別に殿下は私との婚約破棄を後悔している訳ではありませんよね?

公爵令嬢であるリセリアは、親同士の仲が良いこともあって、王太子と婚約することになった。
しかし彼女は、王太子から婚約破棄を告げられる。彼は前々からリセリアのことを気に入っておらず、親同士が勝手に進めた婚約に反発していたのだ。

それを受け国王は、王太子から王位継承権を剥奪した。
自分の意に添わず、リセリアにひどい言葉をかけて婚約破棄した息子を彼は非難したのだ。
さらには、リセリアには次期国王となる他の王子との結婚を約束し、国王は今回の婚約破棄をリセリアと公爵家に対して謝罪してきた。

結果として、王家と良き関係を築ける。そう思っていたリセリアの元にある日、王太子の地位を剥奪された第一王子がやって来た。
そこで彼は、後悔を口にする。リセリアのことを褒め称えて、彼女と婚約破棄したことが大きな間違いだったと彼は嘆いたのだ。
しかしリセリアにはわかっていた。それが王位継承権を取り戻すために自分に取り入ろうとしているだけということが。
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