71 / 136
第六章
No.071
しおりを挟む
俺たちはGPAのオフィスに戻り、話し合いをしていた。
プリにアイマナ、ロゼット、ジーノ、ソウデン、おまけにメリーナまでいる。
「いいのか、あいつを見張ってなくて」
俺は一応尋ねてみる。サンダーブロンド家の王宮では、まだスネイルと帝国魔法取締局が捜査しているのだ。
しかしメリーナは、大きく首を横に振った。
「わたし、あの人とは一緒にいたくないから」
メリーナにしては珍しく、はっきりと奴のことを嫌っていた。
まあ、その気持ちは痛いほどわかるが。
「メリーナ様が命じて下されば、僕が奴を細切れにして差し上げます」
ソウデンが物騒なことを言い出す。
その言葉に、明らかにメリーナは引いていた。
「アハハ……ありがとう、ソウデンさん……。でも、そこまではしなくていいかな」
「これは出過ぎた真似を……。お許しください」
ソウデンはわざわざ立ち上がり、大仰に頭を下げる。
こいつ最近、俺よりメリーナに忠誠を誓ってないか……?
「それで、これからどうするのよ? 誰かさんのおかげで、面倒なことになっちゃったけど……」
ロゼットはため息混じりに言うと、ジーノを睨む。
それに対して、ジーノは必死に抗議の声を上げる。
「いやいや、待ってくれよ! オレのせいじゃなくない? オレは悪くないって」
「あんたが喋らなければ、帝国魔法取締局もあんなに早く来なかったでしょ」
「一応オレだって少しは抵抗したんだからな! けど、十三継王家の署名まで出されたらしょうがないじゃん!」
ジーノが開き直るせいで、ロゼットの表情がどんどん険しくなる。
とはいえ実際のところ、ジーノにはどうしようもなかっただろう。
「もういい。ジーノを責めても意味がない」
「わかってくれるんすか、ボス! 一生ついてきますー!」
ジーノはうるさいくらい大げさに喜んでいた。その姿をロゼットが鬼のような顔で睨んでいる。
とりあえず、この二人は放っておこう。
「それよりアイマナ。監視カメラの映像はまだ見られないのか?」
俺は隣の分析室にいるアイマナに声をかけた。
すると、開け放したドアの向こうから声だけが返ってくる。
「それが、データに掛かってるロックが特殊で……あと少しで解除できるとは思うんですけど……」
「たかが監視カメラの映像に、そんな厳しいロックをかけるものなのか?」
俺はちらりとメリーナの方を見る。
しかし彼女は、何も知らないようだった。
「わたしは護衛部の人から、データをもらってきただけだから……」
「いや、気にしなくていい。充分、助かってるよ」
俺がそうフォローすると、メリーナは安心したように微笑んだ。
すると隣の部屋から、冷たい声が聞こえてくる。
「なんかメリーナさんにだけ優しくないですか? マナにもその優しさをください」
「カメラの映像が見られたらな」
「本当ですね? 約束ですよ」
「ああ、わかったよ」
俺が答えると、隣の部屋から白銀髪の少女がひょっこりと顔を出す。
そして彼女は、にんまりと笑いながら言うのだった。
「終わりました」
「お前なぁ……終わってたんなら、さっさと言えよ」
「違います。センパイがご褒美をくれるって言ったから、マナ、チョーがんばって、爆速で解析を完了させたんです」
とんでもなく嘘くさいが、まあいい。どうせ真実は誰にもわからないのだ。
「それじゃ、映像をこっちに出してくれ」
俺はこの部屋にあるスクリーンのスイッチを入れた。
すると、アイマナが近づいてくる。
てっきり映像の準備をするのかと思ったのだが、アイマナは俺に向けて頭を下げた。
「……なんのつもりだ?」
「ご褒美です。撫でてください」
「正気か?」
「正気です。約束です。早くしてください」
周りを見回すと、みんな、なんとも言えない顔をしていた。
ロゼットは鬼の形相で睨みつけてくるし、メリーナは苦笑いを浮かべているし……。
なぜかジーノがウィンクをしてくる。「オレに任せてくれ」とでも言いたげな感じだ。
それなら任せよう、と俺はうなずいた。
そしてジーノがアイマナに声をかけたのだが……。
「マナちゃん、それじゃオレが代わりに撫でてやろうか?」
「セクハラで訴えますよ?」
アイマナにあっさり拒否され、ジーノはがっくりと肩を落としていた。
何やってんだか……。
「センパイ、小細工はいいから約束を守ってください」
「わかったよ……」
俺はアイマナの頭を撫でてやった。思ったよりも髪はふわふわしていて、頭は小さく感じる。
「うふふふふ……マナ、嬉しいです」
「上機嫌になってくれたようで何よりだ。それじゃ、さっさと映像を見せてくれ」
俺はアイマナに頼んだのだが、今度はなぜかオレンジ髪の少女が近づいてくる。
その顔を見ると、瞼がすでに閉じかけていた。
「ねむたいわね……」
それだけ言うと、プリは俺の膝の上で丸まり、さっそく寝息を立て始めた。
そしてそのオレンジ色の髪を、横からメリーナが撫でる。
「プリちゃんって、猫みたいよね」
ここは動物カフェか何かか?
のどかなのはいいが、少しは状況を考えてほしいものだ。
俺が呆れてると、ふいにオフィスの入口からノックの音が聞こえてきた。
そしてドアが開かれ、一人の男が顔を覗かせる。
「キャッチーくん、ちょっといいかな」
そう声をかけてきたのは、どこか浮世離れした青年風の男だ。長めの黒髪が、ミステリアスな雰囲気を醸し出している。
その男の登場には、部屋にいる全員(プリ以外)が驚いていた。
「サリンジャー長官がなんで……?」
ロゼットがつぶやくように言う。
その疑問はもっともだ。今までサリンジャーがこのオフィスに姿を現したことはなかったのだ。
俺は寝ているプリをメリーナに預け、サリンジャーと二人で廊下に出た。
すると、さっそく奴の方から口を開く。
「キャッチーくん、任務についてだが……」
「今さら中止なんて言わないよな? フィラデルのテロ事件の後、念を押してきたのは、あんただぞ」
「もちろん覚えてるよ」
「たとえ何が起ころうと、俺はメリーナを大帝王にする」
「私もそう願っていた。だが、もはやGPAの存亡に関わる事態だ」
サリンジャーは、普段の余裕ぶった雰囲気を無くし、ことさらに深刻な顔をしていた。
俺も、奴のこんな顔を見るのは初めてだ。
「なぜGPAの話になる? 古代魔法書を紛失したせいで、サンダーブロンド家が存亡の危機って言うのならまだわかるが」
「監視カメラの映像は見たか?」
「……なんでそのことを知ってる?」
いや、報告が上がっていてもおかしくはないか。
恐らく帝国魔法取締局も調べただろうからな。
「とりあえず私は枢密十三議会に行ってくるよ」
「十三継王家に呼び出されたのか? GPAの長官は、そんなものに応じる義務はないはずだぞ」
「もはや、GPAの独立性などと言ってられる状況じゃない。とにかく君も、早く監視カメラの映像を見るんだ」
サリンジャーはそれだけ言うと、足早に去っていった。
俺がオフィス内に戻ると、みんなが心配そうな顔をしていた。
深刻な雰囲気を察したらしい。
「まずは監視カメラの映像を見よう。話はそれからだ」
俺はそう声をかける。と、アイマナが機器を操作する。
程なくして、巨大なスクリーンに映像が映し出された。
映像は、サンダーブロンド家の宝物庫を、上の方から映したものだった。
少し引いた位置にカメラがあるらしく、屋上全体がよく見えるようになっている。
夜だが、屋上や庭の外灯のおかげで、ある程度の明るさが保たれていた。
しばらくして、屋上の端に何者かが現れる。
その人物は、警戒した様子もなく、堂々と屋上を歩いていた。
まだローブを被る前らしく、服装と顔がはっきりと映っている。
青っぽいスーツを着て、背は高め。クセのある前髪が特徴的だ。
その姿を見た瞬間、俺は目の前が真っ白になるのを感じた。
とても信じられないどころか、夢でも見ているような気分だ。
みんなの顔が俺を見つめていた。彼女たちの表情もよくわからないほどに、俺の視界は狭まっていた。
いったい、何が起きているというのか。
理解が追いつかない。
ただ一つ確かなのは、この侵入者は――。
「ライ……」
メリーナが、映像に映った人物の名前をつぶやいた。
プリにアイマナ、ロゼット、ジーノ、ソウデン、おまけにメリーナまでいる。
「いいのか、あいつを見張ってなくて」
俺は一応尋ねてみる。サンダーブロンド家の王宮では、まだスネイルと帝国魔法取締局が捜査しているのだ。
しかしメリーナは、大きく首を横に振った。
「わたし、あの人とは一緒にいたくないから」
メリーナにしては珍しく、はっきりと奴のことを嫌っていた。
まあ、その気持ちは痛いほどわかるが。
「メリーナ様が命じて下されば、僕が奴を細切れにして差し上げます」
ソウデンが物騒なことを言い出す。
その言葉に、明らかにメリーナは引いていた。
「アハハ……ありがとう、ソウデンさん……。でも、そこまではしなくていいかな」
「これは出過ぎた真似を……。お許しください」
ソウデンはわざわざ立ち上がり、大仰に頭を下げる。
こいつ最近、俺よりメリーナに忠誠を誓ってないか……?
「それで、これからどうするのよ? 誰かさんのおかげで、面倒なことになっちゃったけど……」
ロゼットはため息混じりに言うと、ジーノを睨む。
それに対して、ジーノは必死に抗議の声を上げる。
「いやいや、待ってくれよ! オレのせいじゃなくない? オレは悪くないって」
「あんたが喋らなければ、帝国魔法取締局もあんなに早く来なかったでしょ」
「一応オレだって少しは抵抗したんだからな! けど、十三継王家の署名まで出されたらしょうがないじゃん!」
ジーノが開き直るせいで、ロゼットの表情がどんどん険しくなる。
とはいえ実際のところ、ジーノにはどうしようもなかっただろう。
「もういい。ジーノを責めても意味がない」
「わかってくれるんすか、ボス! 一生ついてきますー!」
ジーノはうるさいくらい大げさに喜んでいた。その姿をロゼットが鬼のような顔で睨んでいる。
とりあえず、この二人は放っておこう。
「それよりアイマナ。監視カメラの映像はまだ見られないのか?」
俺は隣の分析室にいるアイマナに声をかけた。
すると、開け放したドアの向こうから声だけが返ってくる。
「それが、データに掛かってるロックが特殊で……あと少しで解除できるとは思うんですけど……」
「たかが監視カメラの映像に、そんな厳しいロックをかけるものなのか?」
俺はちらりとメリーナの方を見る。
しかし彼女は、何も知らないようだった。
「わたしは護衛部の人から、データをもらってきただけだから……」
「いや、気にしなくていい。充分、助かってるよ」
俺がそうフォローすると、メリーナは安心したように微笑んだ。
すると隣の部屋から、冷たい声が聞こえてくる。
「なんかメリーナさんにだけ優しくないですか? マナにもその優しさをください」
「カメラの映像が見られたらな」
「本当ですね? 約束ですよ」
「ああ、わかったよ」
俺が答えると、隣の部屋から白銀髪の少女がひょっこりと顔を出す。
そして彼女は、にんまりと笑いながら言うのだった。
「終わりました」
「お前なぁ……終わってたんなら、さっさと言えよ」
「違います。センパイがご褒美をくれるって言ったから、マナ、チョーがんばって、爆速で解析を完了させたんです」
とんでもなく嘘くさいが、まあいい。どうせ真実は誰にもわからないのだ。
「それじゃ、映像をこっちに出してくれ」
俺はこの部屋にあるスクリーンのスイッチを入れた。
すると、アイマナが近づいてくる。
てっきり映像の準備をするのかと思ったのだが、アイマナは俺に向けて頭を下げた。
「……なんのつもりだ?」
「ご褒美です。撫でてください」
「正気か?」
「正気です。約束です。早くしてください」
周りを見回すと、みんな、なんとも言えない顔をしていた。
ロゼットは鬼の形相で睨みつけてくるし、メリーナは苦笑いを浮かべているし……。
なぜかジーノがウィンクをしてくる。「オレに任せてくれ」とでも言いたげな感じだ。
それなら任せよう、と俺はうなずいた。
そしてジーノがアイマナに声をかけたのだが……。
「マナちゃん、それじゃオレが代わりに撫でてやろうか?」
「セクハラで訴えますよ?」
アイマナにあっさり拒否され、ジーノはがっくりと肩を落としていた。
何やってんだか……。
「センパイ、小細工はいいから約束を守ってください」
「わかったよ……」
俺はアイマナの頭を撫でてやった。思ったよりも髪はふわふわしていて、頭は小さく感じる。
「うふふふふ……マナ、嬉しいです」
「上機嫌になってくれたようで何よりだ。それじゃ、さっさと映像を見せてくれ」
俺はアイマナに頼んだのだが、今度はなぜかオレンジ髪の少女が近づいてくる。
その顔を見ると、瞼がすでに閉じかけていた。
「ねむたいわね……」
それだけ言うと、プリは俺の膝の上で丸まり、さっそく寝息を立て始めた。
そしてそのオレンジ色の髪を、横からメリーナが撫でる。
「プリちゃんって、猫みたいよね」
ここは動物カフェか何かか?
のどかなのはいいが、少しは状況を考えてほしいものだ。
俺が呆れてると、ふいにオフィスの入口からノックの音が聞こえてきた。
そしてドアが開かれ、一人の男が顔を覗かせる。
「キャッチーくん、ちょっといいかな」
そう声をかけてきたのは、どこか浮世離れした青年風の男だ。長めの黒髪が、ミステリアスな雰囲気を醸し出している。
その男の登場には、部屋にいる全員(プリ以外)が驚いていた。
「サリンジャー長官がなんで……?」
ロゼットがつぶやくように言う。
その疑問はもっともだ。今までサリンジャーがこのオフィスに姿を現したことはなかったのだ。
俺は寝ているプリをメリーナに預け、サリンジャーと二人で廊下に出た。
すると、さっそく奴の方から口を開く。
「キャッチーくん、任務についてだが……」
「今さら中止なんて言わないよな? フィラデルのテロ事件の後、念を押してきたのは、あんただぞ」
「もちろん覚えてるよ」
「たとえ何が起ころうと、俺はメリーナを大帝王にする」
「私もそう願っていた。だが、もはやGPAの存亡に関わる事態だ」
サリンジャーは、普段の余裕ぶった雰囲気を無くし、ことさらに深刻な顔をしていた。
俺も、奴のこんな顔を見るのは初めてだ。
「なぜGPAの話になる? 古代魔法書を紛失したせいで、サンダーブロンド家が存亡の危機って言うのならまだわかるが」
「監視カメラの映像は見たか?」
「……なんでそのことを知ってる?」
いや、報告が上がっていてもおかしくはないか。
恐らく帝国魔法取締局も調べただろうからな。
「とりあえず私は枢密十三議会に行ってくるよ」
「十三継王家に呼び出されたのか? GPAの長官は、そんなものに応じる義務はないはずだぞ」
「もはや、GPAの独立性などと言ってられる状況じゃない。とにかく君も、早く監視カメラの映像を見るんだ」
サリンジャーはそれだけ言うと、足早に去っていった。
俺がオフィス内に戻ると、みんなが心配そうな顔をしていた。
深刻な雰囲気を察したらしい。
「まずは監視カメラの映像を見よう。話はそれからだ」
俺はそう声をかける。と、アイマナが機器を操作する。
程なくして、巨大なスクリーンに映像が映し出された。
映像は、サンダーブロンド家の宝物庫を、上の方から映したものだった。
少し引いた位置にカメラがあるらしく、屋上全体がよく見えるようになっている。
夜だが、屋上や庭の外灯のおかげで、ある程度の明るさが保たれていた。
しばらくして、屋上の端に何者かが現れる。
その人物は、警戒した様子もなく、堂々と屋上を歩いていた。
まだローブを被る前らしく、服装と顔がはっきりと映っている。
青っぽいスーツを着て、背は高め。クセのある前髪が特徴的だ。
その姿を見た瞬間、俺は目の前が真っ白になるのを感じた。
とても信じられないどころか、夢でも見ているような気分だ。
みんなの顔が俺を見つめていた。彼女たちの表情もよくわからないほどに、俺の視界は狭まっていた。
いったい、何が起きているというのか。
理解が追いつかない。
ただ一つ確かなのは、この侵入者は――。
「ライ……」
メリーナが、映像に映った人物の名前をつぶやいた。
1
あなたにおすすめの小説
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
【改訂版】槍使いのドラゴンテイマー ~邪竜をテイムしたのでついでに魔王も倒しておこうと思う~
こげ丸
ファンタジー
『偶然テイムしたドラゴンは神をも凌駕する邪竜だった』
公開サイト累計1000万pv突破の人気作が改訂版として全編リニューアル!
書籍化作業なみにすべての文章を見直したうえで大幅加筆。
旧版をお読み頂いた方もぜひ改訂版をお楽しみください!
===あらすじ===
異世界にて前世の記憶を取り戻した主人公は、今まで誰も手にしたことのない【ギフト:竜を従えし者】を授かった。
しかしドラゴンをテイムし従えるのは簡単ではなく、たゆまぬ鍛錬を続けていたにもかかわらず、その命を失いかける。
だが……九死に一生を得たそのすぐあと、偶然が重なり、念願のドラゴンテイマーに!
神をも凌駕する力を持つ最強で最凶のドラゴンに、
双子の猫耳獣人や常識を知らないハイエルフの美幼女。
トラブルメーカーの美少女受付嬢までもが加わって、主人公の波乱万丈の物語が始まる!
※以前公開していた旧版とは一部設定や物語の展開などが異なっておりますので改訂版の続きは更新をお待ち下さい
※改訂版の公開方法、ファンタジーカップのエントリーについては運営様に確認し、問題ないであろう方法で公開しております
※小説家になろう様とカクヨム様でも公開しております
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる