魔剣士と光の魔女(完結)

わたなべ ゆたか

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魔剣士と光の魔女 三章 帝国来襲!!

四章-3

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   3

 俺たちが追いついたとき、ティーサン賢師とクレイン奇師が鎧を着た三人を挟む形で立っていた。その三人――騎士スティーベンやレオナード将軍らは、床から伸びた不可視の魔力によって拘束されていた。


「やあ、遅かったね」


 黒いドレス姿のクレイン奇師を見て、俺はステフたちが影武者を使ってレオナード将軍たちを罠にかけたことを察した。
 自由を奪われた騎士スティーベンは、俺やステフに猛禽類を思わせる目を向けてきた。


「もしやと思ったが……君たちが手を回したのか」


「……いえ。わたしたちは忠告をしただけです。ディオーラ女帝が迷宮へ行くと仰有いましたので、お命を護る手段を考えはしましたけれど」


「忠告……? そんなものをしていた様子はなかったが」


「朝食のパイに、伝言を仕込んだんです。ディオーラ女帝が消してくれたので、気づかなかっただけですよ」


 今朝のパイの表面には、粘度を調整したカラメルでメッセージを書き込んでいた。
 パイにはあらかじめ、全体に塗ったカラメルを飴状になるまで焼いてあった。色が似ているから、パッと見には文字も焼きむらにしか見えなかったに違いない。
 仕上げに砂糖を振りまいて、余分な部分を落とせば、カラメルで書かれた文字が白く浮かび上がる――という寸法だ。
 もっとも必要な部分だけ砂糖が残るわけもなく、辛うじて判別できる程度の文字にしかならなかったけど。
 狙った粘度のカラメルを作るのに、五回ほど失敗してるのは内緒だ。最後のほうは調理というより最早、理科の実験に近かった。
 そんな種明かしをしながら、俺は騎士スティーベンがレオナード将軍に与して、ディオーラ女帝の暗殺を企てたことが信じられずにいた。数日前の夜に交わした会話では、騎士スティーベンはレオナード将軍を嫌悪しているようしか思えなかったからだ。


「どうして、ですか。なんで、将軍の女帝陛下暗殺に手を貸したんですか?」


「ジン・ナイト――その問いに、答えるつもりはない」


 騎士スティーベンが身じろぎしながら、立ち上がろうと両足に力を入れた。しかし魔力によって縛られた身体は、思い通りに動かせない。


「おおおおっ!!」


 雄叫びをあげる騎士スティーベンの首元から、不気味な光が漏れ始めた。どこか瘴気にも似た気配の持つ緑と、そして黒が入り交じった光が、身体の自由を縛る魔力を浸食していった。
 それからほんの数秒――騎士スティーベンは、信じられないことに魔力の枷を引きちぎり、床に落ちていた両手剣を拾い上げた。


「……嘘だろ?」


 驚いたのもつかの間、騎士スティーベンが両手剣を振りかぶりながら突進してきた。強烈な剣撃を盾で受け止めた左腕が、酷く痺れた。
 俺は騎士から距離をとりつつ、素早く周囲の状況を確認した。
 ステフはクレアさんと一緒に、黒いローブの人と後方で控えていた。レオナードと兵士はティーサン賢師による魔力での拘束で動けそうにない。
 女帝の影武者をしていたらしいクレイン奇師は、今は後方へと退いている最中だ。
 俺と騎士スティーベン――お互いに、援軍はない。


「先日のようにはいかぬぞ」


 騎士スティーベンは両手剣を身体の横で、切っ先を真後ろへと向ける構えをとった――と思ったときには間合いを詰め、一息で二突きも放ってきた。

 疾い!

 辛うじて、俺はその連撃を盾で防いだ。
 両手剣が引かれるのに合わせ、俺は懐に飛び込んで盾による当て身を喰らわせた。全体重を乗せた体当たりを受けて、騎士スティーベンは身体をぐらつかせた。
 この一瞬――俺は騎士の両手剣を叩き落とすべく、渾身の力を込めて長剣を振り下ろした。が、その目論みは読まれていた。
 バランスを崩したままの騎士スティーベンは、両手剣で長剣の一撃を真っ向から受け止めた。
 僅かに刀身を滑らせた長剣が、中央付近でカチン、と跳ねた。


「ジン・ナイト。この前、話したことを忘れたか? 今が世を変える唯一の機会だ」


「女帝陛下を殺して、なにがどうなるっていうんです」


 俺の問いかけに、騎士スティーベンは固い表情で答えた。


「女帝陛下の暗殺が、真の目的ではない。なにも言わず、今は手を貸せ」


「下手をすれば政治の混乱が元で、戦乱の世に逆戻りです。それは理解してるんですか?」


「承知の上だ。寧ろ、それを覚悟した上での世直しだと心得ている」


 騎士スティーベンの返答に、俺は怒りと悔しさ――それと悲しさから、伏せ目がちに歯を食いしばった。多数の人が犠牲になる世直しに、なんの意味があるっていうんだ?


「戦乱を望むのであれば、手は貸せません。他の手段はないんですか」


「……残念ながら、ないに等しい。決別を選ぶとは……残念だ」


 そう言って両手剣を構えた騎士スティーベンからの殺気を受けて、俺の意識が切り替わった。迷宮の底で凶悪な魔物と対峙するときのような、強い集中力が俺の全身に巡った。
 すり足で間合いを計りながら、俺は長剣の切っ先で、左腕に固定している盾のベルトを切断した。
 俺が剣を構え直す前に、騎士スティーベンが動いた。素早く間合いを詰めてくると、両手剣が斜め上から振り下ろされた。
 その一撃を紙一重で躱した俺は、盾を前面に構えて突進した。


「同じ手が通用するか!」


 騎士スティーベンが盾へと、強烈な一撃を加えた。
 盾は歪みながら吹っ飛び、叩き付けられるように床へ落ちた。


「なに――!?」


 盾の向こう側に、俺の姿はなかった。ベルトを切断して自由になった左手で、俺は盾を放っていたのだ。
 すでに俺は、騎士スティーベンの右後ろへと廻っていた。この位置なら、両手剣での防御は困難なはず。
 俺は長剣を両手で握ると、騎士が持つ両手剣へと振り下ろした。
 今度こそ――と思った矢先、騎士は右腕一本で両手剣を振り上げ、俺の剣撃を跳ね上げた。

 嘘だろ――? 

 驚愕するのもつかの間、騎士の両手剣が俺の頭部に迫ってきた。
 身体に染みついた習慣から、俺は反射的に左腕を挙げた――が、そこには盾はない。結果的に、俺は左腕の籠手のみで両手剣を受ける羽目になった。
 豪腕から繰り出される両手剣の一撃は、籠手など布のように切り裂き、腕ごと俺の首を刎ねるだろう。
 そんな後悔が頭に浮かんだ直後、ギン! という鈍い音が響いた。
 籠手が、両手剣を防いでいた。左腕ごと身体を浮かされながら、俺は籠手の角度を変えて、刀身を身体の脇へと逸らせた。


「馬鹿な!?」


 今度は、騎士スティーベンが驚愕の表情を浮かべた。その感情の揺れが、僅かな遅滞を生んだ。
 俺はすかさず両手剣の中央を目掛けて、三度目となる剣撃を打ち込んだ。
 直前に騎士が両手剣を振り上げたが、僅かに遅い。白刃がかち合った直後、耳障りの悪い金属音が回廊に響いた。


「な――」


 騎士スティーベンの手の中で、半ばまで亀裂が入った両手剣の刀身が、中央付近で腰を折ったように歪んでいた。
 そのあとも、俺は動きを止めなかった。姿勢を低くしながら騎士の左股に斬りかかり、返す刀で右肩へ切っ先を突き立てた。
 呻き声をあげながら騎士スティーベンは崩れ落ち、両膝を地に着けた。
 騎士の動きを注視しつつ、俺は左腕の籠手を一瞥した。内容的には、俺は騎士スティーベンに完敗していた。ドラゴンの角で造られた長剣と籠手がなければ、俺は間違いなく死んでいたはずだ。


「なにを、した?」


「刃こぼれを狙っただけです。この前の一騎打ちから、剣の手入れをしてませんね。さっき、刃こぼれで俺の剣が跳ね上がったから、すぐにわかりましたよ」


 鉄よりも固い――と言われたドラゴンの角で造られた刀身と何度も斬り合ったせいで、両手剣にはかなりの刃こぼれ、そして負荷がかかっていたようだ。
 結果としては切断できずに曲がっただけだったが、金属には柔性があるから、こればかりは仕方が無い。


「もう止めませんか……その身体じゃあ、戦うのは無理です」


「……くっ」


 騎士スティーベンが苦悶の表情で俯いたとき、背後からステフとクレアさんに伴われた、黒いローブ姿の人物が近づいて来た。
 細い手で黒いフードを取ると、ディオーラ女帝の素顔が露わになった。


「騎士スティーベン、どうして? わたくしの治世に不満があったのかしら?」


「……いいえ。女帝陛下、あなたの治世に不満はございません。ですが、世継ぎには問題がございます。皇位継承を盾に女をたぶらかし、飽きれば次へ――そして、咎はすべて女に負わせる。さらに、彼は版図を広げる野望も抱いております。女帝亡きあと、世は乱れることでしょう。このような者が次の皇帝など、耐えられるものではありません」


「嘘だ! でたらめだ!!」


 レオナードの怒声が、回廊に響いた。
 幾重にも響き渡るその声に紛れて、背後から数人の足音がし始めた。俺やステフを呼ぶ、冒険者や傭兵たちの声も聞こえてきた。


「ステフ殿、ジン殿――この状況は一体……?」


 カーズは息を整えながら、周囲を見回した。そこにいるディオーラ女帝の素顔までは見たことがないらしく、「なんで世話係が――」という呟きが聞こえてきた。
 ステフが「説明は後ほど」と答える中、女帝はレオナード将軍を無表情に見た。


「レオナード、黙りなさい。騎士スティーベン。その噂は、聞いたことがあります。ですが、それでここまでのことを企てるなど……なにかあったのですか?」


「我が妹は、レオナード将軍に捨てられた女の一人。それで充分でしょう」


 騎士スティーベンの言葉に、この場にいる全員がレオナード将軍を見た。すでに反論はなく、将軍は恥辱と怒りで顔を真っ赤にさせながらも顔を伏せていた。
 将軍から顔を戻したディオーラ女帝の吐息が、響き渡った。


「……騎士スティーベン。考えを改め、罪を償う意志はありますか?」


「それはできません、女帝陛下。我が信念と意志は、決して曲がることは御座いません」


 心は間違いなく臣下でありながら、袂を分かつ騎士スティーベン。その揺るぎなき鋼の意志に、場が静まり返った。
 そのとき、なにかが羽ばたく音が聞こえてきた。


「いや――騎士スティーベン。もう終わりだ」


 いつの間に入ってきたのか、一羽の鴉が俺たちの頭上を旋回していた。
 声を発することから、どこかの魔術師の使い魔なのだろう、鴉を見上げた騎士スティーベンは、悲壮な顔で叫んだ。


「なぜ!? どうしてですか、叔父さん!」


「叔父――なんのことかな? おまえは代々、騎士の家系だ。それなのに、なぜ魔術師の叔父がいると思うのだね。嘘だと思うのなら、わたしの名を言ってみるがいい」


「それは……それ、は――」


 騎士スティーベンは、叔父と言った者の名を告げられなかった。青ざめた顔は悲壮なまでに歪み、口元をわなわなと振るわせていた。


「では、おまえは――おまえは誰だ!?」


 騎士スティーベンの誰何に答えず、鴉は冷酷な声で告げた。


「それより、契約を覚えているかね? 妹を一人の女として愛したおまえが、命を賭して交わした契約を。皇太子を排除しようという、おまえの望みは絶たれた。だが、安心するといい――契約により、その宿願は果たされる!!」


 鴉の言葉が言い終わるより先に、騎士スティーベンの身体から炎が吹き出した。
 絶叫すらあげる間もなく、紅蓮の炎は騎士の身体を包み込む。炎で留め具が切れ始め、甲冑が音を立てて床に落ち始めた。
 下に着ていた衣類はすでに燃えてなくなり、身体が露わになると、騎士の上半身に不気味な紋様が浮かび上がった。
 黒と緑の光で明滅する紋様は、上半身から左右の手首にまで刻まれていた。
 若い頃にやんちゃして――と言っていた入れ墨は、この紋様だったのだ。


「これ……まさか魔方陣? こんな……冗談じゃないわ。なに――なによ、なんなの!?」


 赤いローブを着た魔術師の怯えた声が、回廊に木霊した。
 騎士の悲壮な最期と血肉の焦げる臭いに顔を顰めていると、「まだ足りぬか」という鴉の呟きが聞こえてきた。
 騎士スティーベンを騙し、利用した魔術師。その手掛かりとなる使い魔を捕らえようと、ステフやクレアさん、そしてティーサン賢師が魔術を唱え始めていた。
 しかし、それよりも先に鴉は急降下を始めた。


「宿願のため――我が命も喰らうがいい!」


 叫びながら、鴉は炎に飛び込んだ。
 瞬時に全身を焼かれた鴉が、炎の中で崩れ落ちた。パチッと炎の中でなにかが弾けた直後、騎士スティーベンの亡骸に異変が現れた。
 頭上にあたる部分が割れ始め、まるで卵の殻を破って産まれる雛鳥のように、黒い影が姿を現し、見る間に四マール(約三メートル六〇センチ)ほどの巨体になった。
 歪んだ角、そして蝙蝠に酷似した翼。犬に似た頭部には、歪みのある二本の角。体毛は赤黒く、長く銅褐色の尾を持っている。今や騎士スティーベンという衣を完全に脱ぎ去った異形は炎を振り払うと、猿に似た両手を床につけ、血の色をした眼を開いた。


〝我が名はカタリズヌ。魔界を統べる魔神の一柱也〟
---------------------------------------------------------------------------------------------

本作を読んで頂いて、ありがとうございます!

わたなべ ゆたか です。

実は内容のチェック時、ここを飛ばして四章-4を先にやってました……。
そういう理由ですが、四章-4は明日(2月27日)にもアップできそうです。

今後の予定などは、四章-4のときにでも……。

少しでも楽しんで頂ければ幸いです。

次回もよろしくお願いします!
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