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魔剣士と光の魔女 第四章 帝都に渦巻く謀みの惨禍
四章-1
しおりを挟む四章 真名の召喚
1
お披露目会とホアソンとの密会を終えて、宿泊先の屋敷に帰ってきた俺とステフは、風呂や着替えを終えると、どちらからともなく居間でくつろいでいた。
逃走したレオナードのことは気になるが、それは軍に任せればいい――と、決めてしまうと、あとはもう帰るだけだ。
そんなわけで俺とステフは、だらだらとお喋りなんぞをしているのである。
「しかし……なんていうか、変な疲れがあるわ、俺」
「あはは……慣れない場だったし。でも、あたしたちやり切ったよね」
右隣に座っていたステフが、長椅子の背もたれに凭れかかっていた俺の肩に頭を乗せてきた。とまあ、ここまではよくあることだけど。
今回のステフは、いつもよりも身体を密着させてきていた。また、甘えっぷりが増したのかな――と思っていた俺に、ステフはやや蒸気した顔を向けてきた。
「婚約も認められて――ねぇ、気づいてる? これでもう、なんの制約もなくなっちゃったんだよ」
ステフが告げたことの意味を理解した俺は、即座に顔が真っ赤になった。しかし、頭の片隅に残った冷静な部分が、最期に残っている制限のことを思い出させた。
俺が口を開く前に、風呂から出てきたクレアさんが居間に入って来て、窘めるように告げた。
「制約がすべてなくなったわけではないでしょ? 貴族の女子は、婚姻まで潔白な身体を求められるはずでしょうに」
「それは……そうですけど。けど、それ以外の制約はないですよ?」
クレアさんに答えてから、ステフは上目遣いに俺を見上げてきた。口元に浮かんでいる笑みは楽しげで、どこか期待もしているように見えた。
多分、まだ俺は顔を赤くしているんだろう。ステフは嬉しそうに少し目を細めると、俺の右腕を抱きしめてきた。
「これからだよ、ジン。気合いを入れて、一緒に幸せになろうね。前世で使い残した分の利息も含めて……ね?」
「利息分か……そういわれると、五、六十年分は未使用だったんだよな、俺たち」
「そうだよ。この世界には、あたしたちを幸せにする義務があると思うの」
どこか吹っ切れたというか――女帝に直接、婚約の承諾を迫った緊張感から解放されたことで、ステフは少し興奮気味だった。
あの女帝に真っ向から、打算や戦略もなく、婚約を承認させようとしていたのだから、無理はない。
俺とステフがそのことを冗談の種に、クレアさんも交えて、しばらく談笑していると、玄関のドアが激しく叩かれた。
時刻はもう、夜の十時を過ぎている。
こんな時間に誰だ――と、俺はクレアさんにステフのことを頼むと、長剣と手に玄関へと向かった。
「どちらでしょうか?」
「夜分にすまん。シルディマーナ・エキシンドルだ。話がしたい」
声も確かに、シルディマーナ将軍のものだ。俺がドアを開けると、いつもとは違い、真剣な表情のシルディマーナ将軍がいた。
鎧に帯剣した彼女は、俺の顔を見ると申し訳なさそうに言ってきた。
「すまんが、手を借りたい。レオナードあ――いや、レオナードの捜索に加わって欲しい。できれば、ステフや後見人殿もだ」
「どうしてです? 俺たちは客人扱いだって――」
「客人扱いは、終わりだ。そうも言っておられなくなった。レオナードを捜索していた第三軍の兵士三人が、惨殺された」
惨殺――その言葉にビクッと身体を震わせながら、俺は訊いた。
「レオナードがやったんですか?」
「恐らくは、違う。あんな――身体の半分を岩のように押しつぶすなんて芸当、人間には無理だろう。恐らくだが、魔物の類いがこの帝都に入り込んでいる。そしてそれは、レオナードの逃走に手を貸している」
「逃走だけでは、ないかもしれませんよ」
いつのまに来ていたのか、ステフは俺の横に並ぶと、シルディマーナ将軍に一礼した。
「念のため、皇族の方々の警護を増やして下さい。逃走するだけなら、兵士から遠ざけるだけでいいでしょう。兵士を殺すということは、ほかの目的があるかもしれません」
「……わかった。城の兵士にも伝えよう。おまえたちも準備が終わり次第、捜索を行ってくれ。我々は、ここで少し待つ。移動しながら、状況の説明をさせてくれ」
そう言い残すと、シルディマーナ将軍はドアを閉めた。
俺とステフ、それにクレアさんは、装備を調えると屋敷から出た。
四人の兵士たちを従えたシルディマーナ将軍は、俺たちに移動することを手振りで伝えた早々に、歩き出した。
俺たちが小走りで追いつくと、シルディマーナ将軍は固い声で話し始めた。
「レオナードは城から出た形跡がない――というより、出入り口はすぐに固めたにも関わらず、城の中に姿はない。そこで、街中の捜索に切り替えたのだが、その中の一隊が全滅だ」
「レオナード――が、隠れそうな場所に見当はありますか?」
ステフの問いに、シルディマーナは頷いた。
「ある。だが、心当たりはすべて当たった。商人と貴族の屋敷には、第三軍の兵士を見張りに付けている。あとは、ヤツの別邸だが――そこは家捜ししたが、無人だった」
「その別邸に見張りは?」
「いや――邸内にはつけておらん。付近の巡回はさせているが」
シルディマーナ将軍の返答に、ステフは少し悩む仕草をしてから顔を上げた。
「別邸へ向かいましょう。一人であれば、巡回の目をすり抜けることも可能でしょう」
「それは構わぬが――なぜだ?」
「一度調べた場所なら、しばらくは安全だと思うでしょうから。それに、彼も元将軍です。こちらの動きは読んでいると思います」
「裏の裏の裏を読めということか。わかった」
理由に納得したらしいシルディマーナ将軍は、進行方向を変えて王城の方角へと向かい始めた。
王城の堀の横を通りかかったとき、横から声をかけられた。
「ジン! ステフも!」
松明を手にしたローラたち冒険者が、俺たちに手を振った。
ギルダメンやショーン、ガルボらと一緒に駆け寄ってきたローラは、シルディマーナ将軍の姿に、慌てて姿勢を正した。
「あの、レオナード――皇太、いえ、目標の別邸へ行くところですが、行き先は同じでしょうか?」
「ああ――おまえたちもか?」
「はい。一度家捜しされた場所ほど、安全な場所はありませんから」
奇しくも、冒険者たちも同じ結論に達したようだ。
ローラやギルダメンたちと共に、俺たちはレオナードの別邸へと向かった。
「また、おまえさんたちと仕事とはな。嬉しい誤算というものだ」
笑顔で俺の腰を叩いてくるギルダメンに、俺は笑顔で頷いた。
レオナードの別邸は、王城の北側にあるらしい。少し坂になった突き当たりで、庭付きの立派な屋敷だ。
ここから見える範囲では、屋敷に灯りは灯っていない。もっとも、追っ手から隠れようというときに、火を灯すとは思えない。
「兵が惨殺されたのは、この先だ」
シルディマーナ将軍の視線を追うと、その道はまだ赤黒い染みが残っていた。
俺たちが堀の縁に差し掛かったとき、王城から怒声や悲鳴が聞こえてきた。
「――何ごとだ?」
シルディマーナ将軍が王城を仰ぎ見ると、王城の上階からなにかが飛び出した。
月明かりの下では影しか見えないが、歪な四肢と頭部を持つ人の形をした異形で、背中から、大きな翼を広げていた。
その異形は、脇になにかを抱えている。
まるで滑空するように、王城の北側へと向かう異形を目で追っていると、王城から軍馬に跨がった兵士がやってきた。
「止まれ! なにがあった!?」
手を広げて軍馬の前に出たシルディマーナ将軍に、兵士は馬上から敬礼をした。
「はっ! ホアソン殿下が、化け物に攫われました。警備の兵は――半数が死亡。残りは瀕死であります」
「なんだと――?」
シルディマーナ将軍は、夜空を飛翔する異形を見上げた。
俺とステフは、すでに走り始めていた。俺は振り返りながら、この場にいる全員へと告げた。
「急ぎましょう! 時間が勝負です!!」
「わかった! 貴様は兵を召集せよ。残りは続け!」
騎馬を残して、俺たちは異形を追いかけ始めた。
坂道に差し掛かったとき、俺たちの前方に魔力の塊があるのが見えた。それは人の形をしてるが、高さは約四マール(約三メートル六〇センチ)もある。
高さと形状には見覚えがあるが、普通の視力で見る限りでは、坂道にはなにもいないままだ。
「魔術で透明にしてるのかもしれないわね」
クレアさんの声を聞きながら、俺はやることを決めた。魔力を視ながら、俺は短詠唱を唱えた。
「マエユコ、サ、ノ、シ」
短詠唱によって、サラマンダーとノーム、そしてシルフが召喚された。
丸っこい姿の精霊たちを従えた俺は、ステフに一つ頷いた。ステフが無言で頷き返すのを見ながら、俺は駆け出していた。
前方にいるのは、透明ではあるが恐らくゴーレムの一種だ。材質が石ならまだいいが、金属だった場合、攻撃の手段はかなり限定される。
そして――恐らく、兵士たちを惨殺したのは、あのゴーレムだ。
俺が接近すると、魔力に覆われた腕らしき物が振り上げられた。
ゴーレムとは迷宮で何度も戦っているから、見えてさえいれば、その動きを予測するのは容易い。
勢いよく振り下ろされた腕を、俺は少し横に跳んで躱した。いつものように、最小の動きで攻防を行う。
「二精霊よ、我が剣に宿れ。ムヒカン・バ――サ、ノ!」
俺の短詠唱で、サラマンダーとノームが長剣にまとわりついた。
ゴーレムが相手なら、使うのは雷ではない。
「魔剣――爆」
キーワードを唱えた瞬間、長剣から岩の刃が形成された。俺が長剣を突き出すと、岩の刃は真っ直ぐにゴーレムの上半身へと伸びた。
赤く灼熱した切っ先がゴーレムの胸部あたりに命中した瞬間、俺は短詠唱を唱えた。
「ス・コウ――シルフ、護りを!」
シルフの結界が俺を包み込むより一瞬だけ早く、岩の刃の切っ先が爆発した。
灼熱化した硬質の岩石が、辺りに飛び散った。同時に、魔力しか見えないゴーレムの胴体に、大穴が開いていた。
あたりに金属片が飛び散り、周囲の屋敷に突き刺さる。周辺の被害は甚大だが、こればかりは仕方が無い。
魔剣・爆は硬質化した岩石の刃の内部に、圧縮した熱を封じたものだ。
岩石と熱は――自分で言うのもなんだけど――極めて絶妙な均衡を保っている。
熱によって温度が上がると、物質の体積は増える――ひと言で言えば、熱膨張を起こす。岩の刀身の内部では絶えず、その熱膨張が起きている状態だ。
切っ先が衝撃を受けると、岩の刀身が内部の熱膨張に耐えきれなくなって破裂――つまり爆発するようになっている。
感じとしては、手榴弾に似ているような気もする。実物は知らないから、あくまでも予想の範囲内ではあるが。
高熱を伴った爆発と岩の破片による衝撃は、大抵の金属をも歪ませる、もしくは大穴を空けることができる。
この技の欠点は、破片が飛び散ることだ。俺自身も、即座に結界で身を護らねば、無数の破片に襲われることとなる。
だが金属のゴーレムには、最も効果の高い魔剣術だ。
とにかく、胴体に穴が空いたゴーレムは、ようやく姿をあらわした。
表面の感じから、銅を素材に使ったカッパーゴーレムのようだ。胴体に大穴が空き、バランスを崩したゴーレムは、そのまま地面に倒れた。
ズシンという音と振動が、あたりを襲った。
少し様子を見てみたが、身体から腕や足が崩れ落ち始めたことから、もう危険はないだろう。
俺は結界で皆を護っているステフに親指を立てた。
「こっちは終わったよ。急ごう」
長剣を鞘に収めながら、俺は皆を促した。
ゴーレムを操る――ということは、レオナードは魔術師の支援を受けているはずだ。俺の中に、イヤな予感が蠢いていた。
あの魔神カタリズヌを召喚した魔術師と、同種の魔術師が絡んでいる――そんな気がして、ならなかった。
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本作を読んで頂き、ありがとうございます!
わたなべ ゆたか です。
やっと魔剣・爆が出せました。今回のゴーレム戦は、まさにこのためだったりします。
ここでやっておかないと、もう出番がないかもな予定です。
何故かというと、本文中でも言ってますが、周囲の被害が酷いため。今回の被害はきっと、帝国から出ることでしょう。
手榴弾とか書いてますが、熱気球のほうが近いかな? と思ったり。
兵器としては手榴弾かなーと。構造の図を見たことしかありませんが。あとは、海外の番組とか。
このあたり、そういうニュアンスなんだと思ってやって下さい。海外の実験番組なんかだと、限界を超えたガスボンベとか、色々とやってますが……日本ではそういうのは難しいのか、なかなかやらないですね……。
次回は、月曜までにはなんとか……もしかしたら火曜日になるかもです。土日、業者の立ち会いとか入ってまして。借家ですが、台所の窓から雨漏りが……修理を依頼してますが、土日の天気予報は雨。
……大丈夫なのかな?
少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
次回もよろしくお願いします!
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