならない。
....もしかして、親父の爵位の件も決めてしまおうという算段なのか?
「父さん、どうしたの?ボーっとして。」
「あぁ。大丈夫だ。気にするな。」
いかんいかん。夕食中だというのに、つい考え事をしてしまった。
アネッサやフレイも心配そうにこちらを見ていた。
一方の親父は、気にせず夕食を黙々と食べる。
そしてひと通り食べ終えたところで、俺の方を向いて話しかけてきた。
「ところで息子よ。アーロン家の爵位について話がある。」
「!?」
やっぱりそうだったか!
アニスはコレを狙っていたのか。
「私ももう歳だ。いつ死んでもおかしくはない。だから私が元気なうちにアーロン男爵位を誰が継ぐか決めておきたいのだよ。」
ここで『爵位を継ぐのはフレイだ』と言ってアニスに牽制したかったが、そうするとフレイが拗ねかねない。
親父の話に口を挟まず、続きを聞いた。
「そこでだ。お前の長男・アニスにウチの爵位を継いで欲しいのだよ。今回のリヴァイアサンの件で分かったが、この子は要領が良くて商才がある。この子が継いでくれたら私は万々歳だ。」
「俺はじいちゃんの爵位を継いでも良いよ。父さんも別にいいよね?」
まずい。
アニスの計画通りに事が運んでいる。
ここで『アニスは公爵家を継ぐからダメだ』と言って親父とアニスを取り合う展開になったら、フレイは確実に拗ねてしまう。
アニスに公爵家と男爵家の両方を継がせるという手もあるが、それだと扱いが不公平すぎてフレイがキレるだろう。
どうすればフレイの機嫌を損ねず、アニスの計画を阻止できるんだ?
そんなことを考えていると、フレイが突然話に割って入った。
「兄さんがアーロン男爵を継ぐってことは、兄さんはライトニング公爵とアーロン男爵の2つの爵位を持つってことですか?」
「は?」
フレイの発言はアニスにとって想定外だったのだろう。
動揺の色が隠せていない。
「いや普通に考えて俺が男爵位を継ぐんだったら、公爵家を継ぐのはフレイに決まってんだろ。」
「いやいや、そっちの方がおかしいですよ。だって兄さんはライトニング家の長男じゃないですか。長男が家督を継ぐのが当たり前でしょ。」
まさかフレイからソレを言ってくれるとは。
てっきりアニスに公爵家を継がせると拗ねると思っていたが、俺の勘違いだったようだ。
「ちなみにアニスが2つ爵位を継ぐのは、一応可能だそ。」
「そんなことをしたらフレイが継ぐ爵位が無くなるじゃないか!フレイも、そんな横暴許さないよな?」
「僕は別に構いませんよ。今まで通り暮らせたら、それでいいです。」
アニスはフレイの賛同を得ようとしたが、逆効果だったようだ。
「今まで通りって....お前、爵位継がなかったら家を出て自力で仕事を探さないといけないんだぞ?分かってんのか?」
フレイはそこまで考えていなかったのか、指摘を受けた途端に、凍ったように動きを止めた。
「....そうですよね。僕も、もうそろそろ大人ですし、真面目に進路を考えないといけませんよね。」
「そうそう。だから爵位を継ぐ準備を今のうちにしとけよ。」
「僕が爵位を継ぐ?そういうのはガラじゃないので兄さんに任せますよ。」
「ガラじゃないって、お前なぁ!」
これは予想外の展開だ。
フレイが爵位に拘ってないのは良かったが、まさか爵位を継ぐ気すらないとは、これはこれで厄介だ。
爵位を継がない場合、騎士か聖職者か魔法使いが無難な就職先だが......フレイがどれを選ぶにしても、ちゃんとやっていけるか心配だ。
「だったらフレイ、ライトニング家直属の魔法使いになるっていうのはどうかしら?そしたら今と同じように生活できるわよ?」
にこにこと答えるのはアネッサだった。
「アニスも、しょっちゅうフレイに高度な魔法を要求しているんだから、魔法使いとして雇ってあげても良いでしょ?」
アニスはフレイ使いが荒いからなぁ。
『スマドと全く同じ機能を持った魔道具を魔法で作れ』
だの
『スマドの設計図を魔法で1から書き出してくれ』
だの、
挙げ句の果てには
『この世に理論上存在可能な魔術に関する全ての知識を、魔法で頭に植え付けてくれ』
とまで言い出す始末。
そんな一流の魔法使いでもお手上げな魔法を、アニスはいつも『フレイならできて当然』と言わんばかりに依頼する。
あれだけの高度な魔法をタダ同然で依頼しているんだから、フレイに給料をあげるのはむしろ当然だ。
「まぁ確かに、それなりの対価は払ってもいいけど、それとこれとは....」
「いいですね。僕、ウチ直属の魔法使いがいいです。兄さんに言われた通りに魔法を繰り出すだけで今まで通りの生活ができるんでしたら文句はありませんよ。」
「それなら俺も大賛成だ。器用なアニスなら男爵家の業務と公爵家の業務を両方こなせそうだし、フレイの就職先がウチだったら安心できる。」
「嘘だろ~!こんなはずじゃ....トホホ」
想定外の結末に、アニスはガクッと項垂れた。
まさか今日で2つ目の問題も解決するとは。
ここ最近悩ませていた問題が一気になくなり、晴れ晴れとした気持ちになった。
俺はこの晩、いつも以上にぐっすりと気持ちよく就寝できた。
◆◆◆
海に出た変な魔物を倒して数時間後。
俺は別荘で夕食を終えると、寝室へ移動した。
ベッドの上で横たわりながら、昼間シヴァからもらった魔法石を取り出して眺める。
『なんでも、夜に自分以外誰もいない密室で魔力を注ぐと、何かが起こるって逸話があるんだって。』
その台詞がずっと気になっていた。
今は夜だし、部屋には俺以外に誰もいない。
....試してみるか。
俺は魔法石に魔力を注ぐ。
すると突然、半透明の四角いディスプレイが現れた。
ディスプレイには文章が書かれている。
「なんだコレ?」
俺は黙って目だけ動かして、表示された文章を読む。
『やっほー!シヴァさんだよ♪』
読むんじゃなかった。
とはいえ、せっかくだしサラッと読み流すか。
『メッセージ受け取ってくれてありがとね!実は前から君とお話したかったんだよねぇ~♪』
俺はお話したくねぇよ。
もう別に読まなくても良いか?
『あっ!今切ろうとしたでしょ?!ちょっと待ってよ。これはキミにとっても重要な話なんだからさ。』
俺にとっても重要な話?
だったら一応読んでやるか。
『簡潔に言うね。キミはある団体から狙われている。それもただの団体じゃない。奴らはキミを手に入れるためなら君の友達や家族にも危害を加えるだろうね。』
俺を狙う団体だと?
これは信じてもいいのか?
『それにキミの前世がなぜ不死だったのか、知りたくないかい?』
確かに、ほんの少しは興味がある。
『ボクの話に少しでも興味があったら、ボクに会いに来てよ。ボクん家の場所は...』
そこがシヴァの住所か。
アイツの家ってライトニング領にあったんだな。
近くに住んでいるのに今まで会わなかったのは、ある意味奇跡だ。
俺を狙う団体に、前世の不死の謎。
話を聞くだけならタダだし、会いに行ってやるか。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜
リョウ
ファンタジー
僕は十年程闘病の末、あの世に。
そこで出会った神様に手違いで寿命が縮められたという説明をされ、地球で幸せな転生をする事になった…が何故か異世界転生してしまう。なんでだ?
幸い優しい両親と、兄と姉に囲まれ事なきを得たのだが、兄達が優秀で僕はいずれ家を出てかなきゃいけないみたい。そんな空気を読んだ僕は将来の為努力をしはじめるのだが……。
※画像はAI作成しました。
※現在毎日2話投稿。11時と19時にしております。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
チートスキルより女神様に告白したら、僕のステータスは最弱Fランクだけど、女神様の無限の祝福で最強になりました
Gaku
ファンタジー
平凡なフリーター、佐藤悠樹。その人生は、ソシャゲのガチャに夢中になった末の、あまりにも情けない感電死で幕を閉じた。……はずだった! 死後の世界で彼を待っていたのは、絶世の美女、女神ソフィア。「どんなチート能力でも与えましょう」という甘い誘惑に、彼が願ったのは、たった一つ。「貴方と一緒に、旅がしたい!」。これは、最強の能力の代わりに、女神様本人をパートナーに選んだ男の、前代未聞の異世界冒険譚である!
主人公ユウキに、剣や魔法の才能はない。ステータスは、どこをどう見ても一般人以下。だが、彼には、誰にも負けない最強の力があった。それは、女神ソフィアが側にいるだけで、あらゆる奇跡が彼の味方をする『女神の祝福』という名の究極チート! 彼の原動力はただ一つ、ソフィアへの一途すぎる愛。そんな彼の真っ直ぐな想いに、最初は呆れ、戸惑っていたソフィアも、次第に心を動かされていく。完璧で、常に品行方正だった女神が、初めて見せるヤキモチ、戸惑い、そして恋する乙女の顔。二人の甘く、もどかしい関係性の変化から、目が離せない!
旅の仲間になるのは、いずれも大陸屈指の実力者、そして、揃いも揃って絶世の美女たち。しかし、彼女たちは全員、致命的な欠点を抱えていた! 方向音痴すぎて地図が読めない女剣士、肝心なところで必ず魔法が暴発する天才魔導士、女神への信仰が熱心すぎて根本的にズレているクルセイダー、優しすぎてアンデッドをパワーアップさせてしまう神官僧侶……。凄腕なのに、全員がどこかポンコツ! 彼女たちが集まれば、簡単なスライム退治も、国を揺るがす大騒動へと発展する。息つく暇もないドタバタ劇が、あなたを爆笑の渦に巻き込む!
基本は腹を抱えて笑えるコメディだが、物語は時に、世界の運命を賭けた、手に汗握るシリアスな戦いへと突入する。絶体絶命の状況の中、試されるのは仲間たちとの絆。そして、主人公が示すのは、愛する人を、仲間を守りたいという想いこそが、どんなチート能力にも勝る「最強の力」であるという、熱い魂の輝きだ。笑いと涙、その緩急が、物語をさらに深く、感動的に彩っていく。
王道の異世界転生、ハーレム、そして最高のドタバタコメディが、ここにある。最強の力は、一途な愛! 個性豊かすぎる仲間たちと共に、あなたも、最高に賑やかで、心温まる異世界を旅してみませんか? 笑って、泣けて、最後には必ず幸せな気持ちになれることを、お約束します。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる