魔剣士と光の魔女(完結)

わたなべ ゆたか

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おまけ(設定の備考などなど)

おまけ その3 魔王と女神の絆

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おまけ3 魔王と女神の絆


「まったく……どうして、ヴィーネはこうも不器用なんですか」

 ヴィーネと村を出た途端、シャプシャは嘆息した。
 白銀の髪を後ろで束ね、やや朱がさした頬に、頬深いブルーの瞳をした美女である。そんな白い肌の美顔が、今は不満げに口を曲げていた。
 つい先ほどのことである。路銀を得ようと、立ち寄った村で狩りの収穫を売ろうとしたのだが、ヴィーネが宿で働く女性に差し出したのは、よりにもよって牡鹿の生首だった。

「買い取って欲しい」

 と、強面の顔で無愛想な大男に差し出されたのが、牡鹿の生首。
 傍目から見れば、脅されているようにしか見えないだろう。その場はシャプシャが機転を利かせて、なんとか取り成したのだが――当のヴィーネは「なにか変だったか?」と、呑気に首を傾げている。

「変という言葉で済むほど、穏やかな状況ではありませんでしたけれど」

 シャプシャはヴィーネの顔を見上げながら、出会ってからの三日間のことを思い出していた。
 確かに、戦いにおいては一騎当千の腕の持ち主だ。狩りの腕も並以上で、この三日間の食料は、すべてヴィーネの狩りに頼っていたほどだ。
 しかし――それ以外のことが壊滅的だった。特に対人とのやり取りは、道を尋ねるだけだとしても、喧嘩を売っているようにしか見えなかった。

 これまで、どうやって生きてこられたのか――シャプシャは問う気にもなれなかった。
 手に入れた銅貨数十枚を二人で分けると、ヴィーネはぎこちない動きで、シャプシャに頭を垂れた。

「同行の約束は、ここまでだったか。それでは、失礼する」

 目を丸くしながらヴィーネが頭を上げるのを眺めていたシャプシャは、大きく息を吸ってから、両腰に手を当てた。

「そういうわけにはいきません。あなたを放っておくと、どこかで野垂れ死にしそうですもの。せめて、人との関わりが少しでもマシになるまで、ご一緒させていただきます」

「いや――待ってくれ」

 ヴィーネからすれば、人との関わりなど、煩わしいだけだった。食料は狩りでどうにでもなるし、村で過ごさなくとも野宿で充分だ。
 しかし、女人が同行するとなると、そういうわけにもいかない。それくらいのことは、人界の世俗に疎いヴィーネでも想像ができた。
 元々、人間の世界への好奇心から、物見遊山をしているだけだ。他者と深い関わり合いをするつもりは、毛頭なかった。
 手間や煩わしさを考慮すれば、これまで通り一人でいい――そう言おうとする前に、シャプシャは、真顔でヴィーネの顔を見上げた。

「あなたは、一人のほうが気楽なのでしょうけれど」

 その言葉に、ヴィーネの背筋に緊張が走った。心の中を覗かれたのでは――そこまで気を緩めた気すらなかったが――と、無意識に右足を僅かに引いた。
 その所作を目の端に捉えていたシャプシャは、まるで悪戯小僧を優しく窘めるような顔で、肩を竦めた。

「言いたいことが、顔に出すぎていますよ。特に、不平不満については」

 シャプシャの指摘に、ヴィーネは左手で自分の顔に触れた。

「そんなに……表情でわかるものなのか?」

「ええ。表情とか……あとは、これまでの言動からの推測ですけれど」

「そういうものなのか――」

 先ほどまでの警戒心から一転、困惑するヴィーネに、シャプシャは畳み掛けるように言った。

「ええ。そういうものです。ご理解して頂けたのでしたら、次の村へと向かいましょう。流石に、この村での宿泊は諦めたほうが良さそうですから」

 杖で行き先を示しながら、シャプシャは山道を歩き始めた。しかし、ヴィーネは動こうとしない。視線を僅かに上へと向けて、目を細めている。
 シャプシャは腰に手を当てながら、ゆっくりと振り返った。

「なにか言いたいことがあるのなら、遠慮なくどうぞ」

「……あなたは、宿に泊まれば良い。俺は野宿で構わぬ」

 言葉の内容がすぐに掴めなかったシャプシャは、「なにを仰有っているか、説明を求めてもよろしいですか?」と眉をひそめた。

「もうすぐ、雨が降る。俺は平気だが、あなたは好んで濡れたくはないだろう」

「……雨」

 シャプシャが空を見上げると、雲一つない青空が広がっていた。木々の枝から枝へ、小鳥が鳴き声をあげながら、飛び移っていた。
 どこからどうみても、平穏で暖かな午後の一時であった。
 ヴィーネへと視線を戻したシャプシャは、怪訝な顔をした。

「……雨?」

「雨だ」

 真剣な表情で答えるヴィーネに、シャプシャは溜息を吐いた。

「雨なら、そんなに気にしませんから。もう行きましょう」
 降るとも限らないし。
(宿で寝ているあいだに、逃げる気かしら)

 さっさと先を進むシャプシャに少し遅れて、ヴィーネも歩き始めた。

   *

 村を出てからしばらくして、山道は雨が落ちて来た。まだ小雨程度だが、地面は徐々にぬかるみ始め、視界も悪くなっていった。
 山道の右側からは、激しく水が流れる音が聞こえてきた。少し斜面を降りたところに、川が流れているらしい。左側には鬱蒼とした森が広がっていた。
 黙々と歩くシャプシャの後ろ姿を眺めながら、ヴィーネは自身の変化に戸惑っていた。
 人間界で過ごすようになってから、ここまで自分に関わろうとする者はいなかった。それは自身で望んだことであり、そうなるように過ごしてきたつもりだった。
 そこへ土足で踏み込んだ挙げ句、堂々と居座られている。
 普段のヴィーネならば、威圧するなりして、追い払うところだ。しかし、シャプシャに対しては、そうやって追い払う気になれなかった。
 シャプシャに宿に泊まれと言ったときも、逃げるつもりはなく、彼女が村を出るまで待つつもりだった。

(なぜ――?)

 わからない。魔王である自分に無遠慮な言葉を吐く者など、これまでにいなかった。それが新鮮ではあったが――自身の感情を整理し始めたとき、ヴィーネの耳に異音が飛び込んでいた。
 川の濁流や雨音は、微かな物音をかき消してしまう。
 しかし、明らかな指向性を以て近づいてくる異音を、ヴィーネは聞き逃さなかった。槍を持つ手に力を込めながら、ヴィーネは前を歩くシャプシャに声をかけた。
 

「シャプシャ」

「……なんです?」

 歩きながらシャプシャが振り返ったとき、ヴィーネは空を切り裂く音を聞いた。
 無造作に槍を振るい、飛来した矢を叩き落とすと、ヴィーネは短く答えた。

「備えよ。敵だ」

 ヴィーネが槍を構えたのとほぼ同時に、五人の男たちが木々の間から飛び出してきた。
 鎧や盾は、誰も持っていない。錆びた短剣や斧を手に、一斉にヴィーネとシャプシャに襲いかかってきた。
 先陣を切ってきた男を一突きに絶命させたヴィーネは、シャプシャの動きが鈍いことに気がついた。
 そんな彼女に、二人の男が迫っていた。一人目の斧を杖でいなしたものの、二人目の短剣への対応が遅れた。
 ヴィーネは男の一人を穂先で貫きながら、左手でシャプシャの肩を掴み、そのまま山賊から引き離す。

「気を抜くな! 死ぬぞ!!」

 ヴィーネの怒声に、シャプシャは我に返ったように杖を振るったが、男の斧を受け止め切れず、地面に倒れ――。

「ああっ!」

 斜面を転がり落ちてしまった。
 シャプシャが斜面の下へ消えるのを見たヴィーネの胸中に、烈火の如き激しい怒りが沸き起こった。
 人間の姿では奥底に隠している魔王としての気性が、僅かだが表に漏れ始めていた。
 無言の怒気を感じた山賊の生き残りは、その恐怖に身体が凍り付いたように動けなくなった。 
 そこへ、怒りに任せた槍が襲いかかった。

   *

 シャプシャが意識を取り戻したとき、暖かなものに身体を包まれていた。瞼を通して暖かな光が差し込み、パチパチという薪が爆ぜる音が聞こえていた。

「ここは――」

 目を開けたシャプシャは、自身の状況に気づいた。
 夜の帳が落ちた川岸で、焚き火が赤々と燃えていた。樫の木の杖は、焚き火から少し離れた場所に置かれていた。そしてシャプシャは今、胡座をかいて座りながら眠っている、ヴィーネに抱きかかえられていた。
 服は着ている。ローブは泥や土で汚れているが、シャプシャはその理由がすぐに思い出せなかった。
 回らない頭で周囲を見回していると、気配を感じたのかヴィーネが目を覚ました。

「……起きたか」

「あの、ここは――?」

「山賊に襲われたときに、斜面を落ちたのだ。覚えていないのか?」

 ヴィーネの言葉を切っ掛けに、シャプシャは山賊に襲撃されたことを思い出した。そして、攻撃を受け止め切れず、斜面を転がったことを。
 シャプシャが顔を上げると、ヴィーネは目を合わせないまま溜息を吐いた。

「体調が悪いなら、悪いと言うべきだ」

「あの――」

「浅瀬にある岩に引っかかっていたのを引き上げたとき、体温が異常に高かった。うわごとで寒い、とも言っていたな。熱があるのだろう?」

「……すいません」

「謝る必要はない。ただ、少し無理をさせた、と思っただけだ」

 ヴィーネは再び溜息を吐くと、シャプシャを見た。

「だが、山賊どもと対峙した際、動きが鈍かったのは体調のせいだけではあるまい。人間を相手にするのは、抵抗があるのか?」

「……ええ。殺さずに、改心させられれば――と思います」

 シャプシャの返答を聞いて、僅かに眉をひそめたヴィーネは、この晩で初めてシャプシャの顔を見た。

「すべてを救うのは、無理だ。あいう山賊の類いは、貴女が殺さなかった狼と同じだ。生きるために他者を殺し、奪う。狼にほかの動物や人間を襲うなと言っても、徒労に終わるのと同じだ」

「しかし――」

 なにかを言いかけたシャプシャの言葉を遮って、ヴィーネは言葉を続けた。

「たとえ貴女が山賊を捕らえ、殺めるなと諭しても……次の日には貴女を嘲笑いながら、新たな旅人を殺し、奪うだろう。奴らは、そういう性質だ。ちょっとやそっとでは、変わらぬ。そして、殺された旅人の魂が現れたなら、きっと『なぜ、あのとき山賊を殺してくれなかったのか』と、貴女を攻めるに違いない。これは、狼とて同じことだ」

 怒っている様子はない。淡々と語るヴィーネの言葉に、シャプシャは反論の言葉を失いかけた。
 次の言葉を探すあいだにも、ヴィーネの言葉は続いた。

「盗賊を改心させようとするなら、四六時中、つきっきりで見張り、教えを説かねばならぬ。それを彼らが老衰で死ぬまで続けねばならぬ。途中で放り出しては、無責任というものだ。理想のために、どれだけの犠牲を払うおつもりか」

「それでも……知恵を授かった人は、その理想に近づかねばなりません。そうしなければ……人の手によって、この世は生物の住めぬ場所になってしまうでしょう」

 辛うじて、シャプシャは言葉を発することができた。
 神々が人類に教えを説く最終目的。それは、人類による大破壊――地を覆う紅蓮の炎、大気を覆う黒煙、そして、天高くそびえ立つ爆炎――、カタストロフィーを防ぐことに他ならない。そのために、人類を理性的、文化的な成長を促さなくてはならなかった。
 シャプシャの反論を聞いて、ヴィーネに初めて、〝驚〟の感情が浮かんだ。

「人が、そこまで――?」

「はい。大破壊を防がなくては……人の世に未来はないでしょう」

「それが、シャプシャ、おまえたちが目指すものだと?」

「そう言っても差し支えはありません」

 シャプシャが頷くと、ヴィーネはなにかを考えるように黙り込んでしまった。
 やがて、静かに息を吐いたヴィーネは、脇に置いてあった大きな葉を手に取ると、シャプシャに差し出した。

「これは――」

「蜜蝋だ。少しでも食べねば、病は治らぬ」

 黙って蜜蝋を受け取ったシャプシャは、ヴィーネからは見えぬように笑みを零した。
 この無愛想な大男が、蜂の巣を探すために森の中を徘徊する様子を想像すると、胸の奥から笑いの衝動が込み上げてくる。
 シャプシャとヴィーネの価値観は、ほぼ正反対だ。ヴィーネは無骨で無愛想、そして敵対する者には冷酷だ。
 それでも――と、シャプシャは目を細めた。
 この人は、悪人ではない。時として弱き者が犠牲にならないよう、自らを矢面に立たせるだけの高潔さを兼ね備えている。
 そっけなくて、温かい
 シャプシャは抱きかかえられていることも、気にならなくなっていた。
 蜜蝋を囓っていると、ヴィーネは短く告げた。

「それを食ったら、早く寝るといい。朝になったら昨日の村へ戻って、体調が良くなるまで休め」

「……このままで、ですか?」

 嫌な気はしなかったが、反応が見たくてシャプシャは問いかけた。

「……地面で寝るよりは、マシだろう。まだ濡れてもいるし、体温も奪われる。俺は慣れているから、心配するな」

 予想通りの返答にシャプシャが苦笑いを浮かべた直後、自身の言葉に思い出したことがあるのか、ヴィーネが僅かに顔を上げた。

「下心はないから、心配するな。貴女が口走ったような、男色という訳ではないが――」

 ヴィーネの言葉に、シャプシャの表情が強ばった。
 ぎこちなくヴィーネを見上げるシャプシャは、震える声で訊いた。

「あの、わだじが、いづ、ぞんなごどをいっだんでずか?」

「この前の村での宴で。シャプシャ――貴女が酔っていたときに」

 ヴィーネの返答を聞いて、シャプシャは熱で朱のさした顔を、さらに赤くしながら、虚空を見上げた。

「まさか、そんなことを――よりにもよって、そんなことを――」

 光のない目でブツブツとうわごとのように呟くシャプシャに、ヴィーネは宴の翌朝の一幕を思い出し、口元に笑みを浮かべた。

「もう寝たらどうだ? 寝て起きたら――その、少しは冷静になっているかもしれん」

「……ぞ、ぞうじまず」

 言われるままに目を閉じて、シャプシャは頭をヴィーネの肩に預けた。
 この日、シャプシャは思いの外、心地の良い眠りに落ちた。

   *

 ヴィーネが自らの変化に気づいたのは、シャプシャが病になってから、十日ほど経ったときだった。
 シャプシャのことを足手まといなどと、思ったことはない。歯に衣着せぬ物言いは、物珍しさもあって、逆に好感が持てた。
 大破壊についての話を聞いて、シャプシャへの見方が変わったのも事実だ。人間が未来のことまで見据えて、行動を起こしているなど、数百年前ではありえなかった。

(人界への意識を変えねばならぬか――)

 これからのことを考え始めていたころ、ヴィーネはシャプシャの変化に気づいた。
 それは村を出て三日目、山道を進む二人が山賊に取り囲まれたときだった。岩棚を背に、七人ほどの山賊と対峙したとき、シャプシャは開口一番に、こう言った。

「今すぐ、武器を捨てて改心なさい。わたくし自ら、太陽神の教えを説いてさしあげましょう。しかし……改心せず、わたくしたちを襲うというのなら、この人が、あなたがたを木っ端微塵にします」

 ヴィーネの腕をぽんぽん、と叩くシャプシャの説得――どう聞いても啖呵にしか思えなかったが――に、山賊たちは一様に怒気を膨らませた。
 
 先の言葉を山賊に告げた理由を問えば、

「だって、止めてと言っても、あなたは彼らを殺すでしょう? なら、こうしたほうが手っ取り早いですし。なにより、あなたとわたくしとのあいだで、無用の諍いを避けられますから」

 こんなことを言いながらも、シャプシャは山賊たちの亡骸を埋葬し、祈りの言葉を捧げる。このちぐはぐな言動を、ヴィーネは彼女なりの譲歩だと理解した。
 ヴィーネにとって、シャプシャは日に日に不可思議な存在となっていった。だからだろうか。シャプシャのことを理解しようと言動を目で追っているうちに、無意識に彼女を見るようになっていった。
 目が合う回数が増え、そのたびにシャプシャは、はにかむように微笑みながら、

「なんですか。なにか、珍しいものでも見えますか?」

 と、少し楽しげにヴィーネに言うのだ。
 そこでヴィーネは、シャプシャを見ていたことに気づくのだ。
 取るに足らない人間の女に――その想いは、三度目の山賊との戦いで覆すこととなる。

 十人を超える山賊を撃退したあと、ヴィーネが右足を僅かに引いたとき、背中に柔らかいものが当たった。

「あ、ごめんなさい。気が緩んだみたいです」

 軽い口調で謝るシャプシャの言葉を、ヴィーネは愕然とした気持ちで聞いていた。
 人間の身体となっているにせよ、魔王の一柱である自分が、人間の女に背中を預けるなど、これまでなら有り得ぬことだった。
 シャプシャが以前に口にした、絆という言葉。
 その絆が今、自分とシャプシャを繋ぎつつある――ヴィーネはその事実に、戸惑いを隠せなかった。


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 おまけ3 を読んでいただき、ありがとうございます。
 GWも普段と変わらぬ仕事――ではなく、普段よりも忙しい仕事をしてました。
 現場仕事で、GWが忙しいって……どうなってるんでしょう……。

 おまけの短編ですが、思いの外、長くなりました……楽しんで頂けたら幸いです。

 シャプシャとヴィーネの短編も、次が最後――の予定です。

 来週末にUPできたらいいな……という感じです。

おまけ3 から読まれたかた、本編のほうも読んでやって下さい。

    
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