麒麟の子

秦代末期。

始皇帝は崩御し、天下が再び争乱の時代を迎えるなか、旧世界時代を人知れず生き延びた楚の英雄項燕(こうえん)は、宿敵王翦(おうせん)の孫、王離(おうり)より【麒麟の子】とよばれるものを託される。

【麒麟の子】は大帝国秦の根幹を揺るがし、凋落する秦に代わって大帝国を築きあげるほどの力を秘めたものだった。

やがて、項燕が【麒麟の子】を掌中のおさめたことが天下に明らかにされ、秦によってその首に千金の賞金がかけられることになる。

陳勝(ちんしょう)、劉邦(りゅうほう)、項羽(こうう)などの群雄が割拠する中、項燕は天下を敵に回し、お尋ね者として追われることとなっていく…


















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