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「ここは異世界だよ」編

十九話めぇ~ 「激闘サンドシャーク(後半)!」

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 さすがボスだ。
 まさか一話で戦いが終わらないとはな。
 こうして続くなんて卑怯だとか言われそうだが字数の問題、というより作者の都合があるので批判は受け付けないぞ。

 ん? もっとギャグっぽくなるかと思っていた?
 町とかだとそっち優先だから、せめて戦闘では多少真面目にやらないといけないよな。
 ほら見ろ、ぷるんだって真面目だろう?

「シゲキ君のかたきー!」

 まだ死んでねーよ!!
 俺今回ちゃんと生きてるから!

 ちょっと説明役をやっていただけだからさ!
 見て、俺を見て!!


 ぷるんのナイフ投擲

 ブーーンッ グサッ
 サンドシャークのエラに刺さった
 クリティカルヒット

 四十のダメージを与えた
 ナイフはなくなった


「シゲキ君、次!」
「お、おうっ!」

 シゲキはぷるんに鉄のナイフ2を渡した

 ぷるんのやつ、投擲に切り替えたな。
 たしかにサンドシャークの弱点は簡単には手が届かない場所にある。
 そもそも大きいし足場は砂場だし、相手に向かっていくだけでも危険が伴うんだ。

 だが、あまり投げていると武器がなくなるぞ。
 ナイフはあと一本しかストックがない。


 サンドシャークの攻撃

 砂玉を吐き出した!
 ドチューーーンッ!
 シゲキは十のダメージ


「うごぉーーーーー!」

 ゴロゴロゴロゴローーー!
 完全に傍観者であったが、俺も一応標的に入っているんだったーー!
 砂玉をもろにくらって吹っ飛ばされた。

 ピコンピコン
 
 うおっ! 何か点滅した!
 俺のHPが1になってるーーーー!
 さっきの攻撃で1になったーーー!

 危ない。何かあったらすぐ死ぬ状態だ。
 こうして教えてくれるのは助かるけどな。

 というか今回から鳴るようになったからよろしくな!
 たまに忘れるかもしれないけど。

「シゲキ君も回復だよ!」
「わかった!」

 こういうときに買っておくと便利だよな。
 俺も回復ドリンコを使うぞ!


 シゲキは回復ドリンコを使った。
 蹄が邪魔でキャップが開けられない


 蹄がぁあーーーーーーー!
 指があればーーーーーー!
 うおお、死ぬ! なんとかしないと!!


 ぷるんのナイフ投擲

 ブーーンッ グサッ
 サンドシャークの腹に刺さった
 クリティカルヒット

 三十七のダメージを与えた
 ナイフはなくなった


「シゲキ君、次!」
「ちょっと待って! 俺のHP1なんだけど! 回復して!」
「倒すのが先だよ!」

 お前は回復したじゃねぇかよー!
 俺は後回しか!

「攻撃をもらう前に倒せばいいんだよ!」

 こういうときって性格出るよな。
 どつきあい覚悟で刺しあうか、ちまちま回復するか、そのあたりは分かれるところだ。

 雑魚ならいいんだが、相手はボスだ。
 あとどれくらいで死ぬのかわからないし、できれば回復してほしいが…

「俺はぷるんを信じるぞ!」

 そうだ。俺たちはパートナーだ。
 こういうときこそ信じねばならない!
 ぷるん、受け取れ!


 シゲキはぷるんに鉄のナイフ3を渡した


 これでナイフは最後だぞ!


 サンドシャークの攻撃

 巨大砂玉を吐き出した!
 ドッガーーーーーンッ!

 シゲキには当たらなかった


 ぉぉぉ…、あっぶねぇぇぇ。
 今、あのサメがとんでもなくでかい砂玉を吐き出したんだ。

 俺が人間だったら頭が吹っ飛んでいたかもしれん。
 全高低くてよかったぁぁ。

 おいおい、あんなのくらったらぷるんだって相当ヤバイぞ。
 それでもぷるんは攻撃を選ぶんだろうがな。


 ぷるんのナイフ投擲

 ブーーンッ グサッ
 サンドシャークの目に刺さった
 クリティカルヒット

 四十五のダメージを与えた
 ナイフはなくなった
 サンドシャークの両目が潰れた
 命中率が半減した


 おお! ナイフが両目に刺さった!
 これで相手の攻撃もかわしやすくなったぞ!

 だが、まだ死んでいない!
 そしてこちらにはもう武器がない!

「シゲキ君、今こそ頼らせてよ」
「ぷるん…お前」

 そうだ。俺にはまだ予備がある。
 ドリルを装着して発射すれば倒せるだろう。
 ぷるん、俺を信じてくれ。


 ぷるんはシゲキにウサドリルホーンをつけた


 よし! 見てろよ!
 ぷるんに託された想いを叩きつける!

 それが漢(おとこ)ってもんだ!
 いっくぞぉおぉおおおお!


 ガシッ
 ぷるんはシゲキを持った


「持った?」

 なんか表示がおかしいぞ。
 持つってどういう…

「シゲキ君、いっけぇえええええ!」


「ええええええええーーーー!!」



 ぷるんはシゲキを投げた!
 ブーーーーーーーンッ!!

 風圧ぅぅーーーーーー!
 うぉおおおおーーーーーー!
 すごい風圧で顔がぁぁあああ!

 ぷるんのやつ、俺を武器にしやがったぁああああ!
 まさかこのまま投げつけるつもりなのか!



「シゲキ君、私も行くよ!」
「ぷるん! やっぱり何か考えがあるんだな!」

 俺はぷるんを信じる。
 いろいろあったが仲間じゃないか!
 信じるぞぉおおおお!


 シゲキドリルの攻撃

 グッサーーーー!
 サンドシャークは二十五のダメージを受けた


 俺は頭ごとサンドシャークに突っ込んでドリルを刺した。
 ぬぐおおおお!
 首がーー、首が吊られる感じになってぇえええええ!

 ぷるん、これからどうするんだ!
 相手はまだ死んでいないぞ!!

「シゲキ君、そのまま!」

 ぷるんはジャンプ

「砕けろぉおおおお!」


 ぷるんとシゲキの合体攻撃!
 ぷるんのドロップキック

 シゲキドリルを押し込んだ!!

 砕けるぅうううーーー!
 俺が砕けるぅううーーーーー!!
 ぐちゃぁああーーーって俺が潰されてるからぁあああ!

 うぐぉおおおお!
 もう何がなんだかわからねぇえええええええ!


「いっけぇーー! シゲキドリルサイクロン!!」

 ドルルルル!!
 会心の一撃!
 四二七のダメージ!!




「ダレカ…タスケテ」



 サンドシャークは死んだ。




「お前!! 俺を武器にしたな!!」

「いいじゃん、倒したんだから」

 ぷるんは俺を武器にした。
 投げつけただけならばまだしも、さらに押し込むという暴挙に出た!

 簡単に説明するならば、キャプテン翼(初期)の西ドイツ戦での「いけぇえーー岬君!!」である。
 岬君を足で押し込む翼君の恐るべき暴虐が見られるだろう。ぜひ漫画を見てくれ。
 あれ絶対首折れるからな。危ないから真似するなよ。

 ほんと酷い目に遭ったぜ。

「ダメージ表示気がついた?」
「四二七(しにな)ってやつだろう?」
「本当は七五三で迷ったらしいよ。でもちょっと多いかなーって四二七になったみたい」


 だからなんだよ!!


「しかし、合体攻撃なんてあったんだな」
「…そうだね」

 間があった。
 今、確実に間があった。

 ぷるんは知らなかったに違いない。
 とりあえず俺は死んでもいいので武器にしたのだ。

 ちぃいいーーーくしょぉおおーーー!
 悔しいです!!

「またよろしくね」
「二度とごめんだ!」

「あっ、ニッキー見つけた」

 回収したナイフで腹を裂いていた時、胃袋からニッキーを見つけた。

「じゃあ、たっぷり吸ってね」

 
 ザクッ
 ぷるんはニッキーを突き立てた。

 ズルル
 ニッキーは血を吸った
 ニッキーは赤く輝いた

 「ケッコウウマイナ」


 しゃべっちゃった!!
 ニッキーついに会話が可能になっちゃった!

 やはりボスの血は美味いらしい。
 これだけ大きいと吸い放題だしな。
 このあたりはもう気にしないでおこう。

「じゃあ、剥ぎ取りだね」
「その前に回復ドリンコ開けてくれ」
「もう、面倒臭いな」

 面倒じゃない! 大切なこと!!

 はー、ボスは大変だったなー。
 だが俺が死ななかったことは本当に奇跡だった。

 一応合体攻撃のときは攻撃という判定なので自分にダメージはないらしい。
 ほんと危なかったよ。残り1だしな。


 何かあれば本当に…



 ザク

 シゲキは釘を踏んだ


 1のダメージ











 シゲキは死んだ









「シゲキくぅーーーーーん!」





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