千年生きる君に送る、

 マレビト。それは、突然変異で千年の寿命を得たただの人間。

「千年も生きなきゃいけない俺の何がお前にわかるんだよ」

 突然変わってしまった自分の人生に嘆く同級生の沖浦カナトに、音楽を愛する高校生である南雲ハルカは、買い言葉で言葉を放つ。

「じゃあ、君が千年後まで寂しくないような曲を、私が作ってあげる!」

 そうしてハルカはカナトに曲を作ることにした。

 ――ところで、どうやって曲って作るんでしょうか?

(第8回ライト文芸大賞応募作品です)
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