136 / 145
第27話:断罪劇
【136】断罪劇(10)
しおりを挟む
私はどうして....。
私の人生は、一体なんだったのでしょう。
祖国・キョウシュー帝国とディシュメイン王国の同盟のためにディシュメイン国王に嫁いで数十年。
この国での祖国の印象を良くするためにも、王妃としての公務を完璧に全うした。
祖国のためにも、この国のためにも、後継となる男児を授かろうと必死になった。
長年授からずに陰口を叩かれても、生まれた我が子に障害があって馬鹿にされても、この国に受け入れてもらうために全て我慢した。
国王陛下が他の女性と愛し合っていることを知った時も、その女性が身籠って側室に迎え入れた時も、キョウシュー帝国から嫁いできた王妃として、同盟関係のために甘んじて受け入れた。
それなのに、どうして....。
一人息子だと思っていたショーンは、私の実の息子ではなかった。
本当に血の繋がりのあった実子は、娘だった。
そのせいで、私の子には王位は継承されず、次期国王は側室の子に。
かといって私はもう年だ。今から子供を授かるなんて不可能だ。
私の、キョウシュー帝国皇族の血を継ぐ者に、王位を継がせることができなかった。
一体、私は何のために嫁いできたのだろうか。
.....私の人生は、ただの虚無だった。
◆◆◆
数日後。
お父様達の処刑を妨害した罪で、私はお父様達と一緒に国外追放となった。
今日中に国内から退去しなければ、今度こそ本当に処刑される。
でも、良かった。
またお父様とお母様と一緒にいられるのですから。
逃亡先はもう決まっている。
私達を受け入れてくれる国なんて、キメイラ帝国の他にはないもの。
カタリーナ様を始めとした学友達にひと通り挨拶を終えたし、そろそろ出発の頃合いね。
そう思っていた矢先、豪勢な馬車がフォージー邸に止まった。
馬車から現れたのは、国王陛下と王妃様だった。
それをみた私とお父様とお母様は、慌てて出迎えた。
「こ、国王陛下に王妃様!お久しぶりでございます。只今、おもてなしの準備を....」
「いらないわ、そんなの。私達はただ、あなた達に少しお話があって来ただけだもの。」
スイ王妃様のそっけない態度に、私達はどう話しかければ良いか分からず、気まずい沈黙ができた。
「そ、そういえば王妃様。この前はありがとうございました。お陰様で、私達は国外追放で済みました。」
今までお礼を言うタイミングがなかったため、この期にちゃんとお礼を言おう。
そう思って頭を下げたけど、むしろ逆効果だった。
「.....貴女、何を勘違いしているの?私は貴女にお礼を言われるために、あんなことを言ったんじゃないわ。」
「えっ?でしたら、なぜ?」
「貴女と、フォージー侯爵が目障りだったからよ。」
思ってもいなかった返答に、私は目を見開いて固まった。
お父様達を目障りに思う理由は想像つくけど、まさか私も目障りに思われていたなんて。
でもスイ王妃様の侮蔑したような眼差しを見るに、本当に私達が不愉快なのだろう。
「貴方達、本当に目障り。なんで....なんで血が繋がってないと分かった後でも、親子でいられるの?どうして血の繋がってない家族を受け入れられるのよ。貴方達を見てると、私の子育ては失敗だったって言われているみたいで、心底不快だわ。」
あぁ。
何となく嫌われている理由が分かったわ。
「スイ王妃様。もしかして、ショーン殿下のことを受け入れられなくて苦しんでいるのですか?」
するとスイ王妃様は、鋭い目つきで私を睨んだ。
「貴女に何が分かるって言うの?あの日から、ショーンを我が子だと思えない、それどころか穢らわしい生き物にしか見えなくなった私の気持ちが!かといって今更実の娘だと知った貴女ですら、我が子と思うことができない私の気持ちが!ショーンを心の底から愛していたはずなのに、真実を知っただけで愛情が持てなくなった私の惨めな気持ちが!
....私は。
私は、貴方達のようには、なれなかった。
私は、どうすれば良かったの?」
スイ王妃様は私達に怒りをぶつけると、その場で膝をついて意気消沈とした。
そんなスイ王妃を、国王陛下は支えて馬車へと運んだ。
お父様達は、そんな国王陛下に対して頭を下げた。
「この度は、申し訳ありませんでした。」
国王陛下はそんなお父様達を睨みつけると、冷静に語り始めた。
「....フォージー侯爵。私は貴方達を一生許さない。私と王妃から、実の娘を奪った貴方達を許すことはできない。
だからショーンを金輪際、貴方達には会わせない。あの子は今後も、私達の子として扱う。それが貴方達の、実の子を入れ替えた罪に対する私からの罰だ。」
「....承知、致しました。」
「それと、最後にこれだけは命じる。アリーシャを何としてでも最後まで守り抜きなさい。国外で暮らすとなると、私達の力は及ばない。だからこそ、私達の代わりに貴方達がアリーシャを何不自由なく生活できるよう、守り支える義務がある。」
国王陛下....。
お父様達を選んだ私のことも、娘として心配してくださるなんて。
お優しい心遣いに、少し嬉しくなった。
「最後にアリーシャ。家族としての時間は非常に短かったが、私はお前のことも娘だと思っているぞ。いつか機会があれば、会ってくれないか?」
「もちろんです。もう1人の、お父様。」
私にとってのお父様達は今のお父様達だけど、国王陛下とスイ王妃様も、私にとって特別な存在だと改めて感じた。
「それでは、私達はこれにて失礼。」
国王陛下は話し終えると、馬車に乗ってあっという間に帰ってしまわれた。
私達も時間が迫っているため、国王陛下達が帰ってすぐに、馬車を用意してキメイラ帝国へと向かった。
「お父様、お母様、改めて言ってもよろしいですか?」
「何だい?」
「私、お父様達の子になれて幸せです。これからも私にとってお父様達は、大切な私の家族です。」
「私達もだよ、アリーシャ。」
お父様もお母様も、朗らかな笑顔で私を受け入れてくれた。
そのことが、何よりも嬉しかった。
「そういえばアリーシャ。アラン魔王陛下からアリーシャ宛に手紙が来ていたが、何か心当たりはあるか?」
「えっ?!」
もしかして、私が最期のつもりで送った手紙に対する返事かしら?
仮にそうだとすれば、あの時の告白の返事が書いてあるかもしれない。
私は、アラン様からの手紙を今すぐにでも読もうとしたけど、手紙を開く直前で読むのを止めた。
あんな捨て台詞のような告白じゃなくて、今度はちゃんと直接会って告白したい。
そして、私がどれほどアラン様のことを想っているのか、自分の口から伝えたい。
だから、あえて手紙は読まないわ。
告白の返事は直で聞きたいもの。
待っててくださいね、アラン様。
◆◆◆
カタリーナの裁判から数日が経過し、諸々が片付いた後。
あれから平穏な日常に戻れると思っていたが、そうはならなかった。
スイ王妃の実子がアリーシャだったこと、そしてアリーシャがキメイラ帝国へ逃亡したことで、キョウシュー帝国は各国との停戦協定を反故にすると言い出した。
キョウシュー帝国の皇帝は、姪に当たるアリーシャを取り替えたキメイラ帝国の悪行だけでなく、その姪に国外追放の処罰を下したディシュメイン王国に対しても、激怒していた。
それに加えて、国教である聖ソラトリク教団を邪教扱いしたことで、キョウシュー帝国内でのディシュメイン王国に対する印象が著しく悪化した。
一方のディシュメイン王国でも停戦協定の破棄を求める運動が各地で起きている。
裁判でフォージー侯爵や聖ソラトリク教団の目論見が明らかになったことで、キョウシュー帝国とキメイラ帝国に対する不信感が国中を覆っている。
キョウシュー帝国とディシュメイン王国では、亜人に対する差別が強くなり、各地で亜人が殺される事件が頻繁に起きた。
そんな2国に対して、キメイラ帝国側も「いつでも争う準備はできている」と言い出す始末。
そんな国際情勢だからか、王立ディシュメイン魔法学園に住む外国人は、終業式が終わると同時に自国へ帰省した。
タクトとライラはキョウシュー帝国へ。
ホリーはドーワ侯国へ。
今の状態じゃ、始業式に3人がまた学校に戻ってこれるか怪しい。
それどころか、今に戦争が始まってもおかしくない。
そうなったら、世界中で数え切れない程の死者が出るだろう。
もしかしたら最悪、みんなもその死者の中に含まれるかもしれない。
だが、この状況だからこそ俺のやるべきことが見えてきた。
この戦争を止めて犠牲者を出さないこと。
それが、多くの人の命を奪った俺にできる、唯一の罪滅ぼしだ。
それが例え、俺が死ぬ結果になったとしても。
私の人生は、一体なんだったのでしょう。
祖国・キョウシュー帝国とディシュメイン王国の同盟のためにディシュメイン国王に嫁いで数十年。
この国での祖国の印象を良くするためにも、王妃としての公務を完璧に全うした。
祖国のためにも、この国のためにも、後継となる男児を授かろうと必死になった。
長年授からずに陰口を叩かれても、生まれた我が子に障害があって馬鹿にされても、この国に受け入れてもらうために全て我慢した。
国王陛下が他の女性と愛し合っていることを知った時も、その女性が身籠って側室に迎え入れた時も、キョウシュー帝国から嫁いできた王妃として、同盟関係のために甘んじて受け入れた。
それなのに、どうして....。
一人息子だと思っていたショーンは、私の実の息子ではなかった。
本当に血の繋がりのあった実子は、娘だった。
そのせいで、私の子には王位は継承されず、次期国王は側室の子に。
かといって私はもう年だ。今から子供を授かるなんて不可能だ。
私の、キョウシュー帝国皇族の血を継ぐ者に、王位を継がせることができなかった。
一体、私は何のために嫁いできたのだろうか。
.....私の人生は、ただの虚無だった。
◆◆◆
数日後。
お父様達の処刑を妨害した罪で、私はお父様達と一緒に国外追放となった。
今日中に国内から退去しなければ、今度こそ本当に処刑される。
でも、良かった。
またお父様とお母様と一緒にいられるのですから。
逃亡先はもう決まっている。
私達を受け入れてくれる国なんて、キメイラ帝国の他にはないもの。
カタリーナ様を始めとした学友達にひと通り挨拶を終えたし、そろそろ出発の頃合いね。
そう思っていた矢先、豪勢な馬車がフォージー邸に止まった。
馬車から現れたのは、国王陛下と王妃様だった。
それをみた私とお父様とお母様は、慌てて出迎えた。
「こ、国王陛下に王妃様!お久しぶりでございます。只今、おもてなしの準備を....」
「いらないわ、そんなの。私達はただ、あなた達に少しお話があって来ただけだもの。」
スイ王妃様のそっけない態度に、私達はどう話しかければ良いか分からず、気まずい沈黙ができた。
「そ、そういえば王妃様。この前はありがとうございました。お陰様で、私達は国外追放で済みました。」
今までお礼を言うタイミングがなかったため、この期にちゃんとお礼を言おう。
そう思って頭を下げたけど、むしろ逆効果だった。
「.....貴女、何を勘違いしているの?私は貴女にお礼を言われるために、あんなことを言ったんじゃないわ。」
「えっ?でしたら、なぜ?」
「貴女と、フォージー侯爵が目障りだったからよ。」
思ってもいなかった返答に、私は目を見開いて固まった。
お父様達を目障りに思う理由は想像つくけど、まさか私も目障りに思われていたなんて。
でもスイ王妃様の侮蔑したような眼差しを見るに、本当に私達が不愉快なのだろう。
「貴方達、本当に目障り。なんで....なんで血が繋がってないと分かった後でも、親子でいられるの?どうして血の繋がってない家族を受け入れられるのよ。貴方達を見てると、私の子育ては失敗だったって言われているみたいで、心底不快だわ。」
あぁ。
何となく嫌われている理由が分かったわ。
「スイ王妃様。もしかして、ショーン殿下のことを受け入れられなくて苦しんでいるのですか?」
するとスイ王妃様は、鋭い目つきで私を睨んだ。
「貴女に何が分かるって言うの?あの日から、ショーンを我が子だと思えない、それどころか穢らわしい生き物にしか見えなくなった私の気持ちが!かといって今更実の娘だと知った貴女ですら、我が子と思うことができない私の気持ちが!ショーンを心の底から愛していたはずなのに、真実を知っただけで愛情が持てなくなった私の惨めな気持ちが!
....私は。
私は、貴方達のようには、なれなかった。
私は、どうすれば良かったの?」
スイ王妃様は私達に怒りをぶつけると、その場で膝をついて意気消沈とした。
そんなスイ王妃を、国王陛下は支えて馬車へと運んだ。
お父様達は、そんな国王陛下に対して頭を下げた。
「この度は、申し訳ありませんでした。」
国王陛下はそんなお父様達を睨みつけると、冷静に語り始めた。
「....フォージー侯爵。私は貴方達を一生許さない。私と王妃から、実の娘を奪った貴方達を許すことはできない。
だからショーンを金輪際、貴方達には会わせない。あの子は今後も、私達の子として扱う。それが貴方達の、実の子を入れ替えた罪に対する私からの罰だ。」
「....承知、致しました。」
「それと、最後にこれだけは命じる。アリーシャを何としてでも最後まで守り抜きなさい。国外で暮らすとなると、私達の力は及ばない。だからこそ、私達の代わりに貴方達がアリーシャを何不自由なく生活できるよう、守り支える義務がある。」
国王陛下....。
お父様達を選んだ私のことも、娘として心配してくださるなんて。
お優しい心遣いに、少し嬉しくなった。
「最後にアリーシャ。家族としての時間は非常に短かったが、私はお前のことも娘だと思っているぞ。いつか機会があれば、会ってくれないか?」
「もちろんです。もう1人の、お父様。」
私にとってのお父様達は今のお父様達だけど、国王陛下とスイ王妃様も、私にとって特別な存在だと改めて感じた。
「それでは、私達はこれにて失礼。」
国王陛下は話し終えると、馬車に乗ってあっという間に帰ってしまわれた。
私達も時間が迫っているため、国王陛下達が帰ってすぐに、馬車を用意してキメイラ帝国へと向かった。
「お父様、お母様、改めて言ってもよろしいですか?」
「何だい?」
「私、お父様達の子になれて幸せです。これからも私にとってお父様達は、大切な私の家族です。」
「私達もだよ、アリーシャ。」
お父様もお母様も、朗らかな笑顔で私を受け入れてくれた。
そのことが、何よりも嬉しかった。
「そういえばアリーシャ。アラン魔王陛下からアリーシャ宛に手紙が来ていたが、何か心当たりはあるか?」
「えっ?!」
もしかして、私が最期のつもりで送った手紙に対する返事かしら?
仮にそうだとすれば、あの時の告白の返事が書いてあるかもしれない。
私は、アラン様からの手紙を今すぐにでも読もうとしたけど、手紙を開く直前で読むのを止めた。
あんな捨て台詞のような告白じゃなくて、今度はちゃんと直接会って告白したい。
そして、私がどれほどアラン様のことを想っているのか、自分の口から伝えたい。
だから、あえて手紙は読まないわ。
告白の返事は直で聞きたいもの。
待っててくださいね、アラン様。
◆◆◆
カタリーナの裁判から数日が経過し、諸々が片付いた後。
あれから平穏な日常に戻れると思っていたが、そうはならなかった。
スイ王妃の実子がアリーシャだったこと、そしてアリーシャがキメイラ帝国へ逃亡したことで、キョウシュー帝国は各国との停戦協定を反故にすると言い出した。
キョウシュー帝国の皇帝は、姪に当たるアリーシャを取り替えたキメイラ帝国の悪行だけでなく、その姪に国外追放の処罰を下したディシュメイン王国に対しても、激怒していた。
それに加えて、国教である聖ソラトリク教団を邪教扱いしたことで、キョウシュー帝国内でのディシュメイン王国に対する印象が著しく悪化した。
一方のディシュメイン王国でも停戦協定の破棄を求める運動が各地で起きている。
裁判でフォージー侯爵や聖ソラトリク教団の目論見が明らかになったことで、キョウシュー帝国とキメイラ帝国に対する不信感が国中を覆っている。
キョウシュー帝国とディシュメイン王国では、亜人に対する差別が強くなり、各地で亜人が殺される事件が頻繁に起きた。
そんな2国に対して、キメイラ帝国側も「いつでも争う準備はできている」と言い出す始末。
そんな国際情勢だからか、王立ディシュメイン魔法学園に住む外国人は、終業式が終わると同時に自国へ帰省した。
タクトとライラはキョウシュー帝国へ。
ホリーはドーワ侯国へ。
今の状態じゃ、始業式に3人がまた学校に戻ってこれるか怪しい。
それどころか、今に戦争が始まってもおかしくない。
そうなったら、世界中で数え切れない程の死者が出るだろう。
もしかしたら最悪、みんなもその死者の中に含まれるかもしれない。
だが、この状況だからこそ俺のやるべきことが見えてきた。
この戦争を止めて犠牲者を出さないこと。
それが、多くの人の命を奪った俺にできる、唯一の罪滅ぼしだ。
それが例え、俺が死ぬ結果になったとしても。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜
リョウ
ファンタジー
僕は十年程闘病の末、あの世に。
そこで出会った神様に手違いで寿命が縮められたという説明をされ、地球で幸せな転生をする事になった…が何故か異世界転生してしまう。なんでだ?
幸い優しい両親と、兄と姉に囲まれ事なきを得たのだが、兄達が優秀で僕はいずれ家を出てかなきゃいけないみたい。そんな空気を読んだ僕は将来の為努力をしはじめるのだが……。
※画像はAI作成しました。
※現在毎日2話投稿。11時と19時にしております。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
チートスキルより女神様に告白したら、僕のステータスは最弱Fランクだけど、女神様の無限の祝福で最強になりました
Gaku
ファンタジー
平凡なフリーター、佐藤悠樹。その人生は、ソシャゲのガチャに夢中になった末の、あまりにも情けない感電死で幕を閉じた。……はずだった! 死後の世界で彼を待っていたのは、絶世の美女、女神ソフィア。「どんなチート能力でも与えましょう」という甘い誘惑に、彼が願ったのは、たった一つ。「貴方と一緒に、旅がしたい!」。これは、最強の能力の代わりに、女神様本人をパートナーに選んだ男の、前代未聞の異世界冒険譚である!
主人公ユウキに、剣や魔法の才能はない。ステータスは、どこをどう見ても一般人以下。だが、彼には、誰にも負けない最強の力があった。それは、女神ソフィアが側にいるだけで、あらゆる奇跡が彼の味方をする『女神の祝福』という名の究極チート! 彼の原動力はただ一つ、ソフィアへの一途すぎる愛。そんな彼の真っ直ぐな想いに、最初は呆れ、戸惑っていたソフィアも、次第に心を動かされていく。完璧で、常に品行方正だった女神が、初めて見せるヤキモチ、戸惑い、そして恋する乙女の顔。二人の甘く、もどかしい関係性の変化から、目が離せない!
旅の仲間になるのは、いずれも大陸屈指の実力者、そして、揃いも揃って絶世の美女たち。しかし、彼女たちは全員、致命的な欠点を抱えていた! 方向音痴すぎて地図が読めない女剣士、肝心なところで必ず魔法が暴発する天才魔導士、女神への信仰が熱心すぎて根本的にズレているクルセイダー、優しすぎてアンデッドをパワーアップさせてしまう神官僧侶……。凄腕なのに、全員がどこかポンコツ! 彼女たちが集まれば、簡単なスライム退治も、国を揺るがす大騒動へと発展する。息つく暇もないドタバタ劇が、あなたを爆笑の渦に巻き込む!
基本は腹を抱えて笑えるコメディだが、物語は時に、世界の運命を賭けた、手に汗握るシリアスな戦いへと突入する。絶体絶命の状況の中、試されるのは仲間たちとの絆。そして、主人公が示すのは、愛する人を、仲間を守りたいという想いこそが、どんなチート能力にも勝る「最強の力」であるという、熱い魂の輝きだ。笑いと涙、その緩急が、物語をさらに深く、感動的に彩っていく。
王道の異世界転生、ハーレム、そして最高のドタバタコメディが、ここにある。最強の力は、一途な愛! 個性豊かすぎる仲間たちと共に、あなたも、最高に賑やかで、心温まる異世界を旅してみませんか? 笑って、泣けて、最後には必ず幸せな気持ちになれることを、お約束します。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる