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1章 転生
8話 お貴族様の訪問
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生徒会長である我が主、ザリハ様に言われて我輩は今、平民が集まる旧校舎に向かっていた。
「全く、ザリハ様も何を考えてるのかな」
「仕方ないわよビューイ、興味を持ったらトコトン調査するのがザリハ様だ」
「でもさぁマゴシュ、平民だよ、伯爵の子供に勝ったのだってまぐれでしょう、ねぇザッシュ」
「吾輩に聞くなよビューイ、その戦いを見ていたのはザリハ会長だけなんだ」
我輩たちは他の仕事でいなかったから誰も見ていなから、それを確認する為にも全員で向かっていた。
ザリハ会長の護衛騎士である吾輩が言われただけなんだが、部下の3人も興味はあるようで楽しみにはしているようだった。
「それにしても、どうやって倒したんですかね」
「魔法は使ってない」
「そう聞いてるけど、ミルミならわかるかもな」
「ん、任せて隊長」
その為にハーフエルフのミルミを連れてきていて、どんな力なのか楽しみだった。
旧校舎に到着し、作業してる奴らから問題の者を探そうと思ったんだが、気配ですぐに見つける事が出来てゾクっとした。
「ななな、なんですかあいつ」
「人間?」
「こ、怖いわねあれ」
「落ち着けみんな、敵対しているわけではないんだ、まずは話を聞こう」
魔力ではない、何か別の力を身に纏っていて、見えないのが更に恐怖を与えて来た。
正直吾輩は怖かったんだが、隊長としてそんな姿を見せる訳にはいかず、先頭を歩いて声を掛けたが、相手の平民は笑顔を見せて来た。
「あなた達は?」
「吾輩たちは、ザリハ会長から言われて来たのだ」
「ああ、そういう事ですか」
「そういう事だ、ちょっと話を聞かせてくれないかな」
作業は止められないと言ってきたが、そもそも行っていた作業が不思議でならなかった。
道具を持たず、釘は指で押し込んでいて、ビューイたちも驚いていたよ。
「き、君、手は痛くないのかね」
「痛くないですよ」
「どうしてなんだ、君は魔法を使えないんだよな」
身体強化魔法を使えばできなくはないが、他の生徒も同じようにしていて不思議でならなかった。
魔法は使えないと言ってきたが、それならどうしてと更に疑問が生まれ、ミルミを見ても分からないと頭を振っていた。
「どういうことなの、ミルミが分からないなんて」
「良く分かりませんが、気と言う力を使っています」
「「「「「気?」」」」」
「はい、魔法を使えない僕ら平民の力です」
アルサと言う生徒は平民を強調して来て、吾輩たちが詳しく聞いてもそれ以上は聞き出せないと思ったよ。
平民の生徒に教えている最中と言った説明をしてきたが、次のテストでお披露目すると宣言され、我輩は脅威に感じた。
「つまり、これは魔法に対抗する手段なのだな」
「そういう事です、学園はお貴族様の味方で、平民は助けてくれないですからね」
「そうか、だからザリハ会長が吾輩たちをここに」
今の学園は、本当の意味で平等ではなく、それは近い将来必ず悪い事を引き起こすと読んでいた。
ザリハ会長が何とかしようと政策を提出しているが、学園側はいつも不採用にしてきて、突破口が欲しいと悩んでいたんだ。
「君、ザリハ会長の力になってくれないか?」
「すみませんが、僕にメリットがありませんし、そんな時間もありません」
「言ってくれれば報酬は出す、時間もそれほど取らないと約束する、吾輩の出来る事なら協力する」
「僕なんかより、皆さんがいれば何とかなるでしょう」
それが出来れば苦労はなく、貴族を集める事は出来ても平民は無理だった。
それだけ貴族と平民には壁があり、反乱を起こされたら国が傾く未来しかなかった。
「頼む、君の力が必要なのだ」
「そうは言っても、僕が指導しているのは1年生だけですよ」
「そこはこれから成してもらえばいい、そうすればザリハ会長も喜んでくれる」
その為なら、吾輩の給金をすべて差し出しても良いと提案した。
しかし、アルサは金を受け取るのは拒否してきて、代わりに時間を要求してきたよ。
「時間って、どういうことだ?」
「1年生だけで手いっぱいなんです、だから上級生の指導を代わりに行ってください」
「吾輩たちの時間を使い代わりをしろという事か?」
「はい、訓練の仕方は教えますからお願いします」
貴族が教えても上下関係が出来てしまうと思ったんだが、そこはやり方次第だろうと考え、その方がこちらとしても都合は良かったんだ。
彼にすべてを任せるよりも楽だから了承したんだが、それを拒んだのはビューイ達だった。
「お前たち」
「隊長、あたいは嫌っすよ」
「ワタシもです、なんで平民の代わりをしなくてはいけないんですか」
「うん、そいつがやるべき」
吾輩たちにも仕事があるからみんなの意見もわかるんだが、ザリハ様の為になるのだから吾輩たちの仕事だった。
それも分からず、平民に命令するように我輩に言って来て、今までおとなしかったアルサの顔色が変わった。
「嫌なら良いんです、僕は別にやる気はありませんし、お貴族様の娯楽に付き合う程暇ではありません」
「言うじゃない、でも平民が暇じゃないとか何様よ」
「その態度が嫌なんだと分からないんですか?」
自分たちの目線でしか見ないとアルサは怒ってきて、生意気だとビューイ達とにらみ合いが始まってしまった。
こんな風になる為にここに来たわけではないから、我輩は即座に皆を止めたんだ。
「「「隊長」」」
「お前たち、ここに何しに来たんだ、喧嘩をする為に来たのか?違うだろう」
ザリハ様の為にここにいて、不利益をわざわざ作ってどうすると叱ったんだ。
3人は謝罪してきたが、吾輩にしてどうするとアルサに謝罪するように言ったんだ。
「隊長、こいつに謝罪なんて」
「ワタシたち悪い事はしてません」
「うん、平民に謝る必要なし」
「お前たち・・・どうやら体で分からせるしかないようだな」
実力が分からないから文句が出るのだと、アルサに模擬戦を出来ないかお願いした。
そもそも、ビューイ達は彼の実力を確かめる為に付いてきていて、それなら戦うのが一番と説明したんだ。
「だから頼むアルサ、こいつらに見せてやってくれ」
「嫌です、お断りします」
「え!」
断られるとは思わなかったから、吾輩は驚いて声をあげてしまった。
なんでなのかを聞いたら、メリットがないと先ほどの話に戻ってしまったんだ。
「さっきも言いましたよね、僕は別に技術を広める気はないんです、そちらが勝手に言ってるだけです」
「そこを何とか、報酬はなんでも出す」
「またそれですか、こっちは暇じゃないんですけどね」
教室の修繕や教育があるから無理と言ってきたので、吾輩の家から使用人を呼び修繕すると提案した。
しかし、教育の方は吾輩には無理なので、担当の先生をこちらに付ける事を約束したんだが、それは却下されたよ。
「どうしてだ、教師が付けば問題ないだろう」
「いいえ、あなたたちの様に平民を見下してくる先生では、得られる知識が貰えません、僕たちの事を考え教えるから意味があるんです」
「ではどうすればいいのだ、何か方法は無いのか」
「簡単ですよ、あなた達が今直ぐ手伝えば良いんです」
さっきから話をするだけで手伝いもしないと睨まれ、これだから貴族は嫌いと他の生徒がボソっと言ってきた。
態度だけでなく、そういった気持ちの違いが今の状況を作っていて、吾輩はビューイ達に手伝うように指示を出したんだ。
「隊長」
「良いから手伝うんだビューイ、二人も良いな」
「「は、はい」」
こうして、吾輩たちは旧校舎の修繕に手を貸すことになったんだが、そこでは吾輩たちは足手まといにしかならなかった。
「全く、ザリハ様も何を考えてるのかな」
「仕方ないわよビューイ、興味を持ったらトコトン調査するのがザリハ様だ」
「でもさぁマゴシュ、平民だよ、伯爵の子供に勝ったのだってまぐれでしょう、ねぇザッシュ」
「吾輩に聞くなよビューイ、その戦いを見ていたのはザリハ会長だけなんだ」
我輩たちは他の仕事でいなかったから誰も見ていなから、それを確認する為にも全員で向かっていた。
ザリハ会長の護衛騎士である吾輩が言われただけなんだが、部下の3人も興味はあるようで楽しみにはしているようだった。
「それにしても、どうやって倒したんですかね」
「魔法は使ってない」
「そう聞いてるけど、ミルミならわかるかもな」
「ん、任せて隊長」
その為にハーフエルフのミルミを連れてきていて、どんな力なのか楽しみだった。
旧校舎に到着し、作業してる奴らから問題の者を探そうと思ったんだが、気配ですぐに見つける事が出来てゾクっとした。
「ななな、なんですかあいつ」
「人間?」
「こ、怖いわねあれ」
「落ち着けみんな、敵対しているわけではないんだ、まずは話を聞こう」
魔力ではない、何か別の力を身に纏っていて、見えないのが更に恐怖を与えて来た。
正直吾輩は怖かったんだが、隊長としてそんな姿を見せる訳にはいかず、先頭を歩いて声を掛けたが、相手の平民は笑顔を見せて来た。
「あなた達は?」
「吾輩たちは、ザリハ会長から言われて来たのだ」
「ああ、そういう事ですか」
「そういう事だ、ちょっと話を聞かせてくれないかな」
作業は止められないと言ってきたが、そもそも行っていた作業が不思議でならなかった。
道具を持たず、釘は指で押し込んでいて、ビューイたちも驚いていたよ。
「き、君、手は痛くないのかね」
「痛くないですよ」
「どうしてなんだ、君は魔法を使えないんだよな」
身体強化魔法を使えばできなくはないが、他の生徒も同じようにしていて不思議でならなかった。
魔法は使えないと言ってきたが、それならどうしてと更に疑問が生まれ、ミルミを見ても分からないと頭を振っていた。
「どういうことなの、ミルミが分からないなんて」
「良く分かりませんが、気と言う力を使っています」
「「「「「気?」」」」」
「はい、魔法を使えない僕ら平民の力です」
アルサと言う生徒は平民を強調して来て、吾輩たちが詳しく聞いてもそれ以上は聞き出せないと思ったよ。
平民の生徒に教えている最中と言った説明をしてきたが、次のテストでお披露目すると宣言され、我輩は脅威に感じた。
「つまり、これは魔法に対抗する手段なのだな」
「そういう事です、学園はお貴族様の味方で、平民は助けてくれないですからね」
「そうか、だからザリハ会長が吾輩たちをここに」
今の学園は、本当の意味で平等ではなく、それは近い将来必ず悪い事を引き起こすと読んでいた。
ザリハ会長が何とかしようと政策を提出しているが、学園側はいつも不採用にしてきて、突破口が欲しいと悩んでいたんだ。
「君、ザリハ会長の力になってくれないか?」
「すみませんが、僕にメリットがありませんし、そんな時間もありません」
「言ってくれれば報酬は出す、時間もそれほど取らないと約束する、吾輩の出来る事なら協力する」
「僕なんかより、皆さんがいれば何とかなるでしょう」
それが出来れば苦労はなく、貴族を集める事は出来ても平民は無理だった。
それだけ貴族と平民には壁があり、反乱を起こされたら国が傾く未来しかなかった。
「頼む、君の力が必要なのだ」
「そうは言っても、僕が指導しているのは1年生だけですよ」
「そこはこれから成してもらえばいい、そうすればザリハ会長も喜んでくれる」
その為なら、吾輩の給金をすべて差し出しても良いと提案した。
しかし、アルサは金を受け取るのは拒否してきて、代わりに時間を要求してきたよ。
「時間って、どういうことだ?」
「1年生だけで手いっぱいなんです、だから上級生の指導を代わりに行ってください」
「吾輩たちの時間を使い代わりをしろという事か?」
「はい、訓練の仕方は教えますからお願いします」
貴族が教えても上下関係が出来てしまうと思ったんだが、そこはやり方次第だろうと考え、その方がこちらとしても都合は良かったんだ。
彼にすべてを任せるよりも楽だから了承したんだが、それを拒んだのはビューイ達だった。
「お前たち」
「隊長、あたいは嫌っすよ」
「ワタシもです、なんで平民の代わりをしなくてはいけないんですか」
「うん、そいつがやるべき」
吾輩たちにも仕事があるからみんなの意見もわかるんだが、ザリハ様の為になるのだから吾輩たちの仕事だった。
それも分からず、平民に命令するように我輩に言って来て、今までおとなしかったアルサの顔色が変わった。
「嫌なら良いんです、僕は別にやる気はありませんし、お貴族様の娯楽に付き合う程暇ではありません」
「言うじゃない、でも平民が暇じゃないとか何様よ」
「その態度が嫌なんだと分からないんですか?」
自分たちの目線でしか見ないとアルサは怒ってきて、生意気だとビューイ達とにらみ合いが始まってしまった。
こんな風になる為にここに来たわけではないから、我輩は即座に皆を止めたんだ。
「「「隊長」」」
「お前たち、ここに何しに来たんだ、喧嘩をする為に来たのか?違うだろう」
ザリハ様の為にここにいて、不利益をわざわざ作ってどうすると叱ったんだ。
3人は謝罪してきたが、吾輩にしてどうするとアルサに謝罪するように言ったんだ。
「隊長、こいつに謝罪なんて」
「ワタシたち悪い事はしてません」
「うん、平民に謝る必要なし」
「お前たち・・・どうやら体で分からせるしかないようだな」
実力が分からないから文句が出るのだと、アルサに模擬戦を出来ないかお願いした。
そもそも、ビューイ達は彼の実力を確かめる為に付いてきていて、それなら戦うのが一番と説明したんだ。
「だから頼むアルサ、こいつらに見せてやってくれ」
「嫌です、お断りします」
「え!」
断られるとは思わなかったから、吾輩は驚いて声をあげてしまった。
なんでなのかを聞いたら、メリットがないと先ほどの話に戻ってしまったんだ。
「さっきも言いましたよね、僕は別に技術を広める気はないんです、そちらが勝手に言ってるだけです」
「そこを何とか、報酬はなんでも出す」
「またそれですか、こっちは暇じゃないんですけどね」
教室の修繕や教育があるから無理と言ってきたので、吾輩の家から使用人を呼び修繕すると提案した。
しかし、教育の方は吾輩には無理なので、担当の先生をこちらに付ける事を約束したんだが、それは却下されたよ。
「どうしてだ、教師が付けば問題ないだろう」
「いいえ、あなたたちの様に平民を見下してくる先生では、得られる知識が貰えません、僕たちの事を考え教えるから意味があるんです」
「ではどうすればいいのだ、何か方法は無いのか」
「簡単ですよ、あなた達が今直ぐ手伝えば良いんです」
さっきから話をするだけで手伝いもしないと睨まれ、これだから貴族は嫌いと他の生徒がボソっと言ってきた。
態度だけでなく、そういった気持ちの違いが今の状況を作っていて、吾輩はビューイ達に手伝うように指示を出したんだ。
「隊長」
「良いから手伝うんだビューイ、二人も良いな」
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