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3章 抵抗
56話 病院で報告会
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とても上手く行ったので、その日の報告を聞けば文哉も起きるかもしれないと期待し、私たちは病院に向かいました。
「楽しみね」
「でもさ、不穏な奴もいたよね美穂子」
「勝手にやらせておきなさいミサ、どうせ作れないわよ」
そう、文哉が作った品はそれだけ作るのが難しく、それが原因で笹田が文哉をあんな目に合わせたんです。
購入するだけになるから、利益になると放置することになり、文哉の反応を見たけど変わらなかったわ。
「まだダメなのね、じゃあ次の報告よ」
次の報告は、世界で有名なリサリカさんに会って戦った事や、探索する日取りをお話したのよ。
明後日に潜るから、しばらく会えないと報告し、これなら起きてくれると期待したのよ。
「ダメなのね・・・ねぇ文哉、あなたは寂しくないの?」
私達はとっても寂しいと文哉のおでこに手を当て、早く起きてと伝えたけど文哉は目を覚まさなかったわ。
これでもダメならっと、私は病院なのにベッドに入ろうとしてみんなに止められたわ。
「止めないでよみんな、もうこれしかないわ」
「落ち着くでござる美穂子、そんな事文哉は求めていないでござる」
「そうだけど、肌を合わせればもしかしたらあるかもしれないじゃない、だからミクルお願いよ」
まだ試して無い事はそれくらいで、もう絶えられないと涙が零れてきました。
ミクルはそれを見て、まだやってないことがあるはずと考える様に言ってきたのよ。
「何かあるかしら」
「それを考えるのが美穂子の仕事でござる、だから諦めてはダメでござる」
「そう・・・そうね、分かったわ」
冷静に考え、あの時文哉が言っていた事を思い出し、文哉にあの力を教えた獣人にヒントを貰えないか気づいたわ。
そして、異世界にいるクマックがここにいて、クマックは他のビーズアニマルと意識を共有できるから探してもらう事にしたのよ。
「お願いクマック」
「任せるクマ、グランドマスターが教わった力、必ず調べて見せるクマ」
「お願い、それが分かればもしかしたら文哉を起こせるかもしれない」
「それよりさ、異世界なら状態異常を治せる薬があるんじゃないの?」
文哉はそんな事は言って無かったけど、もしかしたら可能性があるかもしれないと思いクマックにそっちもお願いしたわ。
こちらで出来なくても異世界がある、それを今更ながら思い付き光が見えた気がしたわ。
「良いわ、希望が見えてきた」
「他にもあるかもしれないクマ、探しておくクマ」
「お願いねクマック、探索が終わったら聞きたいわね」
「任せるクマ、それまでには必ず見つけておくクマ」
とても頼りになるクマのビーズアニマルで、異世界の事を文哉が任せているだけはあると感心したわ。
でも、どうして一体だけなのか疑問になり、他にはいないのかと質問してみたわ。
「それはトップシークレットクマが、グランドマスターの為クマね」
「その言い方、いるのねクマック」
「いるにはいるクマが、得意個体で連絡は出来ないクマ」
クマックの様にビーズアニマルとの意思共有は出来ない様で、それぞれ違う性能を持っているそうです。
だからいるけど会う事は出来ないと言われ、文哉が別の任務を任せていると聞いたわ。
「それってどんな任務かしら?」
「それは分からないクマ、でもグランドマスターの為になる事なのは確かクマ」
「そうなのね、じゃあもしかしたらあの力の抑さえ方とかもあるかもしれないわね」
「そうクマ・・・そして、使ってしまった後の事もクマね」
ダンジョン探索で使う可能性を考えていてもおかしくなく、私はとても期待しましたよ。
だからビーズアニマルたちを接触させる様にお願いし、数も増やそうと提案したわ。
「それなら平気クマ、既に量産は始めてて、向こうには1万体がいるクマ」
「そうだったのね、それって何に使っているのかしら?」
「それは戦争クマ」
戦争と聞いて、向こうはそんな事になっているのかっと、リンリちゃんに視線を向けたら頷いてきたわ。
私は自分の事しか考えてなくて、何も見てなかった事が思い知らされ、文哉を起こすにはもっと視野を広げなくてはいけないと思い知らされたわ。
「そうよ、私にそれを学んでほしくて起きないのかもしれないわ」
「それはありそうでござるな、拙者も自分に足りない物を探してみるでござる」
「ん、ササミも考える」
「う、ウチも考えます」
みんなの気持ちが1つになり、文哉が起きない原因が分かった気がしました。
私たちの成長を自分の命を使って促している、それだけの事を出来るのが文哉だと信じ、私はいつもの様にキスをして病室を出ました。
「なんだか、今までの不安が嘘みたい」
「最近ずっとピリピリしていたでござるからな」
「8つ星の探索が待ってるクマ、冷静になれないときついクマよ」
クマックに言われ、私は事前準備は万全と思っていたけど、まだまだ考えが足りていなかったと痛感したわ。
既に8つ星のダンジョンはボス前まで攻略しているけど、何が起きてもおかしくないのがダンジョンであり、気持ちが一気に切り替わったわ。
「今思えば、護衛をする予定の人達、後ろから攻撃してくる可能性もあるのよね」
「そうでござるな、注意していても良いでござる」
「それか、先生たちに守りを固めてもらうのも良いね」
カナが良い案を出してきたので、そうすることにして準備が更に厚く重ねる事が出来ました。
これで万全、そう思える状態に出来て、みんなと別れてその日はぐっすり寝る事が出来たんです。
「ここ最近は全然寝れなかったけど、今日は良い朝ね」
文哉があんな状態になってから、私は不眠症気味になっていたけど、それが無くなり私は万全な状態で挑むことが出来そうで楽しみだったのよ。
こんな気分は久しぶりで、この気持ちを忘れずにいようと文哉が言っている気がしたわ。
「楽しみね」
「でもさ、不穏な奴もいたよね美穂子」
「勝手にやらせておきなさいミサ、どうせ作れないわよ」
そう、文哉が作った品はそれだけ作るのが難しく、それが原因で笹田が文哉をあんな目に合わせたんです。
購入するだけになるから、利益になると放置することになり、文哉の反応を見たけど変わらなかったわ。
「まだダメなのね、じゃあ次の報告よ」
次の報告は、世界で有名なリサリカさんに会って戦った事や、探索する日取りをお話したのよ。
明後日に潜るから、しばらく会えないと報告し、これなら起きてくれると期待したのよ。
「ダメなのね・・・ねぇ文哉、あなたは寂しくないの?」
私達はとっても寂しいと文哉のおでこに手を当て、早く起きてと伝えたけど文哉は目を覚まさなかったわ。
これでもダメならっと、私は病院なのにベッドに入ろうとしてみんなに止められたわ。
「止めないでよみんな、もうこれしかないわ」
「落ち着くでござる美穂子、そんな事文哉は求めていないでござる」
「そうだけど、肌を合わせればもしかしたらあるかもしれないじゃない、だからミクルお願いよ」
まだ試して無い事はそれくらいで、もう絶えられないと涙が零れてきました。
ミクルはそれを見て、まだやってないことがあるはずと考える様に言ってきたのよ。
「何かあるかしら」
「それを考えるのが美穂子の仕事でござる、だから諦めてはダメでござる」
「そう・・・そうね、分かったわ」
冷静に考え、あの時文哉が言っていた事を思い出し、文哉にあの力を教えた獣人にヒントを貰えないか気づいたわ。
そして、異世界にいるクマックがここにいて、クマックは他のビーズアニマルと意識を共有できるから探してもらう事にしたのよ。
「お願いクマック」
「任せるクマ、グランドマスターが教わった力、必ず調べて見せるクマ」
「お願い、それが分かればもしかしたら文哉を起こせるかもしれない」
「それよりさ、異世界なら状態異常を治せる薬があるんじゃないの?」
文哉はそんな事は言って無かったけど、もしかしたら可能性があるかもしれないと思いクマックにそっちもお願いしたわ。
こちらで出来なくても異世界がある、それを今更ながら思い付き光が見えた気がしたわ。
「良いわ、希望が見えてきた」
「他にもあるかもしれないクマ、探しておくクマ」
「お願いねクマック、探索が終わったら聞きたいわね」
「任せるクマ、それまでには必ず見つけておくクマ」
とても頼りになるクマのビーズアニマルで、異世界の事を文哉が任せているだけはあると感心したわ。
でも、どうして一体だけなのか疑問になり、他にはいないのかと質問してみたわ。
「それはトップシークレットクマが、グランドマスターの為クマね」
「その言い方、いるのねクマック」
「いるにはいるクマが、得意個体で連絡は出来ないクマ」
クマックの様にビーズアニマルとの意思共有は出来ない様で、それぞれ違う性能を持っているそうです。
だからいるけど会う事は出来ないと言われ、文哉が別の任務を任せていると聞いたわ。
「それってどんな任務かしら?」
「それは分からないクマ、でもグランドマスターの為になる事なのは確かクマ」
「そうなのね、じゃあもしかしたらあの力の抑さえ方とかもあるかもしれないわね」
「そうクマ・・・そして、使ってしまった後の事もクマね」
ダンジョン探索で使う可能性を考えていてもおかしくなく、私はとても期待しましたよ。
だからビーズアニマルたちを接触させる様にお願いし、数も増やそうと提案したわ。
「それなら平気クマ、既に量産は始めてて、向こうには1万体がいるクマ」
「そうだったのね、それって何に使っているのかしら?」
「それは戦争クマ」
戦争と聞いて、向こうはそんな事になっているのかっと、リンリちゃんに視線を向けたら頷いてきたわ。
私は自分の事しか考えてなくて、何も見てなかった事が思い知らされ、文哉を起こすにはもっと視野を広げなくてはいけないと思い知らされたわ。
「そうよ、私にそれを学んでほしくて起きないのかもしれないわ」
「それはありそうでござるな、拙者も自分に足りない物を探してみるでござる」
「ん、ササミも考える」
「う、ウチも考えます」
みんなの気持ちが1つになり、文哉が起きない原因が分かった気がしました。
私たちの成長を自分の命を使って促している、それだけの事を出来るのが文哉だと信じ、私はいつもの様にキスをして病室を出ました。
「なんだか、今までの不安が嘘みたい」
「最近ずっとピリピリしていたでござるからな」
「8つ星の探索が待ってるクマ、冷静になれないときついクマよ」
クマックに言われ、私は事前準備は万全と思っていたけど、まだまだ考えが足りていなかったと痛感したわ。
既に8つ星のダンジョンはボス前まで攻略しているけど、何が起きてもおかしくないのがダンジョンであり、気持ちが一気に切り替わったわ。
「今思えば、護衛をする予定の人達、後ろから攻撃してくる可能性もあるのよね」
「そうでござるな、注意していても良いでござる」
「それか、先生たちに守りを固めてもらうのも良いね」
カナが良い案を出してきたので、そうすることにして準備が更に厚く重ねる事が出来ました。
これで万全、そう思える状態に出来て、みんなと別れてその日はぐっすり寝る事が出来たんです。
「ここ最近は全然寝れなかったけど、今日は良い朝ね」
文哉があんな状態になってから、私は不眠症気味になっていたけど、それが無くなり私は万全な状態で挑むことが出来そうで楽しみだったのよ。
こんな気分は久しぶりで、この気持ちを忘れずにいようと文哉が言っている気がしたわ。
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