女しかいない異世界に転移した僕は、異種族美女たちに求められて孕ませ中出ししまくります

銀鏡。

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第三部 氷の異種族

第59章 雪の中の神殿

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 白銀の凍土。
空気すらも凍てつく吹雪の中、僕は一人、足を進めていた。

氷の大地の奥深く。
塔を出た僕が、そこに迷い込んだのは夜のことだった。
吹雪に包まれた中、視界の先に微かに揺れる青い光。それを追った先に、僕は彼女を見つけた。

そこにいたのは、氷の神殿のような遺構の前で、一人静かに佇む女。

銀色の髪が夜風に揺れ、肌に張り付くような薄衣が氷の彫像のような肢体を際立たせていた。

「……誰?」

かすかに眉を寄せた彼女の声は、氷のように冷たく、そして美しかった。

「えっと……迷い込んだみたいで、でも君が灯りのように見えて……」

 僕が答えると、彼女は一瞬だけ目を細め、風にさらされながらも凛と立っていた。

「私はイスメリア、この神殿を守る者。そして──ここに踏み入った者を、見逃すわけにはいかない」

彼女の足元に氷が走り、次の瞬間には氷刃が地面を裂いていた。

「ちょ、ちょっと待って、僕は戦うつもりなんか……」

「なら、証明して」

 氷の刃は止まる。けれど、彼女の瞳は鋭いまま。

「あなたが敵でないなら、心と体で示して」

その言葉の裏には、どこか試すような色があった。冷たい仮面の奥で、何かを欲している目。

僕はその目に抗えず、一歩近づいた。

「証明するよ。僕は、君に害なんて与えない……むしろ、君を知りたい」

静寂の中、彼女の頬がほんの僅かに紅潮した。

「ふふ、奇妙な人ね。でも、あなたが“私を知る”と言うなら、私のすべてを、凍てついたこの心ごと……解かしてみせなさい」

氷の結界が音もなく解け、彼女は僕に背を向けて歩き出した。その背中は、拒絶ではなく、受け入れの意思を秘めていた。

こうして、僕は氷の神殿の守り人と出会った。





 白銀の神殿は、音のない世界だった。

氷の柱、凍てついた床、風の音すら凍りつくような静けさ。
僕はその中心、ひときわ広く冷えた広間で、炉の火を囲んで毛皮に包まれていた。

「寒くはない?」

 ふいにかけられた声に、顔を上げる。
そこにいたのは、あの時の女──イスメリア。

透けるような薄布の礼装のまま、まるで寒さなど感じないかのように僕を見下ろしていた。

「平気だよ、君に助けられたおかげで」

「……それはどうかしら」

 彼女はゆっくりと僕の正面にしゃがみ、僕の顔をじっと覗き込んできた。

「あなたは、“人間”なんでしょう?」

その言葉には、少しの興味と、ほんのわずかな熱が混じっていた。

「そうだけど、この世界にはいないんだよね。僕が唯一らしい…他に、見たことない」

「ええ、初めて見るもの。……妙に、熱い」

 イスメリアの指先が、僕の頬にそっと触れた。氷のように冷たいはずの手は、どこか震えていた。

「私たちフリューゼリアは、男を見たことがない……少なくとも今生きている者は。そもそも、この塔に来る者自体、百年に一度くらい」

「そんなに……?」

「ええ。あなたは、特別なの。だから……観察させて」

 そう言うなり、彼女の手が僕の胸に滑り込んだ。鼓動を確かめるように、薄い服越しに心臓の上に手を置いて……彼女は少し、笑った。

「熱い。……こんなふうに、生きているのね」

「イスメリア……?」

「怖くないの。あなたに触れると、私の内側が……ほどけていく。これは、寒さとは違う熱。ずっと……ずっと知らなかった感覚」

彼女はまるで、氷の奥に閉じ込められていた自分自身に驚いているようだった。

「ねえ、教えて。これは……あなたにだけ起こることなの? 私の体が、こんなにも熱くなるのは」

その問いに、僕は答えられなかった。いや、正確には、言葉を失っていた。
彼女の瞳が、確かに“欲望”に揺れていたからだ。

 イスメリアは、そっと僕に身を寄せる。
彼女の胸が、薄布越しに僕の胸に触れる。その柔らかさと冷たさの入り混じる感触に、僕の体も自然と反応してしまっていた。

「あなたの中に……それがあるのでしょう? 命を生むための、熱い“核”が……」

彼女の指が、僕の下腹へと触れようとする。

その動作はどこまでも静かで、丁寧で……でも、確かな意志に満ちていた。

「お願い。あなたをもっと……感じさせて」

 彼女の声は、もう氷ではなかった。
抑えていた何かが、少しずつ崩れ始めていた。

イスメリアの指先が、僕の下腹に触れる。
その瞬間、全身に冷たい電流が走った。

それはただの寒さじゃなかった。冷たいはずのその指に、内側から滲むような熱があった。
まるで、氷が自ら溶けようとしているかのように。

「……イスメリア」

「あなたに、触れていたいの。もっと深くまで」

 彼女の声音は囁きのように静かで、それでいて何よりも真っ直ぐだった。

僕は彼女の手を取った。そして、そっと彼女の腰に手を回す。信じられないほどしなやかで、そして柔らかい。これが、冷たい氷の民の体だなんて嘘のようだった。

「君が望むなら……僕は、応えるよ」

そう伝えると、イスメリアはふっと目を伏せ、そして頷いた。

「じゃあ……教えて。どうすれば、あなたとひとつになれるのかを」

 それはまるで、祈りの言葉のようだった。

僕は彼女を抱き寄せた。氷のように冷たいその肌が、僕の体温でほんのり温もりを帯びていくのがわかる。彼女の吐息が耳にかかり、胸の奥に火が灯る。

 そして僕は、そっと彼女の礼装の紐をほどいた。
音もなく滑り落ちる布。露わになったその身体は、まさに女神のようだった。

白銀の髪が肩にかかり、豊かな胸が静かに上下している。

「冷たい……けれど、こんなにあたたかいなんて……」

彼女は僕に身を預けるように抱きつき、その胸が僕の胸板に押し当てられた。
冷たさと熱が交じり合い、思わず僕の心臓は早鐘を打つ。

 僕の手は、彼女の背中から腰、そしてその曲線をなぞるように滑り降りていく。彼女は小さく息を呑み……しかし、拒むことはしなかった。

「私、こういうこと……知らない。でも、あなたになら……全部、あげたい」

その声は震えていた。けれど、確かな決意が込められていた。

僕はゆっくりと、彼女の身体をベッドの上に導く。氷の神殿とは思えないほど柔らかな毛皮の上、彼女はそっと目を閉じ、腕を広げて僕を迎え入れた。

「あなたの熱で……私を溶かして」

その瞬間、僕の中にあった理性が、静かに、でも確実にほどけていった。

 彼女の身体に触れ、口づけを交わし、呼吸を重ねながら、僕たちはゆっくりと一つになっていった。

それは激しさではなく、ただただ深く――互いを確かめ合うような、熱の交わりだった。

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