魔法学院に通う女の子が先祖返りでサキュバスとして覚醒してしまい、ふたなりチンポでハーレムを築くお話

一章

11:ミカの変化と執着

聖ミルフィア魔法学院の寮の部屋に、月光が静かに差し込み、サリアの震える謝罪の声が響いていた。
彼女は膝を抱え、ミカに背を向けたまま涙を流し、「ごめん」と繰り返していた。

サリアの心は罪悪感と恐怖で埋め尽くされ、ミカとの友情が壊れてしまったのではないかという思いに苛まれていた。

ミカの穏やかな寝息が聞こえていたはずのベッドが、今は彼女の嗚咽だけを反射している。

「ミカ…本当にごめん…私、こんなの望んでなかった…」

サリアの声が掠れ、彼女の肩が震えた。

その時、ミカの気配が背後に近づき、サリアの肩にそっと手が置かれた。
サリアの身体がビクンと跳ね、彼女は恐る恐る振り返った。

ミカの栗色の髪が月光に照らされ、彼女の瞳がサリアを優しく見つめている。

ミカの手がサリアの頬に伸び、涙で濡れた肌に触れた。
彼女の指がそっと涙を拭い、サリアの震えを抑えるように温もりを伝える。

「サリア…」

ミカの声が穏やかに響き、彼女の顔がサリアに近づいた。

ミカの唇がサリアの唇に優しく触れ、柔らかいキスが交わされた。
サリアの瞳が見開かれ、彼女の息が一瞬止まる。

ミカの唇は熱を帯び、汗ばんだ感触がサリアに伝わったが、それは激しい欲望ではなく、深い優しさと安心を与えるものだった。
キスが終わり、ミカの唇が離れると、彼女の瞳がサリアをしっかりと見つめた。

「何も気にすることないよ、サリア」

ミカの声が静かに響き、彼女の手がサリアの頬を撫で続けた。

サリアの心が揺れ、彼女はミカの言葉を信じられないように首を振った。
だが、ミカの瞳には揺るぎない確信が宿っていた。

ミカの内面では、サリアとの行為が全てを変えていた。
あの濃厚なキスと熱い交わりが、彼女の人生観を書き換え、サリアなしでは生きられない身体と心になっていることを、ミカは悟っていた。

サリアのサキュバスの力が彼女を縛り、同時に彼女自身がサリアを求めるようになっていたのだ。

「サリアがサキュバスでも、私には関係ないよ。サリアはサリアだもん」

ミカの声が優しく続き、彼女の指がサリアの髪をそっと梳いた。

サリアの瞳に涙が再び滲み、彼女はミカの手を握り返した。
ミカのキスと言葉が、サリアの罪悪感を溶かすように温かさを与える。

だが、ミカの内面には、サリアへの深い執着が芽生えていた。
彼女はサリアを守るためなら何でもする覚悟を固め、サリアの涙を拭う手にはその決意が込められていた。

「ミカ…本当に…？」

サリアの声が震え、彼女はミカの瞳を見つめた。
ミカが小さく頷き、彼女の唇に再び軽く触れるようなキスを落とした。

月光の下で、二人の距離は近く、ミカの優しさがサリアの心を包み込んだ。
サリアの謝罪が止まり、彼女の肩の震えが収まる。

ミカの言葉とキスが、サリアに安心を与えつつ、彼女自身の人生がサリアと切り離せないものになったことを、ミカは静かに受け入れていた。

ミカの優しいキスと「何も気にすることないよ」という言葉が、サリアの罪悪感を溶かし、彼女の涙がようやく止まった。

サリアの手がミカの手を握り、彼女の肩の震えが収まりつつあった。
ミカの穏やかな瞳を見つめるサリアの心に、温かい安心感が広がる。

だが、その安心の中にも、サキュバスの血がもたらす不安が小さく残っていた。

「ミカ…ありがとう…」

サリアの声が小さく響き、彼女の瞳がミカに感謝を伝えた。

ミカがサリアの頬に手を添えたまま、彼女の髪をそっと撫でた。
月光に照らされたミカの顔には、優しさと共に、どこか決然とした表情が浮かんでいる。

ミカの内面では、サリアなしでは生きられないという覚悟が固まりつつあった。
彼女はサリアを守るため、そして二人の未来を考えるため、一歩踏み出す時だと感じていた。

ミカの唇が小さく動き、彼女が穏やかに口を開いた。

「サリア、これからのことを考えようよ」

ミカの声が静かに響き、サリアの瞳が揺れた。

サリアがミカを見つめ、彼女の言葉を理解しようと首をかしげた。
ミカがサリアの手を握り返し、彼女の提案を続けた。

「今日は学院がお休みだからさ。図書館でサキュバスのことを調べられるよ。それに、街に行けば避妊薬も買えるし…私たちでどうにかしよう」

ミカの声には現実的な冷静さと、サリアへの深い想いが込められていた。
彼女の瞳がサリアを見つめ、二人の問題を一緒に解決する決意を示す。

サリアの心が一瞬止まり、彼女はミカの提案に呆然とした。
サキュバスの血が目覚めたこと、ミカとの行為、そしてその後の不安――全てが現実として彼女に重くのしかかっていた。

それでも、ミカの言葉には希望と支えが感じられ、サリアの胸に温かい波が広がる。
彼女の唇が震え、ミカを見つめたまま小さく呟いた。

「ミカ…そんなことまで考えてくれるの…？」

サリアの声が掠れ、彼女の瞳に涙が再び滲みそうになる。

ミカがサリアの頬に軽く触れるようにキスを落とし、彼女の不安を拭うように微笑んだ。

「当たり前だよ。サリアは私にとって大事な人なんだから。何があっても一緒にいるよ」

ミカの声が優しく響き、彼女の手がサリアの肩を抱いた。
キスの柔らかい感触がサリアに伝わり、彼女の心が少しずつ軽くなる。

サリアがミカの瞳を見つめ、彼女の提案を受け入れる決意を固めた。
ミカの現実的な提案と、変わらない優しさが、サリアに前に進む勇気を与えていた。

サリアの唇から小さな吐息が漏れ、彼女がミカに小さく頷いた。

「うん…ミカと一緒なら、頑張れるよ…」

サリアの声が静かに響き、彼女の手がミカの手を強く握り返した。

月光の下で、二人の絆がさらに深まり、サリアの不安をミカが支える形が出来上がった。
ミカの提案が、サキュバスの血に翻弄されるサリアに、新たな道を示していた。
部屋に静寂が戻り、二人はこれからの行動に向けて心を整え始めた――。